1992年生まれ/香川県木田郡三木町出身。早稲田大学在学中の2013年、就職活動や一般社団法人四国若者会議(当時は任意団体)の立ち上げに関わり、「自分らしく生きる」「自分らしく生きられる」ことの大切さに関心を持つようになる。
2016年5月にコミュニティ・オーガナイジング(CO)と出会い、自分自身が大切にすべきことと向き合い、それを行動・エネルギーに変え、他者への変容を促すという手法にほれ込み、企画運営にプロボノとして加わる。「KY(空気を読まない)をかっこいいと思える社会に」がテーマ。
鎌田 華乃子
神奈川県横浜市生まれ。子どもの頃から社会・環境問題に関心があったが、11年間の会社員生活の中で人々の生活を良くするためには市民社会が重要であることを痛感しハーバード大学ケネディスクールに留学しMaster in Public Administration(行政学修士)のプログラムを修了。卒業後ニューヨークにあるコミュニティ・オーガナイジング(CO)を実践する地域組織にて市民参加の様々な形を現場で学んだ後、2013年9月に帰国。COJを2014年1月に仲間達と立ち上げ、ワークショップやコーチングを通じて、COの実践を広める活動を全国で行っている。ジェンダー・性暴力防止の運動にも携わる。現在ピッツバーグ大学社会学部博士課程にて社会運動の国際比較を行っている。
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート 客員研究員
葛巻 徹
岩手県花巻市出身。大学で福島、就職で宮城で暮らし、岩手にUターンする。普通のサラリーマン生活をしながら、長女が生まれたのを機にNPO活動をボランティアで始める。岩手のネットワークを活かして、2011年東日本大震災直後に、いわて連携復興センターを岩手県内の仲間と設立。専従職員となる。2013年にコミュニティ・オーガナイジングと出会い、「普通の市民が社会を変える」一つのプロセスとして学び、実践を岩手で続けている。
NPO法人いわて連携復興センター 代表理事
いわてNPO災害支援ネットワーク 共同代表
日本ファンドレイジング協会 東北チャプター 共同代表
河野 七海
1995年生まれの東京都出身、アメリカ育ち。米国スミス大学生物学専攻・教育学副専攻。好きな歌手は宇多田ヒカル。好きな食べ物はブリトー。在学中に学んだジェンダー問題がきっかけで、誰もがジェンダーに囚われず「自分らしい自分が好き」だと言える社会をつくりたいと思い、日本の女子高校生とジェンダーマイノリティを対象とした教育プログラム Ready& 設立。2017年外資系企業に就職。2020年に社会課題を「新産業の共創」で解決するスタートアップ企業SUNDRED株式会社に就職。2017年フルワークショップに参加後、コーチ/講師としてCOJに関わる。
これからは理事として、COJの活動の幅を広げられるように自分の資源を活かし、自分の成長も楽しみながら、チームの皆さんと頑張っていきます。どうぞよろしくお願いします!
竹下 萌
1987年広島市生まれ。被曝3世。7才の時に大阪府豊中市で阪神大震災を経験し、メディアに掲載される体験談と、公には記録されない市井の人々の「語り」の違いに興味を持つ。そこから歴史教科書問題に関心を抱き、大学では昭和史を専攻し、戦争観の形成と変遷を研究。2018年に「グリーンズの学校」(NPO法人グリーンズ)の講座でCOと出会い、以降COJ主催WSでコーチや講師、テックなど、幅広く担当。現在は上場企業にて管理職、非上場企業にて社外取締役を務める他、キャリアコンサルタントとして副業もしている。
石原真里奈
ワークショップに参加した動機は?
私は現在、大学の研究事業の一環として、人口約270人のいわゆる「限界集落」と呼ばれる地域でコミュニティ・オーガナイジング(以下:CO)の実装をしています。人口の急速な減少、高齢者が多く、若者が少ない、このような特徴のある地域であっても、そこに住み続けたい人たちがその地域で安心して、その人らしく暮らしていくために必要な資源を取り戻すことができるのか。
研究室の先生に助言をいただいたり、研修を受けたり、鎌田華乃子さんの著書『コミュニティ・オーガナイジング ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』を読んだりしながら実践する中で、COを実装することで地域課題の解決(=安心してその人らしく暮らせる地域を創ること)につながるのではないかと感じています。
COを実効性あるものにするための学びやトレーニングが必要だと思い、今回ワークショップに参加させていただきました。
ワークショップに参加した感想は?
チームで関係構築から戦略づくりまで、COのステップを学びながら実際にトレーニング(演習)することができたのが、貴重な経験となりました。自身が実践しているフィールドではどのように展開していけるかを、具体的にイメージしながら流れを掴むことができました。なかなか思うように演習が進められない時でも、チームに入ってくれた2名のコーチが的確な助言やフォローをしてくれたのでとても心強かったです!
チームは、住んでいる場所も、経験してきたことも、活動しているフィールドも違う、初めて顔を合わせるメンバーでしたが、それでも価値観を共有し、共にありたい未来に向けて取り組むことができるんだということを今回のワークショップで体感し、COの持つ力を強く感じることができました。
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
運営側と参加者が「教える」「教わる」という関係ではなく、“共に学びあう”ワークショップだと感じました。ワークショップ開始前には、“みんなで”ワークショップを進める上でのノーム(ルール)を決め、講義では“参加者の意見を聞きながら”学びを共有し、“参加者のアイデアを取り入れて”当初の予定にはなかったアイスブレイクの時間を作るなど、一方的ではなく、“相互に”意見を交わす中で進められました。
また、一人ひとりの発言や「語り」をとても大切にしているところも、他のワークショップとは大きく違うところだと思いました。結論だけを求めるのではなく、語りを大切にし、その中に、想いがあり、その想いをパワーに変えていくことがCOの中核をなす部分になっていくのだと感じました。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
どのような地域に住んでいても、「その人らしい生活」を諦めないことは大事だと思っています。そのためには何が必要なのか?個人レベルでの取り組みも必要ですが、時に社会レベルで課題解決を図る取り組みが必要となってきます。そこで、COが実効性のある手法の1つになるということを、今回改めて体感しました。
ワークショップで得た学びを実践に繋げ、「語り」を通じて価値観を共有し、同志と共に「ありたい未来(地域)」を創っていけるよう、活動していきたいと思います。。
また、今回ご縁あって繋がった人たちとも、お互いの活動を応援し合ったり、時に一緒に活動できるとより一層大きなパワーが生まれるのではないかと思いました。
ありがとうございました!
中村広伸
ワークショップに参加した動機は?
もともと力がない(と感じている)人たちが力を獲得し社会を変えていく、ということに強い憧れを抱き続けていました。三世代家族のなかで、理不尽さを感じつつ何もできなかった子ども時代の体験が根っこにあったんだと思います。そうした想いを抱きつつ、ぼくはこれまで社会学や対話を学んだり試行錯誤の日々を重ねてきました。その過程でぼくはプロセスワークとそれをベースとしたワールドワークと出会い現在も探求を続けています。
その後、ともにプロセスワークを学ぶパートナーがCOJ主催のオンライン・ワークショップに参加したことを機に、ぼくはコミュニティ・オーガナイジングにも興味を持ち始めました。彼女がワークショップでの学びを生かし、精力的に活動する姿を目の当たりにしたからです。プロセスワーク一筋だったぼくも「コミュニティ・オーガナイジングいいかも」と思い始め本などを読みました。パートナーからはこれまでもちょいちょいワークショップに誘われていたのですが、このたび「今回は参加しないのかい?残り1枠だってよ!」ととどめの一言を言われ、「やります!」と申し込みに至りました。
ワークショップに参加した感想は?
とても楽しかったし充実した二日間でした!長年の蓄積に基づいて作られた、コミュニティを組織する方法が体系的かつとてもシンプルだと感じました。全体を通じて、まずはいくつかのポイントをしっかり押さえながら実践すれば効果が実感できるという即効性が、多くの人を巻き込んでいくのに効果的だと思いました。もちろん実践すればするほどに奥深さも感じられて来るのだろうな、と思いつつ。
一方でタイトで細かな時間設定には正直戸惑いました。普段の自分からは遠いやり方だからです。でも実際にやってみると、時間が限られているなかでもこれだけのことができるんだ、という手ごたえを感じることができました。この体験は、日常の実践に生かせると思いました。日常での活動もまた、時間に余裕がないなかで行われているからです。「この時間でこれを決めるんだ!」という想いでやると、粗削りながらも光るアイデアってでるものなんだな、ということを体験できたことはとても大きかったです。
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
とにかく参加者とスタッフの皆さんの「社会を変えたいんだ!」というエネルギーがすごい!と感じました。現実に根ざした実践的な問いをもっているゆえの必死さや切実さ、そして覚悟がひしひしと感じられました。もちろんぼくもそういった想いを持ってやってきたわけで、だからこそ「こういった想いを抱いているのは自分だけじゃないんだ。仲間に出会えた!」という心強さと喜びを感じることができました。
また、ワークショップに関わるコーチ、スタッフの皆さんのコミットメントの強さも感じました。このワークショップ自体が、コミュニティ・オーガナイジングの手法に基づき組織されたもので、コーチ、スタッフのみなさんがそれぞれの資源を使い役割を果たしながら一つの目的に向かって動いていることを体感的に味わうことができました。皆さんがそれぞれ自分たちの活動もあるなかで、このようなワークショップを運営するって相当に大変だと思うし、同時に皆さんにそうさせるだけの魅力がコミュニティ・オーガナイジングにはあるんだな、と感じました。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
ぼくは現在不登校・ひきこもり当事者とその家族を支援するNPOでは副理事長として、またぼく自身が所属する会社の労働組合で副委員長として(10月からは委員長として…)活動をしています。
NPOでは、現在財政難で、会員増と寄付等による収入増が急務の課題となっています。また労働組合は年々組合員が減っており、残っている組合員の多くも組合の存在意義に疑問を抱いている状況です。
今回コミュニティ・オーガナイジングを学ぶことで、ぼくがまず実践できそうなことは関係構築なのかな、と感じました。ぼくはNPOの他の理事やスタッフ、そして組合執行部メンバーひとりひとりと十分に関係構築ができているとは言えません。まずは彼らひとりひとりと関係構築し、彼らのリーダーシップを育てていきたいと思います。
大窪 毅
ワークショップに参加した動機は?
もっと自由な流れを富士川に取り戻したい!その気持ちをどうやって形にしていけばいいのか、まるで分らなかった私達は2022年10月にコミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(以下COJ)のワークショップ(以下WS)を受講しました。
それは自分達でも驚くほどの効果がありました。
WSの初日が終わったときに初めて活動をするための「チーム」になったと実感することが出来ました。活動は広がり、そしてチームの仲間も増えていくなかで失敗も糧にしながら、少しずつ個人的にもチームとしても成長しています。
昨年から半年程の活動の結果は、自分たちの思うところには遠く及びませんでしたが、手にいれたものも大きい活動になりました。
ひと段落したことで課題は新しい物へと変わりました。自分たちの成長無くして目標の達成は無いことも実感しています。
新たに加わってくれた仲間とCOJのWSに参加することで、一段と活動にはずみをつけることと、自分自身の学び直しの為に参加しました。
ワークショップに参加した感想は?
一緒にWSに参加していた他団体の皆さんからは大きな影響を受けることが出来ました。活動の内容やフィールドは違えど、共通する価値観に出会えたことも励みになりました。
改めてチームの中で目指すべきゴールについて突き詰めて話をすることも大きな成果の一つでした。チームの仲間が増えることで、多様性が増したチームの目指すゴールは一段と大きなものに成長したと感じています。
自分達だけでは見えてこない視点を見つけることが出来たと思います。
WS以降活動はより活発になりました!
昨年と今年と2回ワークショップに参加して、違いを感じましたか?
一緒に参加していた他団体の皆さんのエネルギーが違ったように感じました。
前回は「気候危機」といった大きな課題に取り組む皆さんと一緒にWSに参加しました。
大きな課題なだけに、チーム内のモチベーションを保つことがとても大変なことだと思いました。
今回一緒にWSに参加していた他団体の課題は、それぞれにとってとても身近な場所だと感じました。
今回のWSでは、それぞれのチームのメンバーが、それぞれの立場で向き合っている姿が伝わってきました。
あるチームは初日の最初と二日目の最後では、見違えるほど「チーム」になっていたように見えました。思いが重なりさえすれば、立場や世代の違いが資源に幅を持たせてくれるんだと感じました。
また他のチームは、放課後やお昼休みにも活発に話し合いを続けていることで、チームとしてのモチベーションの高さを見せてくれました。
行動を起こす理由もやり遂げる覚悟も伝わってきました。
活動の背景が私たちの活動と共通することが多い、と感じられたところにも大きな違いを感じました。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
より多くの人に私たちの取り組んでいる問題を知ってもらい、活動に共感してもらえるように活かしていくことだけでなく、誰かの課題を解決する一助になることが出来ればと思います!
浜口和也
ワークショップに参加した動機は?
現在私たちが取り組んでいる大規模風力発電計画の阻止をめぐり、自分たちがなぜ活動するのか、そこに願われていることは何かを、多くの人に共感してもらえるよう情報発信していくのに、当ワークショップに参加してそのスキルを学びたいと思ったのが動機です。
「風力発電は世界的にも推進され、日本は出遅れているくらいだ。地球温暖化による異常気象対策としても大事なこと」という国策の一方で、地価が安く過疎地域の急峻な山の稜線を削り、そこに暮らす人々の自然環境や生活環境を阻害しかねない計画が、全国各地で進められています。
「国が推進することだから、地域のエゴを考えずに協力しなければならない」という理不尽にも遭いますが、自分たちが育まれている豊かな自然を次世代に語り継ぐにも、当ワークショップでのスキルは必ず役に立ってくれると思い参加しました。
ワークショップに参加した感想は?
いつもは結構時間に余裕がある対面の会議が多い中、当ワークショップはたくさんの講義と演習・振り返りを分刻みで行うのに最初は戸惑いましたが、慣れてくるととてもメリハリがつき、項目の細分化もわかりやすく、組み立てがとても早くなる印象を持ちました。このスキルを使いこなせるようになると、様々な分野のチームワークで活用出来るでしょうし、まず「否定せずに良いところを評価し合おう」という前提が良いです。
また、複数のチームで行うディスカッションは、それぞれの地域での課題や成功例を出し合う事で別の視点をもらえたり、質問に答えられないウィークポイントが見つけられ、それを改善していくことができたのも大きな収穫でした!
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
まず、スタッフがほとんど女性というワークショップは今までありませんでした。とても優しく和やかな雰囲気で参加出来たのは、スタッフの皆様のチームワークが成せるわざだったと思います。
それから、コロナ禍でリモートでのミーティングやワークショップが増えたことで環境や機能の使い方がある程度分かっていましたが、このワークショップではGoogleドライブを使って付箋貼りをしたのは初めてでとても刺激的でした。
海、川、山それぞれの自然を守りたい人との交流もこれまで何度も経験してきましたが、今回は特に他の地域の現場に行って活動をともにしてみたいと思えました。機会を見て実現したいと思います。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
テキストにも書かれている項目やワークショップで培った言葉を何度か練り直しながら、さらに活動の内容が伝わりやすく共感を得られやすい場を作っていくのに活かしていきたいと思います。
また、ブレたり脱線しかけたときにはコミュニティ・オーガナイジングの精神に立ち返り、軌道修正がしやすい取り組みにしていけたらと思っています。
※満員御礼・キャンセル待ち受付中※【第10回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
<キャンセル待ち案内>
・メール送り先:katsurako★organizing.jp(COJ松澤)※メールを送る際は★を@にご変更ください
・タイトル:【キャンセル待ち申込】2月24日、25日オンラインワークショップ
・記載内容:名前(フリガナ)、メールアドレス、連絡の取れる電話番号、希望枠(一般or学生)※学び直し枠希望で、一般枠に空席がある場合は、確実に参加できる一般枠にお申込みいただくようお願いします。
【お願い】迷惑メールの設定によっては、COJからのメールが届かない場合があります。お心当たりの方は、COJからのメールを受信できるようにドメイン指定受信で「organizing.jp」を許可するように設定してください。
<次回ワークショップのウエイトリスト>
ウエイトリスト:https://forms.gle/zKSgnLxLoS3ibbSS8
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コミュニティ・オーガナイジングとは、仲間と思いを共有し、それぞれが持っている力を合わせて行動することで社会を変えたり、良くしたりするための方法です。
このワークショップは2日間で、その方法を理論的・体系的に実践的に学びます。具体的には、講義を聞き、チームに分かれ演習し、振り返りをする、という流れで学んでいきます。
世の中や身近なことに対して「なにかが変だ」、あるいは「なぜだか生きづらい」そんな気持ちになったことはありませんか? そして「でも仕方ないよな」と諦めの気持ちを持ったことは。
「社会を変える」なんて大それたこと自分にはできっこない、「変えたい」とは思うけど、どうしたらそんなことできるのだろうか。
こんな風に思っている方もいるかもしれません。
「仕方がない」から「自分もなにかできるかもしれない」、「仲間となら一緒にできるかもしれない」そんな希望を一緒に感じませんか?
ワークショップに参加し、変えられる!という希望を感じたみなさんと一緒に、より良い社会を作っていきたいです。チャレンジを応援するスタッフたちが、あなたのご参加をお待ちしています。
申し込みはコチラから!