【第1回オンライン】COJ主催パブリック・ナラティブ・ワークショップ

コミュニティ・オーガナイジングの重要なリーダーシップ・スキルの一つ、パブリック・ナラティブを学び、練習するワークショップを開催します!
オンラインでナラティブを包括的に学ぶワークショップは今回が初めてです!
一緒にストーリーを楽しく学びましょう!!

申し込みはコチラから!

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ひとりでできないことも、仲間と一緒ならできるかもしれない。
きっと皆さんも「一緒にやろう!」と人を誘った経験があると思います。

でも、勇気を出して声をかけたのに、うまく伝えたいことが伝えられなかったり、断られてしまうと残念な気持ちになりますよね。
聞き手がどう受け止めるかを考えるよりもついつい、自分の熱い思いを語ってしまったり、
行動計画をうまく伝えられず相手のやる気を引き出せなかったり…。

そんなときは、誘い方や活動の伝え方にまだ伸びしろがあるのかもしれません。
皆さんが大事にしている思いや、これから目指すこと、そのためにやりたいアクションをうまく伝えられるように、練習しませんか?

私たち、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンは、仲間と思いを共有し、それぞれが持っている力を合わせて行動することで社会を変えるための方法の1つである
「コミュニティ・オーガナイジング」を広めています。

今回、コミュニティ・オーガナイジングにおける重要なリーダーシップ・スキルの一つであるパブリック・ナラティブを学び、練習するワークショップを開催します!

パブリック・ナラティブは自分や仲間が大切にしている価値観を物語を通して語って相手と繋がり、一緒にアクションしようと呼びかける、活動する人のためのストーリーです。
以下の要素を学び、自分で語ったり、他の人のストーリーを聞くことでこのスキルを身につけていきます。

・今取り組むまなければと思っている課題と、解決の道筋(ストーリー・オブ・ナウ)
・その活動を頑張る自分の思いはどこからきているか(ストーリー・オブ・セルフ)
・仲間になってほしい人たちにとってもなぜ見逃せないことなのか(ストーリー・オブ・アス)

<こんな方におすすめ>
●活動で実現したいことや自分や仲間が共有する価値観を言葉で伝えて、一緒に活動してくれる仲間を集める方法を学びたい方
●すでにコミュニティ・オーガナイジングをワークショップに参加して学んだ経験があり、ストーリーを語るスキルを伸ばしたい方
●コミュニティ・オーガナイジングに関心があり、実際に一歩踏み出してチャレンジしてみたい方

<当日の内容>
全てのパートが①講義、②演習、③振り返りで構成されています。
演習では、自分で話してみる、そして他の人のストーリーを聞くことでストーリーの学びを深めます。

  1. 導入講義「オーガナイジングとは何か?」
  2. 「ストーリー・オブ・セルフ」を学び、語る
  3. 「ストーリー・オブ・アス」を学び、語る
  4. 「ストーリー・オブ・ナウ」を学び、語る
  5. セルフ、アス、ナウを結びつけ「パブリック・ナラティブ」を語る

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●開催概要
【日時】2024年12月21日(土) 9:00-18:30
※1日を通してパブリック・ナラティブを集中的に学ぶワークショップになっているため、必ず全日程の参加をお願いしております。
※終了後に放課後の時間があります。参加は任意です。

【場所】オンライン@zoom
※後日、メールにてURLをお送りいたします。

【定員】18名(最少催行人数4名)

【参加費】
※参加費にはテキスト代、他資料代を含みます

  • 一般参加チケット:17,000円(税込み18,700円)
  • おかわりチケット:13,000円(税込み14,300円) 
    • おかわりチケットとは?:コミュニティ・オーガナイジング・フルワークショップの2日間の全日程参加した方限定のチケットです。ストーリーを改めて学びたい!という方はこちらのチケットを選択してください。
      申し込み時に参加ワークショップを確認します。

【入金後・決済後のキャンセル規定について】
入金後にお客様のご都合によりキャンセルされた場合、下記の通りキャンセル料金をいただきます。なお、返金の際の送金手数料はお客様負担とさせていただきますので、ご了承ください。

30日前から20日前:参加費の20%
21日前から15日前:参加費の50%
14日前から4日前:参加費の80%
3日前~当日、開催後:参加費の100%

【入金後のキャンセル、ワークショップの中止・変更について】
お振込みいただいた参加費はワークショップに欠席された場合でも返金はいたしかねます。運営上やむを得ない場合、弊法人は参加者に事前通知なくワークショップを中止、中断できるものといたします。 その場合、可能な限りすみやかに当該ワークショップの参加費を全額または一部返金いたします。 ただし弊法人の責任は、支払い済みの参加費の返金に限ります。

●申し込み方法
事前確認事項をお読みの上、「チケットを申込む」から必要事項をご記入ください。
教材の一部を郵送するので、レターパックライトを受け取れる住所をフォームにご記入ください。

参加費のお支払いが済んだ時点で、申し込みの完了となります。申し込み後ご変更がございましたらご連絡ください。
その他、不明な点がありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
なお、COJからのメールが受信できるようにドメイン指定受信で「organizing.jp」を許可するように設定してください。

<主催>特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン

担当:松澤(まつざわ)
メール:email hidden; JavaScript is required
電話:050-5896-9841

申し込みはコチラから!

コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ in 久留米

久留米でコミュニティ・オーガナイジングのフルワークショップを開催します!
久留米ではこれまで、主に久留米市内の方に向けて4回のフルワークショップを開催してきました。
今回初めて公開で募集するワークショップになります。どなたでも参加可能です!

<スケジュール>
2018年10月27日(土)9時~19時30分
    10月28日(日)9時~19時30分

<場所>
古賀病院21内会議室
福岡県久留米市宮ノ陣3-3-8

<想いを変革につなげるトレーニング>
社会をよくしたいと頑張っているけれど、上手くいかない。
あるいは、社会は変えられない、そう諦めていませんか?確かに、1人でできることには限りがあります。でも価値観を共有した人々の力が結集すれば、社会は変えることができます。
地域、社会、企業、学生団体やNPO… 様々な組織やコミュニティの変革は、小さな1人の想いから始まります。

その想いを変革につなげる
「語り方」
「関係づくり」
「チームづくり」
「戦略」「アクション」を2日間のトレーニングで学び、
実践することで「あなたの変えたい」を、
「みんなの変えたい」に
近づけていきます。

<2日間の構成>
1日目
・オーガナイジングとは何か?
・コーチング
・ストーリー・オブ・セルフ
・関係構築
・チーム構築
・ストーリー・オブ・アス
2日目
・戦略Ⅰ
・戦略Ⅱ
・アクション
・ストーリー・オブ・ナウ&リンキング
※すべてのパートが【講義→演習→振返り】で構成されています。

<参加費>
25,000円(2日間の昼食付)
<入金後・決済後のキャンセル規定について>
ご入金後に参加者様のご都合によりャンセルされた場合下記の通りキャンセル料金をいただきます。
なお、返金の際の送金手数料は参加者様負担とさせていただきますので、ご了承ください。
・5日前から:参加費の100%
お申し込みはこちらから 
https://goo.gl/9ypu3R

<定員>
36名

<申込みに際しての留意点>
・2日間全日程への参加が必要です
・昼食はお弁当を用意します。アレルギー等特別な理由で一般的なお弁当が召し上がれない方はご相談ください
・休憩時間につまめるお菓子と飲み物を用意します

<主催>
coco change(ココチェンジ)
問い合わせ:email hidden; JavaScript is required

coco changeは、コミュニティ・オーガナイジング・久留米の運営母体として名称を新たにして設立した団体です。①一人一人が変化になれる ②ここから始める ③個々にも力があるという思いを表現しています。私たち自身も一歩を踏み出し変化となりたいし、立ち上がりたいと思っている人の希望になりたいという思いを込めています。

2024年8月24日、25日【第11回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ開催レポート

コーチとしてもチャレンジ

私がコーチとして参加したのは、今回が初めてでした。自身がワークショップに参加者として学んだのは、2021年のこと。当時通っていた大学院の先生の勧めで参加しました。当時はオンラインでこんなに時間に厳しく、濃密な時間があるのか!?と圧倒されながら、付いていくのに必死でした。

学んでからしばらくはコミュニティ・オーガナイジング(以下、CO)のことが頭にありましたが、しばらくすると記憶が薄れてしまっていたのも事実です。COのことを分かりやすく解説した本も出版される中、「自分は全然COができてないな・・・」と反省しきりでした。

そんな中、本業でCOに再度触れる機会があり、コーチをさせてもらうことに。軽い気持ちで引き受けてしまったものの、各単元(モジュール)のことはすっかり忘れている中、本当にできるのか!?と不安な気持ちが押し寄せてきました。

しかし、2回のコーチトレーニング、3回のコーチペアでの打ち合わせを経て、COを身体に染みこませていきました。まだ見ぬ参加者の皆さんの学びをできるだけ豊かにするため、コーチ陣では細やかなすりあわせを行いました。今回のスタッフチーム「いつだってニューフェイス」は、直接会ったことはなくとも、今では戦友のような仲間です。

価値観を見つけることの難しさ

緊張の面持ちで集まった皆さん。オンラインでのワークショップに慣れていない方も多くいましたが、23人の参加者全員が無事に集合することができました。

導入としてCOの概要を学びやワークショップ全体のノームづくりをしました。その次はコーチングの講義を聞きブレイクアウトルームに移動し早速コーチングの実践に挑戦しました。初めて会う方同士でも、思い切って演習にトライしていたのが印象的で初めてとは思えないほど飲み込みが早い!と感じました。

次はストーリー・オブ・セルフを学び、語ります。ワークショップは6人で1チームとなりワークを進めていきますが、ストーリー・オブ・セルフの演習で初めて、チームメンバーと会いました。ストーリーを通して、メンバー一人一人の価値観が伝わってきて、チームとしての一体感が生まれ始めたように思います。

「今」と「私」、そして「私たち」がつながるまで

あっという間に1日目が終わり、後半の2日目へ。戦略づくりから始まりますが、私が担当したチームでは、「昨日終わったあとこんなことを考えたんだけど・・・」というシェアもあり、皆さんの本気度が垣間見えました。

更に一体感を増したチームは、戦略的ゴールづくりに向かっていきます。私たち「リーダーシップチーム」と共に立ち上がる「同志」を特定し、協力してくれる「支持者」、その他にも「競争者」や「反対者」にも目を向け、マッピングをしていきます。

続いて「変革の仮説」をつくり、自分たちが成し遂げたいことの筋が通っているのかを言葉にして確認します。言葉にすることで、改めて見えてくるちょっとした違和感にも目を向け、チームで目線を合わせながら、仮説の確からしさを高めていきます。また、別のチームとのピアコーチングを経て新たな視点も入り、より説得力のある戦略を作っていきます。

そしていよいよ戦略づくりも大詰め、キャンペーンのタイムラインを考えていきます。いつ、どんなアクションを、どれくらいの規模で実施すると、同志のパワーが貯めてたまっていって戦略的ゴールに近づくことができるか?試行錯誤を繰り返し、タイムラインに手を加えていきます。議論を進めていくうちに認識の違いに気付き、行ったり来たりする場面もありましたが、協力してキャンペーン・タイムラインを完成させました。

最後はストーリー・オブ・セルフ(私の価値観を語る)、ストーリー・オブ・アス(私たちの価値観を語る)、ストーリー・オブ・ナウ(私たちの価値観に照らした緊急性と求めるアクションを語る)を組み合わせて、パブリック・ナラティブを語ります!自分自身の原体験、二日間WSをともに乗り越え、何を大切にしている私たちなのか思い出し、聞き手に呼びかけたいアクションなどを組み合わせ、パブリック・ナラティブを作っていきます。2日間の総決算といって間違いない、心揺さぶるストーリーがたくさん生まれました。

実践と学びはまだまだ続く

みなさんの熱気が冷めやらぬまま、ワークショップは終了を迎えました。放課後(ワークショップ後のフリータイム)にも4チーム、半数以上のメンバーが参加くださって、名残惜しいという声、今後はこんなことを学びたいという声もありました。事後アンケートでは、次の2週間でやってみたいこととして「仲間と改めて価値観を共有し関心と資源を交換したい」という項目が一番多かったです。ワークショップ後のフォローアップの会では、さっそく皆さんの実践に活かされると聞き、その成果も聞いてみたいところです。

参加後のアンケートにも、「普段、自分と向き合わないので、私の分からないことを一緒に引き出そうとしてくれたことが、凄く有難かったです」といった、自分と向き合う機会として有意義だったという方もいました。また、「この感覚を忘れてしまわないように、実践を続けていきたいと思います」と今後も実践を続けたいという声もいただき、スタッフとしても嬉しく思っています。

ワークショップ参加者向けのコミュニティがあるのですが、その案内を受けて「やってみると、なかなか自分のものにするのには時間がかかると思ったので、その後のコミュニティがある点、安心できました」というお声もいただきました。実践してうまくいかなくても、戻ってこられる仲間がいるのは、とても心強いことですね。

コーチとして気付いた「価値観」と「関心」の違い

私自身、初めてコーチとして参加し、それぞれのモジュールをより深く理解することができました。特に印象に残ったのは、「価値観」と「関心」の違いです。例えば「子どもの支援をしたい」「労働者の権利を守りたい」といった、活動分野に関わることは、あくまでその人の関心です。本当の価値観・・・例えば「誰もが健やかに成長できる社会をつくりたい」や「助けてと言える社会にしたい」などが、その人の奥に眠る「大事にしたいこと」=価値観です。自分自身の価値観を掘り起こし、他者と共有することが関係構築・チーム構築においてとても重要でありながら、とても難しいことだと改めて知りました。

私たちは普段活動をしていると、どうしても目の前のやるべきことに追われてしまい、それぞれの価値観を奥にしまいがちです。でも、その価値観を改めて思い出し、自分にとってなぜ大切なのかを仲間にも知ってもらうためにストーリー・オブ・セルフを語ること、関係構築において価値観を共有すること、チームが共有する価値観を見出すことが、COの大事なポイントなのだと思います。

なんとなく表面的な関心だけでつながると、少し行き詰まった時にパワーを失ってしまいます。ワークショップでは、何度も価値観を確認し直す場面がありました。ワークショップという限られた時間の中では十分に話し合えず、細かい部分は決められないこともありました。しかし、価値観を再び共有することで、チームとして強いつながりが構築されていったと思います。

私自身も、今後の活動において価値観を語ること、相手の価値観も聞くこと、そしてお互いに共有することを大事にしたいと思いました。

今後もつながり続け、COを学び続けよう!

第11回目のCOJ主催オンライン フルワークショップは一旦幕を閉じました。参加された皆さん、本当にお疲れ様でした。しかし、COの学び・実践は始まったばかりです。各自の地域や団体で活かしてみたり、新たな活動を始めてみたりすることもあると思います。行き詰まったら、仲間とコーチングしあうことで、励まし合い・助け合いましょう。

改めてご参加いただき、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします!

レポート:山角直史(コーチ)

【第12回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

第12回目のオンラインCOJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップの開催日が決まりました!!

いち早くワークショップに申し込みができるウエイトリストへのご登録をお勧めしています!!https://forms.gle/7z9EkPMtq4GZihHN8

一般申し込みが始まったらお知らせしますので、今しばらくお待ちください!

 

コミュニティ・オーガナイジングとは、仲間と思いを共有し、それぞれが持っている力を合わせて行動することで社会を変えるための方法です。
このワークショップは2日間で、社会の変え方を理論的・体系的・実践的に学びます。具体的には、講義を聞き、チームに分かれ演習し、振り返りをする、という流れで学んでいきます。

世の中に対して「なにかが変だ」、あるいは「なぜだか生きづらい」そんな気持ちになったことはありませんか?

そして、「でも仕方ないよな」と諦めの気持ちを持ったことは。

「社会を変える」なんて大それたこと自分にはできっこない、「変えたい」とは思うけど、どうしたらそんなことできるのだろうか…
こんな風に思っている方もいるかもしれません。

「仕方がない」から「自分もなにかできるかもしれない」、「仲間となら一緒にできるかもしれない」そんな希望を一緒に感じませんか?

ワークショップに参加し、変えられる!という希望を感じたみなさんと一緒に、より良い社会を作っていきたいです。ご参加お待ちしています。

 

上野瑛子

ワークショップに参加した動機は?

今年の春、「コミュニティ・オーガナイジング ほしい未来をみんなで創る5つのステップ」を読み、ふつうの人たちが力を合わせて社会を変えるということにとても共感したのが一番の動機です。

 私は労働組合の専従として働いています。労働組合は、働く人たちが自分たちのために、自分たちでつくり、活動する組織です。

「自分たちの想いを起点とし、みんなで協力することで課題の解決やよりよい姿を実現する」というコミュニティ・オーガナイジングの考え方は、まさに私が日々取り組んでいる活動の原点と重なるのではないか?と感じました。

本を読んで「これだ!」と思ったものの、すぐに実践ができるかというとなかなか難しいですよね。それは自分でも分かっていましたので、書籍を読んですぐにワークショップのウエイトリストに登録しました。

コミュニティ・オーガナイジングを実際にやってみる場に飛び込むことで、自分の仕事の中で使えるようになりたい。そんな思いで参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

終わって最初に感じたのは「オーガナイズって難しい!」ということです。

ワークショップでは、異なる動機・課題設定を持ったメンバーが集い、初めましての状態でCOに取り組みます。

それぞれの想いがあるからこそ簡単にひとつのテーマにまとまらない難しさもありましたが、そもそも“共有できる価値観”を軸に人々がチームになることや、そのチームの熱量・活動を維持していくことはそんなに簡単ではないのだ、ということを再認識できました。

利害や強制力のない関係性だからこそ“共有できる価値観や想い”で結びつかなければ、変化を起こせるほどのパワーにはならないし、逆に言えば、利害関係がないからこそ結びついた時に大きなパワーが発揮できるのだと思います。

実際にストーリー・オブ・セルフやストーリー・オブ・アスを考えてみて、相手と自分を結び合わせるためには、自分の価値観をいかに豊かに、真実を持って語れるかが重要だと痛感しました。

労働組合というのは、ある意味すでにオーガナイズ(組織化)されていますが、その中で「自分が活動する当事者だ」と思っている人は、それほど多くないと感じます。

コミュニティ・オーガナイジングが実践できたら、労働組合という組織がもっと活性化し、血の通ったチームにすることができるのではないかと感じました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

一番違うなと感じたのは、コーチの介入が早いことです。今まで私が経験してきたワークショップでは、必ずしもワークが上手くいっていなくても、コーチは参加者自身がそれに気づくのを待ったり、他の参加者が関わってワークが進むことを見守るスタンスも多くありました。 

COのワークショップでは、冒頭のコーチングの実践から少しでも横道に逸れそうになったり、参加者が戸惑ったりするとコーチの支援(介入)が入ったので、最初は戸惑いました(笑)。
あとは時間に厳しい!ZOOMのタイマー音が嫌いになりそうでした(笑) 

ただ、終わってみると、それは2日間という短い時間の中で、参加者に「こうすればできるんだ!」という感覚を少しでも多く持ち帰ってもらうためのリードだったのだと感じています。

2日目の最後に「パブリック・ナラティブ」(「ストーリー・オブ・セルフ」「ストーリー・オブ・アス」「ストーリー・オブ・ナウ」をつなげたもの)をみんなの前で語る機会を頂きましたが、1日目と2日目で全く違うストーリーが自分の中から出てきたことにとても驚きました
ここまで短時間で自分の変化が分かるワークショップは初めてでした。

それも、コミュニティ・オーガナイジングの実践をコーチがリードし、各ステップをしっかり参加者一人ひとりに体感させてくれたからだと思います。

コーチの皆さんの熱量や連携プレーの素晴らしさを見ていて「これがコミュニティ・オーガナイジングによって創られたチームの姿なんだ」とも感じました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

当初の目的通りにはなりますが、やはり「ふつうの人々(私たち)の力で、組織や社会を変えていく」ことを仕事の中で実践していきたいです。

今回、同じ組織からもう一人ワークショップに参加したメンバーがいて、この間一緒に振り返り会をしました。自分たちの活動にどうCOを組み込んでいけるか、2人で考えながらトライアンドエラーしていきたいです。

あとは、日ごろのチームビルディングに取り入れていきたいですね。ワークショップで最初にやった「どんなチームでありたいか」「そのためにどうするか」というノームづくりは、職場のチームでもぜひやってみたいと思いました。

息子や娘との間でも、ストーリー・オブ・アスやストーリー・オブ・セルフは使えそう!

コミュニティ・オーガナイジングのフルパッケージを意識しすぎず、パーツパーツでとにかく使ってみる2日間で体感したことを忘れないうちに、自分の仕事や日ごろのふるまいに取り入れていきたいです。

伊勢戸将司

ワークショップに参加した動機は?

パタゴニア日本支社の環境保護活動をしている団体への助成プログラムの一環として、私達のNPOと石垣島でカンムリワシの保護活動をしている二つの団体の主要メンバーという構成でワークショップが行われました。環境活動を続けていく中でひとりひとりの努力では太刀打ち出来ない大きな資本にどう対応していくか、コミュニティ・オーガナイジング(CO)という手法が大きなチカラになるのでは?と期待を持って参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

ワークショップの進め方がとてもよかったです。
ストーリー・オブ・セルフ(なぜ自分が活動するのかをストーリーで語ること)をはじめ、各場面で個人的意見の発表時間を1分で!とか、3分以内で!とか設定されて自分の意見を整理して伝えきれないもどかしさがある意味プレッシャーではあったのですが、普段頭の中で漠然と思っている事の優先順位や矛盾などが言語化する事で整理されたと思います。また、話し好きの人や声の大きい人の長話を延々と聞かされるという「あるある」もなく沢山の人の考え方に触れて集中出来る環境でした。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

今まで経験して来た自己啓発型ワークショップは私個人がどうあるあるべきか?というチームのコアになる為の学びでした。結果中心的活動をする様にはなったものの仕事量が増えたり、決断事項が増えたり楽にはなりません。COJのワークショップの中で学ぶスノーフレーク・リーダーシップの様に、プロジェクトの中の新しい場面でリーダーシップを発揮出来る人をオーガナイズできる様にメンバーの意識変革や方向づけをコーチの誘導のもと学べた事に手ごたえを感じました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

私達のNPOは設立20年を超え、市民団体としては比較的長い間環境保護活動をしてきました。豊かな知識と経験があるものの、若い世代の後継者不足が課題となっています。自然に対するニーズも設立当初の公害問題からレクレーションへと変わって来ています。「ちばの里山の自然を未来に残す」という大ゴールに向かって、戦略的ゴールをどう積み上げていくか、基本的理念を継承しながら新しく活動に加わってくれる同志の思いや考えを吸収して実践出来る活動をコミュミティ・オーガナイジングを取り入れながら広げていきたいと思います。

2024年2月24日、25日【第10回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ開催レポート

「誰かの勇気に寄り添い支えられる人になりたい」純粋な想いが込み上げてきました!

2024年2月24日(土)、25日(日)の2日間、オンライン開催で10回目の節目を迎える「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ(以下、COWS)」の開催レポートをお伝えします。タイトルと各見出しの言葉は、参加者からワークショップ後のアンケートに寄せられたものです。

市民団体、各種法人・組合、教育・医療機関など、異なる背景を持つ様々な地域にお住まいの参加者36名と運営スタッフ21名が、コミュニティ・オーガナイジング(以下、CO)を学びました。

事前課題に取り組み、緊張した面持ちで当日を迎えた皆さんでしたが、講師の「私も緊張しています」の発言に、参加者からの暖かいリアクションで場が和みます。「まず自転車に乗ってみよう!」の声かけとともに、コーチング、パブリック・ナラティブ/ストーリー・オブ・セルフ、関係構築、チーム構築、戦略、ストーリー・オブ・アス・ナウ&リンキングの各モジュール(単元)を、講義→見本→演習→振り返りのプロセスを繰り返しながら学んでいきました。参加者からの声を交え、順に振り返っていきます。

コーチングを受けてみて、これが欲しかったんだ、と気付いた

1日目はコーチング、パブリック・ナラティブとストーリー・オブ・セルフ、関係構築、リーダーシップチームの構築を学びました。

「コーチング」は相手が直面する困難に対して質問と言い換えをしながら、心・手・頭のどこに課題があるかを探り、その人自身の中から解決策を引き出します。初めての演習で参加者からは「具体的にいつ?何?と質問されることで、相手から受け入れられていると思った」「団体に持ち帰り新しいスタッフに教えていきたい」などと、気付きが得られた様子でした。

「ストーリー・オブ・セルフ」では、困難な状況から今の取り組みへとつながる希望を感じた瞬間を一人一人がグループで語りました。
「スタッフが先に語り開示をしていることで、参加者も開示しやすい環境だった」「淡々と語る自分が、感情を入れるよう意識したことで、人の心を揺り動かすような話になった」「旧友や家族に話して、自分自身の価値観を振り返っていきたい」と振り返る声がありました。

「関係構築」は1対1で「なぜ?」を中心に質問をすることで、お互いが大切にしている事(価値観)を共有し、持っている関心や持っている力(資源)を交換して何ができるかを探っていきました。

「リーダーシップチームの構築」ではチームとなり共有目的を一文にまとめました。参加者は地域も活動も様々なため、それぞれが考える目的・同志・活動に重なり合う部分を見出していくのが難しい演習ですが、その後の戦略・戦術を目に見えるほど具体的なものにするための踏ん張りどころです。

全チームが演習の最後までやり切り、「Rainbow Power🌈」「Harmony Harvest(HH)」「インパクト8」「チーム 名護やかん!」「みんなE(いいー)」「クローズアップ👀自分があるカメレオン」という6つのチームが生まれました。他チームの参加者が思わずやってみたくなるようなチャント(掛け声や手振り)も決まり、「意外と盛り上がって、人を巻き込めることを実感」と振り返る参加者に👍リアクションが溢れていました。

1日目の振り返りでは、前向きな感想が多く寄せられました。
・とても楽しかった。かっこつけなくていいと感じた。セルフで大事にしていることに気づき、お互いの価値観に気づけたから関係性ができ、チームができることを体感できた。
未完成でも話してみましょうというのが、参加しやすさにつながり、良かった。
・オンラインには善し悪しや好みもあると思うが、先入観をあまり持たずに話せる気がして集中できた。

進め方に関しても、「発言していない人に配慮できたらよかった」の意見には、「どうしたら均等に発言できるだろう?」「例えば誰々さん、どうですか?とチャットを送ってみる」などと、場を良くする提案が交わされ、翌日も全体の場やチーム演習で意識されていました。

 

2日目は、画面上の表情が柔らかくなった皆さん。前日の振り返りをした後に、戦略Ⅰ・戦略Ⅱ・リンキング(パブリック・ナラティブ)について学びました。

「戦略Ⅰ」は同志がどんな困難に直面しているかを日常で呟いている程に絞り込み、「なぜ解決できなかったの?」「解決には何が必要?」など、同志の目線を意識して考え、達成したい戦略的ゴールを決めます「追い込まれて必死だった」と本音がこぼれる参加者も。
後半は、関係者マップでキャンペーンに関わる個人を明らかにしてく楽しい時間です。チームとして取り組むことに決めた課題に普段の生活では関わらないメンバーも、身の周りにいる同様の困難に直面する同志を想定し、付箋に見立てた枠に書き込みました。それを元にパワー(問題解決に関わる人たちの力関係)を分析し、最終的に「私たちは(大ゴール)を成し遂げるために(誰)をオーガナイズし、(方法)することで、(いつまでに)(結果)(戦略的ゴール)を達成します」と一文にしていきました。

「戦略Ⅱ」は、実現に向けた具体的な戦術を考えます。戦略的ゴールから逆算をしてタイムラインに落としていくことで、3つのピークで何をすべきかが見えてきます。前の演習に立ち返り発言してくれる参加者に、他のメンバーが新たに気付きを得る一面もありました。「”この人がこんな資源を持ってるのか”と見えた時は、組織の多様性の重要性をひしひしと感じました」と学びの声もあり、演習の終わりには、全体の場で発表しあいました。

「リンキング」では、モデルとして語ったコーチのパブリックナラティブに心を動かされ、頷くなどのリアクションで共感を伝えあう参加者たち。具体的な行動を取りたくなったところで、チームごとに一人ひとりがストーリー・オブ・セルフ/アス/ナウを語り、全てのモジュールを終えました。

こんなにも沢山自分の為だけじゃ無く、みんなの為に動こうとされている方がいる事にも驚きました!

2日間の振り返りの時間とワークショップ後のアンケートには、
・初めましてで所属・価値観・関心が違う中で、自分の想いを言語化することの難しさ、皆が聞いてくれることのありがたさを感じた。
・いろいろな気持ちや記憶が呼び起こされた。
・参加者同士やスタッフの応援する雰囲気がとても暖かかった。
マクロ・ミクロの両視点から大きな学びとなった。
・発足したてのプロジェクトで活かしたい。時間がない中でベストを尽くすことの大切さを感じた。皆さんと会えたのが一番の収穫!
と充実した感想が寄せられました。

2日間を走り抜けた皆さん、本当にお疲れ様でした。まずは自転車に乗ってみた経験を、ご自身の活動で実践して頂けると幸いです。ワークショップ後の活用サポートやボランティアとしての関わりを希望される方も多く、今後の学びや実践の場でともに進んでいけることを願っています。ありがとうございました。

レポート:勝又みさ都(コーチ)

【第11回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

第11回目のオンラインCOJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップの開催日が決まりました!!

コミュニティ・オーガナイジングとは、仲間と思いを共有し、それぞれが持っている力を合わせて行動することで社会を変えるための方法です。
このワークショップは2日間で、社会の変え方を理論的・体系的・実践的に学びます。具体的には、講義を聞き、チームに分かれ演習し、振り返りをする、という流れで学んでいきます。

世の中に対して「なにかが変だ」、あるいは「なぜだか生きづらい」そんな気持ちになったことはありませんか?

そして、「でも仕方ないよな」と諦めの気持ちを持ったことは。

「社会を変える」なんて大それたこと自分にはできっこない、「変えたい」とは思うけど、どうしたらそんなことできるのだろうか…
こんな風に思っている方もいるかもしれません。

「仕方がない」から「自分もなにかできるかもしれない」、「仲間となら一緒にできるかもしれない」そんな希望を一緒に感じませんか?

ワークショップに参加し、変えられる!という希望を感じたみなさんと一緒に、より良い社会を作っていきたいです。ご参加お待ちしています。

申し込みはコチラから!

帯川真智子

ワークショップに参加した動機は?

私の役職上、人々をまとめ、目標に向かって進むというスキルが必要です。今の団体で知り合った人からCOJのワークショップを知り、COJのウェブサイトを拝見しました。COJのワークショップの内容には、リーダーシップ、コーチング、関係構築、チームビルディング等、私が学びたい事だらけでした「このワークショップに参加し、スキルアップしたい!」とワクワクしながら、即上司にワークショップに参加したいと伝えました。速攻OK。そして、上司は他のスタッフにもCOJのワークショップ参加してみれば、と声をかけてくれました。声をかけた人はもう参加済みで、COJの良さを熟知している人達でしたので、これからのミーティングなどよりスムーズになると思うので、楽しみです。

ワークショップに参加した感想は?

全体でお話(講義)を聞いて、各チームに分かれ実践、フィードバックをもらう、という繰り返しなので、常に頭をフル回転させていました。チームメイトの実践を見たり、意見を聞いたりして学ぶ事もありました。
自転車走行、「取り敢えず自転車に乗って漕いでみよう!」という完璧を求めない実践法でした。なので、各アクティビティーは「あーどうしよーまだ全然完成していないけど、名前呼ばれたー」「どうにかするしかない」というマインドになり「あれ、追い込まれたら意外とできるじゃん?!」と思いました。チームメイトも皆「あー名前呼ばれた。。」という感じでしたが、皆もできていました。一日が終わるたび、脳みそが相当疲れていたなと思います。この様な怒涛なワークショップを一緒に体験したチームメイトやコーチは、ワークショップ後は同志でしたね。
小中学生の時から実践したら、海外でも渡り合える人材を育成できるのではと本当に思います。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

グループで話し合い、実践するという事で、常に参加者自身がする事があり、話をずっと聞くという日本教育によくある形ではなく、本当に良かったです。本当に学んでいるなと思いました。ただ話を聞いて、わかった気になりますが、いざ実践となると、頭で理解していても言葉で出てこない、言うタイミングが分からない等出てくると思います。経験をして学んでいくのが一番という事を実感できるワークショップでした。海外のワークショップに似ているなと思いました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

今後の勤め先のミーティングにてコーチングの要素を交えてファシリテーションしたり、プレゼン時や意見を述べる際にストーリー・オブ・セルフストーリー・オフ・アス等を交えて話したいと思います。関係構築も、今後プロジェクトに携わる人は多くなると思いますので、大切にしたいと考えます。特に自分が考えた自信のあるプレゼンは上記を混ぜたいと思います。

山岡伸次

ワークショップに参加した動機は?

 社会福祉協議会で17年間コミュニティワーカーとして仕事をしてきました。コミュニティワークを実践する中で、技法をしっかり学ぶことでさらに地域の活性化に努めたい!という気持ちがありました。
 私が働くまちも、他のまちと同様に少子高齢化や人口減少が進んでいます…が、それがまちの活力の減少とは考えていません。まちの活力は、「人が少なくなること」ではなく「活動する人が少なくなること」だと思います。
 そのためにも、「活動する人を支える人」の存在も大きいと考え、自分自身がそうなりたいと思い、コミュニティ・オーガナイジングは強い力になると思い、ワークショップへの参加を決めました。

ワークショップに参加した感想は?

 コミュニティ・オーガナイジングに関わる書籍を読んで独自に学びを図っていましたが、ワークショップに参加することでさらなる学びとなりました。書籍では知識を得ることが出来ましたが、ワークショップに参加することで実践経験を学ぶことができた、そんな感じです。
 ワークショップでは冒頭で「コミュニティ・オーガナイジング」という「自転車」に乗ってみましょう!と説明を受けました。聞いた時は「?」という状態でしたが、いざ始まってみると…。「自転車に乗ることを覚える」その感覚がまさにドンピシャです!
 「ペダルをこぐと自転車が進む」「ハンドルは倒れないようにまっすぐに」…など、頭で理解することと、それを「やってみる」ということは別物です。コミュニティ・オーガナイジングの各スキルにおいても「頭の理解」を「実践する」ことは、ワークショップに参加してこそ学べるものでした。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

 特に大きな違いは「コーチ」の存在です。様々なワークにおいて、参加者だけで進めるのではなく、コーチが最初から最後まで伴走してくれるため、安心してワークに取り組むことが出来ますし、コミュニティ・オーガナイジングを最初から最後までワークをとおして体験することができました。ワークの途中で悩んだり迷ったりするたびに適切にコーチングしていただけるのと同時に、コミュニティ・オーガナイジングのスキルを目の前で見ることが出来るため、とても学びが深まりました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

 小学校2年生の時、子ども会のキャンプで、こどもより楽しそうにしている父親や友達のお父さんを見ました。それまでは「怒るおじさん」としか認識していなかった人たちが、はじける笑顔で僕たちとキャンプをして過ごしていたのです。
 理由を聞くと「誰かのために、といいながら、自分自身も楽しめることが大切なんだ」と。
 子ども心に、強烈な“あこがれ”としてその姿が残っています。数十年たった今、自分自身が「あの頃のおっさん」になりたい、そして、そんな「おっさん」を増やしたい。
 この経験から「楽しくまちづくり」が自分のモットーとしてあります。それは、「楽しい」ということは、言い換えると「活動への主体的な参画」だと考えているからです。
 しかしながら、楽しさだけでは社会構造を変革する動きはつくれません。コミュニティ・オーガナイジングでは「自分たちの活動への思いを、どのように伝え、仲間をつくるか」というスキルが「これでもか」と言うほど詰まっています。
 楽しくもあり、地域もよくなる、そんな良いサイクルをドンドン広げていくために、仕事においても、プライベートの活動にもスキルを使っていきたいです。
 そのためにも、まずは実践あるのみ!ワークショップで知り合った仲間と一緒に考えた企画に、早速取り組んでみたいと思います。
 そして、コミュニティ・オーガナイジングのグループに入って仲間と共にスキルアップを図りたいと考えています。

倉岡正高

ワークショップに参加した動機は?

 仕事上、様々な自治体や地域包括支援センター等の専門職の方々の支援をする機会があります。主に地域づくりによる介護予防の取組において、科学的なデータや知見を元に助言を行っています。具体的には、住民が主体的に地域活動に関わることや、専門職が戦略的な計画づくりから評価を行えるように支援しています。しかし、戦略やエビデンスに偏った知識では、住民の主体性や専門職の動機につながる支援が出来ないと感じており、より関係者のストーリーを大切にしたアプローチ方法を学びたかったのが参加の動機です。戦略づくりや客観的なデータの話は時に相手との距離をつくりがちだなと感じていました。結果的に、住民活動が立ち上がったり、包括職員が助言に沿って前向きに取り組んだりといった成果に現れない現状がありました。

ワークショップに参加した感想は?

 正直体力的にも精神的にも大変でしたが、その大変さに見合うものを学んだと思います。まさに、No Pain No Gainだなと思いました。そして、実際に、期待していた事、特にストーリーを大切にするという点が学べたと思います。単に感覚的なものではなく、ストーリー・オブ・セルフやストーリー・オブ・アスの考え方や演習、そして人の話を聞くための枠組みがとても実践的だと感じました。

 また、自分が持つ価値観(世代間交流の大切さ)の原点についてグループのメンバーと共有する機会がありました。これまでも自分の体験談を話す機会があったので、同じように話していたのですが、他のメンバーやコーチからいろいろな質問を投げかけられたことによって、それまで自分が原点だと思っていたことではなく、全く違うことが原点なんだということにワークショップ終了後に気づいて、自分自身とても驚きました。その記憶をこれまでとは違った視点で振り返れることは、今後の人生で大切にしたいことです。

 あと、若い世代の参加者のみなさんが話の進め方やまとめ方が上手でとても頼もしかったです。自分の能力不足を痛感しました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

 一番は、一緒にワークショップを受けている方々から学べる部分がとても大きいところかと思います。他にも一緒にグループワークをしたり、学びあう研修などはありますが、少し次元が違うかなと思うのは、参加者の熱量がとても高い!そして、個々の内面にお互いに深く踏み込むため、その人の一言一言が自身の考えと明確に異なったり、共感したりと、とても心がゆらぐ体験をしたような気がします。いろいろな情報や意見を共有するというのは、他の研修のグループワークなどでもおそらく可能だとは思いますが、深みが一段階、二段階と増すことで得られる学びの世界を感じました。

 さらに、その深みは、充実したコーチの皆さんの体制なくしては生まれないかなと思います。やはり参加者はお互いに初めて同士で2日間だけの学びなので、遠慮や、うまく表現出来ないこともありましたが、コーチが一押ししてくれることで、進めたところがありました。また、コーチもトレーニングを重ねていることが感じられ、ワークの一つ一つに集中する環境が整えられていたことは重要な要素であると思いました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

 ワークショップの翌日、地域の専門職の方々を伴走支援する会議がありました。何度もお会いしている相手でしたが、たまたまある地域住民のキーパーソンとの会議の話題になった時、その専門職の方々がどのようにキーパーソンの気持ちを汲み取っているのか気になったので、学んだことを参考に、住民のストーリーであったり、価値観をどのように専門職が捉えているのか質問をしてみました。そうした質問のやりとりで、それまで見えてこなかった課題を私自身認識することが出来たり、同席していた同僚からも普段と違うやりとりに、ワークショップの効果ですかねと言われたくらいでした。ワークショップ内で立てた計画の場所とは違いますが、少し学んだことを実践し、手ごたえを感じました。

 客観的なデータをもとにした戦略づくりなどは今後の仕事の中でも引き続き重要だと思っていますが、今回COJのワークショップで学んだストーリーや価値観の共有といった側面を同じくらい大切にした支援を出来ればと考えています。これからもっと自身の学びを深めて、経験値を高めることで、専門職がお互いに支え合い、地域住民が主体的にまちづくりをする社会が出来る一助になればと考えています。

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