今田 恭太

ワークショップに参加した動機は?

高校時代に人権分野での個人活動と団体を率いての活動両方を経験した中で、チームの能力の最大化や効率化に悩んでいた時に、知人からの紹介で参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

団体活動でのネガティブな経験から、「自分が全てやってしまった方が早い」と考えていた生粋の個人主義者の私が、チームの重要性に気づくことができたことが1つの大きな学びだと思います。たった8時間X2日のワークショップとは思えないほどに参加者同士が意見を交わし、ぶつかりあった中で、擬似アクションの形成を通じたパブリックナラティブやコーチングの実践的な学びから、コミュニティ・オーガナイジングを体験することができました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

圧倒的な体験量だと思います。各講義には予習動画が存在し、ワークショップの2日間はほぼ実践形式で進みました。オンラインイベントでは相互交流の薄れや各個人の体験量のバラつきが懸念されがちですが、実戦に重きを置いたプログラム設計やメンターやオーガナイザーのみなさんの機転の効いた運営のおかげでアウトプットが非常に多かったことが印象に残っています。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

春から大学生になる上で、今までとは違うより大きなコミュニティに所属していくことになると思います。今回学んだリーダーシップやパブリック・ナラティブを生かしより良いチーム形成に努めたいです。
また今回COJのワークショップで学んだことは決して複数人のチームだけに効果的な手法ではなく、個人の内省にも生かせるものです。自分自身の今後キャリア形成にもパブリック・ナラティブやコーチングを生かしていきたいと考えています。

2021年2月20、21日【第3回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ開催レポート

ナイスチャレンジ!転んだかもしれないけど、前向きに学べた2日間


この2日間は、初めて自転車に乗る気持ちを忘れずに、チャレンジし続ける仲間たちの暖かい学びの場でした。

オンラインだからこそ全国から集まれた参加者の皆さんとCOJスタッフ。2回目となった今回のオンライン主催フルワークショップは、北海道から九州まで、36人の参加者、16人のコーチ、7人のテックスタッフで実施しました。

参加者の多くは、過去のワークショップ参加者から勧められたり、昨年発売されたコミュニティオーガナイジングの本を読んで申し込んでくださいました。皆さんからは、それぞれの活動の場へ学びを持ち帰りたい、と言う期待が伝わりました。

そんな参加者の皆さんの学びは、実はワークショップの本番前から始まっていました。今回は、講義の一部を事前学習教材としてビデオで配布し、任意のビデオ視聴会を開催しました。

ワークショップ当日は、多くの方がじっくり予習をしてきたことがスタッフからも見えて、学びに対する前向きの姿勢を強く感じました。

「相手の価値観を深く聞くには『なんで?』が大切だと気付いた。」

参加者の皆さん、緊張しながらもワークショップ最初の演習では、ペア同士でのコーチングに取り組みました。質問の聞き方に悩み、制限時間に焦り、それでも最後までやり切ったところ、もっとコーチングの練習をしたい、と言う声が聞こえました。

ストーリー・オブ・セルフ(自分のストーリー)の演習では、講師とコーチそれぞれの熱い想いとストーリーを聞いてから、参加者一人ひとりもチームメンバーに向けて自分のストーリーを語りました。

コーチから、何度も「なんで?」と問われながら、一生懸命に自分と向き合い、大切な想い(価値観)を言葉にする姿が見えました。

チームメンバー同士でストーリーを語り合った後は、またペアになって関係構築の演習。お互いの関心が違っていても、「なんで?」と聞き続けることで二人が共有する価値観が見えてくることを体験しました。意外とストレートに「なんで?」と聞いても良いんだ、と気付いた方もいました。

そして、共有する価値観さえあれば、別々の関心を持つ仲間でも、それぞれが持つスキルや資源を交換し、共有目的まで作れた達成感に希望を感じた方もたくさんいました。

「初めましての人と集まって難しかった中で、価値観を共有できた瞬間。そんなことできるんだ!」

住む場所、性別、年齢、興味・関心。全てがバラバラの上、初対面。そんな参加者同士が、たった2日間で共有目的を持つひとつのチームになって、活動内容を決めて、キャンペーンを立ち上げることなんて、本当にできるのだろうか?

2日目の朝、ある参加者から声が上がりました:「昨日学んだコーチングを今日の演習でも活かしたい。参加者同士で質問し合うことを意識しましょう!」

ワークショップの限られた時間を最大限に活かしたい、と言うその方の想いが、みんなの心に響きました。その声掛けがあって、ワークショップ全体の一体感が引き締まりました。

特にチームワークが重要になる戦略の演習では、みんなで話し合いを繰り返しながら、チームの共有目的を具体的なキャンペーンに落とし込んでいきました。

  「私たち(同志)が直面している困難の根本はどんな問題なのか?」
  「私たちにはどんな資源があるのだろう?」
  「どうしたら私たちで変化を起こせるのか?」

コーチからの問いかけだけではなく、参加者同士で意見を聞き、質問し合い、時折チームで共有する「価値観」に立ち戻る場面もありました。

あっと言う間に過ぎて行った時間の終わりには、6チームそれぞれがキャンペーンタイムラインの発表と、ワクワクして一緒にやりたくなるチャントを披露しました。

「最初は恥ずかしかったけど、チャントをやってみたら疲れが吹っ飛んだ!」とチームの一体感を感じた参加者の発言から、ニコニコとした顔や明るい笑い声が画面上に広がっていました。

「6チームの活動はバラバラだけど、価値観を共有できた気がする。みんなと交流したい!」

2日間の最後の演習は、パブリック・ナラティブでした。チームで作り上げたキャンペーンに仲間を誘う練習として、「なぜ私がキャンペーンをしているのか」「どんな私たちだから社会を変えられるのか」「なぜ今すぐ動き出さなければならないのか」の3つのストーリーを絡めて語りました。

まずは、コミュニティ・オーガナイジングを学んで、コロナ禍で負担が集中している保健所は、実は約20年間で保健所の統廃合、保健師数の削減が進められたことの影響があり、大阪府民の健康を守るために保健師・保健所職員を増やす必要があると、実際にキャンペーンを立ち上げたコーチ本人から、ゴール達成を後押しするオンライン署名への協力をお願いするパブリック・ナラティブを聞いて、学びました。コーチ自身のストーリーと原動力をワークショップ中にみんなが感じた「希望」と重ねることで、人を行動させるパワーが発揮できるのだと。早速SNSで署名活動をシェアしてくれた参加者もいました。

チーム演習の制限時間5分でパブリック・ナラティブを作るのは簡単ではありません。でも、最後の最後まで「自転車に乗ってみる」気持ちを忘れずに、参加者一人ひとりがチャレンジし続けました。

演習を終えた後、各チームから代表1人がパブリック・ナラティブを発表しました。

キャンペーン内容はチームそれぞれでした。コロナ禍で孤立する大学生のシェアカフェキャンペーン、海のプラスチックごみ問題と向き合う牡蠣養殖者の活動、多様な家族の在り方を広げるアクションなど、様々な課題に参加者の皆さんは立ち上がりました。

お互いのナラティブを聞きながら学びと刺激を与え合いました。一人ひとり違う活動目的を持っているかもしれないけど、個人の原体験と全員が共有した経験を語ることで価値観が伝わり、一体感を実感できました。

2日間の学びを活かす、私たちのアクション

オンライン、且つたったの2日間で、本当に初対面同士の参加者がチームになってキャンペーンを立ち上げることができたのです。

参加者の皆さんにとって、COのパワーを実感できた濃密な時間になりました。そして、ここでの学びをどのように次のアクションに繋げて行くのか、声が上がりました:

  「自分のナラティブをブラッシュアップして、仲間に共有したり、職場の同僚のストーリー・オブ・セルフを聞きたい。」

  「コーチングと関係構築をもっと練習したい。」

  「演習で立ち上げた大学生のシェアカフェキャンペーンを実践したい。」

  「キャンペーンの中心となる同志の解像度を上げるために、周りにいる当事者の声を聞きたい。」

ワークショップでの学びを実践に活かしたいと言う声をたくさん頂きました。

実際にオーガナイジング・キャンペーンの実践を希望するワークショップ受講者は、今後オーガナイジング・チーム立ち上げまでCOJスタッフがサポートするアフタープログラムに参加することもできます。ワークショップ終了後に早速申し込み頂きました。

今後も、COに触れたことで身の回りの課題に立ち向かえる勇気、そして自分たちの力で社会を変えられる希望を持てる人々を全国各地で増やせるように、COJは活動を続けていきます。

レポート:河野七海(本ワークショップコーチ)

2021年1月30日青年環境NGO Climate Youth Japanにてコミュニティ・オーガナイジングワークショップを開催しました!

初めてのコミュニティ・オーガナイジングワークショップ開催!

 2021年1月30日オンラインにて、「COJ×CYJ (Community Organizing Japan × Climate Youth Japan)ワークショップ」を開催しました。CYJは「ユースが気候変動問題を解決へ導くことで、 公平で持続可能な社会を実現する」をミッションとして活動を展開している環境青年NGOです。今回のワークショップ受講者は主にCYJ現役メンバー。最近活動を始めた新規メンバーからすでに数年の活動実績があるメンバーまで、延べ17名が参加しました。運営はCOJメンバー1名を講師に、COのワークショップに参加経験があるCYJのOB/OG3名が企画段階から関わり、当日はさらに4名のCYJ OB/OGがウェブツールのテクニカルサポートとして参加してくれました。

CYJが直面した困難

 CYJは2010年の設立当初よりメンバーの居住地がバラバラだったため、普段のコミュニケーションにはwebツールを積極的に取り入れてきました。(今回のWSにも日本全国だけでなく海外からの参加者もいました。)加えて、地域毎のイベント開催や活動計画作りをする全員参加の合宿などの機会に、直接会って話すことによって関係性を深めていました。しかし昨年からのコロナ影響で、2020年はメンバーが直接会う機会を持てないままメンバーの入れ替えが進み、さらに新しい活動様式が求められ、メンバー同士や活動について知る機会が減ってしまいました。活動仲間の思いを共有し、今のCYJに足りないことを知りたい!これから皆と何かを成し遂げたい!という気持ちを持った現役メンバーが参加してくれました。

自分の組織を知る、良い組織を知る

 まずは安心して参加するためのノーム作りから。人の話をさえぎらない、だけど決められた時間をオーバーしない、というようなものから、「いいね!の気持ちをサムアップで示す」というオンラインならではのノームも出てきました。

 組織の特徴について考えてみる時間にはCYJ以外に所属している組織の良いところや改善すべきところなどが多く紹介されていました。事前課題として読んできた九州の婦人会が公害問題と戦い、青空を取り戻す事例に対しては、CYJは中間目標が明確でない、問題を構造的に分解することは重要であるなど、普段自分たちができていなかったことに気付くことができました。

 パワーウィズとパワーオーバーについても自分たちの活動に当てはめ、どの活動がどちらのタイプの活動か意見出しを行いました。CYJ小学校の演習では皆でキャンペーン戦術を作成。最短で目標に向かうのではなく、キャンペーンを打ち出すピークが終わった後にはパワーをチャージする期間があっても良いということに驚いていました。

 機能している組織の条件にCYJを当てはめて意見出しの後、最後は関係構築のペアワーク。限られた時間でしたが。意識的に活動仲間と向き合う時間となりました。これからの活動の中で続きが生まれることを秘かに願っています。

得たことは人それぞれ

 「今まで何となくしか活動を見てなかったことに気付いた」「メンバーとオーガナイジングセンテンスを作って共有したい」「関係者マップはすぐに取り組めそう」「ゴールを達成したら充電をする時間を持つ、と考えたことがなかった」「楽しさに共感して動けば、もっと色んなことができそう」…【講義+演習】を通して、それぞれ得るものがあったと思えるようなコメントがたくさんでてきました。

今よりも課題解決に近づける組織に

 WSの最後には2名のメンバーから全体に対して、一緒にやっていきたいことの発表がありました。皆の前で発表はしなかったけれど、演習の中で「これ一緒にやってみようよ」と誘っている姿も見られました。このWSはあくまでもスタートライン。学んだことを腑に落ちるようにするには、活動での実践が欠かせません。「今、皆がバラバラになっていないかな?」「そういえば、あの人ならこれできるかも!」「あの人と関係構築してみようかな?」…少しずつ活動に取り入れ、気候変動問題に一丸となって取り組める組織に成長していってほしいと思います。

参加者からのコメント

「今まで沢山のリーダーシップ論を学んで来ましたが、スノーフレーク型の集団になるよう努められるリーダー、といった表現は初めて聞きました。驚きでした。挙げて頂いた事例も理解しやすく、非常に効果的に学習出来たように思います。今後実際に、スノーフレーク的な、みんなが楽しく、ニコニコ活動出来るような集団を築いて行けたらと思います!ありがとうございました!」(T・S)


団体情報
青年環境NGO Climate Youth Japanについてはコチラ

レポート:大渕由貴(Climate Youth Japan )

 

 

 

荒巻 朋美

ワークショップに参加した動機は?

高崎市職労から学習会のお誘いがありました。この時期、当局側との事務折衝や回答交渉、また年度初めには加入拡大もあることから、組織強化は必須項目だと思い参加させていただきました。また事前にHPがあることも情報としていただき、「コミュニティ・オーガナイジングとは」のところを読み、5つのリーダーシップにとても興味を持ちました。組合はもちろんのこと、職場でも活用できるのではと思い、さらに参加意欲が増しました。

ワークショップに参加した感想は?

ワークショップという形式の学習会に参加したのが初めてで、とても新鮮な気持ちで学習会に参加することができました。ロールプレイをすることで、客観的に会話の内容を見るという、普段では体験できないことがあったり、会話の手法が人それぞれで個人によって色があることを知ったりと、新しい発見をしました。自分にはない部分を目の前で勉強することができ、スキルアップにつながったと思います。また、リーダーシップのところでは、今までの自分を振り返ることができ、反省点も多々ありました。耳を傾ける大切さや、周りの意見を尊重することで高めあうことを学ぶことができました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

今までワークショップに参加したことがなく、初めての体験でした。初めてということで、どのように進んでいくのかと緊張と不安はありましたが、自己紹介の時間の中でお互いの呼び方を決めたことでグループの方とすんなりと馴染めた気がしました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

組合の組織強化や加入拡大をしていく中で、広がりのある組織を作り変化をおこすことはとても重要なことだと思っています。行動を起こすことで、仲間が増え、環境がよくなり、仲間が笑顔になれるようにコミュニティ・オーガナイジングの知識を生かしていきたいと思います。加入拡大には非組合員を加入に誘うという大切でかつ難しいところがあります。凝り固まった心を柔らかくほぐせるような会話への導入、自然と心通わせられるような会話の中での共有、最後に信頼関係までも築けるようなアフターフォロー、この3点を活かし、組織強化につなげていきたいと思います。「スイミー」の絵本のように、保育臨嘱労組が一丸となり大きな魚となれるよう、頑張っていきたいと思いました。

不安から自信へ 【WIKI PRO -ライトな学びの場 – 開催レポート】

初めて執筆を任されるということで不思議な気分ですが、大切なのはチャレンジですね。

2021年1月31日「Wiki Pro -ライトな学びの場-」という企画を開催しました。まだ、2回目なので、多くの方がご存知ないと思います。そこで簡単にご紹介させていただくと、

この企画は、

「コミュニティ・オーガナイジングを気軽に学べる」

をコンセプトに企画され、COに関するあらゆるテーマ(パブリック・ナラティブ、関係構築、チーム構築、戦略、アクション等)を参加者同士で練習する場となっています。

今回は運営陣含め11名が参加をしました。参加者が多様なこともあって、新たな仲間との出会いに場が盛り上がりました。

 

「実は難しい!?関係構築の実践」

 

今回は「関係構築」を題材に、参加者は3人1組(+オブザーバー)で演習をしました。関係構築は①注意②興味③探求④交換⑤コミットメントの5つのステップで進みます。難しいのは自分と相手の価値観、関心、資源を共有しコミットメントを結ぶことです。

実際に振り返りの場面では、

「話があちこち飛んでしまった。何を聞くか、フォーカスすべきだった。」

「関係構築をしようと意識しすぎた結果、不自然な印象を相手に与えてしまった」

「制限時間に意識が囚われてしまった。」

と苦戦の声が目立ちました。

 

一方で、こんな声も挙がりました。

「自分を引き出してくれる感覚があった。」

どんなに難しいチャレンジでも、こうして仲間と共に考えて意見を共有できると学びも深まり、モチベーションもアップしますね。

 

不安が自信に変わる瞬間

 

COでは「自転車に乗る」という表現をよく使います。自転車は最初から乗れるものではなく、何度も転ぶこと(=失敗する)を繰り返して初めて乗ることができる(=成功する)。そのチャレンジ精神で挑んで欲しいとの意味を込めています。この企画においても、それを重要なテーマとしています。

当日、私自身も関係構築を参加される皆さんの前で披露し、「自転車に乗る」精神を実践しました。関係構築の経験はそれなりにありましたが、不安と緊張が消えないままスタートし、「自分は今どのステップにいる?」「[探求]のステップ?」「交換はどのタイミング?」「制限時間は残りどれだけ?」と意識が散漫になってキャパオーバーに。そんな状態であっという間に時間切れを迎えてしまいました。

終了直後に頭によぎったのは「失敗」の二文字。インタビューにならないようにと気をつけていたのに、質問ばかりしてしまった。分かっていたのに、それを形にできなかった。そんな「できなかったこと」で頭がいっぱいになっていた私に、全体の振り返りの場で、相手はこんな言葉をくれました。

「断片的な情報から、自分のコアの価値観に気づいてくれたことが嬉しかった」

「失敗」と自己評価していたので、プラスのフィードバックをもらえたことに驚きました。同時に、不安が自信に変わった瞬間でもありました。そのとき初めて、自分が「できたこと」に気がつくことができたからです。そして、他の参加者の方々からも良かった点やアドバイスをいただき、その度に「学び」と「自信」が得られました。振り返りを終える頃には、「もっとチャレンジしたい」と気持ちが高ぶる自分がいました。こうした体験は、「挑戦を受け止めてくれる仲間」がいる、「お互いがお互いを成長させるために一生懸命になってくれる仲間」がいる、そのような場があったからこそできたものだと感じています。

 

最後に

 

今回の企画を終えて、学びが深まったとの声に留まらず、実生活でもチャレンジしてみたい、仲間を誘って参加したい等の嬉しい声を頂きました。自分たちが提供した機会によって、新たなチャレンジが発現するのは、企画者として大変嬉しい限りです。参加者の皆様がこの場での学びをご自身の活動に存分に生かされることを願っています。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

この企画はすでに参加された過去のWS受講者の皆様を対象に実施しています。まだ、WSを受けたことがない方は、2月を…、と言いたいところですが、すでにキャンセル待ちとなっておりますので、よろしければ次回は夏頃に実施を予定しているので、次回のWSへのご予約をお勧めします(過去、1ヶ月ほど前にキャンセル待ちの状態が続いています。)

\次回WS予約はこちらから/
https://forms.gle/pnLgnQV8n5ZkKaiNA
 

すでにワークショップに参加されたことのある皆さんはFacebookグループで企画しておりますので、よろしければこちらよりお問い合わせください。

\お問い合わせはこちらから/
https://forms.gle/pnLgnQV8n5ZkKaiNA
 

声をあげる。形にする。〜コミュニティ・オーガナイジングの実践共有!!〜


<開催趣旨>

おかしい!と声をあげたいと思ったことはありませんか?

仕事場などで明らかにおかしいことが目の前で行われたり、強い違和感と遭遇したことはありませんか?
そんな時、声をあげたくても我慢していませんか?

NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(以下、COJ)と、Change.org Japanは、おかしいことには、おかしい!と誰もが声をあげられる社会を目指します。
声をあげてきた人たちは、どんな気持ちで、どんな覚悟で、どんな希望を抱きながら形にしていったのか。
昔の時代は、自分の命を賭けてまで声をあげた人たちがいました。でもそれだと、声をあげる人たちが限られてしまいます。
実際に、声をあげてきた人にスポットを当てて、理解を深めながら、声をあげるハードルを少しでも下げたい。

「声をあげる。形にする。」初回のゲストは、Change.org のキャンペーンで、61,143人分の署名を集めて大阪府知事と厚生労働大臣に提出した小松 康則さん。

小松さんたちのキャンペーン「地域住民の命と健康を守りたい!保健師、保健所職員を増やしてください」では、守りたい人たちを守れなくなる危機的状況改善のために声をあげる保健師さんたちが声を上げ、保健所で起きていること、保健所の役割への理解を広げながら、賛同の声を増やしてきました。
キャンペーン詳細はこちらから

実はこのキャンペーンを、Change.orgとともにCOJもサポートしてきました。
声をあげようとした人に、どのような支援があって形になったのか経緯を明らかにしていきたいと思います。

<コンテンツ>

① 講演 小松 康則(署名キャンペーン発信者)
 ・声をあげるために、どんな準備が必要だったのか
 ・実際に声をあげてみて気付いたこと、学んだこと、改善したいこと
 ・これから声をあげる人たちに伝えたいこと

② 講演 安谷屋 貴子(Community Organizing Japan )
 ・キャンペーンチームに、どのような伴走支援をしてきたのか
 ・実際に伴走支援をしてみて気付いたこと、学んだこと、改善したいこと
 ・これから声をあげる人たちに伝えたいこと

③ 講演 加藤 悠二(Change.org Japan)
 ・キャンペーンチームに、どのようなサポートをしてきたのか
 ・実際にサポートをしてみて気付いたこと、学んだこと、改善したいこと
 ・これから声をあげる人たちに伝えたいこと

④参加者同士の対話 & 質疑応答

⑤ グループワーク 加藤 悠二(Change.org Japan)
 ・声をあげたいことをアウトプットするワークセッション

 ※適宜、ZOOMのブレイクアウトルーム機能で、参加者同士が語り合う機会があります

全体進行兼ファシリテーター:笠井 成樹(Community Organizing Japan)

<日程>
2月27日(土)14:00 〜 16:30

<実施方法>
オンライン開催(Zoom)

<主催団体>
主催:NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
協力:一般社団法人Change.org Japan

<参加費>
1,000円

<お申込み>
※事前に下記リンクより申し込みおよび入金が必要です。
http://ptix.at/MR3xGp

当事者の声は最大の資源(あだにーコラム#11)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)です。

約1か月ぶりの更新ですが、11回目のコラムです。7月にこのコラムを書き始めたのですが、もう随分昔に思えます。今年はコロナ禍にいて、今までに経験したことのない時間の流れのように感じています。みなさんはどのように12月をお過ごしでしょうか?

COJは2021年2月に、今年度2回目となるオンラインワークショップの開催を決め絶賛準備中なのですが、最近そのワークショップのグループワークで、コーチが参加者に必ず問う「同志が直面している困難は何ですか?」「具体的に誰がどこでどんな顔でどう困っていますか?」の質問に通ずるお話を聞き、とても印象的でした。そのことを書こうと思います。

抽象的な不安より、今当事者に起きていることに目を向ける

先日、上智大学グローバル・コンサーン研究所からのお知らせに関心をひかれて視聴したオンラインイベント「日本・同性婚法制化へのみちしるべ〜訴訟までとこれからについて〜」。「一般社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」の代表理事である寺原真希子さんの、日本で現在進行中の同性婚法制化を目指した訴訟までとこれからについてのお話を伺った後、上智大学の学生団体「クツシタカラ」、公認サークル「くまのみ」の学生と寺原さんの対話という内容でした。

当事者である学生が、次のように寺原さんに質問しました。

「同性婚を法制化したら社会が変わってしまいそうで不安だから賛成できないと言われたら、どんな風に返事をすると良いですか?」

これに対しての寺原さんの回答がとてもピンと来ました。そのまま記憶できていないので、思い出しながら私の受け取り方で表すと、変わってしまいそうという不安は抽象的。何がどうなることが不安だとおそらく本人も言えないはず。その不安よりも、今法制化されていないことで社会に存在を認められていないかのように、パートナーと結ばれても祝福もされないとか、暮らしやすい海外に行けば?と家族にさえ言われてしまうというそういう現実の方に目を向ける必要があると伝えよう、そういう主旨でした。

寺原さんのお話の中に当事者のことばがいくつか紹介され、登壇していた学生も当事者として自分の体験を語ってくださって、そういう一人ひとり個別の経験(問題)を解決していくことが本来の目的であることが身に染みるイベントでした。

当事者に起きていることをどう伝えるか~「情景を描く」とは

ワークショップ参加のご経験がある方は聞いたことがあると思います。ワークショップで学ぶリーダーシップの1つ目、ストーリーの共有では、自分がリーダーシップをとって行動しようと思い立った経験を話すとき、説明ではなく情景が浮かぶように話そうとトレーニングをします。

また、4つ目のリーダーシップ、創造的な戦略を考え始める最初の段階では、同志が直面している困難を絵に描く(オンラインの場合絵に描くとしたらどういう場面?と問う)ワークをします。「高齢化」「気候変動」、このようなことばでも緊急性は伝わりますが、それによって何が起きているかを考えることで更に「今すぐ行動しなくちゃ」「最初にこれを解決したい!」と解決したい問題がはっきりします。

直面する困難の絵

私たちは魔法使いでも強大な権力の持ち主でもないので、大きな変化をいきなり起こすことは難しいので、自分の思いに共感して仲間になってくれる人とつながり、最初に取り組む問題を決めて、小さな変化を積み重ねていくのがコミュニティ・オーガナイジング(以下CO)です。

当事者の声にはチカラがある

ひとりではできないことを仲間と、一気に求める社会には変わらないから小さな変化を積み重ねる、COはそういう手法です。この手法に欠かせないものが当事者の声なのだなと思います。

・35人学級化
・GoTo停止
・選択的夫婦別姓の文言削除
・性交同意年齢16歳への引き上げが難しい状況

例えばこのようなニュースを耳にしたとき、その当事者たちの声を、意思決定者はどのくらい聞いたのだろうかと思います。その決定の先に誰の幸せを思い描いているのだろうと思います。

私たちは当事者の声をチカラに変えて、私たち自身がほしい未来をみんなで創れるよう、2月のワークショップではもちろん、私たちの活動全てを通して、手法と勇気を届け続けたいと思います。

ワークショップと登壇シンポジウムのご案内

社会変えたいと思っている人ってこんなにいるんだ
日常生活の中では空気を読んだり、意識高いって思われたくなかったり、自分一人何かしても変わらないと思ったり、圧倒的な権力の前にあきらめたりして、でもそれは本意ではなくてモヤモヤしている人たちが、このワークショップで同じ思いの人の存在を知り、一緒にモヤモヤを晴らす手法つまり【コミュニティ・オーガナイジング】を学びながらつながって、一緒に何かをしたいと思えたり互いを応援するようになったりする。その感じがたまらなくて私はこの場を作り続けています。ぜひご一緒しましょう!

来年1月16日開催です。パネリストの一人としてお声がけいただきました。こちらもオンライン開催、どこからでも視聴できます。一緒に考える時間を過ごせたらうれしいです。

2020年12月18日(金)安谷屋貴子


  • COJの
    vision:仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会へ
    mission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届ける
  • COJ共同創設者 鎌田華乃子著『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ(英治出版)』11月12日発売!!
  • 年末年始の営業について:弊団休暇期間 12月26日(土)~1月3日(日)
  • 感想やコメントなどありましたらぜひ、私へのメール(email hidden; JavaScript is required)などでお寄せください。
  • COJは主催事業(主にワークショップ)と委託事業(ワークショップや社会へのアクションの伴走・サポート支援)を行っていますが、みなさんからの月額寄付/スポット寄付によって支えられています。寄付を通して一緒に社会に希望を届けましょう(こちらからご寄付いただけます)。

※満員御礼・キャンセル待ち受付中※【第3回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

お陰様で満席のお申込みをいただきました

今後のお申込みについては、キャンセル待ちとなります。
メールにて以下の通りお申込みください。

メール送り先:email hidden; JavaScript is required(COJ松澤)
タイトル:【キャンセル待ち申込】2月20、21日オンラインワークショップ
記載内容:名前(フリガナ)、メールアドレス、連絡の取れる電話番号、希望枠(一般or学生)

【お願い】迷惑メールの設定によっては、COJからのメールが届かない場合があります。お心当たりの方は、COJからのメールを受信できるようにドメイン指定受信で「communityorganizing.jp」を許可するように設定してください。


みなさま、2020年の年の瀬をどのようにお迎えでしょうか。私は年の初めにはまったく想像していなかった景色の中にいるような気がしています。

COJでは3月に予定していた通常の主催ワークショップを中止し、半日のオンライン形式に急遽変更しました。初めてのオンラインでの実施は、スタッフに不慣れなところもあり、リアルに会えない中で学びの場をどう運営するのか試行錯誤のスタートでした。

主催ワークショップ以外にも、パタゴニア日本支社やちゃぶ台返し女子アクションとの共催事業などで実践を重ね、通常のワークショップと遜色のない内容にオンラインだからこそのメリットも見出し、2021年2月に3回目を実施します。

11月12日に、団体共同創設者で理事の鎌田華乃子の著書、『コミュニティ・オーガナイジングーーほしい未来をみんなで創る5つのステップ(英治出版)』が出版されてから初めてのワークショップでもあります。本を読んで小学5年生のカナメたちのようにキャンペーンに取り組みたいと思った方、カナメたちを導いたユキさんのようなオーガナイザーに憧れた方、そんなみなさんに本の中の世界を体験していただける場になると思います。

鎌田の著書でもCO実践事例がいくつか紹介されていますが、ワークショップ参加後、リーダーシップをとって、ほしい未来を作るための変化を成し遂げた方、日常の職場や家庭、それぞれのコミュニティにコミュニティ・オーガナイジングを部分的にでも取り入れて実践している方、その生かし方はさまざまです。私は、そういうみなさんがつながり合って、互いの実践を報告し合ったり応援し合ったりできるコミュニティに特に希望を感じています。COJのワークショップだからこそ出会えるみなさんとの学びの場を、今回も心からたのしみにしています。
時間、費用、オンライン参加に伴うお願いなどご確認の上、ぜひお申込みください。お待ちしています。

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【オンライン開催】コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ 
1日目:2021年2月20日(土) 9:00〜18:00
2日目:2021年2月21日(日) 9:00〜18:30

※両日とも8:45~接続いただけます
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<開催趣旨>

コミュニティ・オーガナイジングを用いて、自分の暮らす地域や社会に変化を起こしたい人を対象として、「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」を、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、オンライン(無料会議アプリzoomを利用)で開催いたします。なお、これまでの参加者は次のような取り組みをしています。

・性暴力の被害者も加害者もうまない社会の実現のための大学生によるアクション

・孤独に子育てをするママを減らす産前産後ケア施設の開設のためのママたちのアクション

・新成人が成人式開催時期を夏から冬に変えるアクション

 

<コミュニティ・オーガナイジングとは?>

市民1人ひとりの力は小さいが、沢山の力が合わさることで強い力が生まれ、問題解決に立ち向かえるようになります。そのために市民1人ひとりが主体性を伸ばし、共有する価値観のもとに協力し、共に学び成長しながら、問題解決を目指すことをコミュニティ・オーガナイジングといいます。

 

<スケジュール>
1日目
・オーガナイジングとは何か?※事前視聴動画あり
・コーチング※事前視聴動画あり
・ストーリー・オブ・セルフ
・関係構築
・チーム構築※事前視聴動画あり
2日目
・戦略Ⅰ
・戦略Ⅱ
・ストーリー・オブ・アス、ストーリー・オブ・ナウ&リンキング
※基本的に【講義→演習→振返り】で構成されていますが、一部講義は、事前の動画視聴をお願いします。
※両日とも、参加者同士・講師スタッフと交流のできる「放課後」を設ける予定です。

<申し込みに際しての留意点>

・全日程への参加が必要です
・1月中旬以降に事前課題・事前アンケートなどをお送りします。メールアドレスは、事前課題のファイル(10MB以上)やその他ご案内のURL等を受け取れるものを入力してください。迷惑メールの設定によっては、COJからのメールが届かない場合があります。メールが届かない場合は、COJからのメールが受信できるようにドメイン指定受信で「communityorganizing.jp」を許可するように設定してください
・教材の一部を郵送します。申込時の住所はレターパックライトを受け取れる住所をご記入ください
・事前に指定の動画をご視聴いただきます
・イベント詳細内の免責事項、オンライン環境についてのお願い、禁止事項、同意事項を必ずお読みいただきご了承の上でお申し込みください

ご予約開始! 【第3回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

【第3回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップのご予約を承ります

現在、2021年2月20、21日開催の【第3回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップを企画しています。
開催日や金額、申し込み方法などの最新情報を受け取りたい方は以下のフォームに記入いただき、ご予約ください。

予約フォーム:https://forms.gle/oRcokZTsuiq5fQLU9

なお、フォーム記入は参加を強制するものではありません。都合がつかない場合は見送っていただいて構いません。一方、フォーム登録いただいただけでは参加確定とはなりません。

前回、開催の約1か月前には満席となり、キャンセル待ちしていただくこととなりましたので、参加を希望される方は最新情報を受け取ったら、手順に従い、いち早く参加申込されることをお勧め致します。

予約に関するお問い合わせはこちら

※問い合わせ内容はその他をチェックし、【第3回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップに関するお問い合わせであることを明記してお送りください。

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【第3回オンライン】COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
1日目:2021年2月20日(時間:決まり次第ページを更新します)
2日目:2021年2月21日(時間:決まり次第ページを更新します)
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<開催趣旨>

コミュニティ・オーガナイジングを用いて、自分の暮らす地域や社会に変化を起こしたい人を対象として、「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」を、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、オンライン(無料会議アプリzoomを利用)で開催いたします。なお、これまでの参加者は次のような取り組みをしています。

・性暴力の被害者も加害者もうまない社会の実現のための大学生によるアクション

・孤独に子育てをするママを減らす産前産後ケア施設の開設のためのママたちのアクション

・新成人が成人式開催時期を夏から冬に変えるアクション

 

<コミュニティ・オーガナイジングとは?>

市民1人ひとりの力は小さいが、沢山の力が合わさることで強い力が生まれ、問題解決に立ち向かえるようになります。そのために市民1人ひとりが主体性を伸ばし、共有する価値観のもとに協力し、共に学び成長しながら、問題解決を目指すことをコミュニティ・オーガナイジングといいます。

 

<スケジュール>
1日目
・オーガナイジングとは何か?※講義は事前に動画を視聴
・コーチング
・ストーリー・オブ・セルフ
・関係構築
・チーム構築※講義は事前に動画を視聴。チーム演習のみ実施
2日目
・戦略Ⅰ
・戦略Ⅱ
・ストーリー・オブ・アス、ストーリー・オブ・ナウ&リンキング
※基本的に【講義→演習→振返り】で構成されていますが、一部講義は、事前の動画視聴をお願いします。
※両日とも、参加者同士・講師スタッフと交流のできる「放課後」を設ける予定です。

<申し込みに際しての留意点>

・2日間全日程への参加が必要です
・事前課題のファイルやその他ご案内のURL等を受け取れるメールアドレスの入力をお願いします
・事前に指定の動画をご視聴いただきます
・イベント詳細内の免責事項を必ずお読みいただきご了承の上でお申し込みください

「ほしい未来をみんなで創る」ために(あだにーコラム#10)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)です。

少し間が空いてしまいました。10回目のコラムです。
今日は一般社団法人Change.org Japanとのコラボイベント「コロナ時代に私たちができるアクションとは?」開催日でした。

そのイベントの中で私は15分ほど、自分たちが望む社会にしたいと思ったときに、どうすれば声をあげられるのか、何があるとその助けになるのかを話したのですが、改めてどういう未来にしていきたいのかを考えるきっかけになりました。

「ほしい未来」の姿

イベントは「どうしたらもっと声をあげやすくなるか」がテーマでした。社会や政治に対して語ることに躊躇があったり、一歩踏み出して変化のために動いている人が誹謗中傷されたり、そういうことの方が多い状況をどうしたら変えていけるのか。

そこで私はまず、どういう未来がほしいと思っているのか、自分で考えてみました。

仲間と戦略(ビジョン)、そしてやっぱりストーリー

こういう未来のために私が必要だと思うのは、仲間と戦略(ビジョン)です。これは実は日々のCOJの活動においても最近特に実感します。

何か決断をしたり行動を起こしたりするとき、「いいねそれ!」という声かけ、「もっとこうしたら?」と一緒に考えてくれること、「一緒にやるよ」と参加してくれることが必ずあるなと気づきます。それが大きなチカラになっています。

また自分からそういう助けがほしいときには、あなたの参加がどういう風に助けになるかを明確に話すように心がけます(できていないことも多いです。そういうときはぜひご指摘ください!笑)。もちろん自分の思いとセットで。どうして今、これに取り組みたいのか、何とか成し遂げたいのか。

ほしい未来のために私たちができること

では私たちは今日から具体的に何をすると、ほしい未来を手に入れることができるのか、私が提案したことは次の3つです。

1つ目、強い思い、明確な希望はぜひことばにして伝えてください。伝えることで共感が広がるかもしれない。違う意見を聞けるかもしれない。そこから仲間が増えて行動できて…と変化が生まれます。

2つ目に、Change.orgのページを開けば様々な署名キャンペーンが立ち上がっています。SNSでもいくつもクラウドファンディングへの呼びかけを目にします。出かけた先で路上でのキャンペーンに出会うこともあります。その1つ1つは、1歩踏み出す勇気の先に生まれたものが多いのではないかと思うのです。やっとの思いでアクションしたのに「意味ないよ」「どうしてあなたがそれをやる必要があるの?」と言われたら、心配のことばかもしれないけれど悲しくなります。ほしいのは「応援してるよ」、まずはそのことばです。

鎌田華乃子(2020)『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』英治出版

3つ目は学ぶことです。COJのワークショップでももちろん学べますが、実践者から話を聞いて学んだり、自分たちのアクションを定期的に振り返ったりして、始めたアクションを「やりっ放しにしない」ことをおすすめしたいです。せっかく思いを持って、仲間を集めて開始したアクション。それ自体に意味があります。目標達成を目指すプロセスにも学びは詰まっています。1つのアクションでほしい未来が手に入ることの方が少ないので、次のチャレンジ成功にもつながります。

今日のイベントでは、ストーリーを作って語り合う経験と、ストーリーを共有した人同士がビジョンを語り合い、そのためにどんなアクションができるか考える経験をしました。たった2時間のイベントで、関心が全く異なるためにどうビジョンを共有できるのか不安しかない感じのグループもあったと思いますが、「初めて会った人同士なのに共有目的が作れてアクションのイメージも膨らんでびっくり」という感想が最後に出てきて、みなさんのチャレンジに拍手でした!

ほしい未来の姿、それに必要なこと、私たちにできることを問い直すことで、COJのビジョンとミッションを改めて大切に感じることができました。

最後に

11月12日に『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』という本が英治出版から発売になります。COJ共同創設者鎌田華乃子が、日本で活動を始めて7年経って、経ったからこそ書けた1冊です。今日のコラムでご紹介した提案より詳しく学べる内容ですので、ぜひ手に取ってみてください。一人でも多くのみなさんと共有したい内容です。

著者イベントをFacebookライブで緊急開催することも決まりました。11月15日(土)です。こちらもぜひご参加ください!

2020年11月7日(土)安谷屋貴子


  • COJの
    vision:仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会へ
    mission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届ける
  • COJ共同創設者 鎌田華乃子著『コミュニティ・オーガナイジング-ほしい未来をみんなで創る5つのステップ(英治出版)』11月12日発売!!
  • 感想やコメントなどありましたらぜひ、私へのメール(email hidden; JavaScript is required)などでお寄せください。
  • COJは主催事業(主にワークショップ)と委託事業(ワークショップや社会へのアクションの伴走・サポート支援)を行っていますが、みなさんからの月額寄付/スポット寄付によって支えられています。寄付を通して一緒に社会に希望を届けましょう(こちらからご寄付いただけます)。