ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #115 facebook twitter
川﨑良太
NPO法人自立生活センターてくてく

ワークショップに参加した動機は?

どんなに重度な障害を持っていても地域で当たり前に暮らしたい、暮らせる社会を作りたいと仲間と共に活動をして10数年、もがきながら必死に目の前の課題に対して取り組んできましたが、そこにはメソッドがありませんでした。自分だけが理解している状況でよいのだろうか、今まで以上に仲間を増やせないだろうかと考えていた私にとって今回のワークショップは有り難いお誘いでした。団体を一つにして、盛り上げていきたい、また新しい視点から障害者運動に生かせることはないかと模索していた時期でもあり、参加を決めました。

ワークショップに参加した感想は?

とても心地の良い空間で、あっという間に時間が過ぎました。(受講前は2日間は長いなぁと思っていました(笑))

今回のワークショップを受講する前の私は、人々が自ずから熱量を発して、それが突然大きなうねりとなることを期待していました。そして、その時が来るのを単純に待つしかないと感じていました。しかし、今回、パブリックナラティブを学び、自らのストーリーを通して相手に想いを伝えることや他者に問いかけることを学びました。今では、熱量が足りないと感じていた仲間に対し、私の仲間たちに対するコミットが足りなかったこと、方法を変えれば同志になれることを実感しました

また、ワークショップを受けたことで、とても大きな気づきも得られました。それは、「一人一人がすでに資源を持っている」というものです。私にとって、この気づきはどんな困難があっても今そこにいる仲間を信じられる強みを与えてくれました。加えてコーチングの手法はすぐにでも現場で生かすことができるもので、大変参考になりました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

まず、参加者全員が社会を変えたい思いや現状を良くしていきたいとの想いにあふれた方ばかりで、その空間に一緒に入れるだけで大いにエンパワーメントされました。オンライン上でしかも初対面の方ばかりの中で、こんなに素晴らしい雰囲気が作られたのは、スタッフの皆さんのご努力の賜物だと思います。リーダーの皆さんの人柄が伝わってくる話し方やパブリックナラティブに心を掴まれました。

また事前アンケートや課題をこなす中でワークショップに対する意識も上がりました。非常に良い仕組みだと感じます。またGoogleスライドをつかったワークは新鮮でいて実用性も高く、驚きっぱなしでした。時間配分に気を配りながら、身体的にも精神的にも受講しやすいように配慮してくださった点も有り難かったですし、テックの皆さんも気さくで楽しく学ぶことができました。本当にありがとうございました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

全国に120箇所程あるCIL(自立生活センター)は過去の障害者運動に学び,現在も障害者の権利擁護活動を展開しております。そこには脈々と受け継がれている運動の方法はありますがそれをうまく継承発展できていない現状があるのは事実です。

私はコミュニティ・オーガナイジングをさらに学び、障害者運動の場に生かしていきたいと思います。それは障害当事者の熱さに期待するだけでなくそれぞれが資源を出し合い同志になることによって大きな運動を作っていけると思います。まずは地元のセンターで同志を増やすこと,ゴールを達成することで喜びを共有していき誰もが生きやすい社会,それを作る過程でも苦しまなくていいよう戦略的にコミニティーオーガナイジングを生かしていきます