植原正太郎

ワークショップに参加した動機は?

私が仕事でもライフワークでも取り組んでいることは、必ずと言っていいほど「コミュニティ」がキーワードになっています。価値観、世代、地域など、さまざまな切り口でそれぞれのコミュニティ運営に関わっていますが『どうやったら、集う人のポテンシャルを活かしきれるか』『どうやったら、新しい仲間を募ることができるのか』という問いについて日々、試行錯誤しています。コミュニティ・オーガナイジングの研修に、そのヒントがあるのではないかと思い参加させていただきました。

ワークショップに参加した感想は?

お世辞でもなんでもなく、素晴らしかったです。コミュニティの力を最大限に引き出しつつ、ムーブメントに発展させ、社会を変えていく。その体系化されたメソッドの完成度にも驚きましたが、そのメソッドを伝えて、学びの場をつくるプログラムとスタッフのみなさんのサポートがなければ、薄い時間になったことでしょう。メソッドと教える人のバランスが素晴らしかったです。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

「2日間で、無駄なく、ぎっちり学べる濃さ」でしょうか。まだまだ時間が足りない感もありましたが、メソッドを、しっかりとプログラムに落とし込めているからこその濃さがあり、それは他のWSとは一線を画している気がします。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

仕事で取り組んでいるgreenz.jpの寄付会員制度「greenz people」をさらに広げ、コミュニティ化し、ムーブメントにしていきたいです。またライフワークで取り組んでいる武蔵小山のご近所ネットワークも、地域発のCO事例にできればなとおもっています。

福士 浩

ワークショップに参加した動機は?

大切な人が統合失調症である、当事者として、何かしようと思っても何もできないもどかしさを、何十年もずっと抱えてきました。20年以上の間社会から隔離され、病院の隔離病棟で暮らして、辛く、絶望感に満ちた毎日を送ってきたのだと思います。最近、その大切な人と病院で話す機会が何回かありました。病気ではあるものの、嘗てと変わらぬ純粋な心をもつ姿に心を打たれ、今動かなくて何時動くのかという気持ちになりました。

すべての人は平等の機会を与えられているのになぜそれを受け入れる社会が存在しないのだろうか?なぜ、統合失調症を抱える家族は辛い思いを明らかにせずに肩身がせまい思いで生きていかなければいけないのか?そして、その思いがいつの日か、それぞれが、”自分らしく”、共に生きていくために必要なセイフティネットを作りたい。病を自分でコントロールできなくなった大切な人が、ハブにされない世の中を作る。そして、病や障がいを持った大切な人のためのオリジナルな未来を、立ちはだかる様々な困難にチャレンジしながら、自らが先頭に立ち、創造していける、胆力を持ち備えた人材を作る。そういった強い思いに至りました。その時、知人から紹介された、コミュニティオーガナイジング 代表理事の鎌田さん経由で、本ワークショップの存在を知り、そして、サイトで コミュニティオーガナイジングの思想の素晴らしさに共感し、ぜひやってみようという気持ちになり、参加させていただきました。

ワークショップに参加した感想は?

期待を遥かに上回るとても有意義な2日となりました。スタッフの方々のキビキビとした動き、そして、プロ意識に先導され、MBAで勉強したときと同じような気持ちで、頭をフル回転させて、課題に取り組むことができました。リーダシップ実践についての5つの方法のうち、「戦略立案」、「関係構築」、「“ストーリー・オブ・セルフ”、”ストーリー・オブ・アス”、”ストーリー・オブ・ナウ”の3つのストーリ構築」を学びました。分刻みでアウトプットを出す必要があり、頭が真っ白にならないように、時間をかけずに意見を書いていけるように、必死で頑張りました。時には、空欄もできてしまうこともあり、自分の不甲斐なさに、落ち込むこともありましたが、何しろ、落ち込んでいる時間すら与えてもらえません。常日頃、今の時代には思考の速さ、レスポンスの速さが大切だと思って訓練していたつもりでしたが、まだまだ、未熟であることを痛感しました。特に、”ストーリー・オブ・アス”が難しかったです。朝から晩まで, 8-9時間集中して講義を受け、クタクタになっていたので、もうお腹一杯になっていたのですが、何故か、まだ学びたい気持ちの方が強く、可能であれば、夜通しでも続けてやりたかったという気持ちになっていました。それくらい有意義な2日間だったということです。なぜ、そういう気持ちになれたのかを自分なりに考えてみたのですが、理由は3つあります。①希望を持たせてくれるワークショップであること、②スタッフの方の意識とスキルの高さ、③参加された方々のマインドの高さ、になります。また、私自身、2回、参加者の前に立ち、発表をさせていただく機会をいただき、とても励みになりました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

私自身、これまで、たくさんのワークショップに参加してきましたが、ここまで本格的な社会課題解決のためのワークショップには参加したことがありませんでした。社会解決するためには、様々な専門性を持った方々の協力が必要で、共感を得て、巻き込みながら、大きな活動へとつなげていく必要がありますが、ストーリをもって巻き込む力、そして、それを戦略的に行うフレームワークを教えていただき、かつ、それを自分が作ろうとしている取り組みに当てはめていくことができたため、とても有意義でした。本ワークショップが他のワークショップと比べて違う点は、課題をする前に、スタッフの方が手本を見せていただき、それを参考に課題に取り組めた点、そして、スタッフの方の意識とスキルの高さの下支えがあり、参加者を置き去りにせず、課題を進められた点だと思います。各チームは5〜6名から構成されるのですが、そこにリーダとサブリーダに2名のスタッフが参加します。スタッフの皆さんは社会課題活動に自らがリーダとして取り組んでいる方々で、自らがコミュニティオーガナイジングの手法をご活用されているので、質問に対するご回答やアドバイスがとても丁寧で的確でした。また、スタッフの方々がとっても関係性がよく、チームワークが良い点も、目につきました。コーチングの演習前に、参加者の前で、コーチの方が、”悪いコーチ例”と”良いコーチ例”について、お手本を見せてくださったのですが、二人ともに息の合ったロールプレイを繰り広げていただき、とても感動しました。コーチング演習のみならず、他の演習でのお手本も素晴らしかったため、普段から関係性よく、お仕事をされている雰囲気を感じ取りました。そういった雰囲気から、参加者が自ら進んで対話を始める場のステージが上がるワークショップとなっていったと思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

私は、本ワークショップで、下記のオーガナイズセンテンスを作成いたしました。

「統合失調症の社会的入院をゼロにし、統合失調症を抱える家族の方々が”、自分らしく”、共に生きていくために必要なセイフティネット創りを成し遂げるために、当事者をオーガナイズし、セミナーなどを通じリーダ候補者の発掘、育成を進めることで、来年の3月31日までに、鎌倉で社会的入院をなくしていくために立ち上がる、20名の胆力あるリーダ創りを達成します。」日本は世界一精神科病棟が多い国で、世界の精神科病床の総数185万床の内、日本には約32万床のベッドがあり、世界全体の約5分の1のベッドが日本に存在しており、それに比例し社会的入院患者もダントツの多さです。とてもハードルが高いテーマですが、世界を見ると、イタリアでは、1970年代に脱精神科病院を掲げて政策転換し、1998年には全ての精神科病院が機能を停止し、世界で唯一、精神科病院が「過去になった国」があります。幻覚や妄想が主症状となる「統合失調症」は、100人に1人は発症する疾患で、意外と身近な病気です。この疾患は、家族や友人、地域社会といった生活環境によって悪化もすれば、改善もしてゆくのがわかっており、それは、脳機能への生物学的な治療だけでは解決できるものではなく、疾患の根本にある「人間的な苦悩」に対する人間的なかかわりや、社会的にその個人の存在が承認されることによって、改善されてゆくと言われてます。自分ができる範囲から徐々に活動を広げていくために、コミュニティオーガナイジングでの学びを活かし、より多くの困った人たちを、助けていけるように頑張っていきたいと思います。

山見玲加

ワークショップに参加した動機は?

わたしは普段、会社で一緒に働く人たち、また会社に関わる人たちとの関係やコミュニティづくりの仕事をしています。こんな関係でありたいな、こんな関係を目指したいなというのは見えつつも、実際にそれをどのようなステップでつくっていけばいいのかが分かりませんでした。関係・コミュニティづくりはコミュニケーションの仕掛けの積み重ねだと思い、自己流で試行錯誤してきましたがやはりどこか、「これでいいのかな・・・」と不安に思っていました。そんななか偶然、コミュニティ・オーガナイジングのことを知りました。オバマを大統領当選にも導いた手法ともいうので、なんだかすごそうだなー、すごいエネルギーを生み出すものなのかなーと関心を持ちました。コミュニティづくりの体系が示されているものだと思い、まずはどういうものかを学んで、自身の仕事に活かせればいいなと思い参加を決めました。

ワークショップに参加した感想は?

まず、朝から晩まで分刻みのスケジュール×2日間はとても大変でした!笑 そのなかでも大変だったことは、コミュニティ・オーガナイジングの実践を講義を通して頭で理解する時間よりも、自分で実際にやってみる・練習する時間がほとんどだったことです。でも、実際に(時間に追われながら)どんどんやってみたからこそ「なにが理解できていて、できていないのか」や「上手くできなかったこと」「どうして上手くできなかったのか」がはっきりと分かったのでとてもよかったです。また、それをとおして「本当にわたしがチャレンジしていきたいことはなんだろう」と改めて自分に問いかけるきっかけにもなりました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

あまり多くのワークショップに参加したことはありませんが、印象としては「これでもか!」というくらい「実際にやってみる」「練習してみる」ことに重点が置かれているワークショップだと思いました。またその際に、チームのコーチやメンバーが「安心して失敗できる」環境をつくってくれたので、たくさん失敗しながら学び、気づくことができました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

まずは一緒に働く人たちとの関係・コミュニティづくり、つまり、一緒に働く人が幸せを感じる環境をつくることに活かしていきたいと思っています。これまではその想いや理想はあったものの、実現するためのステップがわかりませんでした。ですが、今回のワークショップをとおして実現のための具体的な戦略の立て方と人(同志)の巻き込み方を学んだので、「会社に関わる人たち」の場合にも置き換えてチャレンジしていきたいと思っています。

2016年3月27日 第1回オーガナイザー祭

bana勇気を持って共に走る仲間が集う!

hakunetsu
特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンでは、2014年の設立以来、ワークショップを数多くの開催し、全国各地・各分野で、受講者の輪と実践の輪が広がっています。次へのアクションを生み出す実践応援の輪をみなさんと広げていく場を開こうと、2016年3月27日に『オーガナイザー祭』を開催することに致しました。ワークショップ参加者の方をはじめ、コミュニティ・オーガナイジングの活動にご興味がある方は、ぜひご参加ください。
 
《こんな方にオススメです》
・COの手法を実践に活かすイメージを掴みたい
・多様な実践事例から学びと気付きを得たい
・共通の価値観、関心を持って活動している人と関わるきっかけがつくりたい
・自分の活動の可能性を広げたい
・実践を相互応援するコミュニティを自分の地域で作りたい
・子育て・教育、介護・福祉、労働などテーマに特化して実践を相互応援できるコミュニティを作りたい
・COワークショップを自分のコミュニティで開催したい
 

《オーガナイザー祭の内容》

【① オリエンテーション】
世界的なコミュニティ・オーガナイジングの動きとコミュニティ・オーガナイジング・ジャパンの活動報告を、特定非営利活動法人コミュニティ・オガナイジング・ジャパン代表理事 鎌田華乃子が行います。
kanoko-250x159
代表理事 鎌田華乃子
 
【オーガナイザーセッション】
『オーガナイザー祭』では、オーガナイザー一人ひとりが得られた実践からの学びや気付きを共有し、交流を深め、オーガナイザー同士が継続的に実践を応援できるような契機にして行きたいと思っております。
 
(第1部)
オーガナイザーセッション第1部では、ご自身の取り組まれている活動にコミュニティ・オーガナイジングの手法を取り入れられた『まんまるママ岩手』佐藤美代子さん、「想い」をカタチにゼロからオーガナイジングプロジェクトを始められた『ちゃぶ台返し女子アクション』大澤祥子さん、ご自身が活動されている組織の中でオーガナイジングプロジェクトをされている『生活クラブ風の村』の島田朋子さん、3名によるコミュニティ・オーガナイジング実践事例発表を行います。本セッションのコーディネーターは副代表理事 室田信一(首都大学東京都市教養学部准教授)が行います。
11403410_422741347896865_1709589911273165018_n-1-250x159コーディネータ:室田信一
 
(第2部)
テーマごと、地域ごとのオーガナイザーブースに分かれて、オーガナイザーと参加者がインタラクティブに実践活動の共有をする時間を設けております。
 
『特定非営利活動法人 いわて連携復興センター』 葛巻徹さん
『LGBT成人式』 松川莉奈さん
『おせっかいバトン』 本多智子さん
『プレカリアートユニオン』 清水直子さん
『Clinked』 依田純子さん&大野まきさん
『特定非営利活動法人 ソルト・パヤタス』 井上広之さん
『KAKE COMI』 鴻巣麻里香さん
『夢追塾』 園田恵さん
ほか
※「登壇オーガナイザー」情報は順次更新致します。
 
【全員参加型ワークショップ(予定)】
『市民一人ひとりが、自らの価値観にもとづいて能力を発揮し、そのパワーを結集することで困難や課題が解決され、さらにその挑戦が応援される社会』(COJビジョン)の実現へ。オーガナイザー祭終盤のワークショップでは、例えば、「実践を相互応援するコミュニティを自分の地域で作りたい」「子育て・教育、介護・福祉、労働などテーマに特化して実践を相互応援できるコミュニティを作りたい」「コミュニティ・オーガナイジングのワークショップを自分のコミュニティで開催したい」など、参加者の方から出していただいた話したいテーマを題材に、興味・関心を持った人同士で輪を作り、具体的なアクションに向けたキッカケ作りを行います。
 

《イベント概要》

■日時
2016年3月27日(日)
開場 12時30分
開始 13時
終了18時
※途中入退場可
 
■開催場所
日本財団ビル
〒107−8404 東京都港区赤坂1丁目2番2号日本財団ビル
 
【最寄駅】
東京メトロ 銀座線「虎ノ門駅」 徒歩5分
東京メトロ 南北線・銀座線「溜池山王駅」 徒歩5分
東京メトロ 丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」 徒歩5分
 
【JR東京駅から】
東京メトロ 丸の内線に乗換え→「国会議事堂前駅」(駅間所要時間 7分)
 
■ 対象者
コミュニティ・オーガナイジングワークショップ参加者・参加予定者
社会問題の解決に関心のある方、草の根活動を広げたい方
※NPOリーダー、市民活動のリーダー、企業のリーダー(企業規模や役職に関わらず)、行政担当者など
 
■参加費 
一般 2000円
学生 1000円
 
■申込み・支払いサイト
 
■問合せ・連絡先
特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
〒105-0004  東京都港区新橋4-24-10 アソルティ新橋502
E-mail: info [at] communityorganizing.jp
担当:コーディネーター 杉本篤彦
 
■主催
特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン

<コミュニティ・オーガナイジングとは>

市民1人ひとりの力は小さいが、沢山の力が合わさることで強い力が生まれ、問題解決に立ち向かえるようになる。そのために市民1人ひとりが主体性を伸ばし、共有する価値観のもとに協力し、共に学び成長しながら、問題解決を目指すことをコミュニティ・オーガナイジングといいます。
■参考情報
コミュニティ・オーガナイジングやCOJについてメディアで掲載された情報
● “物語”の力が社会を変える|NHK クローズアップ現代
● 「コミュニティ・オーガナイジング」を通じて、一人ひとりが社会変革の主役となるには ~マーシャル・ガンツ博士 特別講義|現代ビジネス
● 「日本人に眠る能力を引き出したい」オバマ氏を大統領にした「コミュニティオーガナイジング」を広める鎌田華乃子さんに聞く「未来のつくりかた」|ハフィントンポスト
 

ちゃぶ台返し女子アクション Vol.2 (大澤祥子)

※2016年3月ニュースレターより

昨年7月にCOJ代表の鎌田華乃子さんと始めた「ちゃぶ台返し女子アクション」というコミュニティ・オーガナイジングプロジェクトで実施したアクションリサーチとピークアクションをご紹介します!

ちゃぶ台返し女子アクションとは?

社会でいわれる「女性らしく」ではなく、すべての女性が「自分らしく」生きられる社会を作るために、「今の状況を変えたい」という女性達と共に、女性自身が声をあげ活動する基盤を作り、具体的な問題に対して社会の行動・問題意識および政策に変化を起こすことを目指しています。今年に入り、対話形式のインタビューを通して問題を言語化する「アクションリサーチ」と、可視化された「生きづらさ」を変えていこうと発信するパブリックアクション「ガールズ・パワー・パレード2016」を実施しました。

ウェブサイト:https://www.facebook.com/chabujo/

アクションリサーチでは、どのようなことをしたのか?

今の社会で生きる女性が何を感じているかを可視化するため、また女性同士が対話を通して問題意識を共有するために、参加型のアクションリサーチを実施しました。ちゃぶ台返し女子のメンバーが友達・知人のインタビューをし、インタビューを受けた方が今度はその方の友達・知人にインタビューを実施するという手法で、65人の女性たちの声を集めました。対話を通して、働き方から家庭環境など幅広いテーマについて思うこと・感じることをインタビューしました。その中には、ひとりの個人である前に、よき母や妻、娘という役割を果たすことを求められたり、周りに対して従順で可愛らしくあることを期待される、というプレッシャーを感じているという声もありました。また仕事の面では、長時間労働が当たり前となっている職場で将来子育てをすることへの不安を抱えていたり、職場の華や飾りとして扱われ嫌な思いをしている人もいました。また現状に対する不安や怒りの声だけでなく、その人の芯の強さを感じられる、自分らしさを応援するパワフルで前向きなメッセージもありました。女性たちが感じるリアルな生きづらさ、そしてその中でも前向きに自分らしく生きている姿が映し出されているこれらの声は、ホームページ上の専用ページ(www.chabujo.com/voice)でご覧いただけます。

「ガールズ・パワー・パレード2016」とは?

2016年2月28日には、キャンペーンのピークアクションとして「ガールズ・パワー・パレード2016」を開催しました。女性を応援するフェミニストアーティスト団体の「明日少女隊」とのコラボレーションで実現したアクションです。「『役割ではなく、自分らしさ』の輪を広げる」「そのままの私は価値がある」「自分のために生きるのは、ワガママじゃない」「NOといえるワタシ」と書かれたオシャレなプラカードを持ちながら、“Do we have power?”“Yes we do! We have power!”の掛け声とともに、表参道の交差点を笑顔で渡りハイタッチする!という、ちゃぶ台返し女子アクションにとって初めてのパブリックアクションでした。当日はなんと、社会が押し付けてくる「役割」にとらわれず「自分らしく生きたい」と願う50人の方々が参加しました。最初は恥ずかしくても、仲間の存在や、周りからのエールに勇気付けられ、最後は楽しそうに声を出していました。参加者の笑顔につられ、飛び入り参加する通行人の方達もいました。パレード後の懇親会には37人もの方々が参加し、「楽しかった」「また参加したい」という声がたくさん聞こえました。

今後の展望
2月28日のパレードで一つのキャンペーンの終わりを無事迎えることができましたが、ちゃぶ台返し女子アクションは誰もが自分らしく生きられる社会の実現を目指し、これからも活動を続けます。今後は、これまでの活動の中で明らかになってきた女性が感じている生きづらさを無くすような具体的取り組みをしていきたいと考えています。例えば、託児オプションを増やすことや、パートナーシップを対等にする取り組みなど、特定の問題に対して直接アクションをとり、誰もが自分らしく生きられる社会を、私達の手で作っていきたいと思います。それに向けての第一歩として、自分らしく生きられる社会を作りたいと思う女性たちと共に具体的なアクションを考えるキックオフ・ミーティングを4月17日(日)13:00~17:30に開催します。ミーティングへの参加にご興味がある方は、是非ちゃぶ台返し女子アクション chabujoshi@gmail.com までご連絡ください。

 ※2016年3月ニュースレターより

オーガナイザTIPS『マインドフルネス(Mindfulness)』(理事 依田純子)2016年3月のニュースレターより

※このコーナーでは、ワークショップを受講頂いた方、オーガナイザーを志す方にとって活動のヒントとなるような内容をお届けします。今回は書籍の紹介です。

『マイドフルネス』 エレン・ランガー 
 “Mindfulness” Ellen Langer

人生を変えた一冊でもあるハーバード大学の心理学部のエレン・ランガー教授の1989年に出版された“Mindfulnessマインドフルネス“に出会ったのはガンツ教授のオーガナイジングのクラスの必読書のリストに載っていたことがきっかけです。 最近マインドフルネスという言葉をシリコンバレーのIT企業のビジネス研修などでよく見かけます。心理学者の観点から日常に起きうる事例や体験、実験を散りばめたこの本はとても読みやすく日本では『心の「とらわれ」にサヨナラする心理学』の題で出版されています。

パート1は幼児期から教え込まれた常識や教育が知らぬ間にパターン化されマインドレス(気づきがない)な行動や習慣を導いている実態。マインドレスは私たちの可能性やスキルを限界的なものにし、社会は大きな代償を支払っている現実がある。パート2はマインドフルネス(気づき)が健康であること、また差別や中毒などの軽減にも有効であること。プロセスを優先し意識を広めるマインドフルネス(気づき)はオーガナイジング・キャンペーンの創造性やコーチングの傾聴、そしてパブリック・ナラティブのセルフやアスを知るのに使えるプロセスではないでしょうか。

その後”Counter clock wise”日本語訳『老いに負けない生き方』、”On becoming an Artist: Reinventing yourself through Mindful Creativity” と“The power of mindful Learning”の3冊全部を読み、教授のクラスまで行く程はまりました。心理学科部初の女性教授のランガー先生は作家、教授、アーティスト、テニスプレヤーでもあり、とてもマルチな方です。

COJメンバーからのメッセージ(COJフェロー 山本佑輔)2016年3月ニュースレターより

COJでWSチームのリーダーをしております山本佑輔と申します。NLは初登場?で文章ながら緊張しております。

COJの2期目も3月末で終わろうとしています。本当に1年間があっという間で驚くばかりです。

昨年度と比べて今年度の事業の大きな特徴はコミュニティ・オーガナイジングの実践及び実践支援に力を入れたことだと思います。その集大成が、既にご案内しております3月27日の「オーガナイザー祭り」になります。昨年度のCOJの事業はほぼワークショップのみであり、今年度は我々のビジョン・ミッションを実現するために、大きなチャレンジをした1年でした。

一方でワークショップは昨年度ほどの回数を提供はできませんでしたが、別の意味で着実な手応えを感じた事業でもあります。

1月末には関西で初のフルWSを京都の同志社大学で行うことができ、来年度に向けて受講してくださった皆さんでの自主的な取組みが関西で広がっていきそうです。まさに「スノーフレーク」とはこの事だと思います。テキストである「参加者ガイド」は改訂・改良を継続し10版を重ねるに至りました。

また何より実践及び実践支援を組織として取組むことで、間違いなくWSのクオリティもあがっていると、手前味噌でありますが思っております。まずは参加者としてWSを体験してくださった方が、次にコーチにチャレンジするという循環も確立・定着しつつあります。

3月5日、6日に開催しました第4回一般WSは本番の1ヶ月前に満席になり、受講の希望を頂いていたにも関わらずご参加頂くことが叶わなかった方が多数いらしたことはうれしい悲鳴でもあり、次年度に向けての課題・反省点になりました。本当に必要としている皆さんに、このメソッドを届ける努力をしていかなくてはならいと、責任をかみ締めています。

社会からのニーズにしっかりと応え、一人でも多くの皆さんに学びの機会を提供していきたいと考えております。そしてCOJは理論と実践のバランスを重視しつつ、今後もメンバー一同、頑張る所存です。

山口浩次

ワークショップに参加した動機は?

 これまで、社協職員としてコミュニティ・オーガナイジングの技術を学ぶ機会がほとんどなかった。職場では、長年、地域組織化を仕事にしているにもかかわらず、我流で進めていた。

社協の職員(管理職)として、コミュニティ・オーガナイジングを学びたかった。また、コーチングの技術の取得も自分のテーマであった。

ワークショップに参加した感想は?

手作り感があって、仲間同士で学びあっていく二日間は、時間に追われつつ、時間内でまとめて、仲間の中で報告することが楽しかった。仲間の報告を聴く事も勉強になった。仲間の変化を身近に感じることが出来るのも新鮮であった。

各ワークが、自転車の練習をしているような感覚で取り組めた。グループのコーチの適切な声かけにより、ゴールの方向性を変えるという経験をした。ゴールの設定の仕方や、同志という考え方は、ワークを進める中で大きな役割を果たしていることを実感できた。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

全社協、社会福祉士会、その他のワークショップに参加してきたが、どのワークショップとも一味違う感じを受けた。それは、少人数のグループにコーチがいる点にあると感じている。今まで参加してきたワークショップには、各グループに進行役がいることはあったが、あくまで進行役であって、ファシリテーターの意を汲んだコーチが入ることでワークが深くなることを実感した。

共有の時間と、みんなの前で成果を報告する時間も特徴的であった。私は、何度か報告するチャンスをいただいたこともあり、より深く体験が出来たように感じている。こうしたワークショップを私が所属している団体で活かしたいという気持ちが強くなった。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

私個人としては、今回の受講内容を大津市社協の地域福祉活動に活かしている。住民からの小地域での助け合い作りの相談や、地域に居場所を作りたいという相談に、コーチングや関係構築の聴き方、ゴールの設定と小さなイベントの積み重ねなどの方向付けをしたところ、大変喜んでいただけた。また、職員の日々の相談や悩みを聞く際にも、コーチングの技術は役立っている。

そこで、職場や、滋賀県、近畿地域の社協の後輩たちの研修プログラムにぜひとも入れたいと考えている。そのためには、今回参加したコーチや参加者の力を借りて、もう少し仲間を増やしたい。社協職員がコミュニティ・オーガナイジングを学ぶことの意味を「ことば」にして、夏ごろには、ミニ研修会を開催したい。そして、12月には、京都で社協職員のためのコミュニティ・オーガナイジング研修会を開きたい。詳細は、今後、コミュニティ・オーガナイジングジャパンの皆さんや、各方面の協力者と相談しながら進めたい。今回の受講を次に活かしたいと強く感じています。

大塚茜

ワークショップに参加した動機は?

 東日本大震災の復興支援の活動を行う団体の代表をつとめていますが、1000年に一度という大規模な災害、また日本初の原子力発電所の事故からの、復興とは何だろう、支援とは何だろう、と日々悩みながら活動しています。人々は、立場の違い考え方の違いで分断を起こし、疲弊し、生活の再建が進まない現状があります。到底、ボランティア精神や支援団体の活動だけでどうにかなるものでもなく、行政の力も市民の力も必要です。この国は災害が多いのは周知の事実。でも、それを救済する仕組みがあまりにも脆弱ではないか、と思うようになりました。コミュニティオーガナイジングは、そういう立場の違いを超え、人の心を動かして同志を作り、社会を変えていく方法だということを知り、ぜひ学んでみたいと思い増した。

ワークショップに参加した感想は?

 まず、自分が悩んでいたこと、「どうやって人の心を動かし、共感してもらえるか」ということに、論理と方法がある、ということが驚きでした。これまでは、個人の人間性、話法といったパーソナルな特性によるのではないかと思っていたからで、それがないこと・不足していることに無力感を感じていたからです。でも、論理と手法を学べば「誰でもできる」と講師から聞き、希望を見た気がしました。

資料や講義、実践のワークも洗練されていて、3人に一人という手厚いコーチの援助もあり、無駄のないスケジュールをこなしていくことは、ある意味とても達成感を感じられ、同じグループのメンバーとともに成長していっているような感覚を得ることができました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

 今までのワークショップは、個々の課題や活動の種類に分別されたものが多かったので、課題出し、共有、事例の紹介にとどまり、どうすれば具体的な解決になるか、という視点が不足しているように思います。「みんな大変なんだ」「自分だけじゃないんだ」「明日からも頑張ろう」というような連帯感は得られても、じゃあどうやって頑張るか、という具体にはなりにくいと思っていました。コミュニティオーガナイジングでは、どんな活動にも共通する土台で気を付けるポイントが論理的に順番に学ぶことができたので、すぐに役に立つのではないか、と感じました。また、自転車に乗るように、実践を通して少しづつやれば必ず身につきます、という言葉に励まされました。特にコーチングは、日々の活動だけでなく家庭の中でもチャレンジしているところです。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

 限られた時間の中で多くのことを学びましたが、まだまだ自分の整理が足りていないと思います。しかし、どのポイントの整理が足りないか、という視点を得られているので、以前より思考がまとまる気がしています。

まずは、活動を共にする仲間に対し、コーチングによって信頼関係を築きなおし、活動の基盤を強くして「私たちは何を目指して活動するか」という方向性を示していきたいと考えています。その過程で、多くの人に現状を知ってもらう機会を増やし、自分事として考えてくれる方が増え、災害や人生の困難を経験した人が、また新たな人生を踏み出せることを支援する制度や、社会そのものの実現につながるように語っていけたら、と思います。

高浜拓也

ワークショップに参加した動機は?

先行きの見えない困難な状況の中で、
目的を共有して、みなの気持ちを一つにして、
希望を見出し、力を引き出すことで、目的を達成するというCOの手法が、
まさに僕が社会の中で発揮したいやり方であり、それをぜひ身に着けたいと思って参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

すごく学びの多い場になりました。

ひとつは、人を動かして目標を達成するための戦略的な思考法を実践的に学べたことです。

自分が解決したい問題は何か。その問題に直面する同志は誰か。その同志の関心事は何か。その関心事の資源を持つ者は何か。などということを順に考えていく流れを学び、パワーを物や性質ではなく、関心事と資源との間に生じる影響力として捉え、「力なき者たちが変革を起こす術」を突き詰めるCOの可能性を感じました。

また、最も大きな気づきは、「どんなに表面的に差異しかないように見える人でも、深い部分では価値観でつながり、協働しあえる関係にあるのだ」ということを心の奥から実感できたことでした。最近は、自分の目標に向けて、目の前の人と関わることが有益か否かを短い対話の中で表面的に判断し、後者はある種、関わる必要がないと区別する意識が働いていましたが、相手の価値観まで探求するコーチングの実践を通して、全く共通性のないように見える人と、共感しあえて、協働しあえることに気づきました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

学び方が、概念について説明する「講義」、実践の手本を示してイメージを明確にする「見本」、チームに分かれて実践してみる「演習」、全体で経験知をシェアして学びを深める「振り返り」という形式でバランスよく進んだこと、また、自分自身の課題に対して、それを実践するためにはどうすべきかという個別的なテーマでも考えたことで、体系的に学んだ知識やスキルを、個別的に実践できる即戦力に変えることができたことです。理論は理解したもののいざ実践するときにどうすればいいかわからない、結局は精神論的な教えに終始した、というワークショップが多い中で、意味のある学びの場でした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

いつか自分が政治家を本気で志すときが来たら、政治、そして自分たちの生活の将来に希望を見出せなくなっている同じ世代の若者に対して、まさにCOの手法を用いて呼びかけると思います。なぜ、何もない無力で未熟な僕が、それでも政治家を志したのか。僕たちは今、どんな困難に直面していて、それを乗り越えるために、何をすることが必要なのか。その先にどんなワクワクする未来が待っているのか。語りかけ、仲間を創り、力なき者たちのムーブメントを起したいと思っています。

CATEGORY