ワークショップ

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開催レポート
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
CASE #54 facebook twitter
第4回コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

 2016年3月5日(土)、6日(日)に、赤坂の日本財団ビルで第4回のコミュニティーオーガナイジングワークショップを開催致しました。

 本ワークショップは広く一般の方へ呼びかけ、社会問題の解決に関心のあるNPO職員、大学生、弁護士、会社員など、様々なバックグラウンドを持つ方36名の方にご参加頂きました。

 参加者はまず1分間の自己紹介を全員に向かってします。すると1人目の自己紹介の時、1分が経過すると間髪入れずにタイムキーパーが「チリンチリン!」と激しくベルを鳴らしました!時間を共有の貴重な資源と捉える、コミュニティーオーガナイジングジャパンならではの、徹底した時間管理ぶりに、会場内には参加者の「これからの2日間、一旦どんな事が行われるのだろう!」という期待と不安が入り交じった感情が充満していくのが感じ取れました。そんな困難な状況の中でも、参加者の皆さんはワークショップに参加した動機を語ってくれました。

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 その後、参加者は自分が今取り組んでいる活動や、自分が取り組みたいと思っているテーマを題材に戦略練っていきます。子育てに悩むママ・パパが安心出来る場創り、職場での働きづらさを解消するための活動、見知らぬ土地に突如住む事になった人達のコミュニティー創りなど、参加者は思いと思考を張り巡らせそれぞれの活動に戦略を立てます。するとコーチからは「同志は明確ですか?」「困難に直面しているのは誰ですか?」等、怒濤のようなコーチングが飛んできます。参加者の皆さんはその度に「うーん…」と自分のシートと心と向き合います。「自転車で転びまくって傷とあざだらけ!」そんな声があちこちで聞こえながら、1日目は終了致しました。

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 2日目はパブリックナラティブを学びました。「そもそも自分はなぜこの活動に取り組んでいるのか?」「なぜこの問題を解決したいのか?」自分と徹底的に向き合う時間です。最初は中々ストーリーを語れなかった人も、他の参加者のストーリーを聴き、コーチングを受ける度に、どんどんと良いストーリーを語れるようになっていきました。最後のパブリックナラティブの発表の時、2日間を共にした仲間達の発表がされる度に大きな拍手が会場を包みました。しかし最後のアクションが弱いとすかさず代表理事の鎌田から「参加したい人はどうすれば良いですか?」とコーチング。それぞれがきちんと、聴いた人が取れるアクションを伝え、ナラティブの発表は終わりました。

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 最後の振り返り、やはり多かったのは「転びまくった2日間だった。」という声。それと同時に「この手法を、明日から実践したい!」という強い想いも沢山聴く事ができました。「またこのメンバーで集まりたい。」そんな想いから既に同窓会というアクションが起きようとしているのも、いかに本ワークショップの参加者が実践に貪欲かと言う事を物語っているように思います。

 

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 実際に自分のフィールドでコミュニティーオーガナイジングを実践する時、恐らく皆さんはワークショップ内でも経験できなかったような大転倒を経験することになると思います。思ったように戦略が機能しなかったり、関係構築が広がらなかったり、きっと沢山の困難がこの先皆さんを待っていると思います。でももし、困難に直面した時は思い出して下さい!この怒涛のようなワークショップ、転んだ時に手を差し伸べ合える仲間と共に、粘り強く起き上がり続け、最後まで走りきったという経験を。この経験は、大きな成功体験として皆さんの中に脈々と生き続けきっと大きな力になるはずです。そしてその先には、大きな希望が待っているはずです。

 

コミュニティーオーガナイジングジャパンは、伴走支援も実施しておりますので、もし活動の中で上手く行かない事があれば、是非お声がけ下さい。

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2日間、本当にお疲れ様でした!

 

コーチ:井上広之

 

開催概要

開催日時
2015年3月5日(土)、6日(日)
開催場所
日本財団ビル
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主催
NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
定員
36人
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