2015年2月14日~15日岩手県立福祉の里センター(岩手県大船渡市)、2月28日~3月1日あえりあ遠野(岩手県遠野市)にて、公益財団法人日本財団の助成をいただき、NPO法人いわて連携復興センター及び一般社団法人ユニバーサル志縁社会創造センターの協力の下、「2014年度コミュニティ・オーガナイジング・ワーク ショップ IN いわて」を開催しました。
2011年の東日本大震災から4年が経過しようとしている中でも、様々な活動に取り組まれている東北の社会起業家・NPOリーダー・弁護士など22名に参加いただきました。
参加された方は、普段の活動に行き詰まりを感じ、その解決手法や自らのスキルアップを求め、そして、同じく活動に取り組んでいる人との繋がりを求めていらっしゃいました。
なお、本ワークショップのコーチのほとんどは、同じく東北で活動されているリーダー達でした。
ワークショップは、真剣な中にも暖かみのある雰囲気で進みました。
講義中やグループワークのときはもちろん、僅かの休憩時間の間にも、普段の活動について情報交換したり、コーチに積極的に質問をしたりする姿が目立ちました。
真剣に議論してつくりあげたキャンペーンの多くは、被災地の希望となっている若者世代のエンパワーメントを目指すものが多く、被災地の今とこれからについて熱い意見が交わされました。
最後のパブリック・ナラティブでは、
「一歩踏み出して行動することは苦しいし怖いけれども、踏み出すことで仲間が増えた。もっと踏み出してみたい。」
「ワークショップに参加し、地域をよくしたいと真剣に思っている人がこんなにもいることを知りました。このスキルを活かして地域をよくしていくキャンペーンをしましょう」
「沿岸部には疲れた人がたくさんいます。その疲れた人が倒れてしまう前に話しかけたいと思います」
「みんなすごい疲れている。自分も疲れている部分がある。余裕のない中で人の為にとやってもいい活動ができない。みんなでみんなを支え合う仕組み、関係作りをしたい。」
と、共に立ち上がることへのストーリーが多く語られました。
最後に、参加者からは
「脳みそが耳から出そうなぐらい頭を使いました。これ凄いです。自分の深いところに入れました。」
「地域をよくしたいと思っている人がこんなにもいることを知りました」
「いままでは、私はこう思う、これは今やらないといけない、だから協力してだった。共感を求めていなかった。この大切さを学べたのが大きい」
「なぜ、今の自分があるのか再確認させてくれた」
「自分から見た人生、景色、行動を促す勇気になる」
といったコメントを頂きました。
ワークショップ終了直後から、参加者やコーチの間で振返り学びを深めるための集まりの話が出てきています。
実施後寄せられたアンケートのうち、93%が「コミュニティ・オーガナイジングを普段の活動に使いたい」、57%が「とても使いたい」と回答されています。
今後、参加者同士が繋がり、被災地のコミュニティ再生に繋がるキャンペーンの実践が期待されます。
レポート:小口幸人(サブヘッドコーチ)