ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
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安谷屋貴子
一般社団法人RCF復興支援チーム

ワークショップに参加した動機は?

復興リーダー会議第三期メンバーとして会議に出席したら、COの手法を取り入れた内容だったためで、完全に偶然でした。

同会議への参加動機は、福島県で復興支援関連業務に就いていますが、複雑で前例のない案件と向かい合っているとよく「木を見て森を見ず」の状況に陥ります。そのため、自分自身やチームの取組みが、福島県だけではなくもっと広い視点で見たときにどう捉えられるものなのか、今やっていることが状況にマッチしているのかどうかなどを、客観的に判断できる手段を得たいと考えたからでした。

また、東北3県や首都圏で東日本大震災からの復興に関わっている様々な方が参加される会議なので、同じ思いを持ち今後連携して何かに取り組める仲間に出会えるのではないかという期待も持って参加しました。

ワークショップに参加した感想

事前にいただいていた資料を読んでもよくわからず、実際にワークショップが始まっても、テキストに連動しているのか、そのテキストの今どの部分を説明されているのか把握できず、正直ストレスがかかるスタートでした(笑)

でも、ワークショップの最初のチャレンジである「story of self」を語るワークが、もともと自分について話すことが好きだった私にはたのしく、同時に同じグループのメンバーについて理解することができ、その先に自分自身の業務に必要な手法だというのが見えてきて、「COをもっと知りたい!」と思わせてくれました。

また、関係構築や戦略を作るワークショップを通して、限られた時間の中での信頼関係構築の方法、事業を進捗させるためにはタイムスケジュールと達成したかどうか判断できる目標の立て方が有効だということなどを学び、すぐに普段の業務に取り入れました。中でも印象的だったのは「資源」という捉え方です。特に「時間」は誰もが持つ資源で、だからこそ相手の時間を無駄にしない工夫、意識が欠かせないのだと、常に時間に追われ続けるワークショップによって骨の髄まで沁みました(笑)

COを今後の活動にどう活かしたいか?

現在、福島県の基礎自治体において仕事に就いていますが、私自身は「ヨソモノ」です。そのヨソモノがなぜ今、ここで、この仕事に就いているのか、それを話すことは多くの場面で求められます。それによって相手の理解や共感を得、一緒に何かに取り組むことがスタートするので重要なポイントなのですが、ここに、パブリックナラティブを語る手法を活用していけると思っています。

また、9人のチームのリーダーとして、チーム構築、事業進捗管理、あらゆる場面にワークショップでの学びを既に取り入れています。時間の捉え方は既に述べましたが、他にも役割分担の有効性や、その役割を決める際に「伸ばしたいスキル」や「他者から見た自分の得意分野」という視点を入れると前向きに取り組めることなどです。

この手法によってアメリカでオバマ大統領が登場したり、モンゴメリーで黒人差別が撤廃されたりと、大きな成果を求めるものならすぐに自分には必要ないと思いがちですが、目の前の仕事や使命感を持って取り組んでいるどんなことにも取り入れられる手法であることを、多くの方に知っていただきたいです。