井上 雄大

ワークショップに参加した動機は?

同じチームで働いているチーフから勧められたことが最初のきっかけです。実際に何かことを起こすときに、他者を巻き込み協働することで活動に広がりがでて、進みたい方向により大きな一歩を踏み出せると思うので、コミュニティ・オーガナイジングではそういったことも学べるのではないかと期待し、参加致しました。

ワークショップに参加した感想は?

コーチングの手法を学んだ時に感じたことなのですが、「アドバイスせずに質問する」という方法は自分にはすごくしっくりきました。課題を感じている人自身が考えてたどり着くというプロセスを重視するために、考えを促す(もしくは整理する)ための質問を投げかける。僕自身、話を聞いているときに安易にアドバイスする癖があったため、あくまで相手が当事者として感じることを引き出す役割に徹するというのは、新たな気づきとなりました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

実践編が充実していたことです。インプットだけではなく、例えばコーチングを実際に使ってペアの方に話を聞いてみることや、4つのCを使って相手を誘ってみる(※イベントなどに人を誘う実践演習。4つのCは誘うときのポイントを表していて、次の4つの文字の頭文字からきている:Connection、Context、Commitment、Catapult)など、一度学んだことを使ってみることで、疑問点が新たに出てきたり、学んだことがしっくりきたりと、より深い学びに達することができたと思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

普段の活動では起業家の伴走をしているので、起業家のやりたいことを壁打ち相手として整理し、誰を巻き込むかを一緒に考えていく立場として、コミュニティオーガナイジングのパブリックナラティブの手法は活きてくると思いました。コーチングの手法は、仕事に限らずコミュニケーションの中で使える場面が多くあるように感じます。

また、どういう社会を目指していきたいか(=どんな課題を解決したいか)、それを誰とどうやって解決するのかを考えることは、個人の人生のキャリアを積み上げていくうえでも重要な考えだと思ったので、折に触れてテキストを読み返し、自分の歩み道を決めていく際にも活かしたいと思います。

和泉 克軌

ワークショップに参加した動機は?

きっかけは、知り合いの先輩からのご紹介でした。「コミュニティ・オーガナイジング」という言葉自体初耳でしたが、社会課題を解決することに関心があったことや他者との関係性を構築し、他者の力を引き出すといったリーダーシップを学べることに魅力を感じました。また、今自分が所属している団体の職員さんが過去に参加して「すごいよかった」といった感想を聞けたことや「参加した方がいいよ」と勧めていただいたからです。

ワークショップに参加した感想は?

率直な感想でいうと、終わった直後は疲労感と満足感が入り混じって混沌としていました(笑)。コミュニティ・オーガナイジングに対して基礎知識が全くなかったので、ワークショップでの時間全てが学びの連続で周りの参加者についていくのに必死でした。ただ、自分の力不足を感じる部分が多々あったのは事実ですが、その中でも今まで学んだことの復習になったことやうっすら理解していたことをちゃんと言語化することもできました。参加する前との変化でいうと、想いの言語化の重要性を再確認できたことが大きかったです。自分の想いをしっかり言語化し、他者に伝えることの重要性と難しさと同時に、伝えるアプローチのためのノウハウを学べたことで、このワークショップを終えてから自分がどう動いていけばいいのかといった次のアクションへの道筋が見えました。2日間を通して本当に充実した時間を過ごすことができました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

まずは、徹底した時間管理と濃密なプログラム構成だと思います。各プログラムが講義→演習→共有と振り返りのサイクルで構成されていて、インプットとアウトプット、フィードバックの時間が確保されていたのでしっかりと学びにつなげることができました。また、その都度タイムキーパーによる徹底した時間管理がされていたため、間延びする時間がなく、無駄のない時間を過ごすことができました。最初はあまりに厳格すぎて少しストレスを感じた面もありましたが、終わってみれば2日間という限られた期間の中でたくさんの学びを得ることができたのは、徹底した時間管理による自分自身への負荷があってこそではないかと思います。そして、チーム毎のメンターの存在もこのワークショップにおいて重要な役割だと感じました。メンターは事前に研修を受けているので、各ワークのサポートや、自分と向き合ってくれる存在になってくれて非常に心強かったです。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

今回のワークショップで学んだことは、あくまで理論やノウハウの部分でした。そのため、しっかりと自分の中で落とし込んでから実践につなげることがとても重要だと思います。自分自身のインターンという今の立場から活かせる部分は多かったので、まずは日々の活動に少しずつ還元していくことを意識したいです。また、将来的に地域で解決したい社会課題があるので、チームを作っていく過程から今回のワークショップで学んだことをしっかり実践していきたいです。自分の場合、他者に想いを伝える部分や周りの共感を得て仲間になってもらう部分がまだまだ弱いことが分かったので、自分自身と向き合いながら丁寧に形にしていけたらと思います。これからチームを作って、行動しようとしている人にとってかなり効果的かつ力になるワークショップだと思ったので、自分と同じような立場やどう動けばいいか困っている人がいたらぜひ参加を勧めたいと思います。

遠藤 まめた

ワークショップに参加した動機は?

普段、市民運動をどうやって盛り上げるかを考える仕事をしているのですが、職場の先輩が「参加してよかっよ!」と勧めていので口コミで参加しまし自分自身がワンマン気質なところがあり、市民運動の経験を積めば積むほど「自分ひとりでやっほうが早い」病に冒されているようだっので、どうやっらみんなを巻き込んだムーブメントができるのか知りくて参加しまし

ワークショップに参加した感想は?

「自分でやっほうが早いワンマン病」に冒されている脳みそでは、ソーシャルアクションとは目的地まで自分が考え最強プランに沿って最短経路で突っ走るめのものであり(こうして文字化すると嫌なやつっぽい・・)、人を巻き込むめのイベントをわざわざセッティングしり、人手が必要となるようなことをわざわざ計画するという発想自体がなかなか生まれないのですが、人を巻き込むめにどうしらいいかを考えるのも、自分ひとりでは得られない気づきを得られり、うねりを生み出す有効な手段なのだと理解できまし。あと、人にものを頼むのは頼まれ側もうれしくなるものなんだなと気づきまし

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

時間に追われていこと(笑)。他は、動画を使っり、実際に他の人を勧誘してみるワークがあっのが理解しやすかっです。動画は良いコーチングと微妙なコーチングなど、比較可能なのがよかっです。他の人を勧誘してみるワークも、頭で考えるよりも実際に行うことは難しいものだと気づかせてくれまし

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

COワークショップに参加し後からは、あえて他の人に仕事を振るようにと意識を変えることができています。今自分が求めている人はAという仕事ができる人かもしれないけれど、BやCという仕事ができる人がいる場合に、その方向から同じ目的を達成する道筋を立てられるのではないかと思うようになりまし自分でやるのが早い病はそう簡単にはなくならないかもしれませんが、他の人に仕事を振ってみて初めて気づいことも多いので、めげずに続けようと思います。

コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップinオカヤマ を開催しました!

2018年12月15日~16日、岡山県青年館にて、岡山市では5年度連続5回目となる「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップinオカヤマ」を開催しました。

岡山市では「ESDに関するユネスコ世界会議」の開催を目前に控えた2014年6月に「ESD・市民協働推進センター」が開設され、現在まで岡山市民と岡山市(行政)による協働を推進するための様々な取組が実施されています。「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」は「協働による課題解決を促進するスキーム」における最初の段階「市民活動団体のリーダー育成」に位置づけられており、参加したリーダーたちが様々な組織に問題提起・協働提案を行い、合意形成や戦略立案を経て、事業を実施することを目指しています。想いの強さと専門性の高さに反比例するように他者の理解や参加が得にくくなるというジレンマを抱えていたNPOにとってコミュニティ・オーガナイジング(以下、CO)は行政や企業等との協働を実現するうえで非常に実践的・効果的なスキルであり、過去4回のCO参加者たちが学んだ技術を生かして協働事業の実施に至った例も多く生まれました。

今回のワークショップは岡山県内外から17名にご参加いただきました。5回目ともなるとNPO法人に所属されている方は全体の半数以下となり、残りは労働組合、行政職員、社会福祉協議会、企業など、出身と所属に偏りのない構成となりました。そのような背景もあって主催者としては参加者間での合意形成に苦労することを想像していたのですが、開会直後の「ノーム(2日間安心して学び挑戦するための約束事)づくり」では10を超える提案がなされ、いずれも全体から好意的に受け入れられるなど、主催者の懸念に反して開始直後から積極的に挑戦しようという雰囲気と参加者同士の一体感を強く感じたことが印象に残っています。

その後の演習もおおいに盛り上がり、全グループが限られた時間の中で共通する価値観を見いだし、魅力的なプロジェクトを作り上げることができました。参加者を対象としたアンケートからは「共通する価値観を見い出すことの難しさと同時に見つけられた時の希望の大きさを実感できた。」「今後は価値観を明らかにする過程を楽しむことができそう。」など、バラバラな立場、経験を持つ参加者であったからこその感想が多く見られました。また、岡山市では恒例となっている「参加前の期待値を100点とした場合の参加後の満足度」の平均も「100点」(最低80点、最高200点)となり、過去4回と同様に参加者が非常に高い満足感を得ていたことが確認できました。

今後、岡山市では過去5回のワークショップ参加者を中心として、これからの市民活動リーダーに役立てていただける研修を企画・運営するコミュニティを結成する予定であり、2019年度はNPOの事業継承の手段として「ストーリー・オブ・セルフ」を活用し、雇用環境やノウハウだけでなく、リーダーの「志」を体系的に継承するための支援を展開したいと考えています。そのほかにもCOを学んだ人たちがCOへの理解を深めながら実践を重ねていくことができるような研修を軸として、岡山市におけるリーダーシップのスノーフレークを少しずつ広く、強固にしていきたいと思っています。5年間、COJの皆様とともに蒔き続けた種がどのような形で発芽し、実を結ぶのか(結ばないのか!?)、私自身も非常に楽しみにしています。これまでに岡山市で開催されたワークショップに参加・協力してくださった方々はもちろん、COの実践や普及に取り組む人たちによいご報告ができるようにひきつづきがんばりますので、これからの岡山市での展開にぜひご注目ください。

おかやまNPO・ボランティアサイト「つながる協働ひろば」リンク

レポート:高平亮(ESD・市民協働推進センター長・本ワークショップ講師・コーチ)

風岡 宗人

ワークショップに参加した動機は?

学生時代から環境NGO等でのボランティアや専従スタッフ経験を通し、社会の持続可能性について考えてきました。環境NGOでは自治体(市区町村)への政策提言や人材育成に携わってきましたが、ずっと違和感も持ち続けてもいました。その違和感は、「地域社会」という抽象的な対象にアプローチするだけでいいのかな、というものでした。人や経済を動かす制度やシステムを変革するという視点ではなく、地域社会を構成する一人ひとりが主役の市民として生き生きと生きていける場をつくることが、社会の持続可能性を高める基盤、ドライビングフォースになるという確信を持つようになりました。いろんな経緯があって、京都市北区のある小学校区で活動をはじめました。地域コミュニティに共通する課題として、地域活動の担い手の高齢化、固定化があります。活動の輪を多様化するために地域活動のサポーターを発掘したり育てたり、2年ほど活動してきましたが、思うように活動が広がり深まらない状況が続く中で、「コミュニティ・オーガナイジング(CO)」という言葉にピンときた、というのが最初の動機でしょうか。といってもそれがどんなものなのか、実際にワークショップに参加してみるまでよくわからないまま、当日を迎えたというのが正直なところです。

ワークショップに参加した感想は?

元来自分のことを語ること、情熱を持って語りかけることに苦手意識をもっていました。それにワークショップが始まってしばらくはCOでなぜ「自分のことを語ること(ストーリー・オブ・セルフ)」が大切なのか、よく理解できないでいました。しかし、COの対象が「取り組もうとしている問題」ではなく「同志」にあるという理解、「セルフ」から「ナウ」そして「アス」に自分の視野が広がっていくにつれて、「あーこういうことだったんだ」と納得するものがありました。最後の発表会で光栄にも指名していただいて全員の前でストーリー・オブ・ナラティブを披露できたのもとてもいい思い出になりました。ワークショップが終わって数日は脳内でドーパミンが出続けていた感じでした。今でもストーリー・オブ・セルフは得意にはなれていませんが、今後支援を得るためのストーリーを描くとき、共感を広げるための要素として、あえて自分自身を冷静・客観的に見つめることは意識的にできるようになったと思っています。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

最も印象的だったのはタイムキープの厳格さ。全体会での講師の皆さんも時間どおり。グループワークでもいきなり難しいテーマを提示されて「3分で考えて2分で発表」など、最初は「えっっ!そんなの無理、なんて強引な」と思いつつ、プログラムはどんどん進んでいきますから不平を言っている暇もなく、怒涛のように2日間が過ぎていった感じです。でももっと大変なのはグループワークを回す側のスタッフの皆さんだったと思います。いろんな背景やニーズも持つ受講者一人ひとりに寄り添って、なんとか理解しようと努め、的確なコメントを返す、という鮮やかなスキルにも感心しました。1年かけて議論に議論を重ねてプログラムをつくりあげる、というやり方も、他ではあまり聞かないし、そんなモチベーションをつくり出す手法自体がCOを体現しているだろうな、と思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

地域コミュニティにおける活動の主人公はあくまで地域に暮らす当事者の皆さん。しかし日常の忙しさに追われ、現状が当たり前になってしまうと見るべきものが見えてきません。私はよそ者として、そんな見えないものを見せる働きかけをしていきたいと考えています。そのためには頭でっかちだとか、極端だとか思われても、それが自分の存在意義だと開き直って人と関わっていければいいな。しかしそんな状況をつくる前提として主人公としての私を受け入れてくれる同志、仲間を増やしていく必要があります。そのためにいつもCOの理念や手法を参考にしていきたいし、その同志たちにもCOについて伝えていけるようになりたいと思います。そのためには場数を踏むこと、これしかありません。時として凹むこともありますが、自分と同志を信じて地道に活動を続けていきます。

石井 祐理子

ワークショップに参加した動機は?

知人から紹介していただきました。「これを私に?えーっと、どんなスタンスで参加すればいいのかしら?研修の内容についていけるかな?ってか、二日間朝から夕方までって、体力持つかなぁ」と、コミュニティ活動実践者とは遠いところに立ってる大学教員の私の頭は、不安と疑問ばかりがぐるぐる回っていました。

とはいえ、せっかくお誘いいただいたからと申し込んだものの、「えっ!宿題があるの?!ますます不安が…」と、当日の朝まで後悔していました。

ワークショップに参加した感想は?

「二日間、慌ただしかった」という感想です。講義もワークも休み時間も時間に追われている感じがして、「自分がどんなスタンスで参加すればいいの?」なんてこと悩んでいる暇もございませんでした。そのおかげで全ての研修プログラムに集中できたように思います。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

私がこれまで体験したワークショップと比較すると、

①複数のスタッフがチームを組み、一つのグループを最後までコーチする

②ワークの時間が短時間で区切られ、ワークの途中といえども一定の成果を求められる

が違っていたかなと感じました。

今回のワークショップになかなか馴染めなかった自分は、「ワークショップとはこういうもと」の自分の頭の方が凝り固まっていたからだ、ということに気づかせていただきました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

地域の課題を解決するための手法を学べたことは大きな収穫です。

その第一歩となる「自分の思いを相手に伝える」ことから地道に取り組んでいます。授業で、会議で、自分の思いを伝えて共感してもらえるよう「ストーリー」や「ナウ」を語れるようにと心がけています。今後この手法をさらに活かせる機会を見逃さず、前向きに取り組んでいきたいと考えています。

高橋 幸信

ワークショップに参加した動機は?

参加した直接のきっかけは、大阪の労働組合の友人から誘われたことです。WSに参加し、実践に活かしていく中で、労働組合の仲間や若い皆さんが楽しさを実感し、生き生きと運動を進めておられます。このWSが魅力で組合加入した人もいるそうです。自分の組合でもそんな実践をしていきたいとの思いから、WSに参加させていただきました。

ワークショップに参加した感想は?

正直、メニューをこなしていくことに手一杯で疲労感はハンパなかったです(笑)。でも、こういう方法を学び、実践していくことができれば、社会は変えていくことができるのでは!と見通しをつかむことができました。運動を前に進めていく上で、理論学習は大切ですが、運動論や組織論、リーダーをどう育てていくのかという発想が欠けていたことに気づかされました。いろんなフィールドで、社会をより良くしていこうとしている新しい仲間に出会えたことも、貴重な財産です。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

それぞれの講義と実践のテーマ・獲得目標が明確にされていて、その目標達成できるように、たくさんのスタッフがアドバイスしていただけるという体制は、あまり経験したことがありません。講義を受けて、感想を出し合う式の分散会に留まらず、参加者にどうなってほしいのか、そのねらいを明確に持って運営をされていることが他のWSと異なっていると思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

先日組合の定期大会を開催するにあたり、執行部で話し合って休憩時間を増やし、お菓子やコーヒーを提供して、参加者同士がリラックスして交流されていました。ちょっとしたことですが、今回のWSで学んだことの1つです。WSの具体化という点では、近日中にミニWS「府民と府職員のコラボで考える~京都府政 わたしの1丁目1番地」を開催します。シンポジウムを受けて、それぞれにどう感じたか?今後どのように実践していきたいか全体として交流します。WSを運動の中に取り入れる上で、若い仲間を中心に、COJのWSに派遣して、組織の中にリーダーを育成していけたらと考えています。

第11回COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

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コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ 
1日目:2019年2月23日(土) 9:00〜19:30
2日目:2019年2月24日(日) 9:00〜19:30
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<開催趣旨>

コミュニティ・オーガナイジングを用いて、自分の暮らす地域や社会に変化を起こしたい人を対象として、「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」を東京で開催いたします。なお、これまでの参加者は次のような取り組みをしています。

・性暴力の被害者も加害者もうまない社会の実現のための大学生によるアクション

・孤独に子育てをするママを減らす産前産後ケア施設の開設のためのママたちのアクション

・新成人が成人式開催時期を夏から冬に変えるアクション

 

<コミュニティ・オーガナイジングとは?>

市民1人ひとりの力は小さいが、沢山の力が合わさることで強い力が生まれ、問題解決に立ち向かえるようになります。そのために市民1人ひとりが主体性を伸ばし、共有する価値観のもとに協力し、共に学び成長しながら、問題解決を目指すことをコミュニティ・オーガナイジングといいます。

 

<スケジュール>
1日目
・オーガナイジングとは何か?
・コーチング
・ストーリー・オブ・セルフ
・関係構築
・チーム構築
・ストーリー・オブ・アス
2日目
・戦略Ⅰ
・戦略Ⅱ
・アクション
・ストーリー・オブ・ナウ&リンキング
※すべのパートが【講義→演習→振返り】で構成されています。
※1日目の夜に懇親会を予定しています(参加費4000円程度、当日集金。WS参加費とは別)。

<申し込み際しての留意点>

・2日間全日程への参加が必要です
・1日目の夜に懇親会を予定しています(参加は任意です)
・セキュリティ上、集合から解散時刻までビル外に出ることができません
・昼食はお弁当を用意します。アレルギー等特別な理由で一般的なお弁当が召し上がれない方はご相談ください
・会場およびビル内には喫煙場所がありません。会場に入ってから19時半の解散時刻まで喫煙のためにビル外に出ることはできません
・ビル内に飲み物の自動販売機があります
・休憩時間につまめるお菓子と飲み物を用意します

太田 有香

ワークショップに参加した動機は?

きっかけは、上司からの誘いを受けて。

実は昨年もお声かけいただいてましたが、なにかと行かない理由を作って、参加しませんでした。

現在、私は総務課で主に会計を担当しています。総務課としては3年目になり、組織基盤作りや組織内の職員や環境のことに目を向けて日々仕事に向き合っていますが、ふと、地域のことに向き合って仕事が出来ているのかな、と自問自答することが増えてきていました。

そんなタイミングで、2年目、再びの声をかけていたただき、この自分の中で問い続けていることの何かヒントを学ばせてもらえるのではないかと思い、迷いなく参加をさせていただきました。

ワークショップに参加した感想は?

このワークショップは本当にタイトなスケジュールで、ずっと時間に追われている。そのような感覚でした。そのような中、私の所属させてもらったチームは、個々の想いは強く持っていましたが、チームとしてはなかなか意見を出すことや進行などがうまくいかず、コーチの方々にもたくさん助けていただいての中で取り組ませていただきました。それでも、“同志”と呼ばれる仲間と、不細工でも不格好でも、最後の“ナラティブ”までたどり着き、最終日の仲間の語りを聞き、言葉の力を目の当たりにしたことで本当に勇気と希望をもらうことが出来ました。

たった一人では何も出来ないけれど、ストーリーや言葉の力、同志と共に取り組むことで、大きな力となることで社会を変えることができる。私は今回、小さな成功体験を得ることが出来たと思っていますし、自分自身の自信につながったと思います。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

2日間の研修は、自分の中の価値観を問うことから始まりました。また、自分を語ることから始まりました。“こんなことを言ったらどう思われるだろうか”そんな気持ちがありましたが、自分の語りを同志が受け入れてくれ、また同志の語りに共感することで、価値観の共有をします。始めにそのことを行うことで、自分への信頼と、同志との関係性の中で安心感を持つことが出来ました。それは、支援が必要な人との関わり方や、様々な機関との連携が求められる福祉職として重要な視点であるということに立ち返らせてもらえました。

また、多くのワークショップは、始めに講義や手法を一定学んでから、ということが多いですが、学び、即実践の形。私自身、十分に咀嚼してからの実践ではありませんでした。理解出来た。という実感は持ちづらいですが、やりながら考える。ということ、答えがないことへの向き合い方、福祉従事者である前に自分も不完全な人間であり、学びながら向き合う姿勢を許されたような、そのようなワークショップでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

今回、自分の中の「どうしたらいいのかわからない」から「どのようにすれば」と考え方が大きく変わったのが自分自身の大きな収穫でした。

今後、福祉職として、自分自身や支援を必要とする方、福祉の世界、そして社会と関わり続けるための、ひとつの手法として、自分自身の中で技術を磨いていきたいと思います。

西岡 暁子

ワークショップに参加した動機は?

全国社協職員のつどいの分科会で、ワークショップのことを聞き、その後チラシをいただきました。

その後、COJのホームページを見て、参加してみたいという気持ちもありながらも、ワークショップについていけるだろうかと不安でものすごく悩みました。

自身が苦手と感じているワークが多いことも悩んだ理由のひとつでもありました。

普段であれば、自身が関係している業務に関する研修等に参加することが多かったので、あまり聞きなれない分野であったこのワークショップは、何かの変化のきっかけになるかなと「とにかく飛び込んでみないと分からない!」「申し込んだら逃げられない!」と半ば勢いで申込みました。

ワークショップに参加した感想は?

参加当日は、2日間大丈夫かなと、初めから不安でした。

聞きなれなかった「同志」という言葉の意味すること。リーダーシップは「自分、他者、行動の相互作用」であり、セルフ、アス、ナウのストーリーを創り共有するそれぞれの体験は、とても新鮮でした。

段階的に具体的な働きかけや目標を考え、それぞれの思いを声に出し価値観の共有をすること。それぞれの価値観を聴き、知ることはその後のチームとしての動きや信頼につながると感じました。

特に、セルフを語る時には、考える間や語る際に、ずっと忘れていたけど、実はきっかけや根底にあったことや自身がこだわりたいこと、縛られていたことなどが、湧き上がってきました。

自分の価値観を知ってもらうことだけでなく、自分と向き合うというか振り返りができ、また、語る時もチームメンバーの聴く姿勢で、安心して話をすることができ、繰り返しのワークでは、それがさらに増していくのを実感しました。

チームメンバーのセルフについても、共有、共感だけでなく、新たな発見にもなり、自身のセルフの新たな栄養にもなりました。そこから続くアス、ナウも互いに“なぜそう感じたのか?”等を繰り返すことでより、互いを理解し、戦略においての掘り下げや実現するための戦術の焦点化をしていくことが出来ました。

人に伝えることをより意識して、協力者・参加者を得るために、それぞれがリーダーの意識を持ち、どのように進めていくかを、ワークを通じて、難しさを感じつつも、一つずつ積み上げていく手法が学べました。

2日間、頭をたくさん集中させ疲れましたが、終わった時には、「みんなでやったぞ~」という心地よい達成感のようなものもありました。ワークショップを受けただけでは中々身に付かないので、日々の実践の中で意識的に活用していきたいです。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

始まった途端、聞きなれない言葉や繰り返される時間管理の元、頭が「??」となりましたが、講義やワークを繰り返し、チームメンバーと話をする中で「!!」と理解というかクリアになる感覚がありました。

ワークでは思いや考えを言語化するのに苦労しましたが、言語化し理解してもらうことの大切さも再確認することが出来ました。初めはうまく話せなくても、思いを言葉にする、

チームメンバーの言葉を受け取ることは本当に大切だと思いました。

また、コーチの方の気づきをくれるアドバイスや手厚いサポートで、職種も異なるチームメンバーで繰り返し話し合いや決め事を共有するのは、初めて会うメンバーなのに、その一体感(同志)は心地よいものでしたし、普段の自分の振り返りや新たな発見や自信にもつながりました。何となくではなく、チームメンバー全体できちんと共感、共有、合意を図ることを実感できるワークショップでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

ワークショップの間も、業務での「これは活用できる」「こういう理由でうまくいかなかったかも…」と実践ですぐに取り組めそうな気づきもたくさんありました。

まずは、組織への働きかけも取り組み、「同志」を増やす、意識していくことがまずの一歩です。日々の業務に活用していきます。

また、現在、参加させていただいている“相談に関するブックレット作成”もこの研修会を教えてくださった方の指導のもと、COの手法を使い、メンバーで試行錯誤しているところです。

そして、個人的にも、自身が住む地域でまずは同志探しからですが、福祉関係の仕事をしておきながら、いざ自身の家族の介護に直面したときに、子育て、仕事なども重なり、精神的に大変な時期がありました。仕事柄、手続きの流れなどは分かっていましたが、この業界にいなかったらどうなっていたのかな…、もっと慌てたことと思います。

介護や医療に遭遇してからでなく、より早い段階から介護等について知る機会や相談窓口だけでない、ちょっとしたしんどさを気軽に相談できるゆる~いつながりが出来る場(ふくしに固執しないが大前提)の働きかけが出来ればなと以前から温め続けています。せっかく体験したCO。ここに書いてしまいましたので、前進ですね(笑)

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