太田 有香

ワークショップに参加した動機は?

きっかけは、上司からの誘いを受けて。

実は昨年もお声かけいただいてましたが、なにかと行かない理由を作って、参加しませんでした。

現在、私は総務課で主に会計を担当しています。総務課としては3年目になり、組織基盤作りや組織内の職員や環境のことに目を向けて日々仕事に向き合っていますが、ふと、地域のことに向き合って仕事が出来ているのかな、と自問自答することが増えてきていました。

そんなタイミングで、2年目、再びの声をかけていたただき、この自分の中で問い続けていることの何かヒントを学ばせてもらえるのではないかと思い、迷いなく参加をさせていただきました。

ワークショップに参加した感想は?

このワークショップは本当にタイトなスケジュールで、ずっと時間に追われている。そのような感覚でした。そのような中、私の所属させてもらったチームは、個々の想いは強く持っていましたが、チームとしてはなかなか意見を出すことや進行などがうまくいかず、コーチの方々にもたくさん助けていただいての中で取り組ませていただきました。それでも、“同志”と呼ばれる仲間と、不細工でも不格好でも、最後の“ナラティブ”までたどり着き、最終日の仲間の語りを聞き、言葉の力を目の当たりにしたことで本当に勇気と希望をもらうことが出来ました。

たった一人では何も出来ないけれど、ストーリーや言葉の力、同志と共に取り組むことで、大きな力となることで社会を変えることができる。私は今回、小さな成功体験を得ることが出来たと思っていますし、自分自身の自信につながったと思います。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

2日間の研修は、自分の中の価値観を問うことから始まりました。また、自分を語ることから始まりました。“こんなことを言ったらどう思われるだろうか”そんな気持ちがありましたが、自分の語りを同志が受け入れてくれ、また同志の語りに共感することで、価値観の共有をします。始めにそのことを行うことで、自分への信頼と、同志との関係性の中で安心感を持つことが出来ました。それは、支援が必要な人との関わり方や、様々な機関との連携が求められる福祉職として重要な視点であるということに立ち返らせてもらえました。

また、多くのワークショップは、始めに講義や手法を一定学んでから、ということが多いですが、学び、即実践の形。私自身、十分に咀嚼してからの実践ではありませんでした。理解出来た。という実感は持ちづらいですが、やりながら考える。ということ、答えがないことへの向き合い方、福祉従事者である前に自分も不完全な人間であり、学びながら向き合う姿勢を許されたような、そのようなワークショップでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

今回、自分の中の「どうしたらいいのかわからない」から「どのようにすれば」と考え方が大きく変わったのが自分自身の大きな収穫でした。

今後、福祉職として、自分自身や支援を必要とする方、福祉の世界、そして社会と関わり続けるための、ひとつの手法として、自分自身の中で技術を磨いていきたいと思います。

西岡 暁子

ワークショップに参加した動機は?

全国社協職員のつどいの分科会で、ワークショップのことを聞き、その後チラシをいただきました。

その後、COJのホームページを見て、参加してみたいという気持ちもありながらも、ワークショップについていけるだろうかと不安でものすごく悩みました。

自身が苦手と感じているワークが多いことも悩んだ理由のひとつでもありました。

普段であれば、自身が関係している業務に関する研修等に参加することが多かったので、あまり聞きなれない分野であったこのワークショップは、何かの変化のきっかけになるかなと「とにかく飛び込んでみないと分からない!」「申し込んだら逃げられない!」と半ば勢いで申込みました。

ワークショップに参加した感想は?

参加当日は、2日間大丈夫かなと、初めから不安でした。

聞きなれなかった「同志」という言葉の意味すること。リーダーシップは「自分、他者、行動の相互作用」であり、セルフ、アス、ナウのストーリーを創り共有するそれぞれの体験は、とても新鮮でした。

段階的に具体的な働きかけや目標を考え、それぞれの思いを声に出し価値観の共有をすること。それぞれの価値観を聴き、知ることはその後のチームとしての動きや信頼につながると感じました。

特に、セルフを語る時には、考える間や語る際に、ずっと忘れていたけど、実はきっかけや根底にあったことや自身がこだわりたいこと、縛られていたことなどが、湧き上がってきました。

自分の価値観を知ってもらうことだけでなく、自分と向き合うというか振り返りができ、また、語る時もチームメンバーの聴く姿勢で、安心して話をすることができ、繰り返しのワークでは、それがさらに増していくのを実感しました。

チームメンバーのセルフについても、共有、共感だけでなく、新たな発見にもなり、自身のセルフの新たな栄養にもなりました。そこから続くアス、ナウも互いに“なぜそう感じたのか?”等を繰り返すことでより、互いを理解し、戦略においての掘り下げや実現するための戦術の焦点化をしていくことが出来ました。

人に伝えることをより意識して、協力者・参加者を得るために、それぞれがリーダーの意識を持ち、どのように進めていくかを、ワークを通じて、難しさを感じつつも、一つずつ積み上げていく手法が学べました。

2日間、頭をたくさん集中させ疲れましたが、終わった時には、「みんなでやったぞ~」という心地よい達成感のようなものもありました。ワークショップを受けただけでは中々身に付かないので、日々の実践の中で意識的に活用していきたいです。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

始まった途端、聞きなれない言葉や繰り返される時間管理の元、頭が「??」となりましたが、講義やワークを繰り返し、チームメンバーと話をする中で「!!」と理解というかクリアになる感覚がありました。

ワークでは思いや考えを言語化するのに苦労しましたが、言語化し理解してもらうことの大切さも再確認することが出来ました。初めはうまく話せなくても、思いを言葉にする、

チームメンバーの言葉を受け取ることは本当に大切だと思いました。

また、コーチの方の気づきをくれるアドバイスや手厚いサポートで、職種も異なるチームメンバーで繰り返し話し合いや決め事を共有するのは、初めて会うメンバーなのに、その一体感(同志)は心地よいものでしたし、普段の自分の振り返りや新たな発見や自信にもつながりました。何となくではなく、チームメンバー全体できちんと共感、共有、合意を図ることを実感できるワークショップでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

ワークショップの間も、業務での「これは活用できる」「こういう理由でうまくいかなかったかも…」と実践ですぐに取り組めそうな気づきもたくさんありました。

まずは、組織への働きかけも取り組み、「同志」を増やす、意識していくことがまずの一歩です。日々の業務に活用していきます。

また、現在、参加させていただいている“相談に関するブックレット作成”もこの研修会を教えてくださった方の指導のもと、COの手法を使い、メンバーで試行錯誤しているところです。

そして、個人的にも、自身が住む地域でまずは同志探しからですが、福祉関係の仕事をしておきながら、いざ自身の家族の介護に直面したときに、子育て、仕事なども重なり、精神的に大変な時期がありました。仕事柄、手続きの流れなどは分かっていましたが、この業界にいなかったらどうなっていたのかな…、もっと慌てたことと思います。

介護や医療に遭遇してからでなく、より早い段階から介護等について知る機会や相談窓口だけでない、ちょっとしたしんどさを気軽に相談できるゆる~いつながりが出来る場(ふくしに固執しないが大前提)の働きかけが出来ればなと以前から温め続けています。せっかく体験したCO。ここに書いてしまいましたので、前進ですね(笑)

後藤 文造

ワークショップに参加した動機は?

受講のきっかけは、社協の地域支援の実践において様々な課題に向き合う中で、多様な人たちがチカラを合わせてコンフリクトに向き合うチームを創っていくことの難しさを感じていた時に、このワークショップを知ったことでした。

重度の知的障害や自閉症のある青年が、「網戸」が気になり近隣の家の「窓」をさわりに行くことが問題視され、地域の安全・正義のために排除しようとする地域住民と、それに抗する当事者・支援者との対話の場を調整する等、当事者の地域で生きていこうとする権利を護るために、誰とどのように関係構築をして、地域へアプローチするのか頭を悩ましていました。

多様な価値観をもつ人達が問題意識を共有し、仲間になり、主体的に動き出すアプローチ(リーダーシップ・調整力)をワーカー個人の感覚的で行うのではなく、周囲と協働していけるような理論や実践を身につけることが、自分や社協組織全体に必要だと強く感じました。

そんな時、佛教大学の金田先生の誘いもあり、地域共生社会の実現に向けてぜひ学びたいと思い受講を決めました。

ワークショップに参加した感想は?

ワークショップで印象的だったことは、パブリックナラティブで初っ端から、受講生の前でストーリー・オブ・セルフを語ったことです。吃音当事者としての「セルフ」を語るのは得意だと思っていましたが「3分」で話すということ、「価値観のストーリー」にすることが、自分の大きな課題だと改めて感じました。

また受講してみて思ったことは、共生の地域づくりにむけて、具体的な実践の視点やスキルが具現化されたワークショップで、すぐに実践に活かせるものだと感じたことです。

 具体的には、コーチング実践の学びにおいて「動機や心の面」「知識やスキルの面」「戦略や頭脳の面」など、段階を踏んで具体的に学んだ上で、即座にロールプレイで実践してみて、振り返りをすることでより、持ち帰り現場で活かせるイメージが湧きました。

 私の尊敬する西宮市社協の清水常務の名言で「人は物語の中で育つ」という言葉があるのですが、パブリックナラティブでは、その物語形成能力を高め、その実践をカタチとして「人に伝えられる」ものとして学べたように思いました。

 共有戦略を構築するという項は、現場に持ち帰り実践に活かしていくには、まだまだ人に伝えられるレベルには達していないと感じていますが、ワークショップで学んだ一つ一つの要素が、そく実践に結び付けられるものでした。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

物凄くタイトで、時間に追いまくられ、頭も身体も疲労困憊にはなりますが、話をきくだけ、考え方を学ぶだけ、スキルを学ぶだけというものではなく、地域福祉のあらゆる現場で即座に活かすことができ、得るモノが多いワークショップだと思います。

 またサポートして頂く、コーチ陣の質と数がものすごく豊富で、疑問に思ったことが、すぐ聴ける上に、ワークの質を高めることができるサポート体制が他のワークショップとは違った魅力だと感じました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

受講して1ヶ月が経過していますが、ワークショップで学んだ要素を、ほぼ毎日活かしている感覚です。職場内のOJTで、地域への共同募金のアプローチで、伝達研修で、協働相手との会議で多用しています。コーチングの「心・手・頭」や「大ゴールと戦略的ゴールの三角の図」「スノーフレーク・リーダーシップの図」等が自然と頭に浮かんできます。決して、その自転車をうまく乗りこなしている状況だとは言えませんが、何度もこけながらも、確実に実践に繋げさせていただいています。

また現在取り組んでいる、担当圏域における、地域の見守り活動と連動した多機関協働による総合相談支援ネットワークづくりの取り組みには、今回学んだすべての要素を活かして実践し、地域共生に向けた、相互エンパワメントが湧き起こる地域づくりを目指していきたいと思います。

コミュニティ・オーガナイジングWSふくしま 2/2-3開催

コミュニティ・オーガナイジングWSふくしま

市民が自ら立ち上がり
持てる力を結集し地域の課題を解決していく
リーダーシップ養成プログラム

東日本大震災から間もなく8年となる今、岩手・宮城・福島、被災地は震災が起因する問題と震災前からの問題が混在し、より複雑な曲面を迎えています。
コミュニティ・オーガナイジングのワークショップは、1人の市民の力を10倍、100倍の効果にし、多くの人たちへ波及させていくノウハウが学べるとともに、東北の課題解決に日々奔走する社会起業家、NPOで活動しているリーダーたちに出会える絶好の機会です。
これから更なる震災復興、そして地方創生を引っ張る、社会起業家、企業、NPO、行政等のリーダーを担うみなさま、みなさまのチャレンジをお待ちしております!

日時:2019年2月2日(土曜日)・3日(日曜日)9時20分から19時50分
会場:福島市市民活動サポートセンター会議室AB
住所:福島県福島市大町4‐15
定員:定員36名
※2日間全プログラムへの参加が可能な方対象
参加費:18,000円(12月14日までにお申し込みいただくと早割適用で15,000円!

申込方法:

①下記リンクよりお申し込みください。
https://goo.gl/forms/BKpmKWchQdi42HwA2
②お申込み内容を確認後、確認メールにて参加費の振込先口座をお知らせします。
③お振込みの確認が取れ次第、2~3日以内に事前教材と書類をメールで送信します。

嶋田 剛志

講師:笠井成樹のストーリー・コーチングを受けた感想。

 

ストーリー・コネクトに参加した動機は何ですか?

 私の所属しているリカバリーカレッジは、病気障害の有無を問わずメンタルヘルスや人生のリカバリーについて学ぶことのできる学び舎を提供する取り組みをしています。学生がリカバリーカレッジと出会って、より人生を豊かに生きてもらうことを目標においております。

 その中で重要視しているのが、リカバリーストーリーです。困難に直面し、苦しい期間があった人が、いかに豊かな人生を築いていけるようになったか。それを語ることで聞く側には勇気、希望が生まれますし、話す側にも自分の人生の再構築や発見が表れます。そのリカバリーストーリーをより多くの人に伝わるように話したい。その思いがあり、ストーリー・コネクトに参加させていただきました。

 

ストーリー・コネクトに参加した感想はどうでしたか?

 コーチングに感動しました。自分の価値観を徹底的に掘り下げていき、自分の行動の根底にある価値観を突き詰めて考えさせられました。3日間とてもハードな内容でしたが、ほかの参加者の方のストーリーに感動させられ、また自分のストーリーに率直な意見をいただき、とても楽しい時間になりました。

 「バックグラウンドを共有していない人に伝える力を磨く3日間」という目標設定がありました。そのために自分のストーリーをより具体的に、情景が浮かぶように、何度も何度も作り直しました。自分だけでなく、ほかの方のコーチング内容も参考にしながら、自分のストーリーを磨き上げていきました。

 ストーリーを作っては壊し、作っては壊しの連続でしたが、その積み重ねで、自分のストーリーの引き出しが増えたと感じます。3日間を終えて、誰かに自分のストーリーを聴いてほしいという気持ちになりました。

 

スクールでつくったストーリーを伝えたら、どんな変化がありましたか?

 十数人を前に自分のストーリーを30分間話す機会がありました。また100人を前に10分間話す機会もありました。スクールで学んだ「困難、選択、結果」を意識して話した結果、大きな盛況をいただきました。

 私の伝えたい価値観は「どんな人にも何事にも打ち勝つことのできる力強い生命力がある」です。スクールに参加するまでは、自身の直面した困難の大きさに同情されることのほうが多くありました。

 しかしスクールに参加してからは、「感動した」と声を寄せてもらったり、自分の伝えたい価値観が伝わったりしました。今後も自分のストーリーを語り続けて、人間が本来持つ困難に負けない生命力をだれもが持っていることを伝え続けていきたいと思います。

中野 秀敏

講師:笠井成樹のストーリー・コーチングを受けた感想。

 

ストーリー・コネクトに参加した動機は何ですか?

 自分をうまく説明できていなかったのが理由です。 私は45歳で、前職の製薬関連企業の開発職からNGOに転職しました。2018年現在で約3年たちます。これまでにいろいろな人から、「どうして畑違いの業種や業態に転職したのか」と質問を受けてきました。でも私の個人の想い、経験やストーリーとNGOの目指すビジョンとの重なりを上手く説明できなかったのです。

 これは質問に回答できていないという個人的な問題にとどまらず、私やNGO活動に興味を持ってくれた人のなかにある共感のタネをちゃんと育てられていないことをも意味します。NPOやNGOの活動は、資金的な意味でも存在意義的な意味でも、人々の共感に大きく依存するのですから、ここがしっかりとしていないことは、かなり根源的な悩みだったのです。

 

ストーリー・コネクトに参加した感想はどうでしたか?

 メソッドとしての強みも感じましたが、実はメソッドは枠組みでしかなく、最終的には自分との対話に価値があるように感じました。過去の自分を掘り起こして、ちょっとヒリヒリするような記憶と対面するのは、予想していたとはいえ少々辛かったです(笑)

 でも、これは講師からの密なコーチングなしではたどり着けない領域でしょう。なかなか面白い経験でした。 自分と向き合って組み立てたストーリーは、本人の中に腹おちしているものですから、作り物ではない、納得感と自信をもって話ができるようになったと思います。

 

スクールでつくったストーリーを伝えたら、どんな変化がありましたか?

 今までは、なんとなく話しそびれていた自分の過去の経験を初めて伝えました。「初めて聞きましたよ、その話。そんな過去があったから現在の中野さんがあるんですね。」との反応をもらいました。この相手は昔からの知り合いで、私に今さら新しい興味を持っておらず(笑)、さらにNGO活動にも特段の関心はありません。でも、だからこそそんな言葉をもらえたのが以外でした。

 他の人に話をしたら、ひょっとすると彼のような反応を返してくれる人がたくさんいるかもしれません。楽しみです。

儘田 由香

講師:笠井成樹のストーリー・コーチングを受けた感想。

 

ストーリー・コネクトに参加した動機は何ですか?

 世界から飢餓を終わらせるために活動する国際協力NGOで国内活動を担当する中で、「世界の食料問題に興味がある」「何か活動を始めてみたい」と話してくれる人にたくさん出会います。でも、「興味がある」「始めてみたい」という気持ちと実際に行動を起こすまでの間に、何か壁があることを感じます。「どうしたらその壁を乗り越えて一歩踏み出してもらえるだろうか」……。そんなことを考えながら、2017年6月に開催されたコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップに参加しました。

 そこでの学びはたくさんあったのですが、私は自分のストーリーを語ることがいかに苦手かということに改めて気づきました。でも、自分一人でストーリーを組み立てるのはとても難しい。何を伝えたら相手の心を動かせるのか、客観的なアドバイスが欲しいと思い、ストーリー・コネクトに参加しました。

ストーリー・コネクトに参加した感想はどうでしたか?

 様々なワークを通して「私はなぜ飢餓を終わらせたいのか」を丁寧に探ったり、自分のオリジナルのストーリーを作り上げていったりする過程も面白かったですが、一番よかったのがコーチングです。日頃から「なぜNGOで働きたいと思ったのですか?」という質問をよく受けるため、きっかけは整理できているつもりでした。

 でも、今回、子どもの頃の経験や家族との関係にまで遡ってみたことで、自分の原点はどこなのか、自分の考えに影響を与えたのは誰なのか、という根っこの部分にまで手が届いたような気がします。 また、「怒りと優しさが同居している人」「代弁者」など、自分を表すキーワードをいただけたことがとてもありがたかったですし、あまりに的確でびっくりしました。

 一緒に活動しているインターンやボランティアと接する際にも、表面的な態度や発言で判断することなく、より深い洞察力をもって接したり、丁寧に会話をしたりしていくことが必要だと改めて気づきました。

スクールでつくったストーリーを伝えたら、どんな変化がありましたか?

 ボランティアやイベントの参加者が主役の活動なので、自分はなるべく目立たないように、前に出ないようにと心がけてきました。でも、自分が解決したい社会課題に興味を持って欲しい場合、自分のストーリーはひとつのツールになるのではないかと思うようになりました。

 高校生や大学生を対象にワークショップを実施することが多いので、彼らが今の世界に対して抱く「おかしい」「変えたい」という問題意識を自分の言葉で語れるようになったら、とても大きな力になるはずです。私が自分の問題意識をストーリーとして話すことで、「自分も伝えたい」「伝えていいんだ」と思うきっかけをつくっていけたらと思っています。

 実際にハンガー・フリー・ワールドのユースメンバーの合宿で自分のストーリーを話してみました。正直なところ、何がどこまで伝わったのかはよくわかりませんが、飢餓の現状について「もっと伝えたい」と思ってくれる学生が増えたことは確かです。これからは彼らのストーリーを引き出し、伝えていくためのお手伝いができたらと思っています。

コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップin京都 を開催しました!

2016年12月、2017年の8月の開催を「社協職員のためのコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」として京都で開催してきました。この2017年8月の開催終了後、社協職員だけでなく、この関西の地でコミュニティ・オーガナイジングの理論と技法を学び、広めたいということで、市民活動をするメンバーと一緒に新たに「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ実行委員会@京都」を立ち上げました。そして、2018年9月22日(土)~23日(日)、龍谷大学深草キャンパスにて、「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップin京都」を開催しました。

コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップの受講者が、関西各地のそれぞれの現場でリーダーシップを発揮し、豊かな実践活動を広げることを目的に実行委員会で協議を重ね、今回で第3回、3年連続となる京都での開催を迎えました。

 コーチ、サブコーチ、ロジ、スタッフ陣は、チーム名を開催地である京都を流れる鴨川にちなんで

「KAMOGAWAオールスターズ」と命名し、コーチトレーニングや各グループの打ち合わせを行いました。またKAMOGAWAオールスターズでは、メッセンジャーアプリでグループスレッドを立ち上げ、お互いの進捗をオンラインでも共有しながら準備を進めていきました。

今回のワークショップは、42名の参加者と約40名のスタッフの協力で開催しました。参加者の皆さんは、社会福祉協議会、労働組合、市民活動団体、地域包括支援センター、市役所などそれぞれの所属や立場を超え、チーム一丸となってワークショップにチャレンジしました。

また、わたしたちのチャレンジとして、聴覚障害者の方にもオブザーバー参加や、関心のある研究者にも見学していただくことにしました。

ワークショップ一日目は、やや緊張気味なスタートでしたが参加者それぞれのチャレンジが会場全体の雰囲気を変えていきます。COでの慣れない用語やタイムプレッシャーの中で、参加者が自分の思いを語り互いに声を掛け合いながら、気づきを伝えあい価値観を共有します。

「伝えたい思いがあれば、うまく話すことは重要じゃない」「ストーリーの力を実感した」それぞれの気づきが共有され会場に一体感が生まれます。チーム演習では、「オーガナイジングセンテンス」「キャンペーン・タイムライン」の完成に向けて、お互いの思いやアイデアを出し合いました。一日目が終了するころには、会場全体に一体感と達成感そして心地よい疲労感が広がりました。

二日目は、朝一番の講義が始まる前から会場のあちこちで話し合いの輪ができています。チーム演習では一日目の手ごたえを皆が持ち寄って、「資源をパワーに変えるために、誰とどう組んでどのように動いたらよいか」「同志はだれか、なぜ今まで問題は解決できなかったのか」など議論を交わしながら各チームのオーガナイジングキャンペーンを作り上げていきます。

二日間のワークショップを締めくくる、パブリックナラティブでは参加者それぞれが、今一度自分自身の価値観と向き合い、大切にしてきた思いを私と、私たちの物語として語りかけました。「自分自身が仕事で直面した困難」「認知症の祖母の介護から見えてきた社会の実際」「隣人の顔も名前もわからない現在から感じるつながりの大切さ」「それぞれが弱さを公開することでつながる絆」キャンペーンへの賛同を呼びかける中で、同志とともに立ち向かい社会を変えていく信念を一人ひとりが自分の言葉で伝えました。

参加者からは、こんな声を聴いています。

 ・自分の頭が想像以上にコチコチになっていたことを痛感。心に響き、人を動かすことには理由があることを学んだ。

 ・チームが形成されていくプロセスを体験し感動した。COワークショップは楽しい。多くの方に出会えたことを感謝し、今後もつながっていきたい。

・COを実践に活かしていきたい。実際にどのように活かしていくかは悩んだりしんどくなることがあるかもしれないが、仲間と一緒に考えていきたい。

今回のワークショップに向けて、実行委員会、コーチ陣のメンバーから7名の有志がCOの実践を見える化しようと、「CO見える化研究会」を立ち上げワークショップ終了後に配布する実践冊子を作成しました。今までに受講したメンバーも2日間のワークショップ(非日常)から、日常の仕事に戻るとなかなかCOの実践を活かせないことに気づかされます。この実践冊子は、COワークショップを受講した参加者の皆さんが帰りの電車や帰宅してコーヒーを飲みながら、ホカホカになったテンションを少しクールダウンできる機会として用いてもらえればとの思いが込められています。メンバーの失敗談も掲載されているこの冊子を実践に行き詰った時にもぜひ開いてもらいたい、そして悩みながら実践している同志の絆がCOを通じて広がることを期待しています。

文責; レポート:大谷喜久(よっちゃん 5班 チームケアー for menサブコーチ)

COワークショップ in オカヤマ 12/15-16開催

コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ in オカヤマ

あつまれ! 市民活動のリーダー!!
ストーリーを語り 仲間を集め 社会を変える方法を学ぶ2日間
西日本豪雨のため延期していました岡山ワークショップを開催します。ふるってご参加ください。

日時:2018年12月15日(土曜日)・16日(日曜日)9時00分から19時30分
会場:岡山県青年館 大ホール
住所:岡山市北区津島東1-4-1
定員:先着20名
対象:(1)主に岡山市内で活動する市民活動団体のリーダー及びリーダー候補者※県外からの参加も受け付けます
   (2)全日程に参加可能な方
費用:資料代として5,000円(実費)を当日集金いたします。
主催:岡山市、ESD・市民協働推進センター
講師・運営協力:NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン

申込方法:

以下の(1)から(4)を電話またはメールにて、ESD・市民協働推進センターまでお知らせください。お申込みを受付後、「事前アンケート」と「事前課題」を送付させていただきます。

※本ページ下の「このワークショップに参加する」のフォームからでは申し込んだことになりません。必ずESD・市民協働推進センターにお申込みください。

(1)お名前
(2)ご所属(所属団体名・勤務先など)
(3)役職(なければ不要)
(4)ご連絡先(電話番号とメールアドレスの両方)

お問い合わせ:電話番号:086-803-1062
メールアドレス:email hidden; JavaScript is required
主催団体イベントページ:https://bit.ly/2JJWpTl
同Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/183074305912980/

ストーリーを鍛える専用スクール「ストーリー・コネクト」

ストーリーを鍛え上げる専用のコーチングをコミュニティ・オーガナイジング・ジャパンが始めます!!

ストーリーには、このような壁を超える力があります!!
・自分や活動のことを伝える力
・異なる人たちを繋ぐ力
・人生を肯定する力
・理屈を超えて心で理解する力
・傷ついたコミュニティを回復させる力
・マーケティングとして活用する力

またストーリーを伝えることで、長く記憶に残りやすい効果もあります。

世界で500万部以上売れたEQの著者:ダニエル・ゴールマンも、
「ストーリーは、注意を引くだけでなく、注意を保持できる」とストーリーの重要性を訴えています。

最近、大注目されている【 ティール組織 】でも、「自らの物語を話すことで人々をまとめる力がある。私たちはそのことを忘れ、互いに共有し合うという関係を衰えさせ、損なってしまっている。お互いをもっとよく知ることだ」と、やはりストーリーの重要性を訴えています。

▼ストーリー・テリングとは
伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のことです。

▼コーチングの概要
あなたの伝えたい思いやコンセプト、またはそれを想起させる印象的な体験談やエピソード等のストーリー・オブ・セルフ(自分のストーリー)を個別に1対1でコーチングします。

「物語」をつくることで聞き手に、強く印象付けることができます。

●コーチングの内容
内容:個別ストーリー・コーチング(1時間半を全3回)
費用:58000円(税込)

第1回目
・講義  ストーリー・オブ・セルフ
・見本  日本人のストーリー
・内省ワーク
・ストーリーのコーチング

第2回目
・ストーリーのコーチング
・ターゲットに合わせた スクリプト作成
・ストーリー発表練習

第3回目
・ストーリーの最終コーチング
・ストーリーのスクリプト 最終原稿作成
・完成したストーリーの発表
 ※希望者はストーリーの動画をCOJサイトに掲載

●これまでの参加者の声!
・嶋田 剛志(リカバリーカレッジたちかわ事務局)
 http://communityorganizing.jp/workshop/voice/嶋田-剛志/

・中野 秀敏(NPO法人e-Education)
 http://communityorganizing.jp/workshop/voice/中野-秀敏/

・儘田 由香(特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド)
 http://communityorganizing.jp/workshop/voice/儘田-由香/

●費用
 58000円

●対象
ストーリー・テリングが初めての方でも、ストーリーに興味がある方は、どなたでも参加いただける内容となっています!!

●場所
東京都千代田区永田町2-17-4
笠松千代田ビル201(2階)
 ※到着したら201を押してください

最寄駅:
永田町駅のA6出口から徒歩3分
赤坂見附駅の11番出口(山王下改札)から徒歩6分

※ご要望によって場所は相談可能です

●お申し込み
こちらのフォームから、お申し込みをお願いします。
https://goo.gl/S58cL1

●お振り込み先情報
三菱UFJ銀行 麹町支店
口座番号 普通 0193451
口座名義 トクヒ)コミュニテイ オーガナイジング ジヤパン

お申し込み後、上記お振り込み先のご案内をいたしますので、
お振り込みをお願いします。

●講師
笠井成樹
・年100回以上、講師、ファシリテーションを務めています
・NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン フェロー
・NPO法人ソーシャルプロデューサーズ 代表
・慶應義塾大学SFC研究所 所員

●ストーリー・テリングのメソッドについて
1)ストーリー・オブ・セルフ(自分のストーリー)
どんな価値観があなたを行動へと突き動かしているのかを伝えるため、
どのような困難を経験し、どんな感情を抱き、いつ勇気を得てどんな選択をして、結果どのような行動を起こそうとしているのかを語ります。

●お申し込み
こちらのフォームから、お申し込みをお願いします。
https://goo.gl/S58cL1

— ストーリーには力が宿る —