コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ 念願叶ってついに福島で初開催!

私たち「普通の人々」が持っている資源(できることや関係性など)を持ちより、市民が立ち上がり、コミュニティの力で社会の仕組みを変えていくのがコミュニティ・オーガナイジング(CO)です。
 
様々な社会的課題に取り組む人々が、「なぜ、それに取り組むか」という自分自身の物語を深め、語りによって人の心を動かし、価値観を共有する人々とつながり、チームを作る。そのチームがどのように課題を解決していくかを戦略的に考える。その手法を、COによって学ぶことができます。
 
COでは、市民主導で地方自治体や政府、企業などさまざまな関係者を巻き込みながら、自分たちのコミュニティを根本からよくすることを目指します。様々な社会問題の解決だけでなく、企業が目標を達成するためのチーム作りにも効果的です。 
 
COについては、特定非営利活動法人Community Organizing Japanのウェブサイトをご参照ください。
http://communityorganizing.jp/
 
ぜひこのWSに参加し、東北・福島に関わるみなさん自身の地域に持ち帰り、それぞれの現場で是非いかしてください!
 
 
【ワークショップ(WS)開催要項】
 
■日時:2016年9月24日(土):9時〜19時半・25日(日):9時〜19時

※原則として両日参加が条件となります。
■会場:福島コトひらく( http://costar-npo.org/?page_id=12 )郡山駅より徒歩20分程度。
■参加費:一般30000円、学生10000円、グループ割20000円
■定員:18名
■お申し込み方法:以下のページからお申し込みください。
https://goo.gl/up0HW4
■お問い合わせ先: info@communityorganizing.jp
■主催:特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
■共催:福島大学子どものメンタルヘルス支援事業推進室
■後援(予定):郡山市、福島市、白河市、その他

 
Facebookページを随時更新し、お知らせいたします。ぜひイベントをフォローして情報更新をお待ち下さい!

https://www.facebook.com/events/1061152870634751/

 

金沢学生のまち市民交流館にて、「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ in 金沢」を開催しました。

2016年7月2日、3日、金沢学生のまち市民交流館にて、「コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ in 金沢」を開催いたしました。

 13621740_1342303622463994_1996407511_o
今回は、NPO法人ピースバンクいしかわの代表理事・小浦様のご尽力のおかげで、会社経営者、NPO職員、まちづくり団体、青年会議所、子育て支援など、多様なバックグラウンドを持つ24名の方々にご参加頂きました。

「1人でやることに限界を感じている」

「もっと多くの人を巻き込んだ活動にしたい」

「オーガナイザーのスキルを学びたい」

など、それぞれ参加された動機は異なるものの、

「自分たちの身近なところから社会を良くしていきたい、変えていきたい」

という想いを持って参加されていらっしゃいました。

1日目の朝、すでに30度近い気温の中集まった皆さんの表情を見ていると、知り合いに久しぶりに会ってお話をされてい和んでいる方もいれば、これから何が始まるんだろうか?と不安な方などがいらっしゃるようでした。

最初のワークのコーチングでは、心(動機)と頭(戦略)と手(スキル)のどこが課題なのかを探りながら質問することの有効性を感じていただいたと同時に、「8分間という短いでも、コーチングってできるんですね!」と、次第にCOのメソッドに興味を持っていただいたようでした。

 13621639_1342303419130681_565522565_o

ストーリー・オブ・セルフでは、価値観・困難・選択・結果という流れではなすことになれず苦労されている様子でしたが、「心の内面が見えると引き込まれる」「自己紹介の時にストーリーを話すのは勇気がいるが、やると覚えてもらえた経験がある」「フレームワークがあるとストーリーを作りやすい」などの感想を頂きました。

初日の最後のワークは戦略でしたが、皆さん頭をフル回転させ、ぐったりしながらもなんとかワークを終えていらっしゃいました。

初日の振り返りでは、「感情を伝えながら語ることは得意だったけど、改めて戦略が得意ではないことを知って、苦手な戦略から目を背けないようにしないといけないんだな」という感想を頂くなど、頭と心の両方にアプローチする重要性を徐々に感じて頂けているようでした。

 13621919_1342303599130663_1564774220_o

2日目の朝は激しい雨だったにも関わらず、ワーク開始前から隣の席の方との会話が盛り上がっていて、会場は独特の熱気が漂っていました。

関係構築に始まり、続くチーム構築では、参加者の方々が1人ずつ自分のチームをファシリテーションしていき、最後にはそれぞれユニークなチャントが発表でき、終わった瞬間には「時間内に終わった!私たちでもできた!」という声や、「事前にアジェンダを決めて、それぞれの分担を決めておくことで、それぞれのメンバーが当事者意識を持って取り組めることがわかった」という感想が出ていました。

 13639920_1342303515797338_1811003949_o

パブリック・ナラティブのストーリー・オブ・アスは、「難しいけど、その重要性を強く感じました」という声や「「人を巻き込みたい」という目的でCOのWSを受けたが、まさにこれだと思った」など、アスの重要性を強く感じていらっしゃるようでした。

そして、さいごのパブリック・ナラティブでは、「セルフ・アス・ナウの全てを価値観でつなげることで、心と頭の両方に訴えかけることができるんだとわかった」など、パブリック・ナラティブを語る際のポイントを押さえることができたようでした。

2日間の締めは、1つの大きな円になって座り、2日間の学びを共有しました。

「改めて、自分の価値観を掘り下げて、まずは自分の職場の方々に向けてストーリー・オブ・セルフを語ってみようと思います」

「これまで自分の活動を誰かに伝える時に、これこれこうだからこうしてみようよと自分なりにやっていたが、アスが作れていなかったのでうまく伝わっていないことがわかった」などの感想だけでなく、「今後も学び続けたいのだけど、どうやったらいい?」という声を頂くなど、金沢の皆様の前向きで真剣に学びに向き合う姿勢に心が打たれました。

またピースバンクの小浦様からは、最後の最後に即興でパブリックナラティブを語って頂くなど、早速使おうという姿勢がヒシヒシと伝わってくるワークショップでした。

今回のワークショップをきっかけに、参加者の方々の活動がステップアップしていくと同時に、石川を中心に北陸でのコミュニティー・オーガナイジングが広がっていく予感を強く感じています。

次は、参加者の中からコーチが育ち、自分たちの力でワークショップが開催できるように、継続的なサポートをしていきたいと思います。

 13662604_1342303002464056_1026739993_o

<開催協力>ピースバンクいしかわ様

http://piecebank.net/

レポート:会沢裕貴 (コーチ)

キャンペーン進捗報告(板垣泰之さん) 2016年7月のニュースレターより

岩手県金ヶ崎町でコミュニティ・オーガナイジングを実践している板垣泰之さん(2015年度CO実践プログラム「実践!COいわて」参加者)が、町の新成人をオーガナイズし、町主催成人式の開催時期を夏から冬に変えるキャンペーンに取り組みました。ご本人による体験記です。

見守り、成長するオーガナイズ
岩手県金ケ崎町 板垣 泰之

1.そもそもなぜCOを必要とするか。
 どうも、金ケ崎町で地域おこし協力隊をしております。板垣と申します。まず、金ケ崎の説明をしますと、金ケ崎は1万6000人の岩手県内でも有数の工業団地を有している町です。ちなみに、消滅可能性都市にならなかった岩手県でも数少ない町の一つになっています。そこで、地域おこしをしておりますが、地域おこしと言っても農業や観光ではなく自分が担当している分野は特殊で、文化遺産を活用した地域おこし、地域づくりという事でやっております。ここで、早速COを活用しようとした理由が発生するのです。文化遺産というものはそもそも、生活に直結するとは思われづらい分野という事が言え(個人的にはそうとは思いませんが、それは別の機会にでも…)、地域の人たちの力を結集しなければなかなか活用していこうという機運にならない。そもそも、そのジャンルで人をまとめるすべを知らない。さらに金ケ崎に来て感じた何かを成し遂げようとする感覚が薄くなっているという事もCOの手法を必要とした理由でした。さらに、特に若い人たちはお隣にある金ケ崎より大きい町である北上市や奥州市に出かけて行ってしまいます。そこから、金ケ崎が何もないというような印象を持ってしまっているのです。
 さて、COを学んだ時にやはりアメリカ大統領選などの大きな話が主で、しかも深刻な社会問題を解決する手段として用いられるような感覚があり、懐疑的な部分が非常に大きかったことは否めない状態でしたが、その中で自分なりに解釈して、使える部分は使って行こうと考えていました。自分としては、社会を変えるや世界を変えるという大きい内容ではなく、手におえる範囲の世間を変えることはできるのかなとは思っています。

2.2016年度新成人との関係
 彼らが現在の職場である金ケ崎町中央生涯教育センターにやってきたのは1月末ごろだったかと思います。3~4人のいわゆる今どきな男子たちでやってきて、うち1人は遅刻をしてくるという状態でした。書類作成の間に聞こえてくる話によると、どうやら、彼らは成人式を冬にしたいという事で来館したようです。しかしいざ、行政に対して話をするという事になっても、なぜ成人式を冬にしたいのか。冬にする必要性は何か。女子の意見はどうなっているのか。そのすべての答えが何の正当性もなく、根拠もない状態でした。もちろん、行政側としては正当な理由でどんどんツッコんできます。もちろん、彼らは答えられないのですが、話し合いが終わっても納得いかないようでした。
 この話を脇で聞いて、このままでは、そもそも行政には期待しない。さらには金ケ崎町には期待できない。と感じるのではないか。この町の変わろうとする力を無条件で押し込める状態になるのはもったいないのではないかと考え、彼らをナンパしました。
「どうだった?」
「いや、ダメっすね。おっさんたちは頭固いっすから。」
「でも、理由聞かれてたけど、冬が普通だから冬にしたいんです。では、難しいと思うよ。」
「ん~、でもとにかく言ってもしょうがない感じっすよ。頭固いから。」
すでに諦めてる感がすごいです。しかも、頭が固いの一言ですべてを終わらせてます。このまま、彼らが何となく成人式を迎えてやっぱつまんねぇ町だな。となるのは双方にとって損害です。しかも、新成人は232人もおりその人たちにそういう思いが伝播すると大変です。
「君らがほんとに動くんだったら、手法は話すことができる。ただ、俺は動かないから君らがしっかりとした覚悟を決めたら、連絡して。」
そう言って、名刺を渡したのが始まりでした。
翌日だったでしょうか。早いうちに彼らから連絡があり、空き店舗を改装した協力隊の拠点で集まることにしました。

3.プロジェクトの開始、進め方
 まだ、ここまで書いてきて気になるプロジェクトの話にまったく進んでないですね。そろそろ始まります。
 第一回の集まりでは8人前後の新成人メンバーが集まり、実行委員会の立ち上げが始まった現在まで、8人ぐらいが中心になっています。第一回には、まずガイダンスをおこないました。COの手法をかいつまんで、オバマと同じ手法だからというどことなく魅力的な言葉を使いつつ、オーガナイズセンテンスについて、タイムラインについて、スノーフレークの人のつながりについて、ナラティブについて中心に話をしました。また、目標(変革の仮説)を約200人のアンケートを町長に提出することにしました。特に彼らの一番の問題だったこのプロジェクトをなぜしなければならないのかを明確にするためにナラティブに力を入れる必要があり、そこを重点的に話し合いました。そのためには、夏になぜ成人式をするようになったのか、自分たちだけではなく、今までの成人式とこれからの成人式を考えなければならないという課題を見つけることができました。また、成人式を冬におこなうためには町が夏の成人式の準備にかかる前に動かなければなりません。時間がありません。最近思うのはやはり人間、期限があってそこに向かって動かなければならないとなると、計画的にやろうと考えるし、成功させたい気持ちは途切れることなくタイムラインのピークにより維持することができるのかと思います。確かに、何も目標点がないとだダラダラしがちですよね。
 ただ、ここで新成人になる彼らが主体であることは忘れてはいけません。こうすればないいよ。とか、こうするべきだ。は厳禁です。そうです、ここでコーチングです。
「成功させるにはどうすればいいと思う?」「時間ないけど、いつまでにする?」
「大勢の声を集めるにはどうする?」「集めた声はどうする?」
 ただし、注意しなければいけないのは、若さゆえにすぐに話が脱線することです。
「お前が、女の子たちをナンパして、署名してもらえばいいんじゃない?」
いい訳がありません。
こちらがすることは彼らが、彼らなりに動けるように環境を整備することです。ワークショップは多分未経験のが多く、こちらの大人の事情もサラッと伝える必要ももちろんあります。そして、脱線させず集中するようにする。そのためにCOでもよくやるタイムキープは非常に重要です。1時間で終わらせるから、話し合いするよ。と声をかけたりもしました。こちらが手をかける部分はそこだけでいいのではないかな。と思います。
その他に新聞取材の手配なども新聞社の方とつながりがあったことから、おこないました。アピールするなら新聞社に声かけるよ。ただし、やりきらなきゃいけないからね。という事で、これも彼らだけでは難しいところはあると思います。パイプ役に徹します。
そういった活動や話し合いをおこないながら彼らが出した結論はアンケートを自主的に取る。その結果を町に提出する。でした。

13616148_1036632373117781_1957238703_o

4.経過
 その後、彼らは「成冬会(せいとうかい)」(成人式を冬にする会)と名付け、成冬会の活動は新聞に載り、成人式を冬にしたいという動きがあることを行政側も把握しました。アンケートは最初に町内のスーパーの街頭でもおこなう予定でしたが、スーパーに断られてしまったため、メンバーが趣旨を話せるようになって(それぞれナラティブができるように、価値観を共有するように。)個別にアンケートをおこないました。彼らが自主的に集めたアンケートは彼らが今回のアンケートについて趣旨説明をしているからか、冬にしてもよい、冬がよい。とのアンケート結果が大部分を占めることとなりました。
 それに合わせて行政側でも、全町を対象に無作為抽出アンケートをおこなうこととなりました。そちらの結果は回答率38.9%のうち54%が冬の開催に同意しているというやや冬開催が優勢ではありましたが、まだまだ冬開催を決めきれない部分もあるものでした。成冬会では、より積極的に動いていることを強調するためにも町長に直接自分たち新成人から結果を提出する機会を考えたいとの話があり、初めは行政側に機会を設けてもらうように話を持ちかけようと考えましたが、自分が間接的に行政側に相談したところ、町長に直接話をする機会である「ふれあい町長室」を利用し、町長に直接新成人から話をしてもらい自主的に集めたアンケート結果を提出する方がよいのではないかという話が出ました。そこで、そういった機会が月に一度あることを伝え、彼らが自分たちで日程調整等を行い、町長に自分たちで動いた実績を伝える形で進めていきました。結果的に行政が設定した機会を利用するよりも行政に対するアピールを行える機会になったのではないかと思います。のちに成冬会の代表に話を聞いたところ、「若い世代のこういった動きは叶えていただく方が、これからの世代のためになるのではないでしょうか。」といったようなことを話して、調子に乗りすぎましたかね?と言っていました。しかし、ある意味そういった発言ができることも彼らがある程度の自信がつく活動をおこなってきた結果の一つなのではないかとも思います。

5.その後、これから
 行政内部で検討がおこなわれた後に、正式に冬の成人式開催が決定しました。決め手は選挙権が18歳になることや、今後の若者の地域活動への参加を期待したものということでした。今まで、そういった動きが見られなかった金ケ崎町で動きを起こした事が評価されたと考えています。しかしこれは、同時に今年の成人式の見方が厳しくなっていることでもあり、これから成人式実行委員会の立ち上げをおこない、自分たちで変えた金ケ崎冬の成人式の1回目として成功させなければならないという重圧もかかってくると思います。(今の所、その様子は見られませんが。)ただ、変わることを実感した彼らなので成功させてくれることを今後も見守りながら期待しています。

6.最後に
 だんだん、章が短くなってきたのは書くのに飽きたからでしょうか。その所は「あるある~」と思って見逃してください。
 さて、「見守り、成長するオーガナイズ」と題を付けましたが、書きながら思ったことは「本当に変えたいという欲求があるならば、成長せざるを得ない」のではないかという事です。人から言われてやることは基本的に面白くありません。自分は少なくてもそう思っているため、プラスで何か自分の成長につなげる、自分なりのエッセンスを少し加えるという考えを持つことで面白いものにするということを心がけています。それなりに面倒になるけど、そこを放置すると面白くなくなります。やりがいがなくなります。
 何か物事を実現するためには自ら考え、成長し、達成させる。それなりの労力がかかることを避けては通れないのだと思います。今回であれば、COの手法(彼らは知りませんが)を知った事、アンケートを取った事、町長に結果を提出したことが彼らの達成の理由なのかもしれません。
 あくまで、自分は見守る立場にいました。それは正直言って、成人式が冬になろうと夏になろうと関係ないからです。自分が一番必要としていたことは彼らが行動をとる事です。途中で彼らが「面倒になったからやめます。夏でもいいんです。」という事があれば、それはそれで彼らが出した結果だと思っていた部分があります。その時は、夏にやるのを最高にしよう!という動きが出てくるのではと考えていました。当然、あきらめないで欲しいところはありますが、あくまで主体ではないというところで、彼らがしたいようにするというそのフィールドを作る役目が今回はできたのかなと思います。まだまだ、成人式の開催までは時間があります。そして、これからも彼らは金ケ崎で生きていく人が多いと思います。その中で、少しでも人生が面白いと思えるようになればと思っています。そうすれば、面白い町に変化していくのではないでしょうか。面白い町になれば、改めて町を見直すきっかけになり、それが町の歴史文化を見直すきっかけになってくれて、文化遺産を活用しようとしてくれるようになって、結果的に文化遺産が守られる!最高の結果です。そうなってもらえたら面白いな。と思っています。

 さて、妄想はこれぐらいにして最後に、このキャンペーンについて助言いただいたCOJの方々、岩手でCOをしている方々に感謝いたします。そして、今後とも楽しくできればと思いますのでよろしくお願いいたします。

チェンジ・ファクトリー(CHANGE FACTORY)が始まりました!(代表理事 鎌田華乃子) 2016年7月のニュースレターより

 チェンジ・ファクトリー(Organizing Factory)は、コミュニティ・オーガナイジング(CO)を実践したいと思っている方を対象に、COJが7 ヶ月間に渡る継続的なコーチングサポートと2つのワークショップを開催する実践伴走プログラムです。先日行われた、コミュニティ・オーガナイジング・トレーニング(6/4,5)を最初のプログラムとして、約半年間にわたって、CO実践者のサポートを行っていきます。
 
 1 人でオーガナイジングを始めるのを躊躇してしまう方、学んだことを実践に移すハードルを感じている方でも、オーガナイジングの実践伴走をしてきたコーチによるコーチングを受けたり、活動のフェーズに合わせて仲間とワークショップに参加して学ぶことで、皆さんが持っている変化への想いをより形にしやすくなるでしょう。

チェンジ・ファクトリーは以下の4つ構成要素があります。
1)コミュニティ・オーガナイジング・トレーニング6/4,5 (実施済み。個人の変えたい思いをコミュニティ・オーガナイジングの戦略に落とし、人をリクルートするスキルを学ぶ)
2)チーム作りをするためのコーチング・サポート (2-3ヶ月間 COJスタッフによるコーチングを実施)
3)コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ 9/10,11(集まったチームメンバーで、COの5つのスキルを学び、チームを構築し、戦略を練り、確実な実践へとつなげる)
4)実践コーチングサポート(4ヶ月、実践者同士のコーチングとCOJスタッフによるコーチングを実施)

過去にCOJのワークショップに参加された方は3)コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ 9/10,11からご参加いただくことができます。参加条件は以下のとおりです。二年間実践の支援をCOJでして参りましたが、リーダーシップチームが同じ言語を共有し、目的を作り戦略を考えること、チームメンバーがオーガナイジングのコアのスキルである関係構築、ストーリー語りを学ぶことはその後の実践を進める上で大変有効です。

3)コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップへの条件
・チームができている(3人以上でチーム)
・チームでコミュニティ・オーガナイジングを実践する意思が共有されている。
・同志の力を高めるオーガナイジング・プロジェクトの大枠が見えている。

チーム参加の場合:1 人あたり20,000 円(個人の一般参加の場合:40,000 円 学生:15,000 円)

4)実践コーチングサポートについては3)参加者の希望者に対して行います。

関心のある方は、こちらの申込フォーム(https://docs.google.com/forms/d/1jXojs1jBqM-NOBNO4S5zkcBuR9huxTgTdmSGo_MINuc/viewform)

に7月18日までに参加表明してください(締め切りについて要望のある方はご相談ください)。
参加表明を頂いた順に参加可能か審査をし、審査が通った順に参加が決まります。ワークショップの参加枠には限りがございますので、お早めにお申し込みください。

私たちと一緒にコミュニティ・オーガナイジングを実践してみませんか?皆様のご参加を心よりお待ちしております。

image1
チェンジ・ファクトリー担当スタッフです!

COJメンバーからのメッセージ(COJフェロー 笠井成樹) 2016年7月ニュースレターより

私が初めてコミュニティ・オーガナイジングを体験した時、強烈に感じたことがあります。それは、これまで出会ってきたリーダーシップ論や、組織論と比べて、圧倒的に優れているということでした。

13650400_1022513234484372_999769426_n

具体的には、
・人の心の奥底まで焦点をあてていること
・互いの価値観を理解した仲間とチームをつくる方法論があること
・問題に直面している人たち自身が、問題を解決していくという本質にこだわること
これらは人の可能性を広げるパワーを引き出した、その人たちを組織として連帯させる術となります。
この価値を一人でも多くの方に届け、また届けるだけでなく、それぞれの方が直面している問題に対して、問題解決を実現するアクションとして有効的に活用してもらいたいと心から想っています。

私自身、中学二年生の頃にいじめを受け、人としての可能性を奪われた経験があり、以来、人の可能性を広げること、または人の可能性が奪われている環境を変えることを軸として歩んできました。
一度でもコミュニティ・オーガナイジングのワークショップされた方には、
あなた自身が直面している問題があると思います。
その問題を今まさに解決するために!!
私にとって一人ひとりを支えることこそが、人の可能性を広げることに繋がることだと感じています。
そんな問題意識から、ワークショップを受けた後も、もっと学べる場や、実践をサポートしていくための機会をつくる必要があると、
活動してから2年間やってきて痛感し、COJの内部組織に問題提起を行い、COのメソッドを学び合いながらコーチングの輪を広げていく「コーチングラボTOKYO」というプログラムが始まります!!

7月31日(日) 14:00~17:00に、コーチングラボTOKYOの説明会を開催しますので、是非、互いに学び合いながら問題解決の実践に興味がある方は、以下詳細をご覧ください。

https://www.facebook.com/events/272529843105976/

同志。求む!!(≧∇≦)/

13650364_1022513231151039_2055355954_n

COJ フェロー 笠井成樹
2014年7月から、ワークショップの開催をメインに担当。最近は新事業立ち上げのリーダーを務める。

オーガナイザーTIPS 『被抑圧者の教育学(新訳)』(副理事 室田信一) 2016年7月のニュースレターより

※このコーナーでは、ワークショップを受講頂いた方、オーガナイザーを志す方にとって活動のヒントとなるような内容をお届けします。今回は書籍の紹介です。

パウロ・フレイレ著(三砂ちづる訳)『被抑圧者の教育学(新訳)

Pedagogia_do_Oprimido

 アメリカでコミュニティ・オーガナイザー同士が会話をすると、「アリンスキアン」か「フレイリアン」かというような話題になることがあります。「アリンスキアン」とはアメリカのコミュニティ・オーガナイザーであり”Rules for Radicals”の著者としても知られているソウル・アリンスキーが提唱してきたオーガナイジングの実践方法を参考にする人のことです。一方、フレイリアンとはブラジルの識字教育実践家で今回紹介する『被抑圧者の教育学』の著者として知られているパウロ・フレイレが提唱してきたオーガナイジングの実践方法を参考にする人のことです。それらはコミュニティ・オーガナイジングの「流派」と言ってもいいかもしれません。
 フレイレは、自身の実践やその理論をコミュニティ・オーガナイジングと称してはいませんが、多くのコミュニティ・オーガナイザーに参照されてきました。コミュニティ・オーガナイザーに最も共感されたフレイレの考え方は、常に「被抑圧者」をアクションの中心に位置付けていることでしょう(COJが用いるタームでそれは「同志」にあたります)。フレイレは社会構造上の抑圧関係を抑圧者と被抑圧者によって生み出されていると整理しました。例として、ブラジルにおける識字教育実践であれば、非識字者であるブラジルの先住民を被抑圧者と位置付けました。そして、そこに関わるオーガナイザー(教育者)の関与のあり方を丁寧に分析しています。

 フレイレは、被抑圧者と抑圧者はその抑圧的な関係に身を置いていることでお互いを非人間的な関係に留めてしまっていると考えました。そして、被抑圧者が抑圧者を凌ぐほどの力を蓄え、両者の立場が逆転したとしても、再び抑圧構造にお互いが身を置くのであれば、結局非人間的な関係性から解放されることはないと考えたのです。

 フレイレが重視したことは、個々人の「意識化」ということです。なぜ自分は抑圧されているのか、それはどのような社会構造から生み出されているのか、そして自分たちは何を望んでいるのか、そうした問いと向き合うこと、そしてその問いに基づく対話を同志と繰り返すことがアクションへとつながるのです。オーガナイザーはそのプロセスを側面から支援する存在なのです。マーシャル・ガンツ先生が提唱されるパブリック・ナラティブとはまさにこの「意識化」の促進を体系化したものと私は捉えています。

 冒頭で「アリンスキアン」や「フレイリアン」というような「流派」があると書きましたが、今後は「ガンツィアン」という「流派」が生まれてくるかもしれません。しかし、草の根の市民活動を推進する者にとって、そのような「流派」にこだわりすぎることはとても危険なことです。なぜなら、「同志」のためであれば使える資源は貪欲に活用するというプラグマティックな態度がコミュニティ・オーガナイザーには求められるからです。そのような意味でも、本書が多くのコミュニティ・オーガナイザーの実践の肥やしになることを願って本書を紹介させていただきます。

(副理事 室田信一)

今年も岡山市でコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップが開催決定!!

7月23日(土)24日(日)に岡山市でコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップが開催されます。

岡山市での開催は3年連続3回目。

岡山市は『岡山市協働のまちづくり条例』を今年4月から施行し、これまでのワークショップ参加者も岡山市との協働プロジェクトを続々とスタートさせています。これまでの活動を押し広げるきっかけや、新しいチャレンジにつながる2日間になると思います。是非興味がありそうな人がいたら是非お声がけください。

□内容:
コミュニティ・オーガナイジングは、市民の力で社会を変えていくための方法・考え方です。オーガナイジングとは、人々と関係を作り、物語を語り、立ち向かう勇気を得て、人々の資源をパワーに変える戦略をもって、アクションを起こし、広がりのある組織を作りあげ、社会に変化を起こすことです。キング牧師による公民権運動、ガンジーによる独立運動、どれも数えきれないほど多くの人々が参加し、結束することで社会を変えてきました。先人の経験が体系化された「コミュニティ・オーガナイジング」を身につけ、NPO、行政、企業などさまざまな関係者を巻き込みながら、私たちの暮らす地域の課題解決と持続可能性の向上につなげていきましょう。

□日時:
2016年7月23日(土)9:00-20:30~24日(日)9:00-20:00
 
□場所:
岡山県青年館(岡山県岡山市北区津島東1-4-1)
 
□対象:
岡山市内で社会課題解決を目指すリーダー及びリーダー候補者
(岡山市外在住者も参加可能)
 
□参加要件:
全日程に参加可能であること(託児のご相談にも応じます
 
□参加費:5,000円(資料代実費)
 
□定員:20名(先着順)

□過去の開催レポート(NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンのウェブサイトより):
http://communityorganizing.jp/blog/okayama2015/

□お問い合わせ・お申し込み先:
ESD・市民協働推進センター
TEL:086‐803-1062 / 070-5055-7589
お申し込みフォーム:http://goo.gl/forms/5eOfpPYuWmHNjAv82

渡真利 紘一

ワークショップに参加した動機は?

想いや、活動ミッションを他誰かと共有することで、アクション輪を広げていく際に大切となる準備やスキルを学びたいと思い参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

「コミュニティ・オーガナイジングなんて、自分にできるだろうか」と私も研修に参加するまで不安を抱いていた一でした。研修では講義とともにグループワークによって取り組み段階ごとイメージをつくれたことは大きいと感じます。
そして結局ところ、ひとりと対話を積み重ねることが大切だと実感しました。

今まで参加してきたワークショップと違いは何ですか?

講義もワークも時間管理を徹底し、2日間アップテンポをキープしたプログラム設計になっていたことです。これほど真剣に多く学びをギュッとつめこんで提供される研修メニューは初めてでした。内容充実だけでなく、アップテンポで取り組むこと効用もあったと感じます。

コミュニティ・オーガナイジングを今後活動にどう活かしたいですか?

一個一家族という単位で何とか生きていかなくてはいけないといった社圧迫感を少しでも解消するために、現在暮らしている台東区谷中というまちで、自分家を開く「住みびらき」や、自分物を「まちへ持ち寄る」体験を通じて、地域ひとたちが互いに役割をもち、自然に支え合える素地を耕せたらと思っています。
同志に活動ミッションを伝え、相手想いや目標に寄り添い、
一緒に共通ミッションをつくる。そして共有した目的に向けて役割を分担し進めていく。すべてに、コミュニティ・オーガナイジング考え方やスキルが活かせる。そう感じています。

第5回主催ワークショップ、2016年6月コミュニティオーガナイジングトレーニング

2016年6月4〜5日 東京港区、日本財団ビルにて、「第5回主催ワークショップ、2016年6月コミュニティオーガナイジングトレーニング」を開催いたしました。

福祉団体職員、労働組合員、社会起業家、NPOリーダ、学生など、37名の方々に参加いただきました。参加された皆様は、日頃より社会課題解決に取り組んでいて、更に一歩先に歩みを進め、良い社会を作り上げていきたいという熱い思いを持たれ、全国各地からお集まりいただきました。

 

ドキドキの1日目は ”チェックイン”から始まりました。一人30秒の持ち時間の中で、「きっちりやれるか?」、「しっかりCOを学びたい。」など、期待と不安が入り混じる中、トレーニングはスタートしました。

coj1

チェックインが終わったところで、”導入”セッション。鎌田COJ代表理事が、自身のセルフ(私の物語)を始め、コミュニティ・オーガナイジングの活動事例などを説明。その後、今回のトレーニングの目的、”ノーム(参加者全員が守るべき約束事)”、”ノームコレクション(約束事を破った際にやること”を皆で話し合って決めました。目的は、”問題解決のきっかけを作る”, “COを学ぶ”、ノームは、”時間を守る”、”否定をしない”など、たくさんのノームをいただきました。ノームコレクションは、”おさるポーズで反省”と”歌”。皆様から活発な意見もいただき、場もどんどん盛り上がってきました。

coj2

“導入”後の最初のセッションは、”戦略I”。ここでは、参加者の皆様が現場で抱える課題に対して、戦略的ゴールと大ゴールを設定し、一緒に戦略を実現していく同志と、どのような方法で、いつまでに、どのようなステップで実施していくかを整理しました。限られた少ない時間の中、プレッシャがかかるなか、それぞれコーチからの手厚いアドバイスと激励のもと、個人ワークを進めていただきました。ワーク後は、講義形式の場に、走って戻っていただき(時間通りに戻らないと、ノームコレクションがあるため)、最後は、何人かの方々に発表いただき、担当講師から厳しくも優しいアドバイスをしました。

coj3

“戦略I”終了後、ここからセッションは、心の深いところに、介入していきます。まずは、”コーチング”でした。COのコーチング。パラフレーズ(相手の反応の言い換え)と質問しかしちゃいけません。普段の会話とは違った形で、チームの中で、ペアを作りお互いにコーチングしあいます。どうしても提案をしてしまったり、質問が上手にできなかったりしましたが、最後の方は、皆さんうまくお互いにコーチング出来るようになりました。質問をしながら、心、スキル、戦略、どこに問題があるかを診断し、コーチを受ける側が主体的に答えを見つけられるように介入をしました。「知らないうちに次のステップが見えていました。」など、コーチング手法の効果について、手応えを感じられた方もたくさんいました。

coj4

次はいよいよ”ストーリー・オブ・セルフ(私の物語)”。自分を語っていただきました。自らが今やろうとしている活動について、それぞれが持っている価値観をベースに、これまでどのような困難を乗り越え、どのような選択をし、今どのような結果に至っているのかを、心の深いところに手を伸ばして、セルフを作り上げていただきました。自分にできるかなという不安がある中で、2分という短い時間の縛り、ストーリーを伝えることの難しさ、情景や感情を言葉に表すことの難しさを見事乗り越え、皆さん見事にこのワークをこなしていました。最後はグループの代表で選ばれた3人のストーリーを全員で見聞きし、情景や感情溢れるストーリーに、感動して、涙する人も見られました。

coj5

1日目終了後の懇親会。予定時間をオーバーするほど、大いに盛り上がり、参加者の皆様、また、コーチ陣とのふれあいを深め、2日目への英気を養ってました。

coj6

2日目は、エナジャイザー(エネルギーと活力を与える時間)からのスタート!コーチが発する数字の人数を集め、手を合わせて、輪を作ります。次に輪を作るときには、同じ人が入らないようにする点が難しく、でも、楽しみながら、体を動かしながら、頭の体操をしました。朝から、手に汗握り、まさに、エナジャイズしました!

 

2日目の最初のセッションは、”関係構築”。セルフで価値観の深堀を1日目で終えていたので、それに基づき、お互いの関心や資源を探りながら、共通の目的を作り出し、資源を交換し、次へのステップのコミットメントをとりました。「動機を掘り下げることで、一見なさそうに見える、共有の関心事が見えてきて、関係構築が進んだ」とのコメントも頂きました。

coj7

次は、”チーム構築”。こちらは、コーチは参加せずに、参加者の皆様、それぞれに役割を持っていただき、同窓会のリーダシップチーム構築を作っていただきました。”開会”、”ここにいる理由”、”共有目的”、”ノーム作り”、”役割決め”、”チーム名・チャント”、”行動へのコミットメント”、”閉会”まで分刻みのスケジュールを、チームメンバ間の信頼、そして、これまでのワークをやりきってきた自信を糧に、しっかりとこなしていただきました。

coj8

2日目の昼食は、1日目よりも早く、いろいろなチームの方と交流を持っていただきました。自分のチーム外の参加者との交流も深められたと思います。

名残惜しくも、午後で、本トレーニングも終了。午後の一発目のセッションは、”ストーリー・オブ・アス(私たちの物語)”。このトレーニングにおける”アス(私たち)”を作っていただきました。セルフと比べても、アスは難しく、特に参加者皆が一体感を持って、頷いてくれるストーリーを、皆さん懸命に作っていただきました。セルフを実施した後、皆がどんどん自信をつけて、発言したり、一歩前に進んで、自らがチームメンバにコーチングするなど、自発的、主体的にワークが進んでいきます。

coj9

“戦略II”。こちらは1日目の”戦略I”からの続き。戦略的ゴールを実現するための、戦術を徹底的に考え、優先度の高い戦術の実行に必要なリソースやタイムラインを作っていただきました。疲れがピークにさしかかっている中でも、参加者の皆様から、熱いコメントをいただきました。「戦略Iで作ったものを踏まえ、これまでのセッション内容から戦略をもう一度見直し、戦術を出していくことで、より精度の高いタイムラインを作り上げることができた」、「実施にできそうだなと思うと、モチベーションが高まり、アクションを起こせるビジョンを描けた」

coj10

最後の講義は、”ストーリー・オブ・ナウ(今の物語)”。疲労もピークに達し、最後の力を振り絞ってのセッションになりました。最終講義、参加者の方はメモを必死でとり、ビデオ(ガンジー)鑑賞後には、感動で、拍手をする方もいらっしゃいました。その後、個別ワーク。自らのストーリーを、行動しなかったら、どのような困難があり、行動したら、どのような希望があるかを、コミットメントも含めて、作り上げました。そして、これまで学習してきた、セルフ、アスと組み合わせて、パブリックナラティブに統合していただきました。最後は、各チームから代表者が発表となりましたが、皆本当に上手になって、びっくり。こんなに人を感動させるストーリーを2日間で作ることができることに本当に感激しました。

coj11coj12coj13

2日間の振り返りの前に、今後自分の現場に戻り、実践をしていく上での作戦作りをしていただきました。同志メンバの抽出とアクションを考えていただきました。コーチが伴走して、皆さんの戦略実現をサポートするChange Factoryプログラムの紹介もありました。早速参加の申し込みをされた方もいて、今後の動向に目が離せませんね。

coj14

 そして、そして、2日間の振り返り。参加者全員が輪になり、一人持ち時間1分弱で、2日間の感想を述べていただきました。不安を抱えて初日を迎えた皆様が、この振り返りの場では、一人一人の発言から力強い自信がみなぎっていて、現場に帰って、一歩前に進むためのスキルを身につけることができたことを実感し、とても充実した2日間となって、本当に良かったと思います。 

coj15

皆様、本当にお疲れさまでした。これからも、社会課題を抱える困った方々のために、一緒に立ち上がっていきましょう!

 coj16

 

レポート 福士 浩(Aチームサブコーチ)

 

 

中野宏美

ワークショップに参加した動機は?

1)NPOで取り組んでいる、性暴力撲滅に向けた、ムーブメントを起こしたい
2)NPOのメンバーが、それぞれの持つ力を最大限に発揮し、社会で活躍することを応援したい
3)NPOを通じて出会う、性暴力を経験した人、身近な人が性暴力を経験した人が、自分の人生に誇りを持ち、自分の力で幸せで健康な人生を歩んでいくことを、エンパワメントしたい

ワークショップに参加した感想は?

1)誰もがリーダーとなる力をもっている(私はまだまだ修行が必要なので、50年後くらいまでには、地域住民をオーガナイズしまくっている、「オーガナイズばあさん」になれるよう、がんばりたいです)
2)誰もが仲間となり、つながる力をもっている(「自分は一人じゃない」と思える)
3)「市民の力で社会をもっとよくしたい」と考える、ステキな人がたくさんいる(「良いワークショップの一番のメリットは、良い人脈ができること」と言われますが、COJのワークショップは、まさにこれに当てはまります)

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

1)体験&実践型(どんなにやる気のない人でも「やらなきゃ損!」と思わせる)
2)3人に1人コーチがつき、個別丁寧に対応してくれる(どちらが参加者かわからないくらい熱心なコーチたちが、励ましのシャワーを浴びせ続けてくれる)
3)ワークショップ後の活動も後押ししてくれる(というか、尻を叩かれる)

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

1)現在(2016年春)進んでいる、刑法性犯罪罰則規定見直し&性暴力被害者支援法実現に向けた機運を盛り上げたい
2)NPOのメンバーの夢を実現するお手伝いをすることで、個々のスキルを高め、NPOとしての活動の幅を拡げ、性暴力撲滅により一層近づくことのできる、有効な事業を実現したい
3)性暴力を経験した人、身近な人が性暴力を経験した人が、自身の経験と向き合うことを勇気づけることで、当事者同士がつながり、その声を社会に届け、性暴力を許さない風土を醸成したい

CATEGORY