米山 泰志

ワークショップに参加した動機は?

壁を感じていたから。自分が関わる障がい者自立支援活動にも、政治活動にも。障がい者支援では、スタッフと理事長の私との距離感。政治では、行政との距離感。演説や議会質問の内容が上滑りしていることも感じていた。

ワークショップに参加した感想は?

良かった。本当に良かった。 特に、これほど丁寧にやらなければ、コミュニケーションって取れないんだな、と学んだ。ましてやなんらかの活動を志す場合はなおさら。
セルフで理解しあい、アスで状況を共有して、はじめてナウの活動に力強さとスピードが増す。運動ばかりの30年間(!)の中での成功例と失敗例の原因を振り返ることができた。仕事が山積み、極度の寝不足だったので、もし内容が薄ければ初日の午前で帰るつもり(・・・すみません)でしたが、受講して正解。唯一うとうとしたのは、何かのビデオの時くらい(ガンジーじゃなく、何か、日本人同士の)。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

これだけストイックな体験は、学生の時に参加した、北鎌倉円覚寺での二泊三日の座禅会以来か。共通するのはコーチの姿勢の真剣さ。技術を伝えるという情熱ではなく、社会を変えようという情熱を感じた。受講生の志も高い。一人で参加したが問題なく、すぐ打ち解けた。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

パソコンで言うと、アプリではなく、OSが変わった感じ。セルフを語ることの切れ味はすごい。議会での質問でも、良い答弁が増え、質問というより「対話」という感じになった。議会質問の後に、行政から電話がかかってくるなんて、以前はなかったこと。まだまだ、COを勉強したいと思う。障がい者活動の職員にも参加してもらいます。

コミュニティ・オーガナイジング・シンポジウム&ミニワークショップ in 名古屋

私達、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(以下、COJ)は、2014年1月の活動開始以来、市民一人ひとりが、自らの価値観にもとづいて能力を発揮し、そのパワーを結集することで課題を困難を解決し、更にその挑戦が応援される社会を目指し、ハーバード大学ケネディスクールのマーシャルガンツ博士が開発したワークショップをベースにコミュニティ・オーガナイジングの実践を広める活動をしてきました。

(参考)2014年1月7日NHKクローズアップ現代【“物語”の力が社会を変える】
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3448_all.html

 これまでCOJでは中部地方でコミュニティ・オーガナイジングを広める活動を開催していきたいと中部地方で活動される過去ワークショップ参加者・コーチ経験者の皆様に相談をし、準備を進めてまいりました。このたび名城大学様に会場をご提供いただけることとなり、下記日程でシンポジウムとミニワークショップを開催する運びになりました。

 前半代表の鎌田より『コミュニティ・オーガナイジングとは何か』について講演をさせていただき、皆様にストーリーテリングや関係構築を体験していただきます。後半は、中部地域で活躍されている各セクターのリーダーの皆様にも登壇いただきパネルディスカッションを実施したいと考えております。終了後には懇親会を予定しておりますのでゆっくり交流できればと思っています

対象は下記のような方々にご参加いただければと思っております。
●市民一人ひとりが、自らの価値観にもとづいて能力を発揮し、そのパワーを結集することで、本気で課題や困難を解決したい
●これから活動を始めるために、自分の価値観を伝え、一緒に活動してくれる仲間を集める方法を学びたい方
●すでに活動しているチーム内で、チームメンバーに共通する価値観を探して関係性を高めたい方

今回をキックオフとし、本格的に中部地方で学びのコミュニティを作っていければと思います。多くの皆様のご参加心よりお待ちしております。

<日程>
2016年11月19日(土)13時〰17時30分(開場12時30分)

<会場>
名城大学名古屋ドーム前キャンパス 社会連携ゾーンshake
〒461-8534 名古屋市東区矢田南4-102-9
TEL:052-832-1151(代)
JR中央本線・名鉄瀬戸線「大曽根」駅下車 徒歩約10分。
地下鉄名城線 「ナゴヤドーム前矢田」駅下車 徒歩約3分。
shake:http://www.meijo-u.ac.jp/social/shake/
地図:http://www.meijo-u.ac.jp/about/access/index.html#content04

<プログラム>
12:30 開場
13:00 開会・挨拶
13:10 講義1『変革を創るコミュニティ・オーガナイジング』
13:30 講義2『共感を生むストーリー 私の物語の伝え方』
14:15 演習1『ストーリーオブセルフ』
14:45 振り返り
14:55 休憩
15:00 講義3『価値観を共有する関係構築』
15:25 演習2『関係構築』
16:05 振り返り
16:15 休憩
16:20 パネルディスカッション
   NPOリーダー、学生団体リーダー、企業人事担当者、大学職員等
17:20 締めの挨拶
17:40 懇親会

<講師>
鎌田華乃子
特定非営利活動法人 コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン代表理事
横浜生まれ。11年間の会社員生活の中で人々の生活を良くするためには市民社会が重要であることを痛感しハーバード大学ケネディスクールに留学しMaster in Public Administration(行政学修士)のプログラムを修了。卒業後ニューヨークにあるコミュニティ・オーガナイジング(CO、普通の市民が立ち上がり社会を変えていく活動)組織にて市民参加の様々な形を現場で学んだ後、2013年9月に帰国。NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(COJ)を2014年1月に仲間達と立ち上げ、ワークショップやコーチングを通じて、COの実践を広める活動を全国で行っている。

<定員>
60名

<参加費>
シンポジウム参加費:一般(早割)2000円、一般3000円、学生1000円
懇親会参加費:3500円

<申込フォーム>
http://ur2.link/yNF2

<協力>
名城大学 社会連携ゾーンshake

<問い合わせ先>
特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
〒105‐0004 東京都港区新橋4-24-10 アソルティ新橋 502
E-mail:info@communityorganizing.jp
担当:池本

名取 学

ワークショップに参加した動機は?

 大学卒業後、労働組合の役員を努めていたときには、「なんでも抱え込む」活動をしていました。その結果、体を壊して退職することに、周りの人にも迷惑をかけました。その後、カナダに留学中に、UNITE-HEREという組合にボランティアのオルガナイザーとして関わっている時に、自分の経験を語りながら、相手との共通経験を見つけて、組合を信頼してもらう方法で、組織化をしているのを目の当たりにしました。
 帰国後、アメリカのFight for $15という最低賃金の引き上げを求める運動や、オーストラリアの労働組合による介護労働者の組織化について調査や紹介をしていて、彼らの運動が大きく成功したのは、マーシャル=ガンツ博士の提唱するコミュニティー=オーガナイジングの手法を学んでいるからだと聞き、カナダで経験した組織化の手法も同じものだと気付き、COに興味持っていました。たまたまFB友人から「東京でWSがあるから参加したら?」と誘いがあり、この機会に一度きちんとコミュニティー=オーガナイジングを学んでみようと思って参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

 2日間のWSを終えて、振り返ってみると、すごく良く考えられたWSだなぁと感じています。初日の最初の方に、“Story of Self”を語る練習をするのですが、結構自分のことをきちんと話す経験ってあまりしないし、しかも初対面の人にそれを聞いてもらうというのは、結構ハードルが高いことだと思います。とく普段の私は人見知りをするというか、所定面の人に話しかけるのが苦手なのですが、WSの頭にオープンに話しても大丈夫かも思わせるような仕組みを用意してあったので意外と楽に入り込めたと思います。
 2日間のWSが終わった後に、参加者の何人かで飲みに行ったのですが「なんかあなたの話を聞き足りない」と感じるほど聞き上手になったような気がしました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

 参加してみるまでは、正直に言うと「アメリカ生まれのCOを『輸入』 しても日本のコミュニケーションにはあわないだろう」と思っていました。ところが、二日間の経験を通して、私を含めて、参加者のみんなと自分の体験を他者の体験とつなげ、「行動」へと移して行けるようになるのを目撃して、素直に感動しました。
 社会運動や労働運動に関わっていると、なかなか周りの人を巻き込めない!という焦りを感じることがありますが、それをどうしたら巻き込めるようになるのか改めて振り返って、改善するきっかけになると思います。他にも関係性構築であるとか、戦略を立てるための分析とか、普段の仕事をすすめる上でヒントになることが満載でした。
 まずは、コミュニティー=オーガナイジングのことを、もっと多くの労働組合の仲間に知ってもらうにはどうしたらいいかと、このWSに誘ってくれたFB友人のNさんと相談を始めています。

上川泰憲

ワークショップに参加した動機は?

四方僧伽の活動で、国内の会員が増えていくためにはどのようなことが必要かを考えていた時に、COJのことを知り、是非とも参加したいと思ったのが直接的な動機です。人に活動を伝えようとする時、その活動の内容を伝えることが必要だと考えていましたが、むしろ、なぜあなたはその活動をしているのかを相手が聞きたいとの説明にハッとしました。確かに自分もいろいろな人の活動の話を聞くが、その人が感じていること、見ている風景、人との関わりの話を聞くのが好きだなと。それが実際にできたならば、自然と共感の輪が広がるのではないかと考えました。

ワークショップに参加した感想は?

厳しいタイムプレッシャーが心地よかった。思考、発表、共有、判断、決定。このプロセスを繰り返しながら、架空だけども妙にリアルなプロジェクトが進んで行く。この中で、COの仕組みを理解していく。このワークショップの仕組みは単純にすごいなと感じました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

物事を主体的に進められる事により、自分の責任とチームの結束力を感じた。そしてコーチの適切な介入により、スムーズに学びが進んで行く。このようなワークショップは初めてでした。真剣だからこそ学びも多い。そして、それらの事が螺旋を登るかのごとく、チームのメンバーの距離を近ずけていく。二日目の終了時にはかなり疲れているのだが、もう少し一緒に居たいと思うほどの距離感になっていました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

とにかくストーリー・セルフ、アス、ナウをしっかりと伝えられるようになりたいと思います。それが、会の隆盛に直結すると考えています。それと、チームのマネージメント、キャンペーンの立て方が参考になりました。目標をしっかりと定めて、メンバーの資源を活用し、皆でプロジェクトを達成したいと思います。

木山 侑香

ワークショップに参加した動機は?

 私は、業務で福島県内の復興まちづくりの支援を行っています。原発事故による避難も徐々に解除され、復興まちづくりは新しい段階に入ってきているように感じます。その地域に住まう人々が主体性を発揮することが、地域づくりやまちづくりにおいて重要だと考えており、避難解除されている地域ではこれからまさにそのような力が求められるのではないかと感じていました。

 現在支援している村では、個々人の活動はあるものの方向性を定めた息の長い活動はなかなか生まれておらず、また、そうなるような支援体制もない状況です。そのため、一人ひとりが役割を自覚し輝ける組織を築ける支援がしたいと思っており、その知識や手法を実践的に学びたくてワークショップに参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

 短時間での実践が盛りだくさんで頭がショートしかけました。しかも、自分の価値観の根源を探るなど、本質を問う内容でなかなか答えづらい(考えるのが辛い)場面も多々ありました。しかし、ペアの方からコーチングを受けることで、私が大切にしたいことが明確に認識することができたので貴重な時間となりました。

 やったことのない手法で物事を考えるのは非常にエネルギーを使うことなのだと二日間で実感しました。手法を学ぶだけであれば、本を買って読んだり、講演会に参加する、といったことでもできますが、実際に使ってみる、コミュニティ・オーガナイジングでいってみれば「自転車に乗ってみる」、ことが何よりも自分の肥やしとなるのだと思いました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

 一通りすべての流れをとりあえずやってみる、という点が違いだと思いました。講義の一部分だけではなく、全体の流れを実践することは知識の点と点がつながる感覚で楽しく面白かったです。

 盛りだくさんの内容を行うために時間管理をきっちりしている所も素晴らしかったです。時間は貴重な資源、限られたもの、二日間で身に染みました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

 ワークショップを受けて、支援したいと思う人たちとの間に共有価値があるということに気が付けたので、それを同じテンションで語れるようになりたいと思います。

 住民のみなさんの中にも必ず一人ひとりそれぞれのストーリーを持っているはずなので、丁寧に引き出して一緒に綴っていきたいなぁと、私と一緒に語りたいと思ってもらえるようになりたいです。

2016年9月24-25日「コミュニティオーガナイジングワークショップinふくしま」を開催しました!

2016年9月24-25日、福島県郡山市の「福島コトひらく」を会場に、「コミュニティオーガナイジングワークショップinふくしま」を開催いたしました!

福島県内で地域のコミュニティ作りに取り組む人(会社員、高校生、復興支援員などさまざま)、市民の心のケアに取り組む人、県外で活動していて場所と時間のタイミングの合った人など、12人のみなさんで2日間の濃密な学びの場を作りました。

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同じ福島県で活動しているとは言え、初対面の人が多く、また事前課題の多さによるプレッシャーで、WS開始時のみなさんのには緊張と不安がそのまま表れていました。それでも、「自転車に乗ること」に果敢にチャレンジし、「時間に追われること」を受け入れる過程で、少しずつその表情は変わっていきました。特に、「関係構築」によってグループのメンバーと価値観と関心が共有できると、どこか警戒し話しかけることもためらうような雰囲気であったみなさん同士が、わずかな休憩時間を惜しんでグループ関係なく声をかけ合う姿が印象的でした。

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3グループが(仮想の)キャンペーンでオーガナイズしたい対象は以下の通り。

・福島市の一歩踏み出したい人

・郡山市の20~30代の子育て世代で孤独を感じている母親

・いわき市に避難している30~50代の双葉町民

一見、バラバラのキャンペーンに見えるかもしれませんが、その背景には2011年3月11日の地震、その後の東京電力第一原発の事故による影響があり、キャンペーンタイムラインなどのコーチングや共有を通し、互いの価値観や関心を、みなさんが全体で共有できたような雰囲気がありました。

地域の広さ、問題の根深さ・複雑さによって、実は目標や描いている未来像が近い人同士が力を合わせられていない福島県において、コミュニティオーガナイジングを取り入れることはやはり有効だと確信しました。

 

コミュニティオーガナイジングをもっと広めたい、福島で広めたい、自分の活動に生かしたいが行き詰ったときにフォローしてほしいなど、今後に向けたうれしいコメントが、事後アンケートにも多く見られました。2日間のチャレンジを終えて、これからに希望を見出しているみなさんと、次の一歩を踏み出していきたい、そう思っています。

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レポート:安谷屋 貴子(コーチ)

鈴木洋子

ワークショップに参加した動機は?

福島県で復興支援業務(コミュニティ支援)に携わっている中で業務上必要な関係構築の手法を学ぶために参加しました。
また復興支援や町おこしなど人や地域に携わっている人ってどんな人たちなのだろう?福島の為に活動している人たちに会ってみたい!という思いも参加動機の1つでした。

ワークショップに参加した感想は?

「最初から自転車を上手に漕げた人はいないはずです。まずは自転車に乗る事から始めましょう」と勇気を頂き研修はスタート。
講義を受け即実践。実践は限られた時間の中でチーム毎に行うのですが、2日間で上手にできた!と実感したことは殆どありませんでした(笑)
「自転車…乗れないかも…」など弱音を吐く時間もなく、嵐の如く時間が過ぎていきました。
そして研修が終わり日常に戻るはずが、頭の中ではエンドレスな振り返りを無意識の内に行っていました。
実践では体を使い、研修後にやっと頭で整理整頓が始まったような感覚でした。
そしてまだまだ理解出来ていない部分も大いにありますが、福島で活動しているメンバーやコーチの力を借りて深堀していきたいと思います(笑)
そして次回の福島開催でまた皆さんに会えることを楽しみにしています。
貴重で新鮮な2日間をありがとうございました!

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

「時間は資源」というスタンスが一貫していた点が一番の違いでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

震災から6年。避難先地域で再建が進む中でのコミュニティの在り方とは。
町民が求めていることとは。被災地でありながらも避難者を受け入れた地元住民の思いとは。みんながこの地域に、お互いに求めていることは。
いつかみんなに光が当たる社会にするためには。
コミュニティ・オーガナイジングをもっと多くの人に知ってもらいたい。
そして体感して欲しいです。

コミュニティ・オーガナイジング・フルワークショップ(9/10-11)の開催報告

2016年9月10-11日(日)の二日間、 浜松町の汐留ビルディングにてコミュニティ・オーガナイジングのフル・ワークショップを開催いたしました。

オフィスビルが静かになる土曜日の朝8時45分、浜松町の汐留ビルディングの1階、ファミマ!前に集合した不安な表情の参加者達は、セキュリティが厳しいオフィス棟の11階へと移動し、東京湾の見える広々としたホールを通ってChange Factory会場へ到着しました。北海道や鹿児島など遠方からの参加者も多く、初めて出会う組織と、2日間の集中コースと、これから作るチームの面々を思うピリッと緊張した空気が流れていました。

開催は9時丁度。ワークショップはタイムキーパーに管理されて分刻みで進められます。1日の作業量は相当なもの。ワークの時間管理が1分遅れると時間通りに終了もできません。COは時間をとても大切にします。それは、「時間」が私たちそれぞれの、大切な資源であると理解しているからです。

場が開始10分に始まった自己紹介で和んだ後、早速「コーチング」の講義に突入し、最初のチーム演習が始まります。ここは、初めてのメンバーとのコーチングに挑む各班のコーチも緊張する時間でした。

続いて、「パブリック・ナラティブ」!ストーリー・オブ・セルフはコーチのひろしさんがモデルを見せてくれました。じーん・・としながら、ひろしさんの気持ちに寄り添い、価値感を読み取ろうとする参加者達。自分のストーリーもしっかり組み立てていました。

あっという間に午前中は終わり、ランチタイム。ヘルシー弁当はちょっと味が薄かったという評価もありました(笑)。参加者同士はテーブルメンバーを入れ替えて新しい面々と談笑。午後からは全体が一気に和みます。

午後も講義と演習の繰り返しで席も移動をしながら。頭だけでなく体力も使う!「関係構築」で互いを知り、「リーダーシップチームの構築」ではチームがすっかりひとつにまとまりました。チームの共有目的ができてノームとチーム名とチャントができると、チームメンバーとしての責任感も高まり、帰属意識がしっかり養われてしまうのです。各班の発表はどれも個性的で、チャントには拍手が鳴り止やまず、みんな笑顔!笑顔!

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1日目が終わると懇親会へ流れ・・・2日目の朝は、夜中まで遊んだ面々もしっかり出席!

いよいよ戦略作りに入ります。関係構築ができて結束の固いメンバーは、共通の目的に向かってキャンペーンタイムラインを作ります。解決すべき課題は何か?同志をパワーアップさせながら増やしていく方法は何か・・・?長いと思われた2日間という時間は、本気の戦略作りにはあまりにも短い!それでも時間内に何とか作り上げ、各チームはキャンペーン内容を模造紙に絵を描いて発表します。

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午後はアクション!自分のチームのキャンペーンイベントに人を呼ぶのです。声をかけた相手は、興味はあるけれど、とても忙しい人だったり、疑い深く頑固な人かもしれません。どうアプローチしてカタパルトをするか?なかなか難しいけれど、全員が笑顔の時間でした。

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最後はストーリ・オブ・セルフ、アス、ナウを繋げてパブリック・ナラティブを創るセッションです。話しているうちに涙がこぼれてしまう・・と言う発表者。いえ、世界を変えたいという思いの源を表現するセルフは、聞く人の心を揺さぶり、一緒に泣けてしまうのです。

1日目はバラバラに集った感じだった30名は、最後は輪になり一体感を感じ、互いを応援する空気ができていました。労働組合の担当メンバーや、こども食堂を起ち上げているグループ、また個人でも、人が生きやすい社会を作りたいという思いで、具体的な戦略を練ろうと集まった参加者達。濃密な2日間を過ごし、次のステップが見えてきたようです。

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敢えて困難な道を歩こうとする参加者のみなさんがCOJの誇りです。また、いつでも学びに戻ってきてくださいますように。お疲れさま、そしてありがとうございました。

(コーチ:安田晶子)

「社会福祉協議会職員のためのCOを学ぼう」を開催しました。

2016年8月20日(土)13:30~17:30、同志社大学にて39名の参加をえて研修会を開催しました。この企画は、12月3~4日(土・日)の「社会福祉協議会職員のためのCOワークショップ」(於、同志社大学)のプレイベントです。

本研修会は、「COトレーニングIN京都」(2016年1月)に参加した有志3名から始まった手づくり企画で、コーチはその想いに賛同してくれた、室田信一さんです。 

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初めに、室田さん(首都大学東京)からCOの概略説明がありました。

COの手法を使った講義で、皆がひきこまれていきます。

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さあ、次は、ペアになって「ストーリーオブセルフ」の語りを練習します。

職員役と地域住民に分かれて、職員が地域福祉実践の参加を誘います。

その後、ストーリーのどの部分に共感したかフィードバックを行いました。

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次は、室田さん×山口さん(大津市社会福祉協議会)×金田さん(佛教大学)の対談です。

「なぜ、社協にCOの手法を活かすことが必要か。どうしたらCOを広めていけるか。」

ベテラン社協職員の山口さんが、COワークショップを実際に受講し、残りの社協人生で若手職員に伝えていきたいことがこのCOの手法に詰まっていることを話してくれました。 

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終盤にはたくさんの質問が出て、場が盛り上がってきました。

具体的にどのように日々の業務に活かしていくのか、これから同志とともに議論・実践して、「社協版 CO」を育てていきたいと思いました。 

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戦略的ゴールは、3年後に関西のいくつかの社協で「社協版COワークショップ」を主催している状態をつくりだすことです。

社協組織自身が必要性を感じ、職員がCOを学ぶ場を作ること、そして日々の業務にCOを活かしていくことを目指しています。

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懇親会では、12月ワークショップへの参加希望者が10名になりました(^^)

関西で「社協版CO」が根づく第一歩です。

田中 悠季

ワークショップに参加した動機は?

普段からお世話になっている大学の先生にお声かけしていただいたのがきっかけです。街歩きやゼミの授業で地域の活性化のために尽力されている方々と関わらせていただくことが度々ありました。そのなかで市民主体の街づくり、地域ってどういったものなのだろうと気になっていたため今回このCOで学ばせていただこうと思ったからです。また、純粋に「COって何?」と疑問に思っていたし、これまでの歴史の転換期に市民がかかわってきていて、それらはコミュニティ・オーガナイジングに通ずるというのがピンと来なかったこと、それを学べるのは面白そうだと思ったことが参加しようと思ったきっかけでした。

ワークショップに参加した感想は?

今回ワークショップに参加して、街のことで年代を超えてこんなに真剣になれるんだ!と気づけて嬉しかったですし、感動しました。コミュニティ・オーガナイジングのプロセスを学ぶわけですが、実践を踏まえながら進めていただけるので、考えを活動に落とし込みながら想いをカタチにしていけるのは面白かったです。本気で取り組むからこそ、グループで煮詰まったり、議論にもなったけど、それほど各々が真剣に取り組んでいたなと今振り返っても感じます。ペースダウンするタイミングで全体でのレクチャーに変わるので、柔軟性も徐々についていったように感じました。その時その時で、コーチの皆さんにアシストして頂いてより中身のあるゴールを見出せたと思います。2日間一つ一つのセクションに本気で取り組み、グループ間や参加者全員で意見交換し、よりよい「戦略的ゴール」を設定できたのはとても勉強になりました。そしてすべての時間を共有したことでメンバーには信頼が持てて深く繋がれたと感じますし、すべての時間が充実していて楽しい、難しい、苦しい、等トータルで愉しかったです。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

これまで私が参加したことがあったのは、その場限りのワークショップが多かったように思います。レクチャーを受けて、それを自分たちなりにアレンジして完成させて発表して終わり。みたいな感じですかね。そのときは考えて取り組んでいるつもりなのですが、突き詰めてはいないのでその次につなげきれていないワークショップが多かったなと思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

まずは、チームで設定したアクションやゴールを実現していきたいと思います。少しずつ活動にかかわる人を増やしていきながら住みやすい街・久留米にしていくために一歩一歩近づけていければと思います。そのなかでコミュニティ・オーガナイジングは有益な活動指針になることを広めていければいいなと思います。また、私たちの活動を通して市民の方々にも関心を持っていただけたり、活動に参画してもらえるようになれば学んだコミュニティ・オーガナイジングを拡散できるのではないかと考えています。私は、学生の立場から学生から発信する活動を行う際に、どう周囲の人々を巻き込みながらより目的に沿った活動を実行できるか考えるときに活用したいと思っています。

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