平成28年度 地域福祉フォーラムで副代表の室田が基調講演を行います

2017年2月5日に、社会福祉法人 東京都社会福祉協議会 平成28年度地域福祉フォーラム実行委員会主催で開催される平成28年度 地域福祉フォーラムにおいてCOJ副代表理事の室田が『ご近所の支え合いって誰のもの?』というテーマで基調講演を行います。

興味のある方は是非ご参加ください。

https://www.tcsw.tvac.or.jp/news/documents/28-chiiki-forum.pdf

以下告知チラシより引用

 東京においても町会・自治会をベースにした住民による福祉活動や、空き家を活用した居場所づくり活動など、 各地域の特性やニーズに応じた多様な小地域福祉活動が展開されています。こうした活動は孤立死や虐待など、 家族や地域の絆が薄れる中で発生する様々な福祉課題の予防や解決につながっており、ますますの展開が期待 されています。  このフォーラムでは、「10年後の東京」という近い将来を見据えつつ、自分たちが大事にしてきた活動の原点 を見つめなおします。そしてこれからの福祉課題について学び、考えることを通じて、多様性ある東京のもつ 無限の可能性を引き出し、都内全域でさらに小地域福祉活動を発展させていく機会とします。  みなさまのご参加を、実行委員一同、心よりお待ち申し上げております。 

根木山恒平

ワークショップに参加した動機は?

たまたまウエブで「コミュニティ・オーガナイジング」という言葉を見つけたとき、まずその響きに、“そそられ”ました(笑)。調べてみると、キング牧師やオバマ米大統領も若い頃に学んだとある。で、1930年代のアメリカでCOを学ぶための学校「ハイランダー・フォーク・スクール」の様子(写真)というのが出てきて学んでいる人らはカウチに深く身をうずめてえらいリラックスしてて、「ああ、こんなんええなぁ~」って思いました。COJのサイトから『コミュニティ・オーガナイジング/ワークショップ・ガイド』(教科書)をダウンロードして一気に読みました。「僕らは、実はその方法を知ってるし、すでにやってるんだよ(暗黙知であって意識できてないだけ)」とか「自転車で転んだとき、また乗ろうとするかどうかは心の問題だよね」とか、「僕らの周りには、あまりにも機能しないボランティアグループが多すぎて(PTAとか、自治会とかね)、みんな“組織”って言葉にうんざりしているんだよ」とかもう次から次へと“グッとくる”フレーズの連続で小躍りして読みました(笑)。

ワークショップに参加した感想は?

まず、タイムプレッシャーがすごいですよね。朝9時から夜7時半までを2日間、見事にタイムキーピングされている。はじめは全然慣れないし、ストーリーセルフとか全然しゃべれないで終わるし・・(苦笑)。でもその流れに慣れてくると「あ、講師の側も、タイムプレッシャーを受けているんだ」とか「みんな、貴重な土日の休みの時間を無理くり都合して集まってきているんだ」とか見えてきて、なんのためにタイムプレッシャーがあるのかわかってくる。「そうか!自分たちが望む力を身につけるために。すべてのプロセスをしっかり経験するために。1分1秒が貴重であり、また短い時間の中でも集中することでこなせることがある」と言ったことが感じられてきて。「いま、ここ」というかけがえのない<時間・空間>を共有しているというライブ感覚がありました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

まず、ワークショップの参加者が40名足らずに対してヘッドコーチ、コーチ、サブコーチ、それにロジとよばれるサポートスタッフも合わせて、運営スタッフが19名もいました。すごい手厚さです。一般にワークショップとか研修って言うと参加するひとりひとりがスキルを身につけたり、能力を高めることが、一義的な目的だと思います。それは基本的にCOでも同じで特に初日は参加者それぞれが個人、個人の動機で来ていて積極さとか戸惑いとか含めて、凸凹な個人が集まってるんだなって雰囲気でした。ところが、二日目に入ってグループで戦略づくりのワークの意見交換を積み重ねたり、グループ間でコーチングしあったり、またみんなの前で発表したり、あとアクションの演習をコーチも入って全体でやったりする中で、なんだか気がつくとその場にいる60名近い人びとが―――初日の朝にはじめて出会ったばかりの人びとの間に、なにやら共有されたものが生まれてきて!!参加者もスタッフも含め、立場や役割の違いはあれど、その場で共有されてきたことの実現のために(ひとりひとりの学びである以上に)ひとりひとりが力を出し合って、貢献し場がつくられている。たった2日間だけど、60人近い人びとの中にそうしたダイナミクス(動態)が生じて、そのプロセスに自分も立ち会えた。そんな感動がありました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

私たちがふだん活動している組織は、1970年代にはじまった「琵琶湖のせっけん運動」という滋賀の草の根自治の運動をいまに受け継ぐ市民組織(NPO)です。2008年以降、特に担い手の世代交代という課題に対し、いま子育てしている世代の仲間づくりに力を注いでいます。COはその実践におおいに役立ちそうです。特に、COでの学びは基本的に自分たちがこの数年間、直感的に実践してきた経験に照らしても「あ、なるほど。そう言われてみると、そうだね」って感じでフワフワとした感覚を明確に意識化してくれる、という手ごたえがあります。ちょうど最近もうワンステップ、活動を深め広げていきたいと考えていたので、自分たちの使命を自覚し、周りの人たちに語りかけ共有していくために必要なスキルを、COは提供してくれると感じています。今回のワークショップには、仲間3人で参加しましたが学んだことを滋賀のほかの仲間とも共有したいですし、またいずれ滋賀でフル・ワークショップを開催できたら良いなと思いました。

稲田耕太

ワークショップに参加した動機

今回、私がこのワークショップへ参加した動機は大きく2つあります。まず、私は福祉に携わり、少しでも社会が良くなる方向に変えていきたいと考えていました。しかし、具体的に「どんな風に」「どのように」「誰が」ということは常にぼんやりして、ただ今起こっていることに少なからず声が反映されないことがあるのではないかと思っていた程度でした。力のある少数精鋭が全体を引張り、社会を変えていくこととは別に、「一人ひとりの力が束になり変えていく社会をめざしたい。」そのぼんやりとしたものを少しでも明確にできればと思い参加しました。

2つ目は、ワークショップの場が色々な人との「出会い」の場でもある、ということです。COの実践者や参加者からエネルギーはもちろんのこと、自分がこれから「こんな実践者でありたい。」と自身のイメージがよりできるよう、実践者や参加者からの『感覚』『雰囲気』を肌で感じた好奇心も今回参加したもう一つの動機です。

ワークショップに参加した感想

正直2日間必死に走りきりましたが、「身についているか?」と問われると、二つ返事に「身についています。」と答えられる自信はありません。何がどう身についてきたのかは、実践、振り返り、さらにいろんな人の実践を聴くことを繰り返していかないと分からないものだと思っているからです。

しかし、今回参加したことで、世の中でこれまで素晴らしいとされてきた活動の「結果」や「特別な人だからできた。」という英雄者として見えていた活動に対して、その「プロセス」に抑えるべきポイントを備えて捉えられたことが大きな成果でした。それは、私にとっては、過去の英雄たちが行ってきたことが「特別な結果」であったとしても、一人ひとりに力が備わっており、同志たちと実践していくことができるという希望でもあります。今の仕事では、一人の完璧な英雄ではなく、一人ひとりが持っている力を最大限出し、それぞれが生活者として「あってほしい」地域や社会つくりに携われることを大切にしていきたいと考え、このワークショップを通してさらに日々の活動をよくしていければと思いました。

今まで参加したワークショップとの違い

1つ目が、時間に迫られる中で、その場その場で回答を出していかないといけないところです。時間も“資源”という中で、限られた時間内で考え、相手へ的確に伝える訓練となりました。2つ目が2日間を通して、「自身の価値観」「誰が(同志)」「どんな価値観を持っているのか」にとことん向き合ったことです。頭で考え、理解が必要となる研修は、研修終わりに頭が非常に重くなった感覚を持つのですが、今回のワークショップでは自身の想いを問い続ける作業と、他者との協働のプロセスを通して、非常に頭、身体、心、に疲れをもった点が私の感じる違いでした。3つ目が聴くだけでは身につかず、聴いたことをその場で実践し、振り返りをしてようやく“なんとなく”“感覚的に”「こんなことなのかな。」と身につけられるものである点もこれまでのワークショップとの違いとして感じました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいか。

今後の活動において、公私で活かすことができるのではないかと考えています。まず、仕事の面においては、基本的に組織で働く以上は組織の方針や、担当があり、そのことを全うしていくことを前提としながら、私自身がこれまで一つ一つに「何故?」と問いかけをしてこず、ただ「事業」として位置づけられているから実施し、他者の協力を得ようとしきた面があったことを自覚します。今回のワークショップを一つのきっかけとして可能な限り、「誰が」「課題」「解決策」を問い、そこを起点としてこれからの活動に邁進できればと考えています。

また、自身が生活する地域においても住民として生活していきたい地域をめざし、時に多くの人達と価値観を共有し、運動を起こしていくことにも活かせていきたいと考えます。つまり、その双方ともに「誰が同志」であり「何に困って」いて「解決したどのような社会」となり、そのために戦略的にどんな「動き」が取れるのかを軸として実践していきたいです。

金愛月

ワークショップに参加した動機は?

実は所属していたサークルのOB・OGさんをきっかけにコミュニティ・オーガナイジングを知りました。そして知人にサークル内でコミュニティ・オーガナイジングの勉強会を行ってもらいストーリーテリングや関係構築について学んだところ、興味を持ち参加してみました。

ワークショップに参加した感想は?

今まで団体でリーダーシップをとる上で、うまくいかなかったり難しいと実感することが多々ありました。ですが、コミュニティ・オーガナイジングで学んだストーリーテリングや関係構築ができていなかったために、うまくいかなかったのだと思いました。なので、私がうまくリーダーシップをとる方法がわかった今、今までできなかったことが一つずつ実現できていくのではないかと思い、これからが楽しみです。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

普段全く接点のない社協職員の方々と、今回のワークショップを通じてそれぞれの価値観や活動について意見交換できたことです。2日間にもかかわらず、こんなに他の参加者の方々と関係構築ができ自分でも驚いてしまいました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

今後所属している団体内で、コミュニティ・オーガナイジングで学んだことを生かしリーダーシップをとっていこうと思います。また、所属している団体のメンバーにも今後コミュニティ・オーガナイジングのワークショップに参加してもらいコミュニティ・オーガナイジングを引き継いでいこうと思います。

土田恭仁子

ワークショップに参加した動機は?

きっかけは、2015年の8月。当時のCOJ理事の小田川華子さんと名刺交換し、COJからメールをいただくようになりました。2016年1月のワークショップの存在は知っていましたが、その日は仕事で参加できませんでした。実行委員会のメンバーから、8月のプレにお誘いをしてくださったので参加しました。でも、内容が難しくてついていけず、結局わからないまま帰ってきてしまいました。リベンジの気持ちもあり、今回の参加を決めました。

宇治でも、少子高齢化はどんどんと進み、担い手の高齢化も進んでいます。その中で、組織化された団体の支援を行うだけでいいのかという疑問と、その組織化された団体の悩みにも、具体的な解決が見いだせていないこともあり、わたしだけでなく、ほかの職員も悩んでいるところです。そして、事務分掌という枠組みだけに縛られていて、本当に地域福祉を推進することとはなにかに悩んでいました。実際に、職員を育てていくことも役割になりつつあるわたしですが、どうやっていったらいいのかも、まったくわからないままで、自分自身が不安でいっぱいでした。このワークショップを経て、自分の悩み、職員の悩み、地域福祉の課題解決に向けたエネルギーの充実など、そんな一助になればと思って参加しました。8月のプレ以降、微力ながら、実行委員で活動していることもあり、少しでも皆さんの用語についていけるようになりたいと思っていたことも、もちろんあります。

ワークショップに参加した感想は?

2日間、最初は「長いな」と思ったのですが、終わってみると体感では短かったように思います。ただ、体は正直で、すごく頭を使ったことを実証するかのような、帰りの電車では睡魔と空腹でした。同じグループで考え、学んだことを即生かすワークを行い、発表をする。その繰り返しで、次から次へと考え、ワーク、と続くため、1日目はついていくのがやっとでした。特に、1日目の「ストーリー・オブ・セルフ」は、人の前で自分の価値観を出すという、かなりの難題だったように思います。そして、なぜ、自分はそこに考えの力点を置いているのか。改めて問い直す作業でもありました。正直なところ、自分の価値観はつかみきれないまま、1日目が終わってしまい、肝心なところを落としてしまったのではないか、という感覚もありました。そのことも、コーチにフォローしてもらい、2日間を過ごすことができました。

今まで仕事の中で、地域福祉活動者の価値観に触れる場面は、何度かありました。その中で、価値観に触れたことで満足をしていましたが、それが次に結びついていないことを、今回のワークショップで感じました。それは、偶然に拾ってきた相手の価値観であること、戦略をもって聞いていたわけではなかったことなどが原因だと思います。特に、社協では、「地域組織化」を古くから進めてきていますが、「組織化」がゴールではなく、その先の「社会を変えていくこと」を見据えていたのかを確認する機会にもなりました。

また、理論を頭で考えて整理するのではなく、理論を体で覚えていく感覚が、一番新鮮でした。どうしても、研修参加になると、理論は理論で学び、ワークはワークで学びと、切り離されている感覚がありましたが、今回は流れがあり、完結していることで、より深く学ぶことができました。そして、社協職員以外の参加もあり、出会いという面ではもちろんですが、同志が社協職員以外にもいるということで、勇気づけられました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

たくさん違いを感じました。まずは、コーチがグループに一人いること。それも、2日間固定されたコーチなので、このコーチと一緒に進められる安心感がありました。「自転車に乗るような感覚で」というのは、こけてもフォローしてくれる存在がいるからこそ、だと思います。時間を大切にしていること。一般の研修では、グループワークの中で時間が足りなくなると、「もう少し伸ばそうか」というようなことも見受けられますが、それは一切ありませんでした。実際に、私のグループでは、ノームコレクションもしましたし、体感で「時間の大切さ」も味わったと言えます。限られた時間の中で考えるという、徹底したその意識を感じました。

当日のタイムキーパーや環境整備をしてくださった「ロジ」の皆さんがいることで、ワークショップに集中できました。これも他にはない特徴だと思います。これらの条件があるからこそ、グループとしてのまとまり、ともに成長する感覚も生まれてくるのだと思います。 

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

宇治市社協の取組みの中で、生かせそうなところはたくさんあります。自分が直接的にかかわっていることとして、宇治市内の別組織と合同でプロジェクトを立ち上げて、職員全員でかかわっているものがあります。その中で、具体的に、セルフ、アス、ナウを使っていけるのではないかと思っています。実際に、ワークショップで使われていた図表をもとに、プロジェクトの状況の把握を行ったりしてみたところ、現状がわかってきて、どこに力点を置いて展開を考えればいいのかも、見えてきました。

また、コーチングの部分では、どこに課題があるのかを観て、診断、介入、共有、振り返り、フォローと、まさに「自転車に乗るように」を意識することを学びました。これは職員へのアプローチとして取り入れていきたいと考えています。

実行委員としては、春ごろのあつまりで、皆さんとコミュニティ・オーガナイジングを生かした実践を共有していけたらと思います。多くの参加者が、「生かしたい」と思った気持ちが芽生えたと思うので、同志のチャレンジを、同志で共有していくことが必要かと思います。今回学んだことは即実践できることもあると思います。しかし、一緒に参加した職員も言っていましたが、コミュニティ・オーガナイジングは日本の文化の中からはぐくまれているものではないので、今いる自分の組織に、現場に、地域に、そのままあてはめるのではなく、アレンジが必要ではないかと思います。社協職員がどうアレンジをして現場で活用をしていくのかも共有しながら、社協とコミュニティ・オーガナイジングを結び付けていけたらと思います。

木下博史

ワークショップに参加した動機は?

社協ワーカーとして住民主体の地域福祉活動の組織化、またその促進にこだわりを持ちつづけ仕事をしていて、このワークショップでは海外の理論と実践が学べて面白そうと思い参加しました。また呼びかけ人が関西の知っている社協ワーカーで、頑張っている皆さんをみて、折角京都でやるのでと思い立って参加しました。

 ワークショップに参加した感想は?

終わって感じたことは、ついていくのがやっと、全体の進行やグループのコーチ進行と参加者の理解度がまちまちで、成功するためのワークショップではなかったと思います。・・・ですが、講師やコーチが「はじめて自転車に乗るような感じで」との説明で、こけることを臆せず、このペースを大事にしようとの進め方でした。なるほど、ワークショップが進むにつれて、こけながら実践する、そのこと自体がCOの醍醐味でもあるのかもと勝手に感じました。うちの「LOVE∞」チームのみんなもいい感じでこけていました(笑)私は2回もズッこけました。皆さんとの出会いに感謝です。スタッフ、コーチ陣には凄く神経を費やしていただいたことと思います。それが伝わり参加者も真剣にワークショップに臨めました。皆さんすごくいい表情で最後には実践への探求心を呼び起こされたという到達があったと思います。もちろん私自身もそうでした。ありがとうございました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

同じような進め方のワークショップはたくさんあるのですが、単に職場でいかすスキルを学ぶ、自分自身にとってのスキルアップというものではなく、社会を変えていくための実践を意識したもので、その目的意識と参加者自身の内発的意識改革へのこだわりを強く感じました。そこが良かったです。何も社会を変えるためのスキルということだけはなく、学んだことは現場ですぐに役立つもので、このスキルを日頃から意識的に使っていこうと思えました。

 コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

仕事柄、これまでもコミュニティ・オーガナイジングに携わっているのですが、この研修で学んだことをもう少し意識的に実践のなかで盛り込んで行こうと思います。まず「ストリートオブUS」を意識したり、話や文章のなかでセルフ、アス、ナウを上手く使ってみようとか、いろいろと試してみたいと思います。

2017年2月開催決定!コミュニティ・オーガナイジング・フルワークショップ

私達、コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(以下、COJ)は、2014年1月の活動開始以来、市民1人ひとりが、自らの価値観にもとづいて能力を発揮し、そのパワーを結集することで課題を困難を解決し、更にその挑戦が応援される社会を目指し、コミュニティ・オーガナイジングの実践を広める活動をしてきました。
 本WSは、ハーバード大学のガンツ博士が開発したコミュニティ・オーガナイジングの全内容を学ぶことができる内容となっております。本気で社会に変化を生み出すために、コミュニティ・オーガナイジングを活用して活動していきたい方、コミュニティ・オーガナイジングとは何かを学びたい方など、多くの方のご参加をお待ちしております!!

ーーー以下、詳細ーーー

<コミュニティ・オーガナイジングとは>
市民1人ひとりの力は小さいですが、沢山の力が合わさることで強い力が生まれ、問題解決に立ち向かえるようになります。
そのために市民1人ひとりが主体性を伸ばし、共有する価値観のもとに協力し、共に学び成長しながら、問題解決を目指すことをコミュニティ・オーガナイジングといいます。
COJでは、ハーバード大学ケネディスクールマーシャル・ガンツ博士が開発したものを日本に広めています。
本WS内容は、2014年1月7日NHKクローズアップ現代で特集され話題になりました。
※クローズアップ現代のサイトはコチラ
【“物語”の力が社会を変える】
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3448_all.html

<対象>
●市民1 人ひとりが、自らの価値観にもとづいて能力を発揮し、そのパワーを結集することで、本気で課題や困難を解決したい方
●これから活動を始めるために、自分の価値観を伝え、一緒に活動してくれる仲間を集める方法を学びたい方
●すでに活動しているチーム内で、チームメンバーに共通する価値観を探して関係性を高めたい方
●チームメンバーと一緒に活動する戦略を作る方法を学びたい方

<講師>
鎌田華乃子
特定非営利活動法人 コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン代表理事
横浜生まれ。11年間の会社員生活の中で人々の生活を良くするためには市民社会が重要であることを痛感しハーバード大学ケネディスクールに留学しMaster in Public Administration(行政学修士)のプログラムを修了。
卒業後ニューヨークにあるコミュニティ・オーガナイジング(CO、普通の市民が立ち上がり社会を変えていく活動)組織にて市民参加の様々な形を現場で学んだ後、2013年9月に帰国。
NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(COJ)を2014年1月に仲間達と立ち上げ、ワークショップやコーチングを通じて、COの実践を広める活動を全国で行っている。

依田 純子
特定非営利活動法人 コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン 理事
コロンビア大学経営修士号取得後、ニューヨーク、東京、シンガポール、香港で外資系投資銀行に勤務。
2009年12月から2012年1月までシニアー・フェローとしてハーバード大学のALIアドバンスド・リーダーシップ・イニシアチブに所属。そこでガンツ博士のコミュニティ・オルガニジングを受講。
その後アメリカで クレングド(CLINKED) を立ち上げ人身売買の問題を抱えるタイ・インドネシア・ミヤンマーのコミュニティで教育プログラムを行っている。
現在シンガポール在住。

会沢裕貴(あいざわゆたか)
特定非営利活動法人 コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
リージョナル・オーガナイジング・ディレクター(地域実践担当)
茨城県水府村生まれ。
茨城県で最北に位置する過疎の村出身で、幼い頃から衰退していく地域の中で育ち、衰退した街を再生できないかと建築の道に進む。
大学院修了後、不動産会社、商業施設の開発コンサル会社に勤務後、2014年10月に地元茨城にUターンし、茨城県の地域おこし協力隊として実践型インターンシップ事業の立ち上げを行うと同時に、コミュニティ・オーガナイジングのWS講師やコーチとしてCOJに関わりはじめ、現在は全国各地のオーガナイジング・プロジェクトの事業推進などを行っている。

笠井成樹
特定非営利活動法人 コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン フェロー

<日時>
1日目:2017年2月11日(土)9時~19時00分(予定)
2日目:2017年2月12日(日)9時~19時00分(予定)
※2日間通してのご参加が必須です

<会場>
NTTコミュニケーションズ汐留ビルディングオフィスルーム
(〒105-8535 東京都港区海岸1-2-20)
浜松町駅・・・JR山手線・京浜東北線(北口)・東京モノレール(中央口改札)/下車徒歩2分
大門駅・・・都営大江戸線・浅草線(B1出口)/下車徒歩3分

<募集人数>
最大36名

<参加費>
本WSは2日間で1セットとなっており、参加費は2日間の受講費用、および2日間の昼食・飲み物代(2000円)となります。
※会場のセキュリティの関係上、途中の出入りが難しいため、昼食や飲み物(会場内に自動販売機はございます)、お菓子などをこちらでご用意させて頂きます。
※学生料金は、25歳以下で学生証をお持ちの方に限定させて頂きます。

社会人:4.2万円
学生(25歳以下):1.7万円
団体割(同一組織・団体内で3人以上で参加の場合):お1人4万円

<お申し込み方法>
下記URLにアクセスし、必要事項をご記入の上お申込みください。
https://www.0553.jp/eventpay/event_info/?shop_code=0000001187493973&EventCode=P616597987

参加費のお支払いが済んだ時点で、お申し込みの完了となります。
※お支払いは、クレジットカード決済とコンビニ決済があります。

<入金後・決済後のキャンセル規定について>
ご入金後にお客様のご都合によりャンセルされた場合、下記の通りキャンセル料金をいただきます。
なお、返金の際の送金手数料はお客様負担とさせていただきますので、ご了承ください。
・7日前~4日前・・・・・参加費の50%
・3日前~当日、開催後・・・・・参加費の100%

※入金後のキャンセル、ワークショップの中止・変更について
お振込みいただいた参加費はワークショップに欠席された場合でもご返金はいたしかねます。運営上やむを得ない場合、弊法人は参加者に事前通知なくワークショップを中止、中断できるものといたします。 その場合、可能な限りすみやかに当該ワークショップの参加費を全額または一部返金いたします。 ただし弊法人の責任は、支払い済みの参加費の返金に限ります。

お申し込み後のご連絡は、当方へは下記連絡先にお願いいたします。当方からは申し込み時にご入力いただいた連絡先までご連絡させていただきます。申し込み後ご変更等ございましたらご連絡ください。その他、不明な点がございましたら、以下まで連絡をお願いいたします。

<問い合わせ先>
特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン
〒105‐0004 東京都港区新橋4-24-10 アソルティ新橋 502
E-mail:i_zawa[at]organizing.jp
※[at]の部分は@に変更してめーるをおねがいいたします。
担当:会沢

萩原詩子

ワークショップに参加した動機は?

今春、家庭の事情で、約30年住んだ東京から北九州市に転居しました。地元にほとんど知り合いもいない中、「仲間が欲しい」「地域に溶け込みたい」という想いから出会ったのが、地域貢献を目指す「生涯現役夢追塾」です。

その入塾にあたり、シラバスに組み込まれている「コミュニティ・オーガナイジング」を知りました。「市民の力で自分たちの社会を変えていく」というコンセプトに惹かれ、このことが、入塾の動機にもつながりました。

ワークショップに参加した感想は?

人々を巻き込んで行動していくために「自分を語る」必要があるとは、これまで考えていませんでした。仕事がら人の話を聞くのは得意ですが、自分について話すこと、まして人前で話すことは大の苦手なので、パブリック・ナラティブのトレーニングは、私にとってちょっとした挑戦でした。

けれども実際に、WSでビデオを見たり、ほかの参加者の話を聞いてみると、「セルフ」「アス」「ナウ」を語る「パブリック・ナラティブ」の力強さ、説得力に引き込まれました。とはいえ、3日間を費やしても駆け足の印象で、COの概要さえつかめたかどうか…。これから先輩がたの実践に学びたいですね。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

比較するほどほかのWSへの参加経験もありませんが、受講者のどんな問いにも柔軟に対応し、また的確なアドバイスをくださった、講師のスキルとパワーに深く感じ入りました。長時間ありがとうございました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

「夢追塾」では、COの学びを踏まえて、これから地域活性化のプロジェクトに取り組みます。WSで学んだメソッドを現実にどう活かせるか、照らし合わせながら進めたいですね。そして、「夢追塾」講座期間を超えて、CO的活動を続けられるようでありたいと思います。

「社会福祉協議会職員のためのコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」開催レポート

2016年12月3~4日、同志社大学今出川校地(京都)にて、「社会福祉協議会職員のためのコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」を開催しました。

開催にむけ、社会福祉協議会(以下、社協)関係者有志で実行委員会をたちあげ、1年間かけて準備をしてきました。2016年8月にはプレ研修会を実施し、いよいよ12月のワークショップです。実行委員は、「COを活用し、これまでの実践を可視化・言語化すること、そして新しい手法や考え方を取り入れることにより、よりよい社協実践につなげられるのではないか」と考えています。このような、住民が主体となる地域づくりをミッションとする社協職員向けのワークショップは日本初の取り組みです。

15387575_1084225671686109_824928297_o◆実行委員会の想いを語る、山口さん(大津市社協)

その想いに賛同してくれた社協職員は27名。その他は、教員・NPO職員・学生等12名が集まりました。所属は違っても「社会を良くしたい」という同志、39名による2日間の熱いワークショップが始まります!

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1日目の朝には、「事前課題の教科書が難しい」「活字が苦手だからついていけるか不安」といった声がチラホラ。参加者もスタッフも少しばかりの不安の中、ワークショップは始まりました。

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開始早々、発言を求められる講義、タイムプレッシャー、ストーリー・オブ・セルフ…。

今回は、知っている顔が多い中で自己開示をすることは大きな挑戦でもあります。

「なぜ、この仕事についているの?」「なぜこのワークショップに来ようと思った?」

追い立てられる環境に促されながらも、参加者は自らの価値観を探り、語るためのチャレンジに向かいます。

その後、ひとりひとりの価値観を基に各班の共有目的をさぐり、戦略をたてていきます。個の学びを大事にしながらも、班員全員の学びを個がいかに支えるのか。

班に一体感ができて、会場の空気が少しずつ、変化していきました。

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各班がたてた、COの実践計画について「オーガナイジング・センテンス」「キャンペーン・タイムライン」「イベントの絵」を用いて発表します。そして、「ちょっと照れくさい」チャント(掛け声)に、会場の一体感が高まります。

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最後のパブリックナラティブでは、各班が考えたイベントへの協力を依頼しました。セルフ、アス、ナウを織り込みながら参加者が語る一言一言に、皆が引き込まれていきました。

まさに「オーガナイジング」を体感することができたのではないでしょうか。

15387392_1084229471685729_343061641_o◆チャレンジする参加者

15399035_1084229625019047_1155385867_o◆「協力したくなった人?」「はーい」と挙手

「プレ研修会では、小手先のテクニックを得ようとしていただけだったと自覚した」「日々の仕事で意識的に、自分の価値観を探り、語っていきたい」といった参加者の感想が聞かれました。「希望にあふれるワークショップで、翌日になっても興奮が冷めない!」と言ってくださった方もいました。

本ワークショップのコーチと運営を担当した「関西COひろめ隊」も2日間で、多くの学びを得ました。

講師を務めてくださったCOJの松澤桂子さんと室田信一さん、ありがとうございます。

大事な同志が増え、皆の力で社会を変えていくことができると感じています。

15321520_1084229781685698_282992567_o◆コーチと運営を担当した「関西COひろめ隊」

来春には、関西社協職員のCO同窓会を行います。そこでは、「社協実践でCOをどう活かせたか/活かせなかったか」を共有するとともに、来年度の戦術をたてていきます。

2018年には、関西のいくつかの社協主催でCOワークショップが開催されることを目標に、今後も実行委員を中心に取り組んでいきたいと思います。お力添えのほど、よろしくお願いいたします。

‥おまけ‥

ストレッチと思いきや、遅刻組による「ノームコレクション(罰則)」。とっても気持ちよさそう(笑)

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(文責、実行委員会広報チーム 西木奈央・土田恭仁子・山本香織)

阿武 勲

ワークショップに参加した動機は?

現在参加している、生涯現役・夢追塾第11期生の講座の一環として、参加しました。実は2年前に、夢追塾第9期生が受講するCOに、社会起業大学の受講生にも受講してもらうため引率で冒頭部分を受講した経験がありました。とても興味のあるメソッドだったので、そのまま参加しようと考えましたが、2日間もの時間を割く余裕は、当時にはありませんでした。その時に聞いたself,us,nowの考えは、社会起業家を育成する際に最も重視する「原体験」の部分や「共感を生む」部分など、ともに通じるところが多くあるように感じていました。そこで、このような機会があったので、参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

感想は、疲れました。しかし、心地よく疲れました。

まず、よく考えられた手法とカリキュラムであることです。特に、TIMEコントロールとテキストの作りこみに感心しました。全3日間のカリキュラムでしたが、受講生を飽きさせない、寝かせない、導きながら考えさせる、思考のプロセスと記録化(テキスト内に)させる、そして、コーチングなどの様々な手法が散りばめられている、といったところは素晴らしかったと思います。また、ビデオを使っての説明は、非常にわかりやすい事例だったので参考になり、インタラクティブに問いかけられ、その答えに対して、否定せず、うまく修正を掛けて諭すように指導される、講師の方々のスキルに感心しました。
COは単に、パブリック・ナラティブのself,us,nowのメソッドだと思っていましたが、そうではなく、リーダーシップオーガナイジングアクションでは、プロジェクトの達成メソッドであったことに驚きでした。特にリーダーシップにおける、サーバントリーダーシップ実践の講座だということを、学びながら感じました。パブリック・ナラティブで、プロジェクトのビジョン・ミッションを確立し、コミットすることで共有することである。だからこそ、価値に対して執拗までにこだわって説明していたのはこのことだと感じました。オーガナイジング・アクションでは、課題は何か、目指す社会は、そのための方法は何か、といった問いかけからの、経営学的なSTPの手法を行い、さらに、SWOTや5FORCESの要素を取り入れた分析を行いながらのプロジェクトスキームの構築していく。知らず知らずになんだか形が出来上がっていて、その途中途中でオーガナイズすることで、潜在的なPOWERを引き出していく、うぅ~~ん、WHY?って感じる学びだったと思います。
私自身に欠ける点が、聞くことの大切さだったり、伝える力の無さだったりを常々感じています。今回のこのCOを受講し、その必要性と手法を学ぶことができたと感じています。また、これからのリーダーシップは、サーバントだと考えていて、このような手法を用いることで、サーバントリーダーシップを発揮できるのだと感じました。しかしながら、そのための準備の重要性も併せて学んだCOでした。
ありがとうございます。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

TIMEコントロールとテキスト、そして、講師やコーディネーターのコーチングスキルだと思います。受講生の自発性と学習意欲を引き出すワークショップだったと思います。

半面、TIMEコントロールされるがゆえに、ミッションをこなすことに注力しすぎて、本質までも考える時間を与えてもらえなかったような気もします。すなわち、やった気にはなれたと思いますが、残っていないことが多いと思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

私の事業は、社会起業家、すなわちソーシャルビジネスを立ち上げる人を育成することを行っています。今回のビデオにあったハーバードの学生やガンジー、オバマ大統領の例など共感を資本とする活動家には重要なメソッドだと思います。なぜならば、ソーシャルビジネスを志す人たちは、身の回りの小さな課題の解決に取り組みながら、ソーシャルインパクトの拡大により、社会を大きく変えていく人たちだからです。その活動は小さなものから始まります。だからこそ、パブリック・ナラティブは当然のこと、オーガナイジングすることの重要性、POWERの活用など参考にする点が多くありました。是非、活用したいと考えています。そして、私自身サーバントになれるよう頑張りたいと思います。

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