竹越直子

ワークショップに参加した動機は?

「コミュニティ・オーガナイジング」に惹かれました。私は2年ほど前まで8年間地域包括支援センターに配属されていました。個別支援事例から見える課題を地域の課題につなげていくこと、そのために伝えていくことや取り組み方の難しさを当時から感じていて。取り組み報告会等を通じて地域と共有し始めた平成27年4月に現在の「見守り相談室」に異動となり、地域で名簿をベースとする見守り活動を進めていくことになりました。困りごとを抱える個人ではなく、地域団体へのアプローチや説明をすることが多くなり、私たちと地域の方々が目指していくところ、その中で自分が果たす役割について考えあぐねるように。そんなタイミングでしたので、少しでも学びたい、という思いが動機です。

ワークショップに参加した感想は?

まず事前課題に怯み題材の持つ歴史と重みに怯み、9時から19時30分までの長丁場と小刻みなタイムテーブルに慄きました。でも日頃こんなに勉強させてもらえる研修ってないよね!と。気を強く持ち参加した1日目、「価値観」に悩みます。私の価値観、今の業務における価値観、私はちゃんと伝えられてきた?自分のこれまでと今を振り返り焦点が結びきれないことに苦しみつつも、コーチングを始めとする演習に息をつく暇もなく。2日目、与えられたミッションに向かってチームでやり遂げていく一体感、時間に追われ苦しみながらも得られた達成感と充実感。沢山の方法と考え方にとてもエンパワメントされました。

今までに参加したワークショップとの違いは何ですか?

ガンツ博士の実践からつくられた「方法と考え方」。研修自体が一つのキャンペーンだったこと。学んで即やってみる。そのために求められる集中力。自分の持っている引き出しをバタバタ開け閉めして、チームのメンバーの持っている引き出しにわくわくしました。これまでに身に着けていることが初めて聞くワードや理論と重なると嬉しく、同時に足りない部分が見えることに一喜一憂して。持てる力を目いっぱい引き出してくれるという意味でこれまでにないワークショップでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後どのように活かしたいですか

現在地域でのワークショップを展開しています。なぜ地域で取り組む必要があるのか。一緒に考え、それぞれの強みをより分け、目指すべきところを共有するのに活かしていきたい。ただパブリックナラティブが「スピーチがメインの使い方ではない」「目標は台本を作ることではない」とあるように、表層だけをなぞることのないよう、一緒に参加した仲間と共に深めていきたくも思っています。

磯依里子

ワークショップに参加した動機は?

2年前、ガンツ博士が来日した際のイベントに参加したことが、私とCOJとの出会いでした。当時は「ストーリー・オブ・セルフ」のみのワークショップだったのですが、ガンツ博士の熱気と、短時間で私の価値観を掘り起こさせられた経験とが相まって、私の中で忘れられないワークショップ体験の一つとなっていました。教師となって2年目の現在、教員を対象としたイベントの企画をしている中で、ふとCOJのことを思い出しました。教員同士で「ストーリー・オブ・セルフ」を語れる場を作ることができれば、より一体感が高まり、結果として、子供にプラスの影響を与えられるのではないか…。 思い立ったら即行動、ということで、すぐに知人を通じてCOJの鎌田さんを紹介していただき、「ストーリー・オブ・セルフ」はもとより、コミュニティー・オーガナイジングの学びを深めるために、このワークショップに参加するに至りました。

ワークショップに参加した感想は?

最高に楽しく、最高に疲れた二日間でした。膨大な量の学びがあり、学びの後は、即座にアウトプットを求められ、さらにアウトプットしたものを、グループ内でピアコーチングをし合う。綿密なカリキュラムと、緻密に計算されている時間設定との相互作用により、非常に質の高い学びをすることができました。 

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

今まで参加してきた他のワークショップと比較して、COJのワークショップは、学習定着率が非常に高くなるように構成されていたと感じます。教師の研修でよく話題に上る、「ラーニングピラミッド(学習定着率を体系化したモデル)」では、学習がより能動的・主体的になればなるほど学習定着率が高くなる、と言われています。COJのワークショップではコーチングをしたり、自分自身を語ったり、他者と交渉したりとあらゆる種類の能動的・主体的なアウトプットを、これでもかというほど求められました。だからこそ、こうして振り返りを書いている今でも「ええっと、何を学んだんだっけな」などどならずに何を学んだかを具体的に思い出せるほど、非常に記憶に残るワークショップでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

学校こそ、コミュニティー・オーガナイジングが活きる場所だと、強く感じています。同じ職員室で席を並べている先生方一人一人とは、日常的な話はすれど、その先生が「なぜ教師という選択をしたのか」「どんな価値観を持って生きていて、子供にはどのように生きて欲しいと願っているのか」ということは、詳しく語り合えていないような気がしています。ただ、それは語り合えていないだけであり、一人一人の先生方が「強い思い」を持っているということは、日常のあらゆる場面で垣間見ることができます。だからこそその価値観を改めて言語化して、共有して、教員同士の「ストーリー・オブ・アス」を作り上げることができれば、もっと子供たちをエンパワーできる学校作りができるのではないかと強く思います。

ということで、2017年3月に有志の教員の方々と共に、「ストーリー・オブ・セルフ 先生ver」を、勤務校の自治体でキックオフすることを計画中です! 

四国初!徳島市でコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ 《パブリック・ナラティヴ編》を開催します

~ストーリーを語り、仲間を集めて未来をつくる方法を学ぼう!~

過疎高齢化による地域の疲弊や、子どもの貧困、食の安全。わたしたちの社会には、さまざまな課題があります。

どうしたら、そうした課題を解決できるの?
仲間を集めたいんだけど、どうやってやればいい?
どんなふうに周りに伝えていけばいいんだろう?

その方法を学ぶのが、このコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップです。普通の市民が立ち上がり、それぞれが持っている力を結集して、社会の仕組みを変えていく。今回お招きする講師の鎌田華乃子さんは、アメリカでその方法と考え方を学び、日本で広める活動をされています。今回の講座では、「パブリック・ナラティヴ」と呼ばれる手法を中心に学びます。

これは、“自身のストーリーを語って聞き手の共感を呼び、共に行動する仲間を増やす” ためのアクション。コミュニティ・オーガナイジングにおける5つのリーダーシップのうちの1つです。その考え方と方法を、1日かけて実践的に学びます。「自分発」で地域や社会に変化をつくっていきたいみなさん。ぜひ一緒に学んでいきましょう!お待ちしています。

村木理恵

ワークショップに参加した動機は?

2016年8月のプレCO研修に声をかけて頂き、参加したのがきっかけです。そこでリーダーシップについての話があり、私たちの目指すべきリーダーシップは、これだと思いました。普段の仕事の中で、中々活動の輪が広がらなかったり活動が根付かない事がありますが、COでは伝えた相手がまたその次の人に伝えその人がまた次の人へ…共感を広げていくスノーフレーク・リーダーシップはまさに地域活動に必要な事だと思い、もっとCOを勉強するべく今回のワークショップへの参加を決めました。

また、リーダーシップについて「好きなようにやっていいよ。後の責任は私が!」というような形ではなく「不確かな状況の中でも目的を達成できるために、その過程すべてに責任を引き受ける」という話を聞き、心から納得!!自分自身が後輩に対して、地域の方に対してできているのか?自分の働き方、職場のあり方も考えたいと思い、職場の先輩、後輩も誘って一緒に参加させて頂く事にしました。

ワークショップに参加した感想は?

価値観というものがいかに大事かを改めて感じた2日間でした。グループワークでの印象深かった一言があります。私が自分の困難・選択の話をした際、コーチが「同じような経験をされた方はきっと他にもたくさんいて、それを選ばない人もいる中で、どうしてあなたはそれを選んだの?」と。そこではじめて、意識していなかったけれど自分の中で大切にしている思いがある事に気づきました。誰かと一緒に行動を起こそうという場合には、まず相手の価値観や関心を知り、自分自身の価値観とすり合わせていく必要があります。そのためには自分自身の(または組織の)価値観とまず向き合い、整理し、そしてそれを表現する必要があると感じました。

同じ話を聞いても同じ本を読んでも人の心は同じように動かず、大切にしたい所が人によって違うからこそ「なぜ(それを大切にしているの)?」を掘り下げていくことで、共感が広がり同志が増えていくのだと実感する事ができました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

みなさんも同じだと思いますが、講義の後で必ず演習があるのが斬新でした。講義を聞いた時は「なるほど!」と納得しても、実際仕事に使う頃には忘れてしまっている、という事がよくありますが、今回は演習をしているのでだいぶ記憶に留まっています!この間地域の方と話していて、途中でこの演習を思い出して、話の仕方を変えた事がありました。あとは、チャント!今でも思い出して笑ってしまいます。今回のワークショップでは、チャントを含め、色々な所で会場のアス感を高める工夫がされていて、一体感がありました。

一歩ふみだしてチャレンジし一体感を高める事ができたのは、安全に転べる環境を作って下さっていたからだと思います。自分を語れる安全な環境づくりのために、コーチ等スタッフの方がいて、みんなの決まりごと(ノーム)があって、時間もしっかり設定されていて…。思いっきり転んで、落ち込んで、それでも充実した2日間でした。研修で出会えた全ての方に感謝です。今度は仕事で、この研修のような特殊な環境にいなくても、何気ない活動の中でアスを意識してもらえるような働きかけができたらと思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

研修の中で最も興味を持ったのが、パブリック・ナラティブです。セルフ、アス、ナウのそれぞれでもかなり興味深く、説得力があったのですが、それを合わせて伝えていくのは、実践でも活用したいと思いました。ただ、実際地域の方に伝える時には、セルフ、アス、ナウを全て伝えられる機会は本当に少なく、難しいというのも研修後の仕事の中で実感しています。ですが、自分の中で意識をもつという事が大切!そして「どのように行うか」だけでなく「なぜ(今)必要か」という意識をもって伝える事を実践していきたいと思います。

また今回、同じ職場から3人一緒に参加させて頂けた事が、今後の実践に大きく影響すると思います。自分1人では、COの考え方を広げる自信がないのですが、共通言語をもつ仲間が3人いれば、地域に対してまたは職場内でも、COを使った実践を広げられるのではと思っています。

平成28年度 地域福祉フォーラムで副代表の室田が基調講演を行います

2017年2月5日に、社会福祉法人 東京都社会福祉協議会 平成28年度地域福祉フォーラム実行委員会主催で開催される平成28年度 地域福祉フォーラムにおいてCOJ副代表理事の室田が『ご近所の支え合いって誰のもの?』というテーマで基調講演を行います。

興味のある方は是非ご参加ください。

https://www.tcsw.tvac.or.jp/news/documents/28-chiiki-forum.pdf

以下告知チラシより引用

 東京においても町会・自治会をベースにした住民による福祉活動や、空き家を活用した居場所づくり活動など、 各地域の特性やニーズに応じた多様な小地域福祉活動が展開されています。こうした活動は孤立死や虐待など、 家族や地域の絆が薄れる中で発生する様々な福祉課題の予防や解決につながっており、ますますの展開が期待 されています。  このフォーラムでは、「10年後の東京」という近い将来を見据えつつ、自分たちが大事にしてきた活動の原点 を見つめなおします。そしてこれからの福祉課題について学び、考えることを通じて、多様性ある東京のもつ 無限の可能性を引き出し、都内全域でさらに小地域福祉活動を発展させていく機会とします。  みなさまのご参加を、実行委員一同、心よりお待ち申し上げております。 

根木山恒平

ワークショップに参加した動機は?

たまたまウエブで「コミュニティ・オーガナイジング」という言葉を見つけたとき、まずその響きに、“そそられ”ました(笑)。調べてみると、キング牧師やオバマ米大統領も若い頃に学んだとある。で、1930年代のアメリカでCOを学ぶための学校「ハイランダー・フォーク・スクール」の様子(写真)というのが出てきて学んでいる人らはカウチに深く身をうずめてえらいリラックスしてて、「ああ、こんなんええなぁ~」って思いました。COJのサイトから『コミュニティ・オーガナイジング/ワークショップ・ガイド』(教科書)をダウンロードして一気に読みました。「僕らは、実はその方法を知ってるし、すでにやってるんだよ(暗黙知であって意識できてないだけ)」とか「自転車で転んだとき、また乗ろうとするかどうかは心の問題だよね」とか、「僕らの周りには、あまりにも機能しないボランティアグループが多すぎて(PTAとか、自治会とかね)、みんな“組織”って言葉にうんざりしているんだよ」とかもう次から次へと“グッとくる”フレーズの連続で小躍りして読みました(笑)。

ワークショップに参加した感想は?

まず、タイムプレッシャーがすごいですよね。朝9時から夜7時半までを2日間、見事にタイムキーピングされている。はじめは全然慣れないし、ストーリーセルフとか全然しゃべれないで終わるし・・(苦笑)。でもその流れに慣れてくると「あ、講師の側も、タイムプレッシャーを受けているんだ」とか「みんな、貴重な土日の休みの時間を無理くり都合して集まってきているんだ」とか見えてきて、なんのためにタイムプレッシャーがあるのかわかってくる。「そうか!自分たちが望む力を身につけるために。すべてのプロセスをしっかり経験するために。1分1秒が貴重であり、また短い時間の中でも集中することでこなせることがある」と言ったことが感じられてきて。「いま、ここ」というかけがえのない<時間・空間>を共有しているというライブ感覚がありました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

まず、ワークショップの参加者が40名足らずに対してヘッドコーチ、コーチ、サブコーチ、それにロジとよばれるサポートスタッフも合わせて、運営スタッフが19名もいました。すごい手厚さです。一般にワークショップとか研修って言うと参加するひとりひとりがスキルを身につけたり、能力を高めることが、一義的な目的だと思います。それは基本的にCOでも同じで特に初日は参加者それぞれが個人、個人の動機で来ていて積極さとか戸惑いとか含めて、凸凹な個人が集まってるんだなって雰囲気でした。ところが、二日目に入ってグループで戦略づくりのワークの意見交換を積み重ねたり、グループ間でコーチングしあったり、またみんなの前で発表したり、あとアクションの演習をコーチも入って全体でやったりする中で、なんだか気がつくとその場にいる60名近い人びとが―――初日の朝にはじめて出会ったばかりの人びとの間に、なにやら共有されたものが生まれてきて!!参加者もスタッフも含め、立場や役割の違いはあれど、その場で共有されてきたことの実現のために(ひとりひとりの学びである以上に)ひとりひとりが力を出し合って、貢献し場がつくられている。たった2日間だけど、60人近い人びとの中にそうしたダイナミクス(動態)が生じて、そのプロセスに自分も立ち会えた。そんな感動がありました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

私たちがふだん活動している組織は、1970年代にはじまった「琵琶湖のせっけん運動」という滋賀の草の根自治の運動をいまに受け継ぐ市民組織(NPO)です。2008年以降、特に担い手の世代交代という課題に対し、いま子育てしている世代の仲間づくりに力を注いでいます。COはその実践におおいに役立ちそうです。特に、COでの学びは基本的に自分たちがこの数年間、直感的に実践してきた経験に照らしても「あ、なるほど。そう言われてみると、そうだね」って感じでフワフワとした感覚を明確に意識化してくれる、という手ごたえがあります。ちょうど最近もうワンステップ、活動を深め広げていきたいと考えていたので、自分たちの使命を自覚し、周りの人たちに語りかけ共有していくために必要なスキルを、COは提供してくれると感じています。今回のワークショップには、仲間3人で参加しましたが学んだことを滋賀のほかの仲間とも共有したいですし、またいずれ滋賀でフル・ワークショップを開催できたら良いなと思いました。

稲田耕太

ワークショップに参加した動機

今回、私がこのワークショップへ参加した動機は大きく2つあります。まず、私は福祉に携わり、少しでも社会が良くなる方向に変えていきたいと考えていました。しかし、具体的に「どんな風に」「どのように」「誰が」ということは常にぼんやりして、ただ今起こっていることに少なからず声が反映されないことがあるのではないかと思っていた程度でした。力のある少数精鋭が全体を引張り、社会を変えていくこととは別に、「一人ひとりの力が束になり変えていく社会をめざしたい。」そのぼんやりとしたものを少しでも明確にできればと思い参加しました。

2つ目は、ワークショップの場が色々な人との「出会い」の場でもある、ということです。COの実践者や参加者からエネルギーはもちろんのこと、自分がこれから「こんな実践者でありたい。」と自身のイメージがよりできるよう、実践者や参加者からの『感覚』『雰囲気』を肌で感じた好奇心も今回参加したもう一つの動機です。

ワークショップに参加した感想

正直2日間必死に走りきりましたが、「身についているか?」と問われると、二つ返事に「身についています。」と答えられる自信はありません。何がどう身についてきたのかは、実践、振り返り、さらにいろんな人の実践を聴くことを繰り返していかないと分からないものだと思っているからです。

しかし、今回参加したことで、世の中でこれまで素晴らしいとされてきた活動の「結果」や「特別な人だからできた。」という英雄者として見えていた活動に対して、その「プロセス」に抑えるべきポイントを備えて捉えられたことが大きな成果でした。それは、私にとっては、過去の英雄たちが行ってきたことが「特別な結果」であったとしても、一人ひとりに力が備わっており、同志たちと実践していくことができるという希望でもあります。今の仕事では、一人の完璧な英雄ではなく、一人ひとりが持っている力を最大限出し、それぞれが生活者として「あってほしい」地域や社会つくりに携われることを大切にしていきたいと考え、このワークショップを通してさらに日々の活動をよくしていければと思いました。

今まで参加したワークショップとの違い

1つ目が、時間に迫られる中で、その場その場で回答を出していかないといけないところです。時間も“資源”という中で、限られた時間内で考え、相手へ的確に伝える訓練となりました。2つ目が2日間を通して、「自身の価値観」「誰が(同志)」「どんな価値観を持っているのか」にとことん向き合ったことです。頭で考え、理解が必要となる研修は、研修終わりに頭が非常に重くなった感覚を持つのですが、今回のワークショップでは自身の想いを問い続ける作業と、他者との協働のプロセスを通して、非常に頭、身体、心、に疲れをもった点が私の感じる違いでした。3つ目が聴くだけでは身につかず、聴いたことをその場で実践し、振り返りをしてようやく“なんとなく”“感覚的に”「こんなことなのかな。」と身につけられるものである点もこれまでのワークショップとの違いとして感じました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいか。

今後の活動において、公私で活かすことができるのではないかと考えています。まず、仕事の面においては、基本的に組織で働く以上は組織の方針や、担当があり、そのことを全うしていくことを前提としながら、私自身がこれまで一つ一つに「何故?」と問いかけをしてこず、ただ「事業」として位置づけられているから実施し、他者の協力を得ようとしきた面があったことを自覚します。今回のワークショップを一つのきっかけとして可能な限り、「誰が」「課題」「解決策」を問い、そこを起点としてこれからの活動に邁進できればと考えています。

また、自身が生活する地域においても住民として生活していきたい地域をめざし、時に多くの人達と価値観を共有し、運動を起こしていくことにも活かせていきたいと考えます。つまり、その双方ともに「誰が同志」であり「何に困って」いて「解決したどのような社会」となり、そのために戦略的にどんな「動き」が取れるのかを軸として実践していきたいです。

金愛月

ワークショップに参加した動機は?

実は所属していたサークルのOB・OGさんをきっかけにコミュニティ・オーガナイジングを知りました。そして知人にサークル内でコミュニティ・オーガナイジングの勉強会を行ってもらいストーリーテリングや関係構築について学んだところ、興味を持ち参加してみました。

ワークショップに参加した感想は?

今まで団体でリーダーシップをとる上で、うまくいかなかったり難しいと実感することが多々ありました。ですが、コミュニティ・オーガナイジングで学んだストーリーテリングや関係構築ができていなかったために、うまくいかなかったのだと思いました。なので、私がうまくリーダーシップをとる方法がわかった今、今までできなかったことが一つずつ実現できていくのではないかと思い、これからが楽しみです。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

普段全く接点のない社協職員の方々と、今回のワークショップを通じてそれぞれの価値観や活動について意見交換できたことです。2日間にもかかわらず、こんなに他の参加者の方々と関係構築ができ自分でも驚いてしまいました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

今後所属している団体内で、コミュニティ・オーガナイジングで学んだことを生かしリーダーシップをとっていこうと思います。また、所属している団体のメンバーにも今後コミュニティ・オーガナイジングのワークショップに参加してもらいコミュニティ・オーガナイジングを引き継いでいこうと思います。

土田恭仁子

ワークショップに参加した動機は?

きっかけは、2015年の8月。当時のCOJ理事の小田川華子さんと名刺交換し、COJからメールをいただくようになりました。2016年1月のワークショップの存在は知っていましたが、その日は仕事で参加できませんでした。実行委員会のメンバーから、8月のプレにお誘いをしてくださったので参加しました。でも、内容が難しくてついていけず、結局わからないまま帰ってきてしまいました。リベンジの気持ちもあり、今回の参加を決めました。

宇治でも、少子高齢化はどんどんと進み、担い手の高齢化も進んでいます。その中で、組織化された団体の支援を行うだけでいいのかという疑問と、その組織化された団体の悩みにも、具体的な解決が見いだせていないこともあり、わたしだけでなく、ほかの職員も悩んでいるところです。そして、事務分掌という枠組みだけに縛られていて、本当に地域福祉を推進することとはなにかに悩んでいました。実際に、職員を育てていくことも役割になりつつあるわたしですが、どうやっていったらいいのかも、まったくわからないままで、自分自身が不安でいっぱいでした。このワークショップを経て、自分の悩み、職員の悩み、地域福祉の課題解決に向けたエネルギーの充実など、そんな一助になればと思って参加しました。8月のプレ以降、微力ながら、実行委員で活動していることもあり、少しでも皆さんの用語についていけるようになりたいと思っていたことも、もちろんあります。

ワークショップに参加した感想は?

2日間、最初は「長いな」と思ったのですが、終わってみると体感では短かったように思います。ただ、体は正直で、すごく頭を使ったことを実証するかのような、帰りの電車では睡魔と空腹でした。同じグループで考え、学んだことを即生かすワークを行い、発表をする。その繰り返しで、次から次へと考え、ワーク、と続くため、1日目はついていくのがやっとでした。特に、1日目の「ストーリー・オブ・セルフ」は、人の前で自分の価値観を出すという、かなりの難題だったように思います。そして、なぜ、自分はそこに考えの力点を置いているのか。改めて問い直す作業でもありました。正直なところ、自分の価値観はつかみきれないまま、1日目が終わってしまい、肝心なところを落としてしまったのではないか、という感覚もありました。そのことも、コーチにフォローしてもらい、2日間を過ごすことができました。

今まで仕事の中で、地域福祉活動者の価値観に触れる場面は、何度かありました。その中で、価値観に触れたことで満足をしていましたが、それが次に結びついていないことを、今回のワークショップで感じました。それは、偶然に拾ってきた相手の価値観であること、戦略をもって聞いていたわけではなかったことなどが原因だと思います。特に、社協では、「地域組織化」を古くから進めてきていますが、「組織化」がゴールではなく、その先の「社会を変えていくこと」を見据えていたのかを確認する機会にもなりました。

また、理論を頭で考えて整理するのではなく、理論を体で覚えていく感覚が、一番新鮮でした。どうしても、研修参加になると、理論は理論で学び、ワークはワークで学びと、切り離されている感覚がありましたが、今回は流れがあり、完結していることで、より深く学ぶことができました。そして、社協職員以外の参加もあり、出会いという面ではもちろんですが、同志が社協職員以外にもいるということで、勇気づけられました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

たくさん違いを感じました。まずは、コーチがグループに一人いること。それも、2日間固定されたコーチなので、このコーチと一緒に進められる安心感がありました。「自転車に乗るような感覚で」というのは、こけてもフォローしてくれる存在がいるからこそ、だと思います。時間を大切にしていること。一般の研修では、グループワークの中で時間が足りなくなると、「もう少し伸ばそうか」というようなことも見受けられますが、それは一切ありませんでした。実際に、私のグループでは、ノームコレクションもしましたし、体感で「時間の大切さ」も味わったと言えます。限られた時間の中で考えるという、徹底したその意識を感じました。

当日のタイムキーパーや環境整備をしてくださった「ロジ」の皆さんがいることで、ワークショップに集中できました。これも他にはない特徴だと思います。これらの条件があるからこそ、グループとしてのまとまり、ともに成長する感覚も生まれてくるのだと思います。 

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

宇治市社協の取組みの中で、生かせそうなところはたくさんあります。自分が直接的にかかわっていることとして、宇治市内の別組織と合同でプロジェクトを立ち上げて、職員全員でかかわっているものがあります。その中で、具体的に、セルフ、アス、ナウを使っていけるのではないかと思っています。実際に、ワークショップで使われていた図表をもとに、プロジェクトの状況の把握を行ったりしてみたところ、現状がわかってきて、どこに力点を置いて展開を考えればいいのかも、見えてきました。

また、コーチングの部分では、どこに課題があるのかを観て、診断、介入、共有、振り返り、フォローと、まさに「自転車に乗るように」を意識することを学びました。これは職員へのアプローチとして取り入れていきたいと考えています。

実行委員としては、春ごろのあつまりで、皆さんとコミュニティ・オーガナイジングを生かした実践を共有していけたらと思います。多くの参加者が、「生かしたい」と思った気持ちが芽生えたと思うので、同志のチャレンジを、同志で共有していくことが必要かと思います。今回学んだことは即実践できることもあると思います。しかし、一緒に参加した職員も言っていましたが、コミュニティ・オーガナイジングは日本の文化の中からはぐくまれているものではないので、今いる自分の組織に、現場に、地域に、そのままあてはめるのではなく、アレンジが必要ではないかと思います。社協職員がどうアレンジをして現場で活用をしていくのかも共有しながら、社協とコミュニティ・オーガナイジングを結び付けていけたらと思います。

木下博史

ワークショップに参加した動機は?

社協ワーカーとして住民主体の地域福祉活動の組織化、またその促進にこだわりを持ちつづけ仕事をしていて、このワークショップでは海外の理論と実践が学べて面白そうと思い参加しました。また呼びかけ人が関西の知っている社協ワーカーで、頑張っている皆さんをみて、折角京都でやるのでと思い立って参加しました。

 ワークショップに参加した感想は?

終わって感じたことは、ついていくのがやっと、全体の進行やグループのコーチ進行と参加者の理解度がまちまちで、成功するためのワークショップではなかったと思います。・・・ですが、講師やコーチが「はじめて自転車に乗るような感じで」との説明で、こけることを臆せず、このペースを大事にしようとの進め方でした。なるほど、ワークショップが進むにつれて、こけながら実践する、そのこと自体がCOの醍醐味でもあるのかもと勝手に感じました。うちの「LOVE∞」チームのみんなもいい感じでこけていました(笑)私は2回もズッこけました。皆さんとの出会いに感謝です。スタッフ、コーチ陣には凄く神経を費やしていただいたことと思います。それが伝わり参加者も真剣にワークショップに臨めました。皆さんすごくいい表情で最後には実践への探求心を呼び起こされたという到達があったと思います。もちろん私自身もそうでした。ありがとうございました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

同じような進め方のワークショップはたくさんあるのですが、単に職場でいかすスキルを学ぶ、自分自身にとってのスキルアップというものではなく、社会を変えていくための実践を意識したもので、その目的意識と参加者自身の内発的意識改革へのこだわりを強く感じました。そこが良かったです。何も社会を変えるためのスキルということだけはなく、学んだことは現場ですぐに役立つもので、このスキルを日頃から意識的に使っていこうと思えました。

 コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

仕事柄、これまでもコミュニティ・オーガナイジングに携わっているのですが、この研修で学んだことをもう少し意識的に実践のなかで盛り込んで行こうと思います。まず「ストリートオブUS」を意識したり、話や文章のなかでセルフ、アス、ナウを上手く使ってみようとか、いろいろと試してみたいと思います。

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