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酒井菜穂子

ワークショップに参加した動機は?

「コミュニティ・オーガナイジング」という言葉に、「コミュニティをオーガナイズするってどういうことだろう?」と惹かれました。中間支援という立場で復興支援・まちづくりに関わる中で、地域にキーパーソンとなる人材はいるのに、そこからの広がりが少ないことを感じていたので、「誰でもリーダーになれる」という言葉が、住民主体のまちづくりに還元できるかもしれないと思い参加しました。

ワークショップに参加した感想

講義と演習が細かい時間設定の中で進み、演習の速さに引きずられるように精一杯ついて行った4日間でした。そのスピード感の中で感覚を掴んでいく事は非常に難しかったのですが、ワークショップを終えて、それぞれのコンテンツが次のステップにつながっていることが「そういうことか!」と、気付く瞬間がありました。

特に、パブリックナラティブはこれまでの自分と向き合うことにもなるので、価値観を掘り下げきれずに思考がストップしてしまう瞬間もありましたが(笑)、最後まで取り組んでみて、価値観を共有してこそアクションにつなげていけるという有効性を感じました。途中で投げ出さなくて本当によかった~。

「真新しい何か」ではなく、これまでやってきたことを体系的に学ぶ中で参加者全体での一体感が生まれるところがCOの魅力だと思います。それは、単にワークショップを通じたたくさんの方々とのつながりが刺激的というだけでなく、ワークショップ後も継続する「輪」になっていると思います。

COを今後の活動にどう活かしたいか?

手法の有効性を感じつつも、まだまだ深めたい部分が多いので、それをワークショップで知り合った仲間と勉強会という形でこれからも一緒に学んで進んでいけたらと思っています。Story of selfは、納得のいくものになるまでもう少し時間がかかりそうですが、コーチングの「良い質問の投げかけ」などは、普段の業務で意識していきたいです。

また、ワークショップの後に、実際の住民の方々との活動からリーダシップチームを仮定し、陸前高田でのオーガナイジングキャンペーン実施に向けた戦術(関係構築戦略、キャンペーン戦術)を作る機会をいただきました。実践できるかどうかは未定ですが、「COの手法で何かをやりましょう」という意気込んだものではなく、「実はやっていることはこれなんだよ」と、自然な形で住民の方々に共有し広めていければと思っています。

浅見直輝

ワークショップに参加した動機は?

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不登校という問題に対して、「当事者」と「当事者以外」1人1人の持つ力を引き出し、「社会共同体」としてタックルしていく仕組みをつくるため

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マイノリティな社会課題への活動でキーパーソンとなるのは、「当事者」。だからこそ、まずは当事者自身が本来持つ可能性を引き出し、より多くの当事者が自ら新たな価値を生み出して行く仕組みが必要です。
ただ、当事者だけでタックルしていくにはやはり力が足りません。課題を根底から解決していくためには、いかに「当事者以外」を巻き込むかが重要です。
そして両者の力を引き出し、活動をより継続的かつ強烈に広げていく戦略のヒントを得る為にワークショップへ参加しました。

ワークショップに参加した感想

ワークショップでの2日間を通じた参加メンバーの変化こそが、まさにコミュニティオーガナイジング(CO)の体現だなと感じました。
2014新春WSの参加者は約25名。
WS開始当初は、それぞれが互いに異なる参加目的を持っており、そしてそれぞれがCOについての知識を持っていない状況だったため、全員の見ている方向がバラバラでした。しかし、互いの人生経験を共有したり(story of SELF)、互いがWSで感じている不安を吐き出したり(story of US)、共に同じ課題意識を持ってワークをこなしていく(story of NOW)中で、自然と全員の一体感が生まれていました。
 実際上記のような状況は他のセミナーでも起きる事かもしれません。
ただ、「CO」という体系化された戦略を、それを学ぶ過程を通して実際に体感出来る事は、COJだからこそ積める貴重な経験だと思います。

COを今後の活動にどう活かしたいか?

正直に述べますが、COワークショップでの学びの量は膨大過ぎて、全てを実践する事はかなり難しいと思います。教材のボリュームを目で見て頂ければ、その膨大さを感じて頂けると思います。
 なので、個人的には
①    特定の学びに絞って実践する
②    それ以外の学びは、実際の活動において気になった時に教材を辞書的に活用する
の2点を心がけています。
①の絞り方についてですが、僕はワークショップ全日程終了後に“一番心に印象強く残っている学び”を選びました。全てのメモ書きや教材内容を覚えていては一生あっても足りませんし、自分の心に突き刺さっている=自身の血肉にしやすい学びを選び取る事が効果的だと思います。
具体的な活かし方として、特に「不登校と関係のない人」に対していかに「story of US」を語り、より広く社会を巻き込んでいくかを模索しています。

安谷屋貴子

ワークショップに参加した動機は?

復興リーダー会議第三期メンバーとして会議に出席したら、COの手法を取り入れた内容だったためで、完全に偶然でした。

同会議への参加動機は、福島県で復興支援関連業務に就いていますが、複雑で前例のない案件と向かい合っているとよく「木を見て森を見ず」の状況に陥ります。そのため、自分自身やチームの取組みが、福島県だけではなくもっと広い視点で見たときにどう捉えられるものなのか、今やっていることが状況にマッチしているのかどうかなどを、客観的に判断できる手段を得たいと考えたからでした。

また、東北3県や首都圏で東日本大震災からの復興に関わっている様々な方が参加される会議なので、同じ思いを持ち今後連携して何かに取り組める仲間に出会えるのではないかという期待も持って参加しました。

ワークショップに参加した感想

事前にいただいていた資料を読んでもよくわからず、実際にワークショップが始まっても、テキストに連動しているのか、そのテキストの今どの部分を説明されているのか把握できず、正直ストレスがかかるスタートでした(笑)

でも、ワークショップの最初のチャレンジである「story of self」を語るワークが、もともと自分について話すことが好きだった私にはたのしく、同時に同じグループのメンバーについて理解することができ、その先に自分自身の業務に必要な手法だというのが見えてきて、「COをもっと知りたい!」と思わせてくれました。

また、関係構築や戦略を作るワークショップを通して、限られた時間の中での信頼関係構築の方法、事業を進捗させるためにはタイムスケジュールと達成したかどうか判断できる目標の立て方が有効だということなどを学び、すぐに普段の業務に取り入れました。中でも印象的だったのは「資源」という捉え方です。特に「時間」は誰もが持つ資源で、だからこそ相手の時間を無駄にしない工夫、意識が欠かせないのだと、常に時間に追われ続けるワークショップによって骨の髄まで沁みました(笑)

COを今後の活動にどう活かしたいか?

現在、福島県の基礎自治体において仕事に就いていますが、私自身は「ヨソモノ」です。そのヨソモノがなぜ今、ここで、この仕事に就いているのか、それを話すことは多くの場面で求められます。それによって相手の理解や共感を得、一緒に何かに取り組むことがスタートするので重要なポイントなのですが、ここに、パブリックナラティブを語る手法を活用していけると思っています。

また、9人のチームのリーダーとして、チーム構築、事業進捗管理、あらゆる場面にワークショップでの学びを既に取り入れています。時間の捉え方は既に述べましたが、他にも役割分担の有効性や、その役割を決める際に「伸ばしたいスキル」や「他者から見た自分の得意分野」という視点を入れると前向きに取り組めることなどです。

この手法によってアメリカでオバマ大統領が登場したり、モンゴメリーで黒人差別が撤廃されたりと、大きな成果を求めるものならすぐに自分には必要ないと思いがちですが、目の前の仕事や使命感を持って取り組んでいるどんなことにも取り入れられる手法であることを、多くの方に知っていただきたいです。

Organizing Planner-オーガナイザー手帳

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 コミュニティ・オーガナイジングWSを受講し、「さあ、実践だ!」という時に、一人で一歩踏み出すのは勇気のいることです。そこで、COを実践する人の助けになるツールとして開発したのが「Organizing Planner-オーガナイザー手帳」です。

 自分なりのビジョンを描いて、共に立ち上がる仲間を探し出す「関係構築」のプロセスで必携の手帳になっています。チームを立ち上げ、戦略プランをたてる際にも、手帳のなかのガイドが参考になるはずです。手帳に書き留めたチームの戦略プランは、迷った時の道しるべになるでしょう。さまざまなミーティングや集会で語るストーリーを準備するページも役に立つはずです。

 さあ、あなたも、「Organizing Planner-オーガナイザー手帳」を携えて、一歩踏み出しましょう!

 「Organizing Planner-オーガナイザー手帳」は今後さらに改良を加えていく予定ですので、お気づきの点があれば、ぜひ、COJにご連絡ください。

■ダウンロード■
こちらからダウンロードしてご活用ください。

【7月11日・12日外部団体主催】第2回福祉関係者向けコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

7月11日・12日に一般社団法人ユニバーサル志縁社会創造センター主催で福祉関係者の皆さまを対象に住民主体の福祉のまちづくりを進めるためのスキルを学ぶコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ(二日間)を下記の通り開催する運びとなりました。

社会的孤立や制度の狭間問題等への対処が課題になるなか、地域での人と人との結び付きを再構築することで、解決の道を見出だそうとする試みが各地で進められているところです。

そこで、どのようにすれば、地域での取り組みを住民主体で、しかも力強く推進していくことができるのか、その手法を講義、グループ演習をとおして学んでいきます。内容は、主としてワーカー・住民・当事者のリーダーシップの養成の仕方、組織作りの進め方、戦略の練り方、人をやる気にさせるストーリーの活用法などです。

講義等はNPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパンが協力し提供いたします。

第1回福祉関係者向けワークショップの報告レポート
http://communityorganizing.jp/workshop/report/cow-36/

特別対談:勝部麗子さんの実践とコミュニティ・オーガナイジングの接点を探る
http://communityorganizing.jp/ganz_katsube/

<日程>
2015 年 7 月 11 日(土)、12日(日)
両日とも 9:00-19:30 を予定(プログラムの都合上多少変更がある場合がございますのでご了承ください。)

<会場>
東洋大学白山キャンパス(〒112-8606 東京都文京区白山5−28−20)

<参加費>
一般 4 万円
主催団体関係者(会員団体、理事団体等) 3万円
特別支援制度利用者 1万円
※特別支援奨励金制度とは、ワークショップの受講後にご自身が関与しているコミュニティにおいてコミュニティ・オーガナイジングの実践を推進することを計画している受講者の方の受講料を減免する制度です。希望者は下記ページより申し込みください。
https://docs.google.com/forms/d/1GJOPfi_8Nb52YkL0K4ZIyi3-kZOWUDHzjZQ8ATwyay8/viewform

<対象・参加条件>
社会福祉関係者(生活支援、生活困窮者対策等に取り組む方等)で 2 日間の全プログラム参加が可能な方
*社会福祉関係の方でない場合はお断りさせていただきます。

<申込ページ>
ご参加を希望される方は、下記URLから参加申し込みの方をよろしくお願いいたします。
http://peatix.com/event/84028/view
(第二次募集期間)
6月15日まで(先着順)

皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

藤岡 聡子

ワークショップに参加した動機は?

自身のリーダーシップのあり方が、出産を機に変化してきたことを感じていました。
自分の能力だけを伸ばしていくことに重きを置き組織を引っ張っていくスタイルよりも、メンバーを育成し、メンバーがさらに人を育てていく組織への思考の転換には、スノーフレーク型の考えを自分に取り入れたいと思ったからです。
また、普段出会えない多様なコミュニティに属するひと達との交流も楽しみでしたね。

ワークショップに参加した感想

めまぐるしく、自分の中に突風が突き抜けていった感覚が一番近かったですね。
自身を語ること、意図を持って関係構築をすること、キャンペーンを立ち上げ戦略を練ること。今までは肌感覚でなんとなく行なってきたものが、体系化されたメソッドを学ぶことで、深く、そして突風のように自分の中に刻まれた2日間でした。
学んだことを人に伝えることが一番の学びになると、その場で「コーチ」としてもCOJに関わり続けることを即決し、日々仲間と連絡を取り合いながら実践を繰り返しています。COとの出会い、そして人との出会いは、学び続けられるという素晴らしい機会を与えてくれました。

COを今後の活動にどう活かしたいか?

「おやこ暮らし大学」という、育児真っ最中の親とこどもが、ともに通える保育付きの学び舎を運営しています。扱うテーマは、政治や食、エネルギーなど暮らしに関わるものについてですので、逆にいうと実践につながりやすい一面があります。
それには、自分を語り、関係構築を通してメンバーを集め、小さくも意味のあるムーブメントを起こしていけるという確信を得ながら学んでいくことが不可欠です。
わたし自身もコーチとして学びながら現場で実践し、育児真っ最中だからこそ気付く親の疑問・課題意識に焦点を当て、世の中の「父親・母親」に対する印象を真っ向から塗り替えていくように取り組んでいます。

佐藤 美代子

ワークショップに参加した動機は?

自分が代表を務める団体の運営、他団体との協働、被災地域の住民(特に妊婦・乳幼児を持つ母親という、災害弱者と呼ばれる人々)を活動に巻き込む方法が考えても分からず、悩んでいた時期で、参加を決めた。また信頼している人に勧められたワークショップだったので、決定打になった。

ワークショップに参加した感想

最初は自分たちには合わないし、実践にどうつながるかが分からなかった。また、他のメンバーも自分たちと違うと感じた。しかし、時間を細かく区切られ、妙な充実感と、同じチームメンバーと価値観が共有でき、最終的には自分の団体でcoを実践したいと思うようになった。

COを今後の活動にどう活かしたいか?

現時点でも、コーチングを受けながら、メンバーと関係構築から始まり、最終的な戦略まで作ろうと思っている。また、コーチの経験を経て、初めて会う人と関係構築の手法で、素晴らしい出会いになっている。個人でも使用できる手法だと感じ初めているので、活用を進めたい。

 

マーシャル・ガンツ博士「コミュニティ・オーガナイジング」シンポジウム2014

2014年12月20日、慶應義塾大学G−SECセミナールームにて、ハーバード大学マーシャルガンツ博士による「コミュニティ・オーガナイジング」シンポジウム2014を開催し、パブリック・ナラティブについて学びました。

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パブリック・ナラティブとは、自分自身が感じる大切な心の声を見つけ、他者との関係性を考え、行動につなぐ想いを語ることで、より多くの人たちの共感を集め、変化を起こす具体的な動きへと促すものです。
これまでコミュニティ・オーガナイジングに携わっており、更にガンツ博士から深く学びたい方、知人の紹介やFBのイベント案内等から、今回初めてコミュニティ・オーガナイジングに触れる方など、全国から様々な方、約80名にお集まり頂きました。

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今回のシンポジウムでは、より心をオープンにしていただける環境を作るべく、床にシートを引き、靴を脱いで、床に座る形式を取りました。
講義が進み、共に時間を過ごすにつれ、会場の雰囲気も一体となっていき、様々な印象的なパブリック・ナラティブが発表されました。

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ガンツ博士によるパブリックナラティブ講義に続き、シンポジウム後半では、スペシャルゲストとして為末大氏をお招きし、ガンツ博士との対談を行いました。

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今回ご参加頂いた方からは、
「自分のこれまでの生き方や決定を振り返ることが出来た」、
「意外と自分自身の事は分かっておらず、人からのフィードバックの大事さが分かった」
等のコメントを頂きました。

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参加者の皆様にとって、今回のシンポジウムが、それぞれの場所で、自身の想いを語り、変化を起こしていくきっかけになればと考えております。

レポート:横川愛

参考:

当日のプログラム

1)コミュニティ・オーガナイジングの紹介・・・鎌田華乃子
2)パブリック・ナラティブの解説・・・マーシャル・ガンツ博士
3)パブリック・ナラティブの披露・・・COJメンバー
4)パブリック・ナラティブの披露・・・東北の学生
5)パブリック・ナラティブの特別即興ワークショップ・・・マーシャル・ガンツ博士
6)パブリック・ナラティブ発表者とのダイアログ
7)パネルディスカッション・・・マーシャル・ガンツ博士、為末大氏、鎌田華乃子ほか

コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ IN いわて

2015年2月14日~15日岩手県立福祉の里センター(岩手県大船渡市)、2月28日~3月1日あえりあ遠野(岩手県遠野市)にて、公益財団法人日本財団の助成をいただき、NPO法人いわて連携復興センター及び一般社団法人ユニバーサル志縁社会創造センターの協力の下、「2014年度コミュニティ・オーガナイジング・ワーク ショップ IN いわて」を開催しました。
 
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2011年の東日本大震災から4年が経過しようとしている中でも、様々な活動に取り組まれている東北の社会起業家・NPOリーダー・弁護士など22名に参加いただきました。
 
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参加された方は、普段の活動に行き詰まりを感じ、その解決手法や自らのスキルアップを求め、そして、同じく活動に取り組んでいる人との繋がりを求めていらっしゃいました。
なお、本ワークショップのコーチのほとんどは、同じく東北で活動されているリーダー達でした。
 
ワークショップは、真剣な中にも暖かみのある雰囲気で進みました。
講義中やグループワークのときはもちろん、僅かの休憩時間の間にも、普段の活動について情報交換したり、コーチに積極的に質問をしたりする姿が目立ちました。
真剣に議論してつくりあげたキャンペーンの多くは、被災地の希望となっている若者世代のエンパワーメントを目指すものが多く、被災地の今とこれからについて熱い意見が交わされました。
 
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最後のパブリック・ナラティブでは、
「一歩踏み出して行動することは苦しいし怖いけれども、踏み出すことで仲間が増えた。もっと踏み出してみたい。」
「ワークショップに参加し、地域をよくしたいと真剣に思っている人がこんなにもいることを知りました。このスキルを活かして地域をよくしていくキャンペーンをしましょう」
「沿岸部には疲れた人がたくさんいます。その疲れた人が倒れてしまう前に話しかけたいと思います」
「みんなすごい疲れている。自分も疲れている部分がある。余裕のない中で人の為にとやってもいい活動ができない。みんなでみんなを支え合う仕組み、関係作りをしたい。」
と、共に立ち上がることへのストーリーが多く語られました。
 
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最後に、参加者からは
「脳みそが耳から出そうなぐらい頭を使いました。これ凄いです。自分の深いところに入れました。」
地域をよくしたいと思っている人がこんなにもいることを知りました」
「いままでは、私はこう思う、これは今やらないといけない、だから協力してだった。共感を求めていなかった。この大切さを学べたのが大きい」
「なぜ、今の自分があるのか再確認させてくれた」
「自分から見た人生、景色、行動を促す勇気になる」
といったコメントを頂きました。
 
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ワークショップ終了直後から、参加者やコーチの間で振返り学びを深めるための集まりの話が出てきています。
実施後寄せられたアンケートのうち、93%が「コミュニティ・オーガナイジングを普段の活動に使いたい」、57%が「とても使いたい」と回答されています。
今後、参加者同士が繋がり、被災地のコミュニティ再生に繋がるキャンペーンの実践が期待されます。
 
レポート:小口幸人(サブヘッドコーチ)

古賀 和子

ワークショップに参加した動機は?

私はNPOのスタッフです。仕事の一つに西都原古墳群の中に建つ宮崎県立西都原考古博物館の運営支援としてボランティアコーディネーターの仕事もしています。
コーディネイト業務は、ガイドを希望するお客様とボランティアガイドさんとのマッチングをする仕事だけでなく、博物館に勤務する県職員とボランティアガイドとNPOの3者のベクトルを調整することや、市町村関連団体との連携を強化する事など多岐に渡るコーディネイトが要求されます。
しかし現実は、思ったように進みません。それぞれのコミュニケーションがうまくとれずにいる事で、3者のそれぞれの思惑や立場での発言に終始し、同じ目標に向かっているはずが、互いに何に取り組みたいと思っているのか?さえ解らず、腹を割って話せない状況が、時として出現します。
ここ5年ほど、なぜ理解してもらえないのか?伝え方が下手なのか?組む相手が悪いのか?試行錯誤が続いています。解決策がみえない状況も度々です。その中で、西都原古墳群を世界遺産にという動きを宮崎県は始めました。今、この問題をどうにかしないと型だけに終わり実が付いてこないと感じます。そのような気持ちの時に、COJワークショップが有ることを(一社)ユニバーサル志縁社会創造センターでの総会会場で聞き、解決する方法がここに有ればと思い参加しました。

ワークショップに参加した感想・COを今後の活動にどう活かしたいか?

一参加者としてたくさんの資料を事前に渡され、何も分からず参加しました。初日、いきなり苦手感から始まりました。それは「コーチング」。話すことより聞くことのむずかしさに直面。WHY!WHY!を繰り返され、頭を抱え込んでしまう場面が多々あり。2日目突入しても出来ない感、未消化でおわりました。最終日、参加者がそれぞれ感動的なナラティブを語る場面になりました。皆が真剣に耳を傾け拍手を送り教室全体の一体感には驚きで鳥肌がたちました。短時間で作り上げるガンツメソッドの凄さと魅力をここで感じました。
先日、サブコーチとしてマーシャル・ガンツ博士によるワークショップに参加できたことで、今までにない深い学びになりました。博士の持つ様々な引き出しにより、一つ一つ重要な点を押さえていく事で、これが戦術なのか!と深く考えた時間も有り、ガンツ博士のCOなのだと改めて体感出来ました。
このメソッドを作り上げるコーチの役目も良く理解できたことは大きな学びとなりました。コーチの力量が、ワークを成功に進める上で大きなキーワードになること、コーチのセンスが問われることを感じます。
このワークショップのメソッドは、私が求める活動を広げるための理論だ!と思います。この理論をNPOの活動をしている九州の仲間に広める、個々の組織を強くする、思いから動きに変える為にも、人材養成の活動として広めていきたいと考えます。