コミュニティ・オーガナイジング活用事例

コミュニティ・オーガナイジングを活用して社会を変えている事例をご紹介。

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1985年当時、マサチューセッツ州のボストン郊外にあるロクスベリーは都市政策の誤りにより、ゴミが不法投棄され、また住民もどんどん離れてしまい荒廃していました。そこへロクスベリーのDudley Street(ダドリー・ストリート)に住むアフリカン・アメリカン、ラティーノ、白人、ヨーロッパ系住民が団結し、町を復活させようとします。

最初は少数の住民が立ち上がり、ゴミの不法投棄の問題を解決しようとしました。まず、自分達で廃棄物を取り除き、綺麗に清掃を行ない、新たな廃棄物が捨てられないよう住民達で工夫を行ないました。

住民たちは、市主導の再開発に対しても立ち上がりました。団結して市に反対の意を示し、コミュニティ・デザイナーと協力して計画を作り、市から計画の主導権を住民達に移す事に成功したのです。これにより計画立案から実施まで、住民達が主体となって進めていきました。また、ユースチームも立ち上がり、中学・高校生達が地域社会問題の改善にも積極的に取り組みました。

この活動はDudley Street Neighbourhood Initiative(ダドリー通り近隣イニシアチブ)として現在も継続しており、近隣学校の改善など、地域社会の繋がりを強め、地域を良くする取り組みを行なっています。

ドキュメンタリー映画にもなっています。ご興味ある方は、こちらもご覧ください。『Hodling Ground

マーシャル・ガンツ博士の白熱教室 COJワークショップ参加者コミュニティ・キックオフイベント

2014年12月22日(日曜日)、東洋大学の白山キャンパスにて「マーシャル・ガンツ博士の白熱教室」を開催しました。これはガンツ先生の来日に併せて企画・開催された一連のプログラムの最後をかざるものです。
 
当日は約40名が参加。このイベントは過去にCOJの何かしらのWSに参加したことがある方に参加を限定したものでした。WS参加後に自身の地域に戻り、オーガナイジングを実践している(もしくはしようとしている)方に実際の事例を発表してもらい、それを参加者間でコーチングし合うという内容です。
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個人加盟の労働組合、茨城県北部の大学生、相模原市の地域活性化、静岡市三保地区の若者、豊島区に住む子供たち、という非常に多様性のある実践事例の発表が行われました。またそれらがよりオーガナイジングになる為にチームで分かれて積極的なコーチングが展開されました。
※通常のWSで行われ戦略Ⅰ・Ⅱを更に実践的にしたもので、この日の為にガンツ先生がオリジナルで考えて頂いた内容でした。

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参加者からは、「学べば学ぶほど気付きが増えていきます。継続的に学びます。自転車に乗り続けます!」「学びのプロセスに招待されたことに感謝します。ガンツ先生の講義には大満足です。」「とても素直で実践に基づいた学びを得ることができました。オーガナイザーになると心が折れそうになるときもあります。しかし今日は具体的な手法と考え方と仲間を得ることができました困った時はガンツ先生のお話を振り返り笑顔を思い出し自分たちの同志たちととことん話したいと思います。」といった声が寄せられました。

日本の地域各地でCOの実践が進むことを期待しています。COJが伴走者として、色々なプロジェクトを支援していきます(これは主にソリューション事業部が計画・実行予定)。20141221_hakunetsu1  

パブリック・ナラティブ・ワークショップ、ガンツ博士講演会 in 京都

2014年12月16日と17日、京都にて、アメリカより来日中のガンツ博士によるパブリック・ナラティブ・ワークショップ(@impact HUB Kyoto)とガンツ博士講演会「新しいムーブメントの起こし方」(@KYOCA(京果会館3F))を開催しました。
 
パブリック・ナラティブ・ワークショップ(12月16日、17日)には、京都市未来まちづくり100人委員会の関係者など京都で社会活動を行う方々28名にご参加いただきました。
 
講演会「新しいムーブメントの起こし方」(12月17日)には、京都で社会活動を行う方々104名にご参加いただきました。
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ガンツ博士来日記念2014年コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ

2014年12月12~14日、公益財団法人日本財団本社ビル(東京都虎ノ門)にて、アメリカ合衆国大使館の助成をいただき、アメリカからマーシャル・ガンツ博士を迎え「2014年度ガンツ博士来日記念コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」を開催いたしました。
 
コミュニティオーガナイジングを実践していく上で、チームで学ぶことが望ましいため、6つの組織(Change.org、Bridge for Fukushima、チームTOHOKU、Peace Winds Japan、 慶應大学未来創造塾、生活クラブ風の村、パルシステム静岡)から32名に参加頂きました。参加された皆さんは、東北の被災地復興から国際的な災害対応支援まで社会の理不尽な状況を解決しようと取り組んでおり、どう問題を抱えた人たちが自ら問題に取り組み、解決に向かえるオーガナイジング・プロジェクトが出来るか熱い議論を交わしていました。
 
ばらばら6つの組織が集まった中で開催されたため、パブリックナラティブの一つの要素、ストーリー・オブ・アスをこのワークショップ参加者で作るのは難しいことに思えました。しかしワークショップ中に起きた困難、共有された経験を語る事で、参加者の一体感を高めるようなストーリーが沢山出てきました。
 
ワークショップで考え出されたプロジェクトはいずれも各組織が取り組みたいと考えていた課題を、人々をオーガナイジングしてどう解決するかというものでした。東北の高校生のマイプロジェクトを応援する沢山の大人たちを育て合うプロジェクト、フィリピンで学校教育に地域ぐるみで災害教育を取り入れるプロジェクト、地域バスを市民の力で運行するプロジェクトなど問題解決に人々と共に取り組むプロジェクトが生まれました。
 
以下は参加者アンケートからの抜粋です。

「お疲れ様でした。コーチの皆様、通訳の皆様、本当にご苦労さまでした。感謝、感謝、の3日間でした。」「三日間本当に学びが多くて、楽しい時間でした。ありがとうございました!」「本当に、すべてが素晴らしかったです!コーチやトレーナーのみなさんの情熱とスキルに感動しました。参加されているみなさんの若さと熱意にも頼もしさを感じました。新しい世界がひらけました。ありがとうございました!参加して本当に良かったです。皆さんと同じようにはできないかもしれませんが、周りにこのスノーフレイクを広げていきたいです!!」

今後は各参加組織がオーガナイジングを実践するサポートをCOJとして実施できればと考えています。
 

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