ワークショップに参加した動機は?
わたしの参加した動機は2点あります。1点には、
ワークショップに参加した感想は?
研修が開始してから1時間も経たないうちに、嫌というほど自分のこれまでの活動のマズいところが浮き彫りになってきて、デトックス効果は抜群でした。特に、自分の活動に足りない部分は感情に訴えかける部分、つまりナラティブの部分であると思いこんでいましたが、戦略部分でも関係者の分析やゴールの設定など、いくつもの足りない部分を認識することができました。
中盤からはグループに分かれて、そのグループの中の誰かのテーマを取り上げて具体的に戦略を考えるというワークショップを行いました。わたしのテーマが取り上げられたわけではなかったため、これまで自分があまり深く考えてこなかった問題に対して、そしてそもそもこれまで経験のないCOを用いた戦略策定やアクションの設計を行うという取り組みは二重の苦しみがありました。
しかしながら、具体的なテーマを用いて一連の作業を行ってみることで、より詳細にCOの考え方を理解することができたように思います。また、扱っている中身や対象者は異なるにしても、より深い価値観の話になってくると共通する部分が生まれてくるという気付きもありました。具体的には、わたしたちのチームが対象としたのは「両親共働きで孤独な新宿区の小学生」であり、わたしの問題意識にある「待機児童」とは異なるわけですが、「社会の仕組みや価値観で抑圧されている人」という意味では共通するのです。
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
これまで経験したワークショップとの大きな違いは「濃密さ」で、これには2つの意味があります。1点には時間的な意味で、土日両日、朝9時から19時半までみっちりと研修(しかもタスクや発言の際には常にタイマーで縛られる過密スケジュール)、その後に懇親会というこれまで経験したことのないハード過ぎる内容でした(また、家庭を持つ身としてはパートナーにワンオペ育児を2日続けて依頼することになるので事前の調整も必要でした)。疲労感は翌日の仕事に差し支えるくらい半端ないですが、この短期間で集中して行うからこそのワークショップに対しての高揚感や勢い、そして達成感もあったように思います。
もう1点は、コーチの配置という意味で、6人のグループにコーチが2〜3人付くという非常に贅沢な体制でした。ワークショップで各タスクを進める際にグループのメンバだけではその意図や進め方がよく分からない場合も多々ありましたが、そのたびにすぐに助けを乞うことができました。また、発言した際には常にその直後にコーチからの問いかけやフィードバックが得られるので、言いっぱなしで終わるのではなくすぐに軌道修正できたのはありがたかったです。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
まずは、この研修の振り返りとして自身の活動を題材としてガイドブックを見返しながら一連の作業をやってみています。今まで気付くことのなかった足りない部分を補った上で、設定したゴールに向けてアクションをしていくというのが目下のチャレンジです。
また、すでにCOの手法を取り入れている「みらい子育て全国ネットワーク」のメンバとしては、これまでの活動内容や関係者分析などを振り返ることで、さらにこの活動が多くの関係者を巻き込み、より多くのことを成し遂げられるよう、今後も貢献していきたいと思います。
さらに、COの「市民の力で自分たちの社会を変えていく」という考え方は、本業であるNPOの仕事にも活かすことができるようにも思われました。わたしが所属している認定NPO法人フローレンスは「親子の笑顔をさまたげる社会問題の解決」をミッションに掲げています。社会課題の解決には現行の制度を司る行政だったり、活動資金を提供してくれる寄付者だったりとの関係構築が不可欠ですので、こちらへの活用も模索していきたいと考えています。