ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #98 facebook twitter
加藤悠二
一般社団法人Change.org Japan

ワークショップに参加した動機は?

職場での研修の一環として参加しました。先輩メンバー3名は全員が過去に受講しており、「とにかく大変だけど! とにかく良いから!! とにかく参加してきて!!!」としか教えてくれず、なにがなにやら… 「インターネット署名を集めるサイト」での「署名を立ち上げた人をサポートする業務」において、「コミュニティ・オーガナイジング」という概念が役に立つのかしらん? 広い意味では署名サイトも「コミュニティ」とは言えそうだけれども、直球で役に立つものなのかしらん ? と、期待と不安、半信半疑、という気持ちで参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

思っていた以上に、直球で、「署名を立ち上げた人をサポートする業務」に役に立つ内容だと思いました。Change.orgに入って半年、「ものすごく大事な問題なのに、なんでこの署名はなかなか賛同者数が伸びないんだろう?」と思うことが少なからずありましたが、署名活動を「賛同する人=コミュニティのメンバーを集める活動」としてとらえることで、コミュニティ・オーガナイジングの手法が導入できると感じました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

関心が全く異なる分野で活動している人たちが、唐突に6人でグループを組まされるところ。今回のグループメンバーは、「社会をよくしたいと思っている」といった意識は共通していますし、お互いの活動内容を聞いたら「ああ、それは素晴らしい! 社会にとって必要な活動ですよね!!」と素直に思える方々でしたが、「それじゃあ一緒に新しい活動を立ち上げましょう!!」とはまずならないくらいに分野が異なる者同士。これまで参加してきたワークショップは「LGBT」「HIV・エイズ」など、共通するテーマを持った者同士が集まるものでしたが、こんなにもテーマがバラバラな者同士でグループを組まされることは、まずありませんでした。
2日間をかけて自分たちの問題意識や活動のゴールをストーリー化し、最終的にはひとつのアクションプランを組み上げるまでに至る… ワークショップの最中は時間に追われて無我夢中でしたが、今振り返ってみると、「バラバラの6人」が、あだにーコーチをはじめとするCOJメンバーの伴走のもと、「ひとつのコミュニティ」になっていく過程をリアルタイムに体験できたのが、あのワークショップの2日間だったのでは? と思います。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

Change.orgの仕事にももちろん活かせると思っていますが、個人でお引き受けしている、ゲイであることをオープンにしての講演・研修講師活動にも活かしていきたいです。
これまでゲイだとカミングアウトをするときには、「自分がしたいから」また「余計な嘘をつかないでコミュニケーションがとれる方が大事だと思うから」という前向きな気持ちがある一方で、「多様性が当たり前ではない社会があるせいで、『カミングアウトをする』という負担を押し付けられている」と怒り、憤る気持ちもまた、少なからず持ってきました。「カミングアウトして立場を明らかにしないと、知識もうまく伝えることができないのは、講師としての未熟さや、コンテンツの組み立て方が悪いからなのだろうか?」「カミングアウトをすることで同情を引くようなやり口になってしまっているのではないか?」といった、自分自身への疑念もありました。
こうしたマイナスの感情もきちんと引き受け、自分のストーリーとして語ること。そのうえで、「個々の研修でのゴール」「研修を受けた人たちが次に向かうべきゴール」をしっかりと描きだし、参加してくれた方々と共有していくこと。講師として自分が行うべきことが非常に明確になりましたし、また、カミングアウトをすることのストレスも低減させていけるはず! と考えています。