ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #151 facebook twitter
上野瑛子
マルイグループユニオン

ワークショップに参加した動機は?

今年の春、「コミュニティ・オーガナイジング ほしい未来をみんなで創る5つのステップ」を読み、ふつうの人たちが力を合わせて社会を変えるということにとても共感したのが一番の動機です。

 私は労働組合の専従として働いています。労働組合は、働く人たちが自分たちのために、自分たちでつくり、活動する組織です。

「自分たちの想いを起点とし、みんなで協力することで課題の解決やよりよい姿を実現する」というコミュニティ・オーガナイジングの考え方は、まさに私が日々取り組んでいる活動の原点と重なるのではないか?と感じました。

本を読んで「これだ!」と思ったものの、すぐに実践ができるかというとなかなか難しいですよね。それは自分でも分かっていましたので、書籍を読んですぐにワークショップのウエイトリストに登録しました。

コミュニティ・オーガナイジングを実際にやってみる場に飛び込むことで、自分の仕事の中で使えるようになりたい。そんな思いで参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

終わって最初に感じたのは「オーガナイズって難しい!」ということです。

ワークショップでは、異なる動機・課題設定を持ったメンバーが集い、初めましての状態でCOに取り組みます。

それぞれの想いがあるからこそ簡単にひとつのテーマにまとまらない難しさもありましたが、そもそも“共有できる価値観”を軸に人々がチームになることや、そのチームの熱量・活動を維持していくことはそんなに簡単ではないのだ、ということを再認識できました。

利害や強制力のない関係性だからこそ“共有できる価値観や想い”で結びつかなければ、変化を起こせるほどのパワーにはならないし、逆に言えば、利害関係がないからこそ結びついた時に大きなパワーが発揮できるのだと思います。

実際にストーリー・オブ・セルフやストーリー・オブ・アスを考えてみて、相手と自分を結び合わせるためには、自分の価値観をいかに豊かに、真実を持って語れるかが重要だと痛感しました。

労働組合というのは、ある意味すでにオーガナイズ(組織化)されていますが、その中で「自分が活動する当事者だ」と思っている人は、それほど多くないと感じます。

コミュニティ・オーガナイジングが実践できたら、労働組合という組織がもっと活性化し、血の通ったチームにすることができるのではないかと感じました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

一番違うなと感じたのは、コーチの介入が早いことです。今まで私が経験してきたワークショップでは、必ずしもワークが上手くいっていなくても、コーチは参加者自身がそれに気づくのを待ったり、他の参加者が関わってワークが進むことを見守るスタンスも多くありました。 

COのワークショップでは、冒頭のコーチングの実践から少しでも横道に逸れそうになったり、参加者が戸惑ったりするとコーチの支援(介入)が入ったので、最初は戸惑いました(笑)。
あとは時間に厳しい!ZOOMのタイマー音が嫌いになりそうでした(笑) 

ただ、終わってみると、それは2日間という短い時間の中で、参加者に「こうすればできるんだ!」という感覚を少しでも多く持ち帰ってもらうためのリードだったのだと感じています。

2日目の最後に「パブリック・ナラティブ」(「ストーリー・オブ・セルフ」「ストーリー・オブ・アス」「ストーリー・オブ・ナウ」をつなげたもの)をみんなの前で語る機会を頂きましたが、1日目と2日目で全く違うストーリーが自分の中から出てきたことにとても驚きました
ここまで短時間で自分の変化が分かるワークショップは初めてでした。

それも、コミュニティ・オーガナイジングの実践をコーチがリードし、各ステップをしっかり参加者一人ひとりに体感させてくれたからだと思います。

コーチの皆さんの熱量や連携プレーの素晴らしさを見ていて「これがコミュニティ・オーガナイジングによって創られたチームの姿なんだ」とも感じました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

当初の目的通りにはなりますが、やはり「ふつうの人々(私たち)の力で、組織や社会を変えていく」ことを仕事の中で実践していきたいです。

今回、同じ組織からもう一人ワークショップに参加したメンバーがいて、この間一緒に振り返り会をしました。自分たちの活動にどうCOを組み込んでいけるか、2人で考えながらトライアンドエラーしていきたいです。

あとは、日ごろのチームビルディングに取り入れていきたいですね。ワークショップで最初にやった「どんなチームでありたいか」「そのためにどうするか」というノームづくりは、職場のチームでもぜひやってみたいと思いました。

息子や娘との間でも、ストーリー・オブ・アスやストーリー・オブ・セルフは使えそう!

コミュニティ・オーガナイジングのフルパッケージを意識しすぎず、パーツパーツでとにかく使ってみる2日間で体感したことを忘れないうちに、自分の仕事や日ごろのふるまいに取り入れていきたいです。