ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #136 facebook twitter
田中美穂
市議会議員

ワークショップに参加した動機は?

コミュニティオーガナイジングの本を読んだり、SNSで市民運動や組織活動をつくっていく方法として評価されているのを見たりして興味をもったのが最初のきっかけでした。

興味はありながら、ワークショップ募集を知っても何回か見送っていました。この1、2年に、自分の所属する組織をもっとより良いものにしたい、一緒に活動する人を増やすためにはどうしたらいいんだろうと行き詰まりもありました。

また、自分の住んでいる地域で「包括的性教育」を広めたいと思いながら何も動けていないもやもやも抱えていました。今回は、募集のお知らせを見た時に、「まさに今の自分に必要なことだ!」と思い申し込みました。

ワークショップに参加した感想は?

まず、安くはない受講費を払って、社会を変えるための、それも自分の1人の力でなくみんなで変えていこうと学ぶ人たちがこんなに集まっていることに勇気づけられました

大きく発想の転換が得られたのは、誰とその活動をするのか、それはその課題の当事者だということです。これまで、自分が当事者でない課題に対して、「自分が」何をできるのかという発想をしていました。もう一つが、自分の弱みや、自分の挫折と思っていることは、その人の「資源」だということです。強い人だけが社会を変えるわけじゃなく、誰もが社会を変えうる人なんだと、見方が大きく広がりました

グループワークでは、はじめは関心ごとがバラバラのメンバーで一つのプロジェクトを計画することができるのか不安でした。だんだんと、意見をまとめていき、具体的なプロジェクトを計画し、戦略を考えることができました。普段私は、関心ごとが共通のメンバーと活動することが多いので、そうでないメンバーと一致するゴールを作っていく経験はたくさんの学びがありました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

理論的な学びをその場で実践し、伴走してくださるコーチからその場でアドバイスがあり、1分1秒無駄にしない密度の濃さがあります。

また、コーチ一人ひとりがこの活動をしている動機や価値観を語り、それを聞くことで自分の心が動くという体験ができ、心が動くことで人は何かしようという一歩を踏み出す力になるという実感をつかめました。

また、参加者は一人ひとり、目的も、活動も、関心の対象も違うけれど、全員が同じ経験を共有していることが、今回はオンライン上という場であっても、人と人とをつなぎ、心を動かす力になる可能性があるんだということが経験できました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

ワークショップを受けてすぐに、自分の活動に声をかけようと思いながらこれまで尻込みしていた人に対して、「どうして一緒にやりたいのか、どんなことをしてほしいのか、約束をいつとるのか」と具体的に思考することができ、約束をとることもできました。

自分が「やりたいな」と思ったことも、自分1人でやるのでなく、誰かと一緒にやれる方法はないか、その方がきっと楽しいと考える自分がいました。

そんな風に思えた自分、それをできる形で取り組んでみた自分にすこし驚きながらも、今回のワークショップが確実に自分の思考回路を変えてくれたんだと思っています。学んだことを、ワークショップだけにとどめずに、具体的に実践をしていくアクションをつくっていきたいです。