ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #116 facebook twitter
高野千春
Change.org Japan

ワークショップに参加した動機は?

職場の新人研修の一環としてワークショップに参加しました。でも、実は学生時代に鎌田さんからミニレクチャーを受けたことがありました。その際は頭がついていかず残念ながらあまり内容を覚えていませんでした…。なので、今回の参加はとても楽しみにしていました!

学生時代から社会運動には関わってきた方だと思うので、仲間づくりやコミュニティを広げることの大切さ、相手を巻き込むコミュニケーション技術などは”現場”で吸収することができたと思っています。ただ、それらはあくまで自己流・感覚的な知識や技術でしかなかったため、「正直、あっているのだろうか?」「私は本当にこれらのことが得意なのだろうか?」とどことなくいつもモヤモヤしていました。COの専門的な裏付けを通して今までの自分の経験を振り返り、今後のChange.orgでの取り組みや、個人的な活動に活かしていきたいと思い、今回参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

とにかく濃厚な2日間だったため、書きたいことは山のようになりますが (笑) 、特にストーリーの持つ力を体験できたことは大きな収穫でした。グループワークを通して一人ひとりがストーリーを語る実践をしていく内に、全く違う活動を行う方々と「ありのままの自分で生きられる社会に変えていきたい」という価値観で繋がることができました

自分には少し縁遠い活動かも?と思っていたメンバーの取り組みも、その方のパブリックナラティブを聞くことで、思っていた以上に自分にも関係のある身近な活動だと思え、胸が熱くなりました

ここ最近、「当事者でない人が声をあげ、活動することの難しさ」について特に悩んでいたのですが、「ストーリーを通して価値観を共有する」というアプローチに触れたことで、当事者もそうでない人も含め、お互いの様々な属性を越えて「価値観で繋がり」共にゴールに向かって歩んでいくことができる、という希望も改めて持つことができました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

圧倒的なワーク量と参加者の熱量は、自分が今まで参加したワークショップの中ではダントツでした。でも、今回特に印象的だったのは、このワークショップが「安心して発言できる空間だった」ということです。

ストーリー・オブ・セルフを語る際、自分の価値観を形成した困難について語る場面がありますが、参加者によってはそれが人前で語ることも難しいようなセンシティブな経験の場合もあります。

私も今回、誰にも話したことのない困難な経験について話ましたが、それが可能だったのは、みんなでグラウンドルールを設定し、相手を尊重し、否定しないということを主催側含め、全ての参加者が心がけて下さっていたからだと思います。主催者も参加者も、一丸となって良い時間にしようと心がけていた今回のワークショップは、私にとってとても貴重な経験となりました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

誰でもオンライン署名を立ち上げることができるChange.orgでは、署名立ち上げ人の方々の活動をサポートしたり、最近では若い世代に向けた活動で必要なのノウハウを提供するワークショップなども開催しています。署名を立ち上げた方々にとって、COのメソッドは署名活動をする上でも欠かせない知識です。スタッフとして署名立ち上げ人に適切なサポートを提供するために、特に自分のコーチングスキルを早く向上させたいと考えています。

また、「ストーリー自体も大切な資源の一つだ」という視点は、若い活動家の卵と接することが最近増えた私にとって、とても重要な気づきとなりました。自分自身もそうでしたが、活動経験のない人の中でも、特に若者は「自分には何もない」と悩み、不安に陥ってしまうことが多いと思います。そういう若者にこそ、自分のストーリーの持つ力・価値を伝えていきたいです

今回ワークショップで学んだことを活かしながら、今後も積極的にCOのコーチングを学ぶイベントに参加したり、日々、自分でコーチングを実践するように心がけ、より多くの署名立ち上げ人の方々の活動が豊かになるよう、サポートしていきたいと思います。