ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #129 facebook twitter
髙橋里奈
宮城教育大学4年生(春から千葉大学院教育学研究科1年生)
(これまでに取り組んだ活動)
特定非営利活動法人セイブアライフ(児童養護施設ボランティア)
宮城県加美町のフリースクール(学習支援ボランティア)
宮城教育大学の先生主催:外国ルーツの子供の学習支援(学習支援ボランティア)

ワークショップに参加した動機は?

在学中に、フリースクールや孤児院、外国にルーツをもつ子供向けの学習支援活動に参加していました。さまざまなバックグラウンドを抱え、時に自分の想いを表明することを我慢しながら生活している様子を目にし、心苦しい気持ちでした。

私は、高校時代から子供にまつわる政策提言に憧れがあり【こども庁】への入省を目指していましたが、在学中に【こども家庭庁】と名称変更があり、【家庭的な場】で暮らす子供も多い現状で、【家庭】と断定された表現に違和感を抱きました。目標が頓挫し、暗闇に落とされた気分でした…。

そんな時にコミュニティ・オーガナイジング(CO)本に出会い、自分の想いを他者と共有する手段、そして社会に変化を起こせる可能性をもつ手段があるのだと知りました!COと出会い、私の心が救われました。

COについて研究し、子供の声を社会に届けていきたい、自分の想いを社会に届けたいと思うようになり、春からこの想いを尊重して下さる大学院に進学することも決まりました。ワークショップを通し、COに想いを寄せる皆さんと出会いたい、春からの研究土台を見出したいと考え、参加を決めました!

ワークショップに参加した感想は?

講義→演習の形でワークショップが設計されていたので、コミュニティ・オーガナイジングの手法を1つずつ丁寧に学ぶことができました。講義で消化しきれなかった部分を演習時にコーチに質問でき、活動内容が分かった状態で演習に臨めたのは個人的にやりやすかったです!

今回のワークショップで特に印象的であったのが【ストーリー・オブ・セルフ】です。自分のモヤモヤした想いを言語化するというのは、話す勇気もいることであり、難しいと捉えていました。ワークショップでは、コーチが見本を見せて下さって、どのようにナラティブを構成し、語っていくのかをイメージした状態で活動に臨めたため、取り掛かりやすかったです!さらに講義で【ストーリー・オブ・セルフ】の役割を学んでいるため、これまで言い出しづらかった経験も安心して話すことができました。

語り手・聞き手として【ストーリー・オブ・セルフ】にどのように臨めばいいのか演習を通して、ゆっくり自分の中に落とし込むことができました。実際に演習でやってみることで、実践時のイメージもつかみやすく、学び甲斐が大きかったです!

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

コーチと参加者の距離が近く、質問しやすい環境が有難かったです!コーチも含め、みんなで学び合う、みんなで学びを共有し合うといった雰囲気でのワークショップが初めてであったので、居心地もよく、緊張しすぎることもなく安心して参加することができました。

また、ワークショップ冒頭でのノーム決めも特色として印象的でした。主催者側で規則を決めるだけでなく、参加者の意向も汲んで、ワークショップの方針を決める時間を設けて下さったおかげで、それぞれの理想とするワークショップ像が築けた状態で活動に臨め、満足感も大きかったです。

私がこれまで参加してきた他のワークショップでは自分の意見を話す時間が少なく物足りなく感じていたので、「話す時間を均等にする」というノームを挙げさせていただき、全体の場でも、グループの場でも均等に各々発言し、意見を共有し合うことができたので、参加意義が他のワークショップ以上に高く、充実した時間を過ごすことができました!

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

4月から大学院でコミュニティ・オーガナイジングを介した授業開発をしたいと考えています。

私が調べた中で、子供向けに実践された例がなかったので、子供にコミュニティ・オーガナイジングという手法を知ってもらうきっかけを研究を通して創りあげたいと考えています。

NPO法人とも協力しながら、子供向けのワークショップの開講も目標に据えています。今回のワークショップを通して、いろいろな方とつながることができたので、皆さんにも助けていただきながら、目標を体現していきたいと考えています。