ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #155 facebook twitter
川村美湖
名古屋大学教育学部附属高等学校
→名古屋学院大学現代社会学部

ワークショップに参加した動機は?

私がコミュニティ・オーガナイジングに出会ったのは高校2年生のときでした。当時は生徒会の活動に力を入れていました。「生徒会長として生徒会役員や学校を引っ張っていくぞ!」という強い想いのもと自分なりに一生懸命仕事をしました。

しかし、気持ちだけでは上手くいきませんでした。ただ空回りするだけで、理想としていた「それぞれの生徒会メンバーが生き生きと楽しく活動する生徒会」の姿とはかけ離れていました。精神的にも疲れ、生徒会室から足が遠のき始めたころ、学校の図書館でたまたま出会ったのが「ヨノナカを変える5つのステップ:マンガでわかるコミュニティ・オーガナイジング」という1冊の本でした。

最初は生徒会の運営に役立てるために手に取ったわけではありませんでしたが、読み進めていくうちに、「今の生徒会と同じ状況だ」「今度の話し合いで実践してみよう」とたくさんの気付きがありました。この本との出会いをきっかけに、私はコミュニティ・オーガナイジングをもっと知りたいと思い、このワークショップに参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

コミュニティ・オーガナイジングは、私たちに勇気を与えてくれるものだと感じました。たった18年間しか生きていない私でさえ、世の中のいろいろなことにモヤモヤした経験がたくさんあります。でも、そのモヤモヤを抱えたまま過ごしてきました。「私みたいなちっぽけな存在が行動したところで何も変わらない」と思っていたからです。

しかし、「私みたいなちっぽけな存在」も、実は世の中を変えることができます。それこそが、コミュニティ・オーガナイジングなのだと学びました

そして、私たちは一人ではありません。私はこのワークショップに参加して、年齢や職業に関わらずたくさんの人にコミュニティ・オーガナイジングを知っていただきたいと思いました。特に、学校生活の中で様々なことを経験して日々葛藤している中高生に学んでほしいと思います。あなたの感じているモヤモヤは、あなただけのものではありません。我慢するのではなく、仲間と一緒にその状況を変えることができるかもしれません。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

最初は「高校生の私が大人と一緒にワークを進められるのだろうか」「社会経験不足で、他の参加者の足を引っ張ってしまうのではないか」と不安でした。しかし、ワークショップが始まる前からスタッフの方がこまめに連絡を取ってくださったことで安心して参加することができました。

また、ワークショップの雰囲気も温かく質問や意見を発信しやすい環境でした。そして何より、運営の方も参加者の方も「変化を起こしたい」という同じ想いを持つ同志であり、そのような方々と出会えたことは、とても貴重な経験でした

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

このワークショップを通して「私たちはひとりじゃない!ヨノナカは変えられる!」と強く思いました。

どんな仕事をして、どんな人と関わって生きていくことになっても「コミュニティ・オーガナイジング」は私のお守りになると思います。

私自身、人間関係やコミュニケーションの面で苦手意識があり、自分の性格に嫌気がさすることもあります。でも、そんな私でも周りの人や社会に対してなにかできるはず、と思わせてくれたのがコミュニティ・オーガナイジングです。

今までも、きっとこれから先の人生でも、たくさん悩んで壁にぶつかることと思います。そんなとき、自分自身や周りの人に「ひとりじゃないよ」「いろいろありすぎる世の中だけど、なんとか一緒に生きていこうよ」と伝えられる人間になり、お互いの人生や挑戦を支え合って応援し合えるコミュニティ、そして声を上げた人を後悔させない雰囲気や環境を作っていきたいと思います。