ワークショップに参加した動機は?
わたしは、ともに生きる未来をねがい、2020年に市民団体「地球を守ろう!in恵庭」を仲間と始め、環境活動家を招いたお話会やえにわブルーサンタごみ拾いを開催し、2023年からはインクルーシブ教育についてのコミュニティを主宰しています。
「応援してくれる人はいても、ともに行動してくれる人が見つからない」
そう悩んでいたとき、「とても多くのことを学んだ」とCOJの本とワークショップを勧めてくれる方がいました。まず本で学び、それを実行するため参加を決めました。
ワークショップに参加した感想は?
初対面の人とオンラインで何ができるのか…期待と不安で当日を迎えました。
初日の1対1で行った関係構築では質問に詰まったものの、コーチからの助言があったことや、相手から「興味を持って聞いてくれた」という言葉もあり、また共通する関心事も見つかり一安心。
次に6人のチームになると、活動は多様だったものの、大きな目的は揃いました。そこから多数決でテーマを絞る流れになった時、「よく知らないテーマだと自分事と思えない」とチームの足を止めてしまいました。
その時、メンバーのひとりが自分の苦しい経験を打ち明けてくれ、それに心を動かされたメンバー達が素の部分を語りました。「自分らしさを認められず苦しく思っている人」…同志は私たち自身だったのです。
2日目には、テーマが自分と直接関係なくても関わりたい、という思いに変わっていました。深い部分で思いが一致したこと、小さな声も大切にする皆さんだとわかったからです。日常における困難を語り、コーチングで深めあううちに、テーマは自然と見つかり、一体感を感じた瞬間でした。
ともに取り組んだことで影響を与えあい、異質に感じた人とも深い部分でつながる大切なプロセスを経験することができました。
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
誰かと思いを語り関係をつくる関係構築は、明日からでも日常の様々な場面で活かしたいと思えるスキルです。
コーチの役割についても、今回知ることができました。
「昨日意見のあったアイスブレイクを今日取り入れよう」
「今の言葉、すごく響いた~」
COJのワークショップでは、コーチと参加者がともに支えあい盛り上げていくプログラムだったことが印象的でした。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
仕事と市民活動。環境問題とインクルーシブ教育。
限られた時間の中で、どう情熱を注いでいくのかが、わたしの悩みの一つでしたが、COJのワークショップで自身の内面についても掘り下げることができました。
子どもに障がいがあるとわかったとき、これまで知ろうとしたこともなく、不幸だと思い込んでしまいました。
「先のないトンネルに入ったよう」「笑いたいと思えない」
長期入院や手術、家でもチューブで栄養を送る生活を送っていた数年の間、心が休まるのは、自分と同じように何かに苦しみながらも、ていねいな暮らしをしようとする人達との時間でした。
同じ境遇の仲間とお話会を開き、衣食住や環境について考える仲間とごみ拾いを始めました。当時の生活を支えてくれた方達と働くことになり、これらは今も私たち親子の居場所になっています。
障がいのあるないに関わらず、自分らしさを認められず苦しく思ったことはありませんか?
いま苦しんでいる人たちには、助けを求める余裕もありません。人も生き物も地球も、みんな特別でみんな大切。そんな暮らしができたら…。
仲間とつながりを広げて、同じく悩んでいる方を支え、ともに生きる未来に近づきたいと思います。