ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #141 facebook twitter
石原真里奈
武蔵野大学 渡辺裕一研究室

ワークショップに参加した動機は?

私は現在、大学の研究事業の一環として、人口約270人のいわゆる「限界集落」と呼ばれる地域でコミュニティ・オーガナイジング(以下:CO)の実装をしています。人口の急速な減少、高齢者が多く、若者が少ない、このような特徴のある地域であっても、そこに住み続けたい人たちがその地域で安心して、その人らしく暮らしていくために必要な資源を取り戻すことができるのか

研究室の先生に助言をいただいたり、研修を受けたり、鎌田華乃子さんの著書『コミュニティ・オーガナイジング ほしい未来をみんなで創る5つのステップ』を読んだりしながら実践する中で、COを実装することで地域課題の解決(=安心してその人らしく暮らせる地域を創ること)につながるのではないかと感じています。

COを実効性あるものにするための学びやトレーニングが必要だと思い、今回ワークショップに参加させていただきました。

ワークショップに参加した感想は?

チームで関係構築から戦略づくりまで、COのステップを学びながら実際にトレーニング(演習)することができたのが、貴重な経験となりました。自身が実践しているフィールドではどのように展開していけるかを、具体的にイメージしながら流れを掴むことができました。なかなか思うように演習が進められない時でも、チームに入ってくれた2名のコーチが的確な助言やフォローをしてくれたのでとても心強かったです!

チームは、住んでいる場所も、経験してきたことも、活動しているフィールドも違う、初めて顔を合わせるメンバーでしたが、それでも価値観を共有し、共にありたい未来に向けて取り組むことができるんだということを今回のワークショップで体感し、COの持つ力を強く感じることができました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

運営側と参加者が「教える」「教わる」という関係ではなく、“共に学びあう”ワークショップだと感じました。ワークショップ開始前には、“みんなで”ワークショップを進める上でのノーム(ルール)を決め、講義では“参加者の意見を聞きながら”学びを共有し、“参加者のアイデアを取り入れて”当初の予定にはなかったアイスブレイクの時間を作るなど、一方的ではなく、“相互に”意見を交わす中で進められました

また、一人ひとりの発言や「語り」をとても大切にしているところも、他のワークショップとは大きく違うところだと思いました。結論だけを求めるのではなく、語りを大切にし、その中に、想いがあり、その想いをパワーに変えていくことがCOの中核をなす部分になっていくのだと感じました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

どのような地域に住んでいても、「その人らしい生活」を諦めないことは大事だと思っています。そのためには何が必要なのか?個人レベルでの取り組みも必要ですが、時に社会レベルで課題解決を図る取り組みが必要となってきます。そこで、COが実効性のある手法の1つになるということを、今回改めて体感しました。

ワークショップで得た学びを実践に繋げ、「語り」を通じて価値観を共有し、同志と共に「ありたい未来(地域)」を創っていけるよう、活動していきたいと思います。。

また、今回ご縁あって繋がった人たちとも、お互いの活動を応援し合ったり、時に一緒に活動できるとより一層大きなパワーが生まれるのではないかと思いました。

ありがとうございました!