ワークショップに参加した動機は?
以前、このワークショップに参加したことのある方からコミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(以下、COJ)を紹介されました。その方と同じような研修をやってみようと企画しましたが、実現できませんでした。企画する中で、技術を磨きたいと思い、コミュニティ・オーガナイジングを学びたいと思いました。
技術とは、人を救いうるもの。何らかの困難な状況に変化をもたらすもの。ながらく膠着している地域の現状に変化をもたらすのは、ひとりのリーダーだけでなく、複数のリーダーによって運営されるチームだと思います。
まさにコミュニティ・オーガナイジングがそのために必要な手法であり、参加は必然でした。膠着している状態を招いているのは、膠着している自分かもしれない。「ふつうの自分」を認めて、「ふつうの自分」を変え始める。そのきっかけとして、ワークショップに参加しました。
ワークショップに参加した感想は?
ひとことで言うと参加してよかったです。特に良かった点としては、時間的な制約があることで参加者全員が協力しあい知恵を結集できたところです。
ワークの中では、実際の活動で困難を抱えている方のテーマを中心にし、このワークショップで知り合ったチームメンバーで力を合わせ、その課題の当事者自身が課題を解決できるためにどうすればいいか知恵を絞りました。そして、当事者自身も「支える側」となり、輪が広がっていくようなキャンペーンを考えました。
このような体験は初めてでした。よくよく考えるとチームメンバーのことをお互い詳しく知っているわけではなく、必要最小限の情報交換でここまでできるのか、という驚きがありました。すべてのプログラムが終わった後の交流も楽しかったです。
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
一番に思い付くのはやはり時間的な制約です。時間に制約があるからこその緊張感や集中力。他のワークショップや研修ではついつい時間的制約を緩めがちで、それが普段向き合っている課題の緊急性を薄めてしまいがちだと思いました。
机上の空論や仮定の話ではなく、現実に起きていることを種にして、グループワークには時間的制約がある。話の構成や完成を急ぐことで生々しい成功や失敗を体験できる。そのプロセスで絞り出すような感覚で知恵が生まれる。そんな体験をさせてもらいました。
個人的には、最後にリンキングを全体で共有した場面で、このワークショップ全体の盛り上がりを感じました。競争とは違う、共創。それを感じずにはいられませんでした。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
今後の活動にはまず、基礎となるコーチングを深めることと、自分のストーリーを語ること、周囲の人にそれを伝わりやすくする工夫をすること。そして直面する課題に向き合い、それをチーム全体で共有することを意識して活動していきたいです。
この学びは生かさなかったり、復習しなければすぐに元通りで、記憶からは薄れてゆくと思います。なので、いただいた資料などを活用しながら今後の活動に臨んでいきます。
全国の仲間の皆さんと連携、連帯できるように、この学びを活かしていきたいと思っていますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。