ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
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林田光来
ソーシャルワーカー

ワークショップに参加した動機は?

日本に、障害のある子もない子も一緒に遊べる新しいインクルーシブ公園を創るプロジェクトを立ち上げるためにヒントをもらいたくて参加しました。インクルーシブ公園を創ることに限らず、社会にある問題を少しでも良い方向に変えたいと思っていても、何から始めたら良いかわからなかったときに、コミュニティ・オーガナイジングの視点に出逢いました。

「ひと」を資源として考え、一人ひとりの主体性があるリーダーシップを大切にしながらチームビルディングをしてコミュニティを築くという考え方を知っていくうちに、ひとりのソーシャルワーカーとしても、障害当事者としても、私が学びたいのはこういうことだと感じ、今後の私に絶対に糧になると思ってワークショップへの参加を決めました。

ワークショップに参加した感想は?

率直にひとことで言うと、参加して良かったと思っています。私はもともと「社会はいつか変わることを待つものではなく、自分達が変えていくものである」という考え方を自分の中に持っていたと思うのですが、今回ワークショップに参加してその思いがより強くなったような気がしています。

それは、私と同じように何かを変えたいと思っている人達と出逢えたり、そういった人達の物語を聴く機会があったことで、私はひとりじゃない、同志はたくさんいるんだと思えたからです。

弱さは強さであるとか、すべての人が必ず価値のある物語を持っているとか、人は傷ついた経験と希望の両方を持っているとか、言葉ではよく聞くようなものを実際に感じることができ、そうした価値観を改めて私の中に落とし込むことができたような気がします。

コミュニティを創るワークショップでしたが、「ワークショップに参加しているみんな」というコミュニティを既に感じ、皆さんからたくさんエンパワーされた空間でした。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

たった2日間、相手のことも知らないことがたくさんある、そんなワークショップだったのに、そんな風に思えないくらい皆さんとの不思議な繋がりを感じたことです。

皆さんがそれぞれご自身の物語を言葉にしてシェアした勇気やその物語に乗せられた感情に、私は何度も心を動かされました。あの場には、誰かの物語に丁寧に耳を傾けて想像する、弱さを見せても大丈夫、というあたたかい空気感があったと感じています。

人が勇気を出して弱さを見せてくれたとき、そして相手がそれをあたたかく受け止める空間ができているとき、初対面かどうかは関係なく、人は繋がりを感じられるのだと学びました。

受け身の講座内容ではなく、それぞれがそれぞれの物語や意見を伝え合う能動的なワークショップだったということも関係しているのだと思いますが、常に自分がジャッジされない、安心安全の場が保たれていると感じました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

もともとの動機であったインクルーシブ公園の立ち上げのプロジェクトに活かすだけではなく、ソーシャルワーカーとしても働くうえで学んだことを大切にして実践していきたいと考えています。

私にとっては、「社会を変えるのは自分達である」という人の力を信じるコミュニティ・オーガナイジングの手法を学べたことが、私へのセルフエンパワメントに繋がっていると感じています。だからこそ、私自身がコミュニティ・オーガナイジングの視点やスキルを忘れないで生かしていくだけではもったいないとも感じているため、私のこの学びを周囲の人達にも伝えてエンパワメントに繋げ、できるところからリーダーシップの連鎖を起こしていきたいと思います。