ワークショップに参加した動機は?
パタゴニアの各直営店では、「私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを行う。」という会社のミッションステートメントに深くコミットするため、地域における環境社会問題の解決を目指す市民活動へ参加しています。その活動の責任者を任されていることから、会社のサポートを受けて参加することとなりました。正直に言うと、参加が決まるまでコミュニティ・オーガナイジングについての知識は有りませんでした。事前にCOJのウェブサイトを拝見し、市民活動の組織構築について様々なノウハウを持った団体であること、そのメソッドの奥深さを垣間見ることができ、ワークショップが楽しみになりました。
現在、新型コロナウイルスの影響で自身の団体内のコミュニケーションがまばらとなっている状態にあって、組織構築はまさに直近の課題でもあります。強い意気込みをもって参加させていただきました。
ワークショップに参加した感想は?
「組織構築」をテーマにして活動する組織ということだけあって、運営側のチームワークの良さ、モチベーションの高さに驚きました。さらにZoomを使ったワークショップということもあり、難しく、慣れないことも多いと思われましたが、素晴らしいチームワークによって運営されていました。年齢性別も様々なこの運営チームが、このチームワークをどのように生み出しているのか?そのカギはこのワークショップの内容にあると思い、一層興味深く参加いたしました。
コミュニティ・オーガナイジングという分野が、歴史的な部分も含めて深く掘り下げられ、体系的にまとめられたものだったことも驚きです。内容の深さを感じたことで「本物」だと感じ、これまで実践してきたことを振り返るきっかけとなり、今後、実践を通して自身の活動に活かすことが出来ると感じました。
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
ワークショップは6人ほどのグループを組み展開されたのですが、なんといっても年齢、性別、活動内容も様々なユニークなグループだったことが他と違うところでしょうか。関心事が異なるメンバーで2日間ワークしていくことにはじめは不安でした。それが不思議な事に仲間意識が芽生え、メンバー同士が尊重しあい、最終的には目標に向かって手を取り合うように取り組むことができたのは他にはない経験でした。コミュニティがオーガナイジングされたのを、まさにワークショップを通じて体験することができました。
コーチング、ストーリー・オブ・セルフやパブリック・ナラティブなど様々なワークによってメンバー同士の共通点が共感を呼び合い、最終的に良いチームが形成されたのだと思います。自身が活動する団体でも是非実践したいと思っています。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
現在、東京都武蔵野市でフェアトレードを推進する活動をしています。新型コロナウイルスの影響により団体の活動が滞っており活動メンバーの交流も疎らになってしまっています。そのなかでスノーフレーク・リーダーシップの形、コーチングなどを活用したチームの再構築が、まず取り組むこととしてあります。また、活動の局面として市議会の協力を得ることが目下の課題であり、パブリック・ナラティブを活用して理解と協力を得たいと考えています。
また、私たちフェアトレードむさしの活動テーマのひとつに「町ぐるみ」があります。町の人たちと良い関係をつくり、スノーフレーク型の自主性と協調性のあるコミュニティによってフェアトレードが目指す公正公平な社会をつくりたいと思います。