ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #84 facebook twitter
西岡 暁子
橿原市社会福祉協議会(地域包括支援センター)

ワークショップに参加した動機は?

全国社協職員のつどいの分科会で、ワークショップのことを聞き、その後チラシをいただきました。

その後、COJのホームページを見て、参加してみたいという気持ちもありながらも、ワークショップについていけるだろうかと不安でものすごく悩みました。

自身が苦手と感じているワークが多いことも悩んだ理由のひとつでもありました。

普段であれば、自身が関係している業務に関する研修等に参加することが多かったので、あまり聞きなれない分野であったこのワークショップは、何かの変化のきっかけになるかなと「とにかく飛び込んでみないと分からない!」「申し込んだら逃げられない!」と半ば勢いで申込みました。

ワークショップに参加した感想は?

参加当日は、2日間大丈夫かなと、初めから不安でした。

聞きなれなかった「同志」という言葉の意味すること。リーダーシップは「自分、他者、行動の相互作用」であり、セルフ、アス、ナウのストーリーを創り共有するそれぞれの体験は、とても新鮮でした。

段階的に具体的な働きかけや目標を考え、それぞれの思いを声に出し価値観の共有をすること。それぞれの価値観を聴き、知ることはその後のチームとしての動きや信頼につながると感じました。

特に、セルフを語る時には、考える間や語る際に、ずっと忘れていたけど、実はきっかけや根底にあったことや自身がこだわりたいこと、縛られていたことなどが、湧き上がってきました。

自分の価値観を知ってもらうことだけでなく、自分と向き合うというか振り返りができ、また、語る時もチームメンバーの聴く姿勢で、安心して話をすることができ、繰り返しのワークでは、それがさらに増していくのを実感しました。

チームメンバーのセルフについても、共有、共感だけでなく、新たな発見にもなり、自身のセルフの新たな栄養にもなりました。そこから続くアス、ナウも互いに“なぜそう感じたのか?”等を繰り返すことでより、互いを理解し、戦略においての掘り下げや実現するための戦術の焦点化をしていくことが出来ました。

人に伝えることをより意識して、協力者・参加者を得るために、それぞれがリーダーの意識を持ち、どのように進めていくかを、ワークを通じて、難しさを感じつつも、一つずつ積み上げていく手法が学べました。

2日間、頭をたくさん集中させ疲れましたが、終わった時には、「みんなでやったぞ~」という心地よい達成感のようなものもありました。ワークショップを受けただけでは中々身に付かないので、日々の実践の中で意識的に活用していきたいです。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

始まった途端、聞きなれない言葉や繰り返される時間管理の元、頭が「??」となりましたが、講義やワークを繰り返し、チームメンバーと話をする中で「!!」と理解というかクリアになる感覚がありました。

ワークでは思いや考えを言語化するのに苦労しましたが、言語化し理解してもらうことの大切さも再確認することが出来ました。初めはうまく話せなくても、思いを言葉にする、

チームメンバーの言葉を受け取ることは本当に大切だと思いました。

また、コーチの方の気づきをくれるアドバイスや手厚いサポートで、職種も異なるチームメンバーで繰り返し話し合いや決め事を共有するのは、初めて会うメンバーなのに、その一体感(同志)は心地よいものでしたし、普段の自分の振り返りや新たな発見や自信にもつながりました。何となくではなく、チームメンバー全体できちんと共感、共有、合意を図ることを実感できるワークショップでした。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

ワークショップの間も、業務での「これは活用できる」「こういう理由でうまくいかなかったかも…」と実践ですぐに取り組めそうな気づきもたくさんありました。

まずは、組織への働きかけも取り組み、「同志」を増やす、意識していくことがまずの一歩です。日々の業務に活用していきます。

また、現在、参加させていただいている“相談に関するブックレット作成”もこの研修会を教えてくださった方の指導のもと、COの手法を使い、メンバーで試行錯誤しているところです。

そして、個人的にも、自身が住む地域でまずは同志探しからですが、福祉関係の仕事をしておきながら、いざ自身の家族の介護に直面したときに、子育て、仕事なども重なり、精神的に大変な時期がありました。仕事柄、手続きの流れなどは分かっていましたが、この業界にいなかったらどうなっていたのかな…、もっと慌てたことと思います。

介護や医療に遭遇してからでなく、より早い段階から介護等について知る機会や相談窓口だけでない、ちょっとしたしんどさを気軽に相談できるゆる~いつながりが出来る場(ふくしに固執しないが大前提)の働きかけが出来ればなと以前から温め続けています。せっかく体験したCO。ここに書いてしまいましたので、前進ですね(笑)