ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
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小口 幸人(おぐちゆきひと)
桜丘法律事務所(第二東京弁護士会)

慶應義塾G-SEC復興リーダー会議第三期 

ワークショップに参加した動機は?

東日本大震災から3年が経ち、何とも言えない行き詰まり感を持っていました。震災直後の避難所相談、被災地からの提言、そして立法活動と一定の成果は上がっていましたが、風化と共に被災地への支援は先細り、私達の声は国に届きにくくなっていました。これまでの手法は通じない、そんな感じです。

これまでの仲間以外の力が、弁護士としての活動以外の何かが必要だと感じていたときに、G-SECの「復興リーダー会議」に参加する機会をいただき、コミュニティ・オーガナイジングのワークショップに参加しました。

 ワークショップに参加した感想は?

最初は何の話しをしているのか、サッパリわかりませんでした。コミュニティ・オーガナイジングが何なのかも、全く知りませんでした。ただ、しばらくしてこれが非常に完成度の高い、実践型・体験型のメソッドであることがわかってきました。頭の中は消化不良でも、体験をとおして実感できるメソッドの凄さに魅了されていました。2日半のワークショップの最後、最初はボロボロだったはずの参加者が、次々と感動的なナラティブを語っているのを見て「これをもっと身につけたい」と思っていました。被災地が本当の意味で復興するために必要なのは、そして弁護士業界がもう一歩前に進むために必要なのはこれだとわかりました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

ワークショップの中で、ガンジーもオバマも弁護士であったことに気づかされました。弁護士は裁判所で戦うだけでなく、自らオーガナイザーとなり社会を動かす潜在能力を持っています。共感してくれる人とだけ公益活動に取り組む時代は終えて、COを学んでもう一歩前に進むべきです。仮に弁護士の中からオーガナイザーが生まれなかったとしても、大きな社会運動に弁護士が一人は必要です。日本中にCOを学んだ弁護士が増えれば、日本は社会運動が起きやすい社会になるはずです。

実は弁護士業界は変革を求められています。その一つが司法ソーシャルワーク、簡単に言えば関係機関と連携して困っている人のところへ出向き総合的な支援をするという活動です。裁判員裁判のためにNITA(全米法廷弁護協会)メソッドが必要であったように、司法ソーシャルワークに必要なメソッドは間違いなくCOです。そして、危うくなっている平和主義・基本的人権・国民主権を守り、本当の意味で民主主義を根付かせるのに必要なのもCOです。

このメソッドを弁護士業界に広めていくこと、COを教えられるようになること、弁護士の枠を越えて社会に変化を起こすことが今後の目標です。