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2021年6月 慶應義塾大学リーダーシップ基礎 パブリック・ナラティブ講座レポート

2021年6月7日(月)、6月14日(月)、の2週にわたり、慶應義塾大学にて「2021年度パブリック・ナラティブ講座」が開催されました。慶應義塾大学グローバルリサーチインスティチュート寄付講座「リーダーシップ基礎」の授業内で行われる本講座は今年度で6度目となり、昨年度に引き続きオンラインでの開催となりました。

リー基礎とは?

「リー基礎」の愛称で親しまれる「リーダーシップ基礎」に参加するのは、事前課題を経て選抜された約160名の学生たち。今年度は「慶應一成長できる授業」をコンセプトに掲げています。春学期間、毎回ゲスト講師の方を迎え、学部・学年の枠を超えた受講生同士の対話を通して「自分らしいリーダーシップ」について向き合ってきました。

本授業には、昨年度の受講生17名がTAとして授業運営に携わっています。TAメンバーは、各班の受講生に適切なコーチングを行えるよう事前研修を行いました。研修後には、「当日班のメンバーのストーリーを聞くのが楽しみだが、うまく話を引き出せるか不安でもある」という声が上がっていました。

160人の心が一つになったストーリー

そんな期待と緊張の入り混じる中迎えた当日。

初回の授業では、ストーリオブセルフを行いました。TAの中村さんがモデルスピーチの中で、マイノリティへの思いを自身の経験した困難を交えて話してくれたことで、受講生も安心してスピーチできる雰囲気が生まれました。

2回目の授業では、ストーリーオブアスとパブリックナラティブを行いました。まず松田さんがストーリーオブアスとして、リー基礎生がオンライン形式の中経験した困難を共有してくれたことで、より一体感が生まれました。南部さんのモデルスピーチでは、オンライン上でも熱い思いが伝わり、講師の方が涙ぐむ場面もありました。他人の物差しではなく自分の物差しを持って人生を選択する大切さを訴えるストーリーは、受講生が改めて「自分らしさ」について見つめ直す貴重な機会を与えてくれました。

受講生からは、初めは自分のコンプレックスや困難を共有することに戸惑いもあったものの、自身の価値観を改めて振り返ると共に、仲間のバックグラウンドや熱い思いを共有する充実した時間を過ごすことができたとの声をいただきました。

パブリック・ナラティブの可能性

またワークショップ後には、受講生が自身の取り組みを全体にシェアするやりとりがリー基礎LINEを通して交わされていました。思うように学生生活が送れない中でも、新たな人・物・自分に出会う機会を自ら創り出す受講生たちは、今回の学びを他の場所でも生かし、周囲を巻き込みながら困難を乗り越えてくれることでしょう。改めて、人の心を動かし一歩踏み出す勇気をくれる、パブリックナラティブの持つ力を実感した時間でした。

レポート:永島礼菜(慶應義塾大学法学部法律学科4年・リーダーシップ基礎TA)

開催概要

開催日時
2021年6月7日 6月14日
開催場所
オンライン開催(zoom)
MAP
主催
慶應義塾大学