2022年2月26日 (土)13:00~、オンライン(Zoom)にて、特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会 東京支部 調査チーム主催でオンラインワークショップ「VUCA時代に求められるファシリテーターシップ シリーズ第11弾 ファシリテーションの力で社会変革を起こそう!!~コミュニティ・オーガナイジングから学ぶ~」を開催されました。
主催者団体の会員(個人事業主・経営者、企画・マーケティング、専門職など)、組織や職場のファシリテーターが全国から集まり、73名に参加いただきました。
オーガナイジングとファシリテーション
ワークショップでは、私、荒川がコミュニティ・オーガナイジングの概要、成功事例を紹介し、日本ファシリテーション協会の会員2名とパネルディスカッションの後、参加者同士で 「社会変革におけるファシリテーションの新たな視点はあるのか?」 「もしあるとしたらそれはどのようなものか?」について対話しました。
参加者はコミュニティ・オーガナイジングとファシリテーションの類似性と相違点について、対話等を通じて探究しながら、自分自身のファシリテーションの進化の可能性について期待感が高まっているようでした。具体的には次のようなコメントをいただきました。
- コミュニティ・オーガナイジングについて理解を深めながら、ファシリテーションのあり方を考えることができた。
- 人を巻き込む、自分事にするためには、自分の想いを伝えていくことが大切だと改めて感じた
- 「緊迫した現場で使える実践的なファシリテーション」と「人と人との生のやり取り」を疑似体験できた
- 声を上げられない人に、寄り添いながら勇気づける、応援している人がいることを伝える重要性を感じた
一人の当事者として現場に向き合う
あらゆる社会の課題に対して無関心でいられても無関係ではいられません。どんな問題に対してもその構造の中で自分自身が当事者であります。中でもコミュニティ・オーガナイジングでは常々、「課題に直面する当事者」に焦点を当てて、キャンペーンの立ち上げに向かいます。そのポイントが伝わったのか、参加者の方から次のようなメッセージをいただきました。
「もともとファシリテーションも社会を変えるきっかけとなる可能性を感じてやってきていましたが、自分の意見を持つことや、それを表明してもいいんだという感覚をなかなか持てずにいる方たちにもたくさん会ってきました。
そして、今置かれている環境に違和や理不尽さを感じていても、それを「仕方ないよね」「自分にはどうしようもできない」と諦めてしまう場面も多く、 そんな場面に立ち会った時に、もしかしたら変えられるのかもしれないと何か希望のようなものを感じられるような関わりができたらいいなぁと感じています。」
ファシリテーションのスキルとオーガナイジングのためのスキルはどちらが良い、悪いか、優れているか否かではなく、それぞれが必要とされる時に使えることが大切なのだと思います。今後も機会があれば、日本ファシリテーション協会の皆さんとご一緒し、社会活動におけるファシリテーションのあり方などを共に探求していけるといいかもしれないなぁと思いました。
今後の展開をお楽しみに!
荒川隆太朗(講師)
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