2015年2月22日、首都大学東京秋葉原キャンパス(東京都)にて、Seeding Hope主催により『パブリック・ナラティブ』のワークショップを開催致しました。
広義のトラウマ性疾患を対象に、子どもや家族のメンタルヘルス向上のための課題解決に役立つ仕組みの種を蒔いていきたい、という願いをこめて作られた非営利団体の主催ということもあり、全国から主にトラウマケアに携わる心理・福祉職の方を中心として20名ほどにご参加いただき、ストーリー・オブ・セルフを学びました。
「トラウマ」にまつわる様々な領域で働かれている参加者が、トラウマティックな体験・出来事によって分断された連続性やつながりを、「つなげる」ために役立つのではないかと熱心に学びを深めていらっしゃいました。
ワークショップの参加者からは「語ることのパワーを実感できました。また自分自身が語ることで、どう思っているのか、何を思っているかとてもまなびになりました」や「パブリック・ナラティブの手法は、コミュニティだけではなく、ケースワークやグループワークの場面でも有用だと感じました」といった感想が寄せられました。
普段他者の声に耳を傾けていることが多い方たちが、価値によって結ばれたナラティブがもたらす希望と「語ること」の力強さを実感したことで、新しい可能性を感じられたようでした。ストーリー・オブ・セルフだけではなくCOをもっと深く知りたい、学びたいという声が既に多くあがっています。今後開催されるCOのフルワークショップにも是非ご参加いただきたいと思います。
レポート:岡田太陽(サブ・コーチ)
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