2015年1月24~25日、東洋大学白山キャンパスにて、福祉現場の方向けのコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップを、公益財団法人日本労働文化財団から助成金をいただいて実施しました。

障がい者や引きこもりの方、母子家庭、要介護高齢者、生活困窮者などの支援を、社会福祉法人やNPO法人、自治体行政、あるいは個人でされている方、社会福祉協議会のコミュニティ・ソーシャルワーカーなどが、首都圏のほか、和歌山、石川、静岡、山梨、宮城など遠方からも集まりました。
参加した皆さんは、日々の仕事、活動のなかで、見過ごせない難しい課題に向き合っておられ、それらを乗り越えるための手掛かりとして、コミュニティ・オーガナイジングを学びに来ておられました。

3つのすべてのチームが、「つながりの場づくり」を通して、現在の課題を解決しようという戦略を立てましたが、それぞれの「同志」のユニークさが生かされたプランになっていました。参加者からは、自身の苦しい、つらい体験が、現在の活動や仕事の原点になっているというストーリーが多く聞かれ、「だからその活動をしているんですね。私もです。」というつながりが生まれていました。
その他、印象的だったのは、二日目の朝にした甲州弁のラジオ体操。「コピッと足を曲げて~」というフレーズが心に残りました。

参加者からは、
「自身の経験を語ることはどうなのかなと思っていたけれど、相手からも話をしてもらうきっかけにもなり、ギブ&テイクの関係を作ることにつながると思った」
「関係構築の仕方がとても参考になった」
「しっかり順番を踏めば、共通の価値を見出せることがわかった」
「テキストは公開されているが(※)、やってみないと理解できない」
※コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップのテキストはこちらからご覧いただけます。
という声が聞かれました。

皆さんがそれぞれの現場に戻って、コミュニティに働きかけ、どんな手ごたえが得られたのか、どんな難しさに遭遇しておられるのか、COJスタッフや参加者コミュニティで共有していただければ、互いの力になって行けるのではないかと思います。
メッセージお待ちしています!
レポート:小田川華子(トレーナー兼コーチ)