COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップを2021年7月31日~8月1日の2日間、「特定非営利活動法人 coco change」さんのご協力のもと開催しました。
オンラインならでは、全国各地から、参加者35名、コーチ16名、テック9名、総勢60名が集まり、真夏のジリジリと暑い中、汗をかきながら2日間を走り抜きました。
高まる期待
参加者募集からわずか10日、あっという間に満員御礼。ワークショップに対する期待をひしひしと感じました。どうしたらより学びが深まるか、オンラインでコミュニケーションのとりにくさがある中でも快適に参加していただけるか…。
今回のワークショップでは、「素顔のコーチ」を知ってもらう企画を実施し、少しでも安心感を持って参加していただけるよう新たなチャレンジをしました。この試みが功を奏したのか、ワークショップが開始直後のノーム(グランドルール)づくりから、参加者の皆さんが和気あいあいと色々なアイディアを出してくださいました。
「主体的に学ぼう」
「自分のスペースが守れるように」
「お互いを尊重する」
自分の学びを大切にすることも大事だけれど、一緒に参加する仲間の学びも大切にする、そんなワークショップになると感じました。
原体験、自分との出会い
「はじめまして」の6名1チームで2日間、共通する価値観に基づいた共有目的をつくり、キャンペーンをつくりました。住んでいる地域も、普段の仕事や活動も、生活の背景も違う中で、「共通する価値観」を見つけることができるのか、そんな不安もあったと思います。
チームで最初のチャレンジ、ストーリー・オブ・セルフで、自分がどうして活動しているかを語ります。「原体験」に立ち返り、私の物語として語る。「無茶ぶりだよな~」と思いつつ、5分で考え、2分で語っていただく。まさにワークショップの学びにおいて大切な『自転車に乗る』を体験してもらいました。
すると、「ちっちゃくても原体験がある」との学びや、質問をされることで自分を引き出されたと感じた方もいました。
また、振り返りの際には
「原体験に気づくためにもっとコーチングを受けた方がいいですか?」
「たくさんある選択の瞬間はどうやって選べばいいの?」
など質問も活発にあり、自転車に乗ったからこその疑問点や、語りをよりよくしたいという熱量を感じました。
関係構築ではチームの価値観を探究します。同じ経験をしたことはなくても、共感できる、気持ちが動く、そんな価値観をコーチングし合いながらで見つけていく。「なぜその活動をしているのか」を知ることで、普段の活動内容が違っていても「同じ方向に向かって考えていること」を共有することができたのではないかと思います。
困難だからこそ一人一人の力を信じる
オーガナイジングの肝である『同志の設定』で悩まれた方は多かったのではないでしょうか。コミュニティ・オーガナイジングで大切なのは、困難に直面している人たちと共に立ち上がることです。今回のワークショップでも色々な同志が見えましたね。
皆さんの現場ではどのような同志の方々がいらっしゃいますか?
ぜひ考えてみてください。
参加者の方から、「それぞれが資源をすでに持っていて、ひとり1人の力を信じて取り組むことが大事」といった感想がありました。まさにこの通りで、持っている資源を掛け合わせながら、社会を変えるキャンペーンを考えました。
ワークショップ終了後も皆さんの学びに対する意欲がモリモリで、コミュニティページではご自身の活動での同志が誰にあたるのか質問があったり、勉強会の案内をしてくださる方もいらっしゃいます。
オンライン開催で直接会えなかったけれど、2日間で共有できる価値観をそれぞれ感じ取ってくださったからこその動きだと感じました。今回のワークショップを機に何が生まれるのか、とっても楽しみです。
最後に
この2日間を熱く終えることができたのは、運営を支えてくださったテックチームの皆さん、学びが深まるよう支えてきたコーチの皆さん、そして何より転ぶことを厭わずに自転車に乗り続けてくださった参加者の皆さんのおかげです!
私たちCOJは、自分たちの力で「ほしい未来をみんなで創る」、そんな活動をこれからも続けていきます。
木山侑香(コーチ)