2015年5月16日、17日にChangemarkers Academy(※)の参加者を対象にコミュニティ・オーガナジングのワークショップを実施しました。
Changemakers Academyでは女性の活用が叫ばれる今、「普通の人」である私たちがリーダーとなり「社会を変える」ための変革をどのように起こしていく方法を実践を通して学びます。
本ワークショップは、
第1回(5月16.17日実施)リクルーティングワークショップ
第2回 (6月13.14日予定) 戦略ワークショップ
の二部形式で構成されております。
人が行動を起こすとき、そこには必ずストーリーが生まれます。
また、人が動くときにはまず心が動かされるものです。
なぜ自分が行動を起こしたか、自身のストーリーを語って聞き手の共感を呼ぶこと(=Story of Self)。
聞き手と自分自身が共有する価値観や経験といった“私たち”のストーリーを語り、コミュニティとしての一体感を創り出すこと(=Story of Us)。
いま行動を起こすことについてのストーリーを語ることで、共に行動する仲間を増やすこと(=Story of Now)。
これらが組み合わされた、人の心を動かす物語を、パブリック・ナラティブ(公で語る物語)と呼んでいます。
また、活動を継続的に行なうためには、メンバー同士の強い関係を構築することが鍵となります。
共通の目的を持ち、互いに、関心を持ち合い、成長し学び合える関係であることが必要です。
さまざまな関係構築の方法がありますが、コミュニティ・オーガナイジングでは特に一対一で話すことによって関係を構築していくことが重要となります。
今回のワークショップでは、パブリック・ナラティブの語り方を学び、仲間と関係を構築するための一対一会話の方法を学びました。
最初は人前で話すことに緊張していた様子の参加者もいたのですが、最後は参加者全員で円になりながら、今自分がここに来ている理由」を一人一人が熱く伝えていました。
参加者からは
「ストーリーの持つパワーを実感させられた。」
「今まで自分の価値観が分からず、当たり前だと思ってやっていたが、話すことで自分の価値観を発見した。
その発見が自分が社会に対してやりたいことをさらに明確にしてくれた。」
「コーチングされることで自分のやりたいことが明確になったと同時に自分の弱みに気づけたしそれを乗り越えて頑張りたい。」
などの声が聞かれました。
参加者は次回までに関係構築(1on1)を実施し、チームを構築してチームメンバーと共に6月の戦略ワークショップを受講することになっています。
6月の戦略ワークショップで生まれるキャンペーン、「社会を変える第一歩」に立ち会える瞬間が今からとても楽しみです。
※オンライン署名サイトを運営するChange.orgとコミュニティ・オーガナイジング・ジャパンが共同で企画した一人一人の気持ちを具体的なアクションに高め、私たちの手で社会を変えるための、具体的な方法を学 び、実際にキャンペーンを実行するプログラム。
レポート:忠村佳代子