ワークショップ

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開催レポート
パブリック・ナラティブ・ワークショップ
CASE #102 facebook twitter
2019年12月14日COJ主催パブリック・ナラティブ・ワークショップ開催レポート

2019年12月14日、東京都にて、株式会社レアリゼに会場提供いただき、COJ主催の「パブリック・ナラティブ・ワークショップ  」を開催いたしました。これまで、多くの団体でパブリック・ナラティブ・ワークショップを提供してきましたが、COJ主催として開催したのは、今回が初めてでした。

参加者は、NPOや企業等で様々な活動に取り組まれていて、周りを巻き込む語り方を学ぶためにワークショップに集まりました。参加者の中には、ご自身の活動を広げようとしても、なかなかイベント参加者が増えなくて困っている方もいました。今回は、8名の参加者が集まり、こじんまりした雰囲気でありながら、学びに対する熱い気持が感じられました。

ワークショップ午前中はストーリー・オブ・セルフから始め、初対面のメンバーがそれぞれの想いを語り合いました。参加者は一人ひとりコーチングを受けながら、自分が今の活動をなぜ始めたのか、 ストーリーを組み立てました。グループ全員前のめりになりながらテーブルを囲み、お互いのストーリーを聞いていくなか、少しずつ緊張感が溶けていきました。

昼食とエナジャイザーで元気を充電した後、関係構築のワークに取り組みました。実際、私たちはどういう場でナラティブを活かせるのだろう?ここでは、1対1のペアになり、お互いの「価値観」を共有して「資源」を交換する練習をしました。どういう質問を聞くと相手の価値観が引き出せるのだろう、と最初は苦戦する場面もありましたが、今度自分の活動に仲間を誘う時に実践してみよう、と話す参加者もいました。

ワークショップ後半、ストーリー・オブ・アスとストーリー・オブ・ナウに取り組み、最後は参加者全員がパブリック・ナラティブを発表しました。

特に、ストーリー・オブ・アスを語る時、出会って間もないメンバーが一体感を感じたストーリーを作るのは難しい、と声が上がっていました。間違えているかも、と不安を持つ参加者もいましたが、その時はコーチと参加者全員が支え合えました。

限られた演習時間の中、戸惑いながらでも皆さんチャレンジし続けた成果は、最後のパブリック・ナラティブの発表で実感しました。午前中に語られたストーリー・オブ・セルフが1日通して磨き上げられ、感情がこもって勇気がもらえるナラティブに生まれ変わっていました。そして、会場は参加者が語るストーリーのパワーで溢れていました。

ワークショップを終えた参加者から上がった感想:

「自分が大切にしている想いを改めて考える機会でした。その想いを大切にしたい。」

「ワークショップの前は人前で話すのはそれほど好きではなかったが、これから楽しみになった。」

「学びを持ち帰って、自分の活動にパブリック・ナラティブを取り入れたい。」

今回参加された皆さんは、それぞれの大切な想いをナラティブにして、ご自身の活動の輪を広げられることを期待しています。そして、COJとしても、今後新しい主催ワークショップにチャレンジし続けて行きたいと思います。

レポート:河野七海(本ワークショップコーチ)
会場提供:株式会社レアリゼ

開催概要

開催日時
2019年12月14日
開催場所
株式会社レアリゼ
MAP
主催
NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン