2016年9月24-25日、福島県郡山市の「福島コトひらく」を会場に、「コミュニティオーガナイジングワークショップinふくしま」を開催いたしました!
福島県内で地域のコミュニティ作りに取り組む人(会社員、高校生、復興支援員などさまざま)、市民の心のケアに取り組む人、県外で活動していて場所と時間のタイミングの合った人など、12人のみなさんで2日間の濃密な学びの場を作りました。
同じ福島県で活動しているとは言え、初対面の人が多く、また事前課題の多さによるプレッシャーで、WS開始時のみなさんのには緊張と不安がそのまま表れていました。それでも、「自転車に乗ること」に果敢にチャレンジし、「時間に追われること」を受け入れる過程で、少しずつその表情は変わっていきました。特に、「関係構築」によってグループのメンバーと価値観と関心が共有できると、どこか警戒し話しかけることもためらうような雰囲気であったみなさん同士が、わずかな休憩時間を惜しんでグループ関係なく声をかけ合う姿が印象的でした。
3グループが(仮想の)キャンペーンでオーガナイズしたい対象は以下の通り。
・福島市の一歩踏み出したい人
・郡山市の20~30代の子育て世代で孤独を感じている母親
・いわき市に避難している30~50代の双葉町民
一見、バラバラのキャンペーンに見えるかもしれませんが、その背景には2011年3月11日の地震、その後の東京電力第一原発の事故による影響があり、キャンペーンタイムラインなどのコーチングや共有を通し、互いの価値観や関心を、みなさんが全体で共有できたような雰囲気がありました。
地域の広さ、問題の根深さ・複雑さによって、実は目標や描いている未来像が近い人同士が力を合わせられていない福島県において、コミュニティオーガナイジングを取り入れることはやはり有効だと確信しました。
コミュニティオーガナイジングをもっと広めたい、福島で広めたい、自分の活動に生かしたいが行き詰ったときにフォローしてほしいなど、今後に向けたうれしいコメントが、事後アンケートにも多く見られました。2日間のチャレンジを終えて、これからに希望を見出しているみなさんと、次の一歩を踏み出していきたい、そう思っています。
レポート:安谷屋 貴子(コーチ)