コミュニティ・オーガナイジングを活用して社会を変えている事例をご紹介。
1985年当時、マサチューセッツ州のボストン郊外にあるロクスベリーは都市政策の誤りにより、ゴミが不法投棄され、また住民もどんどん離れてしまい荒廃していました。そこへロクスベリーのDudley Street(ダドリー・ストリート)に住むアフリカン・アメリカン、ラティーノ、白人、ヨーロッパ系住民が団結し、町を復活させようとします。
最初は少数の住民が立ち上がり、ゴミの不法投棄の問題を解決しようとしました。まず、自分達で廃棄物を取り除き、綺麗に清掃を行ない、新たな廃棄物が捨てられないよう住民達で工夫を行ないました。
住民たちは、市主導の再開発に対しても立ち上がりました。団結して市に反対の意を示し、コミュニティ・デザイナーと協力して計画を作り、市から計画の主導権を住民達に移す事に成功したのです。これにより計画立案から実施まで、住民達が主体となって進めていきました。また、ユースチームも立ち上がり、中学・高校生達が地域社会問題の改善にも積極的に取り組みました。
この活動はDudley Street Neighbourhood Initiative(ダドリー通り近隣イニシアチブ)として現在も継続しており、近隣学校の改善など、地域社会の繋がりを強め、地域を良くする取り組みを行なっています。
ドキュメンタリー映画にもなっています。ご興味ある方は、こちらもご覧ください。『Hodling Ground』