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2020年10月03日
マンスリーサポーター募集キャンペーンから1年(あだにーコラム#8)

みなさん、こんにちは。
COJ代表理事、安谷屋(あだにー)です。

8回目の今回は、昨年9月1日~10月4日に実施いたしました、「COJマンスリーサポーター(月額寄付会員)募集キャンペーン」からちょうど1年を迎えるタイミングということもあり、会員のみなさんへの感謝の気持ちと、キャンペーンからの学びを改めて振り返りたいと思います。

「希望に満ちた社会」に近づくための大きな1歩

クラウドファンディングはお金を集めることが目的ではなく、仲間とつながることが目的

キャンペーンをスタートさせるかどうか考えているときに聞いたこの言葉を、期間中も終了後も何度も噛みしめています。

私たちの活動は、コミュニティ・オーガナイジング(以下CO)を介してつながったみなさんの思いと、それぞれのコミットによって続いています。その思いを伝えていただく機会になり、とても勇気づけられました。もう一度つながりなおせたことが、次のコミットを生んでもいます。

2020年、新型ウィルスの広まりによってオンライン化が急務だった私たちのワークショップが、オフライン実施と遜色なくそしてオンラインならではの利点も見つけながら開催できたことは、それが最も顕著です。開催レポートで詳しくお伝えしています。

キャンペーンをCO視点で振り返る

COをワークショップや実践でみなさんと学ぶ場を作り出している私たちは、キャンペーンにそのメソッドを生かすことができたのか?ある意味、普段の活動の真価が問われるところです。どんな風にCOメソッドを意識したのか、振り返ります。

1.チーム立ち上げ

チーム立ち上げ時はキャンペーンに必要な役割、その役割に求められる責任、資源を洗い出し、関心のありそうなメンバーを集めましたので、COの「チーム構築」のセオリー通りです。

中心メンバーが決まってからは結果を出すチームになるべく、3つの条件/3つの決定/3つの結果、意識しまくりでした。私以外のメンバーは本業を持っており、海外出張、新卒採用業務など、またCOJ主催ワークショップの開催時期と重なり、そちらに多くの時間を割かれるメンバーもいる中、「定期的に会う」ことを全員が大事だと思っていなかったら、チームは機能しなかったかもしれないなと改めて思います。

定期的に会うことは、プロジェクトの進捗確認や各自のタスク整理など当然行いますが、それ以上に心への効果がとても大きかったです。数字が伸びない時期は特にそうでしたが、ひとりで作業をしていると「目標達成は無理かも」とあきらめモード全開になります。それがチームで集まると、自分以外誰もあきらめていない様子に勇気づけられたり、数字が伸びていないことをネガティブに受け取りしょんぼりするのではなく、どうしてだろう、何ができるだろうと伸ばすための行動を考えるポジティブなものに変えられたりしました。中でも最も良かったのは、数字の伸びや求めたコミットメントへの温かい返信などを共有し合って一緒に喜べたことです。ひとりで受け取ることの何倍も元気になりました。

キャンペーン中のチームメンバー

2.アクション

大きくは2つ、ポイントがありました。
声のかけ方をある程度定型化する
心のチャレンジをどう乗り越えるか

心のチャレンジを乗り越えることも、声のかけ方の定型化が助けた側面があるので、2つポイントがあるとしたものの、最大の壁は心の部分でした。

COJとして定額寄付を呼び掛けることが初めてで、スタート当初は「お金をください」とストレートに伝えることに怖さがありました。どういう反応が返ってくるんだろう…そういう躊躇があるときって、どうしても実際の作業の手が重たくなりがちですよね。それを、定型文が助けてくれたなと思います。

定型文は、COメソッドで言うと「関係構築」と「アクション」のミックスで工夫しました。もう数年連絡を取っていない方へ、どう「注意」「興味」を伝えると良いのか、怖さのために求めるアクションがあいまいになっていて「何を求められているかわからない」というフィードバックをいただいて、じゃあどう伝えようか、実際に誘って返ってくる反応を元に、日々改善もしました。

この経験からのメンバーの学びです。
乗り越えたことが学び。
弱音を吐ける安心できる場と、困難と希望を「共有する体験」として感じられたことが、モチベーションにつながった。

キャンペーンで得たものと課題

COが実践から生まれたもの、というのはどのワークショップでもみなさんにお伝えしていることですが、それを実感しました。コミットメントを求める怖さも、それを乗り越えることによるコミュニティと自分自身の成長も、見ると聞くでは大違いでした。

100人以上のマンスリーサポーター(月額寄付会員)が集まったことで、COJはこの1年、

・主催ワークショップ3回(オフライン1回、オンライン2回)
・ちゃぶ台返し女子アクションの「ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラム」サポート
Springの実践サポート
・パタゴニア日本支社との連携事業

などの事業を安心して進めることができています。主催ワークショップで学生参加料金を引き下げることができているのは、みなさんのサポートのおかげです。改めてお礼申し上げます人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届けることが継続的にできています。

その実感を私たちだけにとどめるのではなく、もっとマンスリーサポーターのみなさんに「私の寄付が希望に満ちた社会を作っているんだ」と実感していただけるようにすることが、私の課題です。頭・心・手のすべてにチャレンジがありますが、取り組んでいきます。

キャンペーンから1年、ここまでのみなさんのサポートに感謝いたします。そして今日からまた一緒に、仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会へ、歩みを進めていきましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。

2020年10月3日(土)安谷屋貴子


  • COJの
    vision:仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会へ
    mission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届ける
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  • COJは主催事業(主にワークショップ)と委託事業(ワークショップや社会へのアクションの伴走・サポート支援)を行っていますが、みなさんからの月額寄付/スポット寄付によって支えられています。寄付を通して一緒に社会に希望を届けましょう(こちらからご寄付いただけます)。