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2020年07月24日
「希望に満ちた社会」に近づくために(あだにーコラム#1)

みなさん、こんにちは。
2020年6月20日にCOJの3人目の代表理事になりました、安谷屋(あだにや)です。

1人目は団体創設者であり、ハーバード大学の大学院でのガンツ博士からの学びを意思を持って日本に広めよう!と一歩を踏み出した鎌田華乃子さん。2人目は、アメリカでオーガナイザーとして働いた経験を持ち、社会福祉を研究し大学で教えていて、日本の社会福祉にコミュニティ・オーガナイジング(CO)をもっと活用しようと取り組み、共同創設者でもある室田信一さん。

今日は、私のことを少しと、これから1~2週間に1度のペースで綴っていきたいコラムのタイトルについて書こうと思います。

私のことを少し

2013年12月から私は福島県双葉町で復興支援事業の1つとして町のコミュニティ支援に従事しました。原発事故で全員が町外に避難した町と町民、町民同士、また町民と避難先コミュニティそれぞれをつなぐことがミッションでした。誰もが未経験の事業に取り組むために参加した研修プログラムに、COJのワークショップが偶然組み込まれていたことが、私とCOJとの出会いです。

ワークショップの中でジェームス・クロフトさんが「自分がゲイであることを公にしなかったことで、同じように性について悩みを持つ子どもたちからロールモデルを奪ってしまった」と語る動画を見たとき、事実や経験は違うけれど「私の話だ」と感じ、社会やコミュニティに違和感や不満を感じても何の行動もしてこなかった自分を責め、後悔しました。でも、COがその方法かもしれない、これだ!と直感的に思いました。今もその思いは変わっていません。むしろ関わることで強くなっています。

コラムタイトル「『希望に満ちた社会』に近づくために」

さて、コラムのタイトル「『希望に満ちた社会』に近づくために」ですが、書くことを決めたのは特例NPO法人Gift主催の「寄付体験をデザインする『ファンドレイジングデザイン講座』」に参加したことがきっかけです。その中で次の内容が印象に残りました。

利益追求がミッションである株式会社と違い、NPOなどは何に価値を見出しているのかを自らが言い切らないと、活動が形骸化していく(何をめざしているか見失う)。その価値を表したビジョンとミッションを持ち、ミッションに対する進捗を社会に対して見える化する(伝えていく)ことが求められる。

どんな社会にしたいのか、どうして私がそう思うのか、それを誰とどんな風に実現したいのか、それに対して今私たちはどこにいるのか。独りよがりでなく、一人では小さくても、集めれば大きくなるコミュニティのチカラで目指す社会に近づいていこうとするなら、何よりも大切なのは「伝えること」だと思いました。

私たちCOJは、伝えることがまだまだ下手です。2013年に華乃子さんを中心に活動がスタートし、2014年に団体を立ちあげ、日本で4,000人余りのみなさんと一緒にCOを学んできました。地域やテーマごとにCOを共通言語としたコミュニティができています。2019年9月にはキャンペーンを実施して、マンスリーサポーター(月額寄付会員)のコミュニティもでき、私たちの大きなチカラの源となっています。その大切な一つひとつのコミュニティ、そのコミュニティのメンバーお一人おひとりを思い浮かべるような思いで、これからこのコラムを綴っていこうと思います。

COJのvision:仲間と一緒に変えていく、という希望に満ちた社会へ、mission:人々のパワーで変化を起こす手法と勇気を届けるに照らし、進めている事業の効果や関係人口の変化やコミュニティの行動変容などについて、少しずつでもお伝えしたいです。みなさんと一緒に「希望に満ちた社会」に近づいていくために。

2020年7月24日(金)安谷屋貴子


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