みなさんこんにちは。副代表理事の松澤です。
2019年度は、こちらのスタッフブログでNPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(以下COJ)の活動実施報告をしています。今回はその3回目です。
◎主催:慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート
◎開催日時:2019年6月24日(月)・7月1日(月)・7月8日(月)16:30~19:40
◎対象:リーダーシップ寄付講座「リーダーシップ基礎」受講者(150名程度)
◎開催地域:慶應義塾大学三田キャンパス(東京都港区)
◎講座概要:担当教員の法学部教授田村次朗先生とゲスト講師が、履修者同士の対話を基本とした講義を15回で行う。グローバルリーダーシップを体系的に学習し、これからの社会に必要な正解のない問題を解決すべく、人々を導くリーダーを育成することが目的。COJは12,13,14回目にあたる「パブリック・ナラティブ」を担当。
◎内容:
12回:コミュニティ・オーガナイジングとは、ストーリー・オブ・セルフ
13回:ストーリー・オブ・アス、ストーリー・オブ・ナウ
14回:リンキング(セルフ・アス・ナウをつなげたパブリック・ナラティブ)
◎実施体制:今回が5年目となる慶應義塾でのパブリック・ナラティブでは、例年TA(Teaching Assistant)が事前のトレーニングを経て、学生一人ひとりのストーリーのコーチングを担当しているが、今年は19名のTAが1班ずつ受け持った。毎回のTAミーティングでは塾生に1つでも多くを学び糧にしてもらおうと、「こうした方がいいと思う」と活発な意見を交わした。授業で実践の見本を見せる「モデル」も入念な準備を経て披露。13回目の「ストーリー・オブ・ナウ」モデルでは、経済学部経済学科金野慎太郎さんの語る課題の深刻さと、ここにいるメンバーがリーダーシップ基礎を通じて培ってきた傾聴力がその解決に生きるという希望のストーリーに会場全体が真剣に聞き入り、授業後には早速「関わりたい」という人たちが今野さんに話しかけていた。
講義はCOJ安谷屋と松澤が担当し、インターンの塩津が同行しTAとともにストーリーコーチングを行った。
◎当日の様子:
3回の様子の詳細は、TAの一人、法学部政治学科長谷栞里さんによる開催レポート参照。
12回目の冒頭では、コミュニティ・オーガナイジングについて、「先の見通しが立たない中で自分以外の人々のリーダーシップを育てる責任を負う」リーダーシップの手法であると解説。
身近な大学生活や社会の問題を解決する際、一人の力ではなく周りの人の力が不可欠。でも誰もが自分の取り組みたい課題に同じような関心を持っていないし、他にも優先したいことがある中で、パブリック・ナラティブは「一緒にやろう」と呼びかけ、聞き手を行動に促すときに有効。実際に行動を起こし結果を出している大学生たちの事例に真剣に耳を傾ける塾生の姿に、3回が有意義なものになるであろう期待を感じた。
実際その通りで、14回目の10数名を前に一人ずつパブリック・ナラティブを語る場面では、一人ひとりの想いの源を聞けるストーリーに心動かされる瞬間がいくつもあった。
そのストーリーを引きだそうと相互に助け合いながらコーチングをしたTAメンバーと、他者とのストーリーを通じた関わりで自分の枠を飛び越えた塾生に感謝したい。
【2:第12回COJ主催COワークショップ(以下WS)のコーチトレーニング】
◎主催:COJ
◎開催日時:2019年7月28日(日)09:00~18:00
◎参加者:第12回COJ主催COWSのコーチ担当予定者等12名
◎開催地域:東京都文京区
◎内容:2日間で5つのリーダーシップを学ぶ型のWS参加経験のあるメンバーが、同型のWSでコーチ(1グループに1~2人が学びのサポートとして付く)をする前に受けるもの。1日で、WSの流れを思い出し、演習のファシリテートや参加者へのコーチング方法を学び、実践練習をする場。
初めてコーチにチャレンジする、前回コーチをしてから数年ブランクがあるなど、状況は一人ひとり異なるが、状況に応じたチャレンジをサポートするのがこのトレーニング。
また、コーチもこの日が「チーム」としてのスタート。チーム名を「あおぞら」に決め、WS本番まで、それぞれが準備を進め参加者のみなさんをお待ちします!
◎実施体制:ヘッドコーチ松澤、サブヘッドコーチ久保田を中心にトレーニングを設計
今回の報告は2件でしたがいかがでしたでしょうか?WS参加経験のある方で、コーチトレーニング報告を読み少しでも気になったら、チャレンジするタイミング、というサインかも⁉ぜひ気軽に問い合わせてください。
第12回COJ主催コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップは、あと少し空席ございます。まずはWSから!という方はお早めにお申し込みください。
(COJ副代表理事 松澤)