ワークショップに参加した動機は?
所属しているNPOが徳島県から受託した「とくしまフューチャーアカデミー」において、ちゃぶ台返し女子アクションの大澤祥子さんにご講義いただいたことがきっかけです。
そのときは、時間が短かったこともあり、コミュニティ・オーガナイジングのうちのストーリー・オブ・セルフのみを学ぶ講座であったのですが、自分の価値観を共有して、仲間を得ていくという考え方に、とても共感しました。
また、自分の原体験を振り返る・掘り下げるという作業が、とても味わい深く、そこで気付いた価値観は、自分自身も、自信をもって話せるし、相手にも響くということを体感し、とても感激しました。
やりたいことがあっても、ひとりではなかなか行動に起こせず、また、仲間を得るための方法がわからず、モヤモヤとしていたところであったので、アクションを起こせる自分になりたい!という思いから、参加を決意しました。
ワークショップに参加した感想は?
プログラムがものすごく練られていると感じました。発言する場が多いこと、そして、愛あるコーチングとフィードバックのおかげで、自分の思いがだんだん明確になっていく感覚を味わえました。
チームとなったのは、まったく別のバックグラウンドを持ち、別々のことに関心をもっている人たちばかりだったのですが、関係構築を行い、価値観を共有し、共有目的を作っていくなかで、一体感を味わうことができました。
そして、チームの仲間が直面している問題に、自分自身の価値観をもとにしたストーリーを違和感なく結びつけることができました。チームの人の問題を自分の問題と重ね合わせて堂々と語れたことに、自分でも鳥肌が立ちました。価値観の共有がとても大切だと感じました。
「不確実な状況下で他者の力を引き出し、また責任を引き受ける」という、コミュニティ・オーガナイジングのリーダーシップにとても共感します。私一人の力は小さくても、仲間が持っている資源をわけあえば、なんでもできる気がします。VUCAの時代(※先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態)を生き抜く勇気と希望が、私自身のなかに灯った!と感じられるワークショップでした。
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
運営の方々やサポートしてくださったコーチの方々の存在がとても大きいです!コーチの方々の手厚いフォローや励ましのおかげで、コミュニティ・オーガナイジングの醍醐味を経験することができました。自転車にのってみよう!(=失敗してもいいからどんどんチャレンジしていこう!)という雰囲気がとてもありがたく、のびのびと積極的に参加することができました。
コーチの皆さんそれぞれが、COに参画している理由を自分のストーリーとして語ってくださったので、存在をとても身近に感じることができました。
基本の型がある、というところも驚きで、同時にとても嬉しかったです。しっかり型を身に付ければ、私もアクションを起こすことが可能だ!と思ったからです。実践を繰り返し、しっかり型を身に付けていきたいと思います。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
ストーリー・オブ・セルフを作り上げていくなかで、私は、「~らしさ」を押し付けられることなく、自己決定しながら生きていきたい気持ちを強く持っているのだと再確認することができました。
職場内では、慣習として、まだ男女差別がまかり通っています。これまで声を上げる勇気もすべも知りませんでしたが、ここで学んだことや得られた勇気を活かし、アクションを起こしてジェンダー平等を叶えていきたいです。また、アクションを起こしたいけれど、どうやればよいかわからず、悩んでいる人たちの後押しをする活動を、所属するNPOでの活動で引き続き行っていきたいです。
コミュニティ・オーガナイジングは、一度きりのワークショップで身につくものではないと感じています。身の回りでの活動に加え、コミュニティ・オーガナイジングのコミュニティにも積極的に関わり、私を導いてくれたコーチの皆さんのようになりたいです。