初めて執筆を任されるということで不思議な気分ですが、大切なのはチャレンジですね。
2021年1月31日「Wiki Pro -ライトな学びの場-」という企画を開催しました。まだ、2回目なので、多くの方がご存知ないと思います。そこで簡単にご紹介させていただくと、
この企画は、
「コミュニティ・オーガナイジングを気軽に学べる」
をコンセプトに企画され、COに関するあらゆるテーマ(パブリック・ナラティブ、関係構築、チーム構築、戦略、アクション等)を参加者同士で練習する場となっています。
今回は運営陣含め11名が参加をしました。参加者が多様なこともあって、新たな仲間との出会いに場が盛り上がりました。
「実は難しい!?関係構築の実践」
今回は「関係構築」を題材に、参加者は3人1組(+オブザーバー)で演習をしました。関係構築は①注意②興味③探求④交換⑤コミットメントの5つのステップで進みます。難しいのは自分と相手の価値観、関心、資源を共有しコミットメントを結ぶことです。
実際に振り返りの場面では、
「話があちこち飛んでしまった。何を聞くか、フォーカスすべきだった。」
「関係構築をしようと意識しすぎた結果、不自然な印象を相手に与えてしまった」
「制限時間に意識が囚われてしまった。」
と苦戦の声が目立ちました。
一方で、こんな声も挙がりました。
「自分を引き出してくれる感覚があった。」
どんなに難しいチャレンジでも、こうして仲間と共に考えて意見を共有できると学びも深まり、モチベーションもアップしますね。
不安が自信に変わる瞬間
COでは「自転車に乗る」という表現をよく使います。自転車は最初から乗れるものではなく、何度も転ぶこと(=失敗する)を繰り返して初めて乗ることができる(=成功する)。そのチャレンジ精神で挑んで欲しいとの意味を込めています。この企画においても、それを重要なテーマとしています。
当日、私自身も関係構築を参加される皆さんの前で披露し、「自転車に乗る」精神を実践しました。関係構築の経験はそれなりにありましたが、不安と緊張が消えないままスタートし、「自分は今どのステップにいる?」「[探求]のステップ?」「交換はどのタイミング?」「制限時間は残りどれだけ?」と意識が散漫になってキャパオーバーに。そんな状態であっという間に時間切れを迎えてしまいました。
終了直後に頭によぎったのは「失敗」の二文字。インタビューにならないようにと気をつけていたのに、質問ばかりしてしまった。分かっていたのに、それを形にできなかった。そんな「できなかったこと」で頭がいっぱいになっていた私に、全体の振り返りの場で、相手はこんな言葉をくれました。
「断片的な情報から、自分のコアの価値観に気づいてくれたことが嬉しかった」
「失敗」と自己評価していたので、プラスのフィードバックをもらえたことに驚きました。同時に、不安が自信に変わった瞬間でもありました。そのとき初めて、自分が「できたこと」に気がつくことができたからです。そして、他の参加者の方々からも良かった点やアドバイスをいただき、その度に「学び」と「自信」が得られました。振り返りを終える頃には、「もっとチャレンジしたい」と気持ちが高ぶる自分がいました。こうした体験は、「挑戦を受け止めてくれる仲間」がいる、「お互いがお互いを成長させるために一生懸命になってくれる仲間」がいる、そのような場があったからこそできたものだと感じています。
最後に
今回の企画を終えて、学びが深まったとの声に留まらず、実生活でもチャレンジしてみたい、仲間を誘って参加したい等の嬉しい声を頂きました。自分たちが提供した機会によって、新たなチャレンジが発現するのは、企画者として大変嬉しい限りです。参加者の皆様がこの場での学びをご自身の活動に存分に生かされることを願っています。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
この企画はすでに参加された過去のWS受講者の皆様を対象に実施しています。まだ、WSを受けたことがない方は、2月を…、と言いたいところですが、すでにキャンセル待ちとなっておりますので、よろしければ次回は夏頃に実施を予定しているので、次回のWSへのご予約をお勧めします(過去、1ヶ月ほど前にキャンセル待ちの状態が続いています。)
すでにワークショップに参加されたことのある皆さんはFacebookグループで企画しておりますので、よろしければこちらよりお問い合わせください。