ワークショップ

WORKSHOPS

参加者の声
コミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ
VOICE #102 facebook twitter
小谷 幸
日本大学生産工学部、働く女性の全国センター、ワールドワークLABO

ワークショップに参加した動機は?

「草の根から声を上げ、社会を変えていくこと」に一貫して関心があり、これまで研究や実践を積み重ねてきました。最近では米国の最低賃金引き上げ運動等労働組合とコミュニティ組織が連携した達成に着目し、関係者へのインタビューやワークショップへの参加を通じてフィールドワークを進めています。その過程でコミュニティ・オーガナイジング(以下CO)を知り、私自身の関心にとても近い感じがして「是非受けてみたい!」と思っていました。これまではうまく日程が合わずにいましたが、今回コーチのお一人から声をかけていただき、都合もついたので、今こそがタイミングなのかなと思い参加しました。

ワークショップに参加した感想は?

体系的で、かつとても実践的でした。今まで断片的に学んできた知識がつながる感覚がありました。特にオーガナイジングには「頭」(戦略)と「ストーリー」(感情)の双方が必要で、どちらが欠けても成り立たない、と明確に示されているのが良かったです。ややもすると前者が重視されるあまり後者が周辺化されがちですが、例えばワークショップから2週間が経った今でも、ワークショップで聞いたコーチ、参加者の方々の「ストーリー・オブ・セルフ」や「パブリック・ナラティブ」をありありと思い出せて気持ちが高まります。連帯・連携の根っこは感情やその表現であるストーリーなのだと実感しました。

今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?

コーチ、参加者の方々とのつながりをより感じました。「ストーリー・オブ・セルフ」や「パブリック・ナラティブ」を共有したからだと思います。また、不公正なことや理不尽なこと、決めつけられたり尊重されないことには「おかしい」と言っていい、そういうことを言っても「大人げないんじゃないの?」「気にしすぎなんじゃないの?」とは言われない場はいいな、安心していられるなと思いました。むしろそのような理不尽さをどのように変えていけるかを話し合うので、大変勇気づけられ、元気づけられました。

コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?

授業や自分の職場や所属団体で取り入れてみたいです。また、これまで学んできたCO以外のワークショップとCOとをうまく接合することによって、より日本の状況に即したワークショップを提供できたり、活動を効果的に進めたりできると思うので、より草の根から社会を変えていく方向でCOと連携できればと考えています。