2020年3月14日、オンライン会議ツール「Zoom」を利用して、COJ主催で「ストーリー・オブ・セルフ」ワークショップを開催しました。
当初予定されていた2日間のフルワークショップを、コロナウイルス感染拡大防止の対応として開催中止としたことを受け、急遽企画を調整し、開催に至りました。当日は、各地でリーダーシップを発揮してアクションを取ろうとしている10名の方々に参加いただきました。
COJとしても初となるオンラインワークショップ。参加者の方々との接続確認を入念に行い、安定したオンライン環境で進行することができました。
今回は、コミュニティオーガナイジングにおけるリーダーシップの1要素、「ストーリーテリング」を題材としてワークショップを実施しました。ひとりひとりが自分の過去の体験を振り返り、単なる経歴紹介ではなく、ストーリー性(困難・選択・結果)を踏まえて語ることで、他者と価値観を共有することにチャレンジしました。
短い時間の中で伝えたいことをまとめ上げる難しさや、初対面の人たちを相手に自分のことを語る緊張感。低くないハードルだったと思いますが、全参加者が自分のストーリーを発表することができました。なるべくひとりひとりが自分の顔をビデオで映し、他の人が話している時に頷いていたのが印象的でした。
終了後の感想として、
「自分が今の活動をしているのはなぜなのか、自分自身が知らなかったことに驚いた」
「みんなのストーリーを聞くことで、バックグラウンドを知ることができ、一人一人を応援したい気持ちになれた」
といった言葉が出てきました。それぞれの参加者の中で自己理解のきっかけになったこと、またオンラインという環境でありながら参加者相互の共感が生まれていたことをうれしく思います。
今回のワークショップを通じて、参加者の方々には「ストーリーを語ることの重要性」「それを語るための『型』」を理解していただくことができたと思います。その学びがご自身の活動に存分に生かされることを期待しています。
また、COJとしても「オンラインでのワークショップ提供」という新しい可能性に出会うことができました。新型ウイルスの感染拡大に伴う緊急措置でしたが、可能性を信じ、挑戦することでピンチの中にチャンスを見いだせることを実感できました。今回のワークショップを振り返り、より高い価値を幅広く提供していくために、今後も様々な取り組みにチャレンジしていきます。
レポート:関口真司(サブヘッドコーチ)