みなさんこんにちは。副代表理事の松澤です。
2019年度は、こちらのスタッフブログでNPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(以下COJ)の活動実施報告をしています。今回はその5回目です。
11月4日、慶應義塾體育會ヨット部が第84回全日本学生ヨット選手権大会(以下全日本インカレ)で創部史上初となる総合優勝を果たしました!
ヨット部の皆さん、おめでとうございます!
COJはヨット部4年生の築島幹さん、曽我駿亮さんより「チーム一丸となって日本一になりたい」という依頼を受け、9月21日にストーリー・オブ・セルフ研修を行いました。二人は慶應義塾大学リーダーシップ基礎講座のTA(Teaching Assistant)です。COJからは、日本一を目指すチームに会いたい、目標達成に関わりたい4名が参加。講師を松澤、コーチを福士、笠井(貴)、河野が担当しました。大学側からは築島さん、曽我さんと、同じくリーダーシップ基礎講座TAでラグビー部出身の栗原さんが担い、計7名のコーチチームで42名の参加者のストーリーのコーチングを行いました。
その経緯や研修の様子については、築島さんが書いた開催レポートをご覧ください。
築島さんと曽我さんは、開始前から研修をどう生かしていくかのイメージを持ち、事前に部員一人ひとりと対話する時間を持ったり、研修終了後もメンバー間で他己分析を行うなど、部全体の熱量を上げるためにできることを考え、他の部員を巻き込みながら実現していきました。
曽我さん「遠征先の宿舎で、部員全員のストーリーオブセルフを廊下に貼り出しました。二週間に及ぶ長期遠征の影響で、チームの雰囲気も少し疲れムードが出ていたのですが、自然と多くの部員が集まり熱心に感想を交換していました。この時をキッカケに、チームの勢いや活気が戻ったように感じ印象的でした。一緒に長い時間を過ごしていても、なぜ頑張っているのか、日本一になりたいのかを知らない人もいましたが、知れたことでお互いを信じる気持ちが増しました。」
築島さん「部にはレースに出るメンバーと、そのメンバーをサポートするサポートメンバーがいます。サポートがモチベーションを保つのはなかなか大変なのですが、ストーリーに関する取り組みをした後、眼の色が変わりました。どうしたらよりよくサポートが出来るか、”こういう風に思ったんだけど、こうしていいかな?”など意見が積極的に出るようになり、サポートメンバー同士の助け合いも以前よりもスムーズになりました。」
レース後の反響
レース後、今回の快挙に興味をもたれたA’s Photosさんがヨット部を取材され、まとめています(記事はこちら)。ご自身もヨット経験者で、所属するちゃぶ台返し女子アクションはコミュニティ・オーガナイジングを課題解決の手法の1つとして使っているということもあり、部がどんな風にCOを活かしたのか、チームが、チームメンバーがどのように変化したのか等、その様子が浮かぶように伝えてくださっています。
A’s Photosさん、素敵な記事をありがとうございます!
今回ヨット部の皆さんは、「不確実な未来に向かって、メンバーで同じ目的を掲げ、達成のための道筋を作って歩むこと」、「ストーリーを語り合うことで個々のモチベーションを知り、互いの理解や信頼を高めること」を体現されました。自分たちがすべてをやって見せるのではなく、「他の部員のリーダーシップを伸ばす」ことにコミットした2人と、最後の一瞬までやりきった部員の皆さんの頑張りに心を打たれました。
(COJ副代表理事 松澤)