2019年8月31日-9月1日、東洋大学の白山キャンパスにて、第12回目となるコミュニティ・オーガナイジング・ジャパンの主催ワークショップを開催致しました。年齢は高校生から50代まで、移民・ジェンダー・労働・福祉・教育等様々な分野で活動をされている総勢35名の方々に参加頂きました。
「まず2日間のワークショップのルールを決めましょう。どんなルールがあればいいと思いますか。」という講師の問いかけに、初日の朝からから参加者の発言が止まらず、みなさんの熱量にワークショップをサポートする側の講師・コーチ陣も後押しされながらエンジン全開でスタートしました。
初めて聞いたことを 「じゃあ、5分でやってみてください!」とストップウォッチ片手に時間に迫られながらの怒涛のスケジュールでしたが、
など、必死に食らいつく一人一人の姿がありました。
一日目の終わりにある参加者が言いました。「始めはちゃんと頭で理解してから行動しようと様子を見ていた。しかし、自分より若い人たちが挑戦する姿をみて途中から気持ちが変わった。おじさん、負けてられない!頭で考えるより、まず挑戦しよう!」と。
以下は2日間を通して、参加者から出た生の声です。
「あなたにとってなぜそれは大切なんですか?突き放して聞こえるが、さらに問うた方がよく話してもらえることを気づいた。」
「もともと、話すのが得意ではなく、事実・情報を論理的に伝えればよいと思っていたが、想い・感情の起伏を伝えることがどれだけパワフルなのかということを感じた。避けてきたが、やらざる負えない状況になった。実際に感情と状況描写入れてやってみると、楽しかった。」
「行動を阻害する感情、信念を変えることはなかなか難しいものだが、このような安全な空間で感情を共有することで、一時的かもしれないが、緩和される可能性を感じた。」
「ともにプランを立てる一分一秒が学び。将来やりたいことを考えるうえで、周りの人たちとどう取り組んでいくか、考える機会になった。」
今回、講師としてこのワークショップに参加し、感じたことが二つあります。まず、「社会を変えたい!」という本気の思いがこの場に存在していたこと。取り組んでいる分野は多種多様ですが、現状に課題を感じ自分が関わることで、少しでも状況を変えたいという思いがあること。そして、ワークショップの内容を提供するのはこちら側だが、学びの質は参加者の熱量によって決まるということです。こんなにも素敵な空間にご一緒させて頂けてとてもうれしかったです。
一歩前に進んだ皆さんとの再会が楽しみです。
レポート: 忠村佳代子(講師)