ワークショップに参加した動機は?
カンボジアのシェムリアップで「ものづくりを通したひとづくり」をコンセプトに活動しています。貧困層家庭出身の女性たち60名ほどを雇用し、2016年3月に立上げたSUSU(http://shop.susucambodia.com/)というファッションブランドの生産・販売をしています。私は、SUSUの立ち上げから担当し、現在は日本でSUSUの販売を広めることをミッションに活動しています。SUSUはただものづくりをしているのではなく、作り手の女性たちの成長をサポートし、また買い手の方へも商品を通して前向きなエネルギーを送りたいと考えています。SUSUを今後日本で展開していくにあたり、より多くの人の共感を得るためにどのようにコンセプトを深化し発信していくと良いのか、アイディアを探るためにワークショップに参加しました。
ワークショップに参加した感想は?
良い意味でボロボロになった二日間でした。自分のストーリーを語ることがこんなにも大変で、またリーダーシップを取るうえでの基本となるコーチングが想像以上に難しく、自分自身の課題が浮き彫りになった時間でした。ですが、このワークショップの良いところは、盛大に失敗する私自身を受け止めてくれる安心・安全の場の雰囲気があるという点です。また、知り合ったばかりのチームメンバーに対して、自分自身を開示していくことはなかなか勇気のいることですが、逆に今までの背景を知らない人たちに対して自分のことを話してフィードバックをもらうことで、新たな気づきも得ることができたように思えます。
今まで参加してきたワークショップとの違いは何ですか?
コーチとチームメンバーが時間の制約という厳しい条件の中で全力で課題に向き合うという点でしょうか。一見、何が他のワークショップと違うの?と思われるかもしれませんが、コーチとチームメンバー間の関係性、チームメンバー同士の関係性が、不思議なくらい強く温かく結ばれていると感じる瞬間がワーク中に多々ありました。それはきっと、COJの大切な要素である同志間の「価値観の共有」ができているからではと感じます。集まったメンバー一人ひとりが自分の活動に課題を持ち、どうにか状況を変えたい!と考えていて、チームを率いるコーチは、COを通してその解決を応援したいと考えている。チームの中で小さなコミュニティがオーガナイズされていたなぁと振り返ると思います。
コミュニティ・オーガナイジングを今後の活動にどう活かしたいですか?
正直、今後どのように活かしていくか綺麗な絵は描けていません。ですが、綺麗な絵を描く前にとにかく「自転車に乗ってみる」ことが大事なのかなと考えています。セルフ・アス・ナウの要素を盛り込んだPublic narrative、同志は誰なのか、大ゴールは何かー。2日間の講義とワークショップでの実践で得た経験と学びをもとに、自分の活動では何ができるのかとにかく実践してみたいと思います。
今回出会った素敵なコーチとチームメンバーとは定期的に会う機会を設け、実践していく中で起きた変化や新たな課題を共有しあえたらいいなぁと、そんなことを思っています。