2016年12月3~4日、同志社大学今出川校地(京都)にて、「社会福祉協議会職員のためのコミュニティ・オーガナイジング・ワークショップ」を開催しました。
開催にむけ、社会福祉協議会(以下、社協)関係者有志で実行委員会をたちあげ、1年間かけて準備をしてきました。2016年8月にはプレ研修会を実施し、いよいよ12月のワークショップです。実行委員は、「COを活用し、これまでの実践を可視化・言語化すること、そして新しい手法や考え方を取り入れることにより、よりよい社協実践につなげられるのではないか」と考えています。このような、住民が主体となる地域づくりをミッションとする社協職員向けのワークショップは日本初の取り組みです。
◆実行委員会の想いを語る、山口さん(大津市社協)
その想いに賛同してくれた社協職員は27名。その他は、教員・NPO職員・学生等12名が集まりました。所属は違っても「社会を良くしたい」という同志、39名による2日間の熱いワークショップが始まります!
1日目の朝には、「事前課題の教科書が難しい」「活字が苦手だからついていけるか不安」といった声がチラホラ。参加者もスタッフも少しばかりの不安の中、ワークショップは始まりました。
開始早々、発言を求められる講義、タイムプレッシャー、ストーリー・オブ・セルフ…。
今回は、知っている顔が多い中で自己開示をすることは大きな挑戦でもあります。
「なぜ、この仕事についているの?」「なぜこのワークショップに来ようと思った?」
追い立てられる環境に促されながらも、参加者は自らの価値観を探り、語るためのチャレンジに向かいます。
その後、ひとりひとりの価値観を基に各班の共有目的をさぐり、戦略をたてていきます。個の学びを大事にしながらも、班員全員の学びを個がいかに支えるのか。
班に一体感ができて、会場の空気が少しずつ、変化していきました。
各班がたてた、COの実践計画について「オーガナイジング・センテンス」「キャンペーン・タイムライン」「イベントの絵」を用いて発表します。そして、「ちょっと照れくさい」チャント(掛け声)に、会場の一体感が高まります。
最後のパブリックナラティブでは、各班が考えたイベントへの協力を依頼しました。セルフ、アス、ナウを織り込みながら参加者が語る一言一言に、皆が引き込まれていきました。
まさに「オーガナイジング」を体感することができたのではないでしょうか。
◆チャレンジする参加者
◆「協力したくなった人?」「はーい」と挙手
「プレ研修会では、小手先のテクニックを得ようとしていただけだったと自覚した」「日々の仕事で意識的に、自分の価値観を探り、語っていきたい」といった参加者の感想が聞かれました。「希望にあふれるワークショップで、翌日になっても興奮が冷めない!」と言ってくださった方もいました。
本ワークショップのコーチと運営を担当した「関西COひろめ隊」も2日間で、多くの学びを得ました。
講師を務めてくださったCOJの松澤桂子さんと室田信一さん、ありがとうございます。
大事な同志が増え、皆の力で社会を変えていくことができると感じています。
◆コーチと運営を担当した「関西COひろめ隊」
来春には、関西社協職員のCO同窓会を行います。そこでは、「社協実践でCOをどう活かせたか/活かせなかったか」を共有するとともに、来年度の戦術をたてていきます。
2018年には、関西のいくつかの社協主催でCOワークショップが開催されることを目標に、今後も実行委員を中心に取り組んでいきたいと思います。お力添えのほど、よろしくお願いいたします。
‥おまけ‥
ストレッチと思いきや、遅刻組による「ノームコレクション(罰則)」。とっても気持ちよさそう(笑)
(文責、実行委員会広報チーム 西木奈央・土田恭仁子・山本香織)