4月4日(月)に、ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)様のCSRプロジェクト「チャリティスマイル」の運営チームに対して、チームの立ち上げと戦略策定支援をさせて頂きました。
※チャリティスマイルとは
2016年2月1日よりソフトバンク様が始めた、事故や災害などで親を亡くした子どもや、虐待などで居場所を失っ た子どもを継続的に支援するために、月々の携帯電話利用料金の支払いと一緒に寄付ができるサービス。2016年4月15日~5月20日の間に集まった寄付 は、熊本地震の被災地支援に使われる。
http://www.softbank.jp/corp/csr/donation/charity_smile/
このプロジェクトは、ソフトバンクの社員様に加えて、中央共同募金会様、児童養護施設関係者の方々を含む8名の方で進めるため、
①組織外のメンバーでチームを組んでプロジェクトを進めるにあたって、メンバーそれぞれの価値観を共有する
②当事者の方が具体的に直面している課題の中から、チームが取り組む課題を特定する
③上記で特定した課題解決のための戦略を立案し、共有した状態でプロジェクトを進める体制を整える
ことが求められていました。
COJからは、フェローの笠井成樹(しげ)と私(ざわ)の2名で担当させて頂きました。
まずは、参加者の方々にニックネームで呼び合うことをお願いしたのですが、最初は照れながらも全員がニックネームで呼び合ってくださったため、時間が経つにつれて関係性が良くなっていくのを感じました。
チェックインを済ませた後に1日のノームを全員で作ったのですが、ノームコレクションの存在に皆さん驚かれていて、途中何回かノームコレクションが発動されることでその効果を実感されているようでした。
最初のワークは、ストーリー・オブ・セルフでした。普段一緒に仕事をしているメンバーに加え、これから一緒にプロジェクトを進めていく社外(!)の人の前でストーリー・オブ・セルフを語るのは心理的ハードルが高かったと思いますが、ありがたいことに全員が語ってくださり、中には涙を堪えながらストーリーを聞く方もいらっしゃいました。
ストーリー・オブ・セルフの後の振り返りでは、「自分自身のことが整理される」、「普段一緒に仕事をしているけど、こういう背景があって今に至っているんだなってわかって良かった」などの気付きが共有されました。
続いて、メンバー全員に共有する価値観、関心をもとに共有目的を作り、戦略へと進んでいきました。戦略のワークでは、児童養護施設を運営されている方の現場の話にメンバーが耳を傾けながら、「なぜ問題が解決されてこなかったのか?」、「同士の資源が生かされているか?」と、COJのワークショップでお馴染みの問いをもとにメンバー全員で考えていきました。最終的に、皆が共有する形で戦略的ゴールができあがりました。
COJとしては企業様に対して実践支援を行う初めての事例だったため、どこまで貢献できるか未知数なところもありましたが、最後の振り返りでは「個人(セルフ)から入って、チームの価値観、戦略という流れも良かったし、フレームに沿って考えることの有効性を実感できた」、「このチームでここまで深い話をしたことがなく、本音で話せて良かった」、「どう具体的に動いていくのかイメージができたのが良かった」など感想を頂き、コミュニティ・オーガナイジングのパワーを改めて感じた1日でした。
貴重な機会を頂いたソフトバンク様をはじめ、中央共同募金会様、児童養護施設関係者の方々によるチャリティスマイルチームの皆様に感謝申し上げます。
フェロー・会沢